高配当株を探そう!配当利回りランキング【2019年1月31日時点】

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毎月更新の定例記事です。

※データが多すぎて記事が重いです。すみませんm(_ _”m)

配当利回りランキングの作成方法

抽出時期 :各月末
対象市場 :東証一部、東証二部、東証JASDAQ
配当利回り:税引き前3.75%以上(税引き後3%)※復興特別所得税は無視

 

サマリー

2019年1月31日時点

全体指標

  • 日経平均:20,773.49
  • 日経平均高配当株50指数:34,821.05
  • 日経高配当株50配当利回り:4.18%(前月比-0.27%)
  • TOPIX :1,567.49
  • 円/ドル:1$=108.90円

 

配当利回りが3.75%(税引き後3%)以上の企業数

  • 一部上場   :222社(前月比-26社)
  • 二部上場   :  38社(前月比-16社)
  • JASDAQ上場 :  49社(前月比-17社)

 

高配当利回りの銘柄は、昨年の12月末よりも減りました。今年に入って、若干値を戻してますからね。

とはいえ、高配当株はここ数年でみるとかなり多い水準。(こびと株の目線的に)投資してもよさそうな銘柄もいくつかあります。

ご紹介したいと思います。

 

配当利回りランキング(東証一部上場)

  • ※エクセルオンラインのデータが表示されます
  • 証券コードをクリックすると、Yahooファイナンスのページに飛びます

※1 「-」は、前月ランク外であった銘柄
※2 2017年1月以降で、月末の配当利回りが3.75%を超えていた月の数

今までは、新規ランクインした銘柄について簡単なコメントを付して紹介していたのですが、あまりに銘柄が多いので

このリストの中から投資の余地がある(と、こびと株メンバーが考えるもの)をご紹介します。

  1. クニミネ工業
  2. インターワークス
  3. NTTドコモ
  4. 蔵王産業
  5. JT
  6. CDS
  7. ノエビアホールディングス
  8. ブリヂストン
  9. 三井住友FG
  10. 総合商社5社

 

クニミネ工業

ベントナイト(特殊粘土鉱物)の最大手です。ベントナイトってなんでしょうねw

2018年3月期の業績・財政状態
  • 売上高:137億円
  • 営業利益率:13.0%
  • 1株あたり利益:100.79円
  • 配当金:37.5円(17.5円の記念配含む)
  • 自己資本比率:84.9%

平成18年まで遡って確認したところ(クニミネ工業のHPで確認できる最も古い業績)

  • 平成18年から現在に至るまで、一度も赤字転落していない
  • 平成18年から現在に至るまで、一度も減配していない

ということを確認できました。

取り扱い商品の性質が良く分からないのですが、比較的安定業績で財務は盤石です。将来の成長イメージが持てるのならば、十分検討の余地アリです。

現在、精査しているところです。

 

インターワークス

求人サイト「工場WORKS」を運営している人材サービス会社です。

2018年3月期の業績・財政状態
  • 売上高:40億円
  • 営業利益率:16.2%
  • 1株あたり利益:44.5円
  • 配当金:30.0円
  • 自己資本比率:85.8%

高利益率のビジネスを反映して、順調に増配を積み重ねている会社です。ここ数年は人材需要が高まっているため、事業には追い風だったようですね。

  • 景気動向に左右されやすいこと
  • 他社と差別化しづらい業態であること
  • 労働人口が下がるであろう日本でどのような成長イメージを描くか

このあたりを踏まえて検討することになりますね。ここ最近は二桁減益を繰り返しており、安定業績とは言いづらいかもしれません。

RPA(ロボテック・プロセス・オートメーション)に絡んだ成長の種を持っており、将来性の判断は悩ましいところ。

 

NTTドコモ ★こびと株

言わずとしれた、キャリアの王様です。

2018年3月期の業績・財政状態
  • 売上高:4兆7,694億円
  • 営業利益率:20.4
  • 1株あたり利益:201.7円
  • 配当金:100.0円
  • 自己資本比率:76.8%

この図体にもかかわらず、この安定業績・財務状態。

安定配当・増配への信頼も高く、携帯事業がいかにボロ儲けできるぼったくり業種かが良く分かります(すみませんm(_ _”m))。

利用者としては使いたくないですが、株主にはなりたい会社ですね。

お国から横ヤリが入るので、今後数年は減益になりそうです。配当性向は上昇の一途をたどると思いますが、まぁまだ余裕があるでしょう。

KDDIも同様に検討の余地ありです。

 

