エックスネット 2018年3月期期末決算(2018年4月26日公表)
Xネッコより2017年4月1日~2018年3月31日の業務報告が届いております。
経営成績について
当期 前期
売 上 高 42.0億円 40.4億円
営業利益率 16.1% 17.5%
1株純利益 56.37円 63.21円
配当予想 14円(中間)+14円(期末)
中核商品であるXNETサービスの売れ行きは上々のようで、当期は過去最高売上を達成しました。その一方で、償却負担や労務費の増加により原価率が悪化し、減益となっています。
償却費の負担増加は、去年の期末決算時から「今後3年程度は償却負担増による利益の圧縮は避けられない」と開示していた内容です。2018年3月期を含めて3年間限定のものであり、やむを得ないと理解しています。
ただし、当期の決算短信には「今後〇年程度は」といった文言が見られません。「償却負担がさらに大きくなることが見込まれます」とのみ記載されています。
記載っぷりの変化から、償却費負担が高い状態が継続してしまうのではないかと、多少気がかりではあります。3年の償却費負担増を乗り越えた、2021年3月期以降を楽しみにしているところなので…。
また、労務費の増加について、エックスネッコはAMOサービス(導入・保守・制度変更対応等の業務請負)やSOサービス(経理事務等の受託)の拡大に伴う要員確保のため、と説明しています。しかし
- 昨今の採用市場の状況(少なくともオリンピックまでは売り手市場が続くと言われています)
- エックスネッコ自身従来から「人財確保が課題」と言い続けている
という点を考えると、労務費の増加傾向は今後も続くのではないかという懸念もあります。
営業利益率に注目すると、前期17.5%、当期16.1%、来期予想15.1%と下落傾向にあります。15%でもかなり高水準であることは間違いありませんが、下落傾向は残念で心配です。
「より一層の積極的な営業活動」のみではなく、原価・販管費の削減にも、積極的に取り組んでほしいと思います。
財政状態について
当期末 前期末
総 資 産 72.0億円 68.5億円
1株純資産 750.31円 721.94円
自己資本比率 86.1% 87.1%
A(※)/総資産 65.9% 70.2%
※A=現金預金+有価証券+投資有価証券+関係会社預け金
財政状態については、相変わらず何の問題もありません。利益があがり、それが利益剰余金として積み上がり、純資産が増えて、総資産も増える…非常に堅実な状態です。
キャッシュそのものは、8千万円ほど減少していますが、主な減少要因は無形固定資産と投資有価証券の購入。特に、投資有価証券の購入額が、昨年度と比べて2億円ほど増加しています。
キャッシュが潤沢にある会社が低リスクの債券で運用するのは一般的なことですし、Xネッコはキャッシュ面でも心配のいらないこびとといえます。(Xネッコのもつ投資有価証券は主として社債)
まとめ(配当について)
平成31年3月期の配当予想は28円。30年3月期と同額の見込みです。この調子が続けば、全く問題なく配当を運んできてくれるでしょう。
一方で、配当性向は51.4%程度。減益予想でもありますから、増配期待は厳しいでしょう。
今回の決算は配当ニュートラル。営業利益率の回復に向けてがんばってほしいな、と思います。
Xネッコ、期待してるよー!
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