こんにちは、こびと株(@kobito_kabu)です。
株式投資に関して「してはいけない8つの投資法」について解説したいと思います。
※謎のノリで解説するので、多少「距離感」をとり、用法・用量を守ってご覧ください。
目次
してはいけない8つの投資法
①デイトレード
株式投資というのは、長期的に見ればプラスサムゲームだと言われています。参加者全員が利益を得られる可能性があるということです。
一方で、株式の短期的なトレードというのは、トレーダー達がお互いの賭け金を奪い合っているだけです。取引のつど手数料がかかりますから、参加者の利益は手数料の分だけ減少します。
お金の奪い合いを続けた結果、勝者と敗者に明確に別れる(そして彼らの損益合計はマイナスになる)ということですね。
素人はカモにされるだけですから、デイトレードなんてしてはいけません。
②中長期投資
プラスサムゲームである中長期投資はしてはいいのか?と思うかもしれませんが、これもダメです。
- 明日のことは予測できますが
- 10年後のことは予測できません
- ましてや100年後なんて想像もつきません
このように、未来になればなるほど不確実性が増す(リスクが増す)のが投資の世界です。
過去を振り返ればプラスサムゲームだったというだけで、これから先も絶対に世界経済が成長し続けるとは限らないのです。長期投資=低リスクというのは、調子のよかった一定期間を切りとっただけの幻想です。
先の見えない未来に投資をしてはいけません。
③インデックス投資
インデックス投資とは、日経平均やTOPIXなどの「指数」に連動した成績を目指す投資手法です。
理論的にも現実的にも隙のない投資手法であり、その合理性はピカイチです。自信を持ってインデックス投資の有効性を否定することができる人は、ほとんどいないでしょう。
ところが、そんなインデックス投資にも弱点があります。利回りが低いので(せいぜい数%)、資産を大きくするのに非常に長い時間がかかるのです。
3%で運用できたとして
- 10億円もっている人なら3,000万円の利益ですが
- 100万円もっている人だと3万円にしかなりません
これでどうやってお金持ちになるのでしょうか。
- インデックス投資をしているお金持ちはたくさんいますが
- インデックス投資でお金持ちになった人はそう多くありません
60歳70歳になってからお金持ちになって、どんな意味があるのでしょう?若くしてお金を持つことを、なぜ目指さないのでしょうか?
お金持ちになれないインデックス投資をしてはいけません。
④アクティブ運用
インデックス投資に勝つ運用を目指すことを「アクティブ運用」と言います。ある程度の報酬を支払う必要がありますが、資産運用のプロがあなたのお金を効率的に運用してくれます。
ところが、アクティブ運用というのは「インデックス投資に勝てない」ということが各種の研究で明らかになっています。
もちろん、単年度で見ればインデックス投資に勝てるアクティブファンドもあるのですが、勝ち続けるとなると話は別。
そういった背景を踏まえてか、公的制度であるつみたてNISAの対象になっている商品もほとんどがインデックスファンドです。
アクティブ運用はインデックス投資に勝てませんから、してはいけません。
⑤バリュー株投資
バリュー株というのは「割安株」のことを言います。将来の成長にあまり期待が持てない企業の株は、投資家から人気が出ません。その結果、株価が本来の企業価値以上に割安になることがあります。
こういった「本当はもっと株価が高くてもおかしくない株(バリュー株)」を買い集めることができれば、そのうち大きな値上がりが期待できるでしょう。
ところが「万年割安株」という言葉があるように、人気がないのにはそもそもちゃんとした理由があるのです。業績が悪い…財務状態が悪い…成長余地がない…こういう株が値上がりすることは永遠にありません。
不人気のガラクタをいくら買い集めても、あなたの資産が増えることはないということです。
安物買いの銭失いになるバリュー株投資なんてしてはいけません。
⑥グロース株投資
