蔵王産業 2020年3月期期末決算(2020年5月11日公表)
ざおうさんより2019年4月1日~2020年3月31日の業務報告が届いております。
経営成績について
当期 前期
売 上 高 70.8億円 69.5億円
営業利益率 14.4% 15.7%
1株純利益 111.89円 117.90円
配当予想 未定
2018/3期から、2年連続減益のざおうさん。
営業利益率も2年連続低下で、いまひとつです。
- 原価率 :47.7%→48.9%
- 販管費率:36.6%→36.7%
どちらも悪化していますね。
品目別の売上状況は、
- 清掃機器:4.9%減
- 洗浄機器:4.3%増
- その他:3.4%増
とのこと。清掃機器の売上減少は、搭乗式清掃機の販売不調が原因なのだとか。
- 調子が良いとは言えない
- その要因等について、あんまり説明がない
これが最近のざおうさんの状況。前期も当期も、あまり変化がありません。
というのが、こびと株オーナーの正直な気持ちです。
財政状態について
当期末 前期末
総 資 産 140.6億円 136.0億円
1株純資産 1,933.16円 1,882.94円
自己資本比率 86.1% 86.7%
A(※)/総資産 45.8% 43.9%
※A=現金預金+有価証券+投資有価証券
相変わらず、どうやったら潰れるのか分からないレベルの安定感です。
業績イマイチの期間が少々続いたところで、企業の存続には何の問題もありません。
一株当たり純資産も、順調に増加しています。
キャッシュ・フローの状況
当期 前期
営業C/F 8.7億円 8.5億円
投資C/F ▲2.2億円 ▲0.2億円
財務C/F ▲3.8億円 ▲4.0億円
キャッシュフローの健全さもピカイチです。
- 安定した営業C/F
- 十分にゆとりのあるFCF
- 配当支払を済ませて、なお増加する現預金
と文句ナシ。
ちなみに、は昨年に比べて増加している投資C/Fですが、要因は「投資有価証券の取得」。キャッシュに余裕がある会社が、比較的安全な有価証券を購入して若干の利息を稼ぐというのは、ごく一般的な取引です。
今後の見通し
業績予想
ざおうさんは来期の業績予想を未定としました。
- 感染予防策を徹底(手洗い・マスク着用等)
- 時差出勤・時短勤務
- 出張・会議・展示会参加の自粛
をしつつの頑張っている。でも、海外メーカーの生産動向&緊急事態宣言が各種業界への影響が大きい。移動の制約もあるし営業活動に影響が…ということのようですね。
とはいえ、財政状態があれだけ健全なざおうさんですから、ちょっとやそっとでその基盤は揺らぎません。
耐えるべき状況はしっかり耐え、その後の業績回復を期してくれれば良いと考えています。
配当予想
業績の予想ができたら、一緒に配当予想も発表します、ということのようですね。
ざおうさんの配当政策は、配当性向重視(50%程度)なので、当然といえば当然。
それどころか、負債全額(流動&固定)全て現預金で一括支払いしたとしても、まだ来期分の配当金が支払える程度の現預金は残ります。
ちょっとだけ欲の出る、こびと株オーナーであります。
それではまたっ!
(参考:蔵王産業株式会社 決算短信等)
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