蔵王産業 ★こびと株

清掃・洗浄機器の輸入販売商社です。

2018年3月期の業績・財政状態
  • 売上高:72億円
  • 営業利益率:16.3%
  • 1株あたり利益:125.1円
  • 配当金:61.0円
  • 自己資本比率:87.0%

超安定業績・盤石財務です。無借金でキャッシュリッチ。配当を出すしか能のない会社というそしりを受けながら、日々頑張っています。

最近は利益率が少しずつ悪化してきています。将来の成長イメージをどう描けるか、経営のかじ取りをチェックし続けたいと思います。

 

JT ★こびと株

タバコ会社です。

2017年12月期の業績・財政状態
  • 売上高:2兆1,396億円
  • 営業利益率:26.2
  • 1株あたり利益:219.1円
  • 配当金:140.0円
  • 自己資本比率:49.6%

この図体にもかかわらず、この安定業績・財務状態(ドコモに続き2回目)。

安定配当・増配への信頼も高く、タバコ事業がいかにボロ儲けできるぼったくり業種かが良く分かります(すみませんm(_ _”m))。

利用者としては使いたくないですが、株主にはなりたい会社ですね(ドコモに続き2回目)。

健康に対する悪影響から、世界的に「タバコ」が敬遠され始めています。その流れで売られ高配当利回り(優に5%超)になっていますが、海外のタバコ会社の利回りはさらに高くなっています(7%前後)。

悲観的な相場ですが、「そう簡単にタバコはなくならないでしょ」と思えるなら検討の余地ありです。

 

CDS ★こびと株

企業向けの技術仕様書制作がメインという、何をやっているのかよく分かりづらい会社です。

2017年12月期の業績・財政状態
  • 売上高:85億円
  • 営業利益率:12.4%
  • 1株あたり利益:98.3円
  • 配当金:40.0円
  • 自己資本比率:70.8%

自動車メーカーが得意先であり、割と景気敏感な業態なのかな?と思いきや、安定した業績を堅持しています。

他のこびと株と比べると、若干見劣りする財務ですが、高配当株・分散投資の一角を担うには十分なスペックです。ロボット関連事業は将来性も期待させます。

 

ノエビアホールディングス

高級基礎化粧品に強みがある化粧品メーカーです。

2018年9月期の業績・財政状態
  • 売上高:578億円
  • 営業利益率:19.6%
  • 1株あたり利益:228.6円
  • 配当金:180.0円
  • 自己資本比率:62.6%

怒涛の連続増配銘柄です。増配率もすさまじく、この6年で配当金は約5倍になりました。ただ、配当性向を見ると、このペースでの増配はもう厳しいですね。

無借金経営でキャッシュの創出力も高く、財務状態には何の心配もありません。

最高益を更新し続けていますが、その背景についてはしっかり見ておく必要があるかもしれません。今後もこの成長続けていくパワーがあるのでしょうか。

 

ブリヂストン

言わずと知れた、ゴム製品の名門企業です。タイヤでは世界で首位ですね。

2017年12月期の業績・財政状態
  • 売上高:3兆6,434億円
  • 営業利益率:11.5%
  • 1株あたり利益:375.7円
  • 配当金:150.0円
  • 自己資本比率:61.5%

景気敏感な業態ですが、意外なことにリーマンショック時にも赤字転落していません。さすがに減配はしましたが、一方で業績好調時にはしっかり増配してくれます。

ここ数年は順調にEPS(一株あたり利益)を拡大してきたため、配当性向にもまだ余裕がありますね。

ディフェンシブな銘柄ばかりに投資していたら、分散しているつもりが同じセクターばかりに投資していたというのはよくある話です。これはこれでイマイチ。

個人的には、小さい割合でこういう銘柄(景気敏感ながら、底堅く財務優良な銘柄)をブレンドしておいた方が良いと思いますね。

 

三井住友FG

メガバンク。基本、こびと株.comでは話題にしない銀行株です。

2018年3月期の業績・財政状態
  • 売上高:5兆7,642億円
  • 1株あたり利益:520.7円
  • 配当金:170.0円

銀行の財務諸表はワケ分からんので、分析していません。じゃあナゼこの銘柄を取り上げたかというと、

  • 累進的配当政策を採用している(減配せず、配当を維持または増配するという基本方針)
  • リーマン時には赤字転落したものの、基本的にEPSは安定しており配当性向にも余裕がある
  • (銀行株を)誰も話題にしてない

銀行のように、資産・負債がきっちり時価評価される業態でPBRが0.5倍というのは、売られ過ぎな気がするんですがどうなんでしょうね。歴史的低金利下でも、収益は確保できていますし。

