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エックスネット 2020年3月期期末決算(2020年5月11日公表)
Xネッコより2019年4月1日~2020年3月31日の業務報告が届いております。
経営成績について
当期 前期
売 上 高 46.7億円 44.4億円
営業利益率 15.2% 15.7%
1株純利益 62.44円 58.74円
配当予想 14円(中間)+14円(期末)
4月28日に予定していた決算発表を、2週間近く延期したXネッコ。
決算発表延期のお知らせで
と言い切っていた通り、当期業績は全くの無風。
何事もなかったような好決算です。
5期連続の過去最高売上高。売上・各利益項目とも、業績予想で発表していた数値を全て達成。
Xネッコのメイン事業「XNETサービス」は
- アプリケーションサービス
- AMOサービス
- SOサービス
の3つに大別されますが、この全てが堅調or売上拡大中。
1つめは、償却費負担増加をケアしての増益。
開発投資による減価償却費が
- 前期:515百万円
- 当期:568百万円
と増加中であるにも関わらず、「増収によりこれを吸収し、前期比増益を確保しております。」とのこと。なかなか悪くない状況です。
2つめは、IT人材不足を背景にしたAMOサービス(システム運用委託)の伸長。
- 地域金融機関へのXNETサービス導入案件
- 継続的なシステム移行
- 継続的な保守案件
などを受注し、増収に大きく寄与したAMOサービス。
この分野の伸長の要因が、Xネッコの分析通り、IT人材不足であるとすれば…
財政状態について
当期末 前期末
総 資 産 78.7億円 75.5億円
1株純資産 815.48円 781.05円
自己資本比率 85.7% 85.5%
A(※)/総資産 66.2% 64.1%
※A=現金預金+有価証券+投資有価証券+関係会社預け金
財政状態も、相変わらず盤石。
負債の全て(流動&固定)を現預金で一括払いしても、まだ手元に1.7億円残るという、意味のわからないレベル。
キャッシュ・フローの状況
当期 前期
営業C/F 11.7億円 10.1億円
投資C/F ▲5.5億円 ▲8.0億円
財務C/F ▲2.3億円 ▲2.3億円
キャッシュフローも、全く問題はありません。
- 営業CFは安定的
- 無形資産への投資はしっかりやっていて
- FCFがプラス
- ばっちり安定配当を支払って
- 現預金は増加
今後の見通し
業績予想
最終利益のみマイナス予想を出していますが、これは税額控除制度の影響。
税額控除制度の適用を受けられるかどうかで、法人税の負担が変化してしまうため「とりあえず税額控除できないつもりで予測だしとくね!」というお話です。
新型コロナウイルス感染拡大の影響としては
- AMOサービスの請負業務の契約先送りが若干ある程度
- アプリケーションサービスの解約は見込まれない
ので、「業績への影響はごくわずか」だとか。
配当予想
- 2020年3月期の配当は、予定通り28円
- 2021年3月期の配当予想も、同じく28円
株式分割等の影響を除くと、10年以上定額の配当を出し続けています。
という盛大な勘違いをしそうになるほど、安定的な配当です。
というわけで、いつも配当金に目が無いこびと株オーナーでした。
それではまたっ!
(参考:株式会社エックスネット 決算短信等)
分散が鉄則の高配当株投資。コロナ禍で荒れる経済の中でも、高収益・安定業績・安定配当を続けるXネッコ。こういう株を厳選しつつ、しっかり分散を効かせることで、ハッピーな配当金生活に近づいていけるわです。
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SBI証券を使った少額分散投資は、コスト面で優秀ですね。
※関連記事です。
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