とはいえこの図体。基本的には、市場の値づけは適正だと考えるべきですね。逆風の吹き荒れる銀行業界ですが、将来はどうなるでしょうか。

 

総合商社5社 ★こびと株

三菱商事、三井物産、伊藤忠商事、丸紅、住友商事ですね。こびと株ポートフォリオの景気敏感セクター担当銘柄です。

日本企業のなかで、商社ほど「儲け話」に目ざとい会社はありません。

  1. 圧倒的なコネクション・ネットワーク
  2. 圧倒的な資金力

これを武器に、世界中のあらゆる投資話に一枚噛んでいます。

完全に想定外でしたが、商社株は配当金・キャピタルゲイン・増配率、あらゆる点でこびと株メンバーの「資産増加」に貢献してくれています。

まぁ、ここ数年の景気が良かったからなので、景気後退期にどうなるかは推して知るべしですね。

なお、三菱商事は、三井住友FGと同じ累進的配当政策を明言しています。三井物産とか伊藤忠にはぜひ対抗意識を燃やして欲しいところ。

 

配当利回りランキング(東証二部上場)

  • ※エクセルオンラインのデータが表示されます
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※1 「-」は、前月ランク外であった銘柄
※2 2017年1月以降で、月末の配当利回りが3.75%を超えていた月の数

該当はありません。これと言って投資したい銘柄はないですね。

 

配当利回りランキング(東証JASDAQ上場)

  • ※エクセルオンラインのデータが表示されます
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※1 「-」は、前月ランク外であった銘柄
※2 2017年1月以降で、月末の配当利回りが3.75%を超えていた月の数

2社だけですね。

日本エス・エイチ・エル ★こびと株

超高収益・高財務の人材企業です。

2018年9月期の業績・財政状態
  • 売上高:27億円
  • 営業利益率:42.9%
  • 1株あたり利益:133.7円
  • 配当金:67円
  • 自己資本比率:86.8%

ぶっちゃけると、こういう会社と(上記で紹介した)インターワークスのような会社って、根本的なところでどこがど差別化されているのかよく分かりません。

人材業って、どれも似たり寄ったりですよね。

でもこびと株のメンバーは基本的に「数字」を頼りに投資をするので

  • × 優れたビジネスモデルがある→いい数字が出る(はず)
  • 〇 良い数字が出ている→優れたビジネスモデル

こういう判断順序です。

日本エス・エイチ・エルの財務諸表を過去10数年にわたって見てみると、「競争力のあるビジネスモデルを有しているに違いない」と信頼させるに足る実績を残しています。

ニッチなところで小さく光るタイプです。爆発的な成長は期待できませんが、私は国際優良株よりこういう銘柄が好みです。

 

センチュリー21・ジャパン ★こびと株

ケイン・コスギの不動産会社です(違

2018年3月期の業績・財政状態
  • 売上高:41億円
  • 営業利益率:29.6%
  • 1株あたり利益:85.6円
  • 配当金:50.0円
  • 自己資本比率:87.2%

不動産会社に関しても、ビジネスモデルは成熟しきっていてどこも似たり寄ったり…のはずですが、センチュリー21もまた、日本SHLのように驚異的な利益率・財務を誇る優良企業です。

リーマンショックの時にも屋台骨が揺らぐことはありませんでした。

とはいえ「不動産」というリスキーな資産を扱っていることには変わりはありません。ポートフォリオにちょろっと混ぜてもいいけど、そんなには入れたくない。

そんな会社ですね。

 

まとめ

高配当株が増えてきましたね。

とはいえ、紹介した銘柄のなかには「景気敏感株」も多く、(食品などの)伝統的なディフェンシブ銘柄はまだまだ高配当の水準には至っていないことが分かります。

荒れ狂う暴落相場が来た暁には、通常は高配当株ランキングに入ってこないような優良銘柄も名を連ねてくるはずです。

その時に迷いなく拾っていけるように、高配当株ランキングのチェックを欠かさず行っていきたいと思います。

それではまたっ!

※日本のマイナー中小型銘柄と、ベライゾンやエクソンモービルのような米国の超大企業の組み合わせ、結構いい感じで機能しています。

カントリー、セクター、サイズ、色々な分け方がありますが、広く分散していくと、高配当ポートフォリオは安定しますので、視野を広くもっていきましょい(*´ー`*)僕は債券はいらないけど。

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ABOUTこの記事をかいた人

こびと株.comの管理人。一部上場企業での経理/財務の実務経験10年超、日商簿記1級、証券アナリスト、FP資格を有する「企業と個人のお金の専門家」。4つの財布(給与/配当/不動産/事業収入)を駆使して経済的自由を達成することを目標に奮闘中。