バリュー株と対比して、将来の成長に大きな期待が持てる銘柄のことを「グロース株」と言います。
- Amazon
- Meta(Facebook)
- Apple
といった、今をときめく超巨大企業は、まさにこのグロース株の典型です。こういった企業の株主になることができれば、あなたの資産は加速度的に増えていくことでしょう。
ところが、グロース株には「あまりに人気が出過ぎて割高になってしまう」という大きな弱点があります。投資家達の期待(幻想)が株価を押し上げ、いつの間にかチキンレースのような状況になります。
どこかで上手に売り抜けないと、夢が終わり現実に引き戻されたときに大暴落に見舞われてしまうのです。実際、景気後退の局面で大きく下げるのはグロース株です。
ただの美人投票であるグロース株投資に、あなたの大切なお金を投資してはいけません。
⑦高配当株投資
株式を保有していると、年に数回、配当金を受け取ることができます。たくさんの配当を出してくれる株を「高配当株」と呼びます。
高配当株をたくさん保有すれば、配当金という不労所得で生活することも夢ではありません。
高配当株は株価の下落局面にも強く(株価が下がると配当利回りが高くなり、買いが入るため)、資産を減らしにくいという特徴もあります。
ところが、高配当株にも弱点があります。高配当株化しているということは、
- 新規の投資先に乏しい(投資先がないので、株主にお金を還元している)
- 人気がない(将来性に期待が持たれていないため、株価が低迷している)
ということです。仮に投資額に対して5%の配当金をもらっても、株価が5%下がってしまっていたら何の意味もありません。
このように、配当金を貰って儲けたような気持ちになるかもしれませんが、実際は企業がやせ細っているだけということが多々あるのです。
配当金という目先のお金に惑わされて、不人気低成長の高配当株になんか投資してはいけません
⑧〇〇国投資
日本株投資は最悪です。
日本は超少子高齢化社会に突入しており、経済の成長性に疑問符がついているからです。過去の日経平均の推移を見ても、いまだ過去に記録した最高値を更新できていません。
その他先進国株投資もダメです。
ヨーロッパの国々を筆頭に、もはや先進国には成長余力があまり残されていないからです。投資とは成長の果実を享受することなので、成長性が期待できないところにお金をおいてはいけません。
米国株投資もダメです。
過去数十年と右肩上がりの経済が続いていますが、それは長い歴史で見るとつい最近の出来事に他なりません。世界経済の中心は米国ですが、それだけに米国が沈んだときのリスクの大きさは計り知れません。
山高ければ、谷深し。
米国株投資でも、これまで誰も経験しなかったような長期的な下落相場に見舞われる可能性があります。
新興国株投資もダメです。
GDPが成長するからといって、株価指数が成長するとは限らないからです。新興国は金融法制がしっかりしていないところが多く、いまだにインサイダー取引などのも不正がまかり通っています。
政治的に不安定な国々も多く、安心して投資できる環境が整っていないところも多いです。高い成長期待は、裏を返せば割高になりやすいということですから、迂闊に手を出してはいけません。
まとめ:株式投資は儲からないのでやめましょう?
結論として、株式投資は儲からないのでやめましょう。
- デイトレード→カモにされるだけ
- 長期投資→10年先なんて誰にも分からない
- インデックス投資→お金持ちになれない
- アクティブ運用→インデックス投資に勝てない
- バリュー株投資→永遠の割安株を掴むリスクが高い
- グロース株投資→高値掴みのリスクが高い
- 高配当株投資→減配・低成長で含み損祭り
- 〇〇国投資→先進国も新興国も全部ダメ
….
さて、結局この記事で何が言いたかったというと、こういうことです。
「どんなスタイルで投資をやっても必ずケチがつく」
なぜそうなるかというと、
- 〇〇投資をやった方が良い理由と同じぐらい、
- 〇〇投資をやってはいけない理由があるから
ですね。
どんな物事にもたくさんの見方があり、多面的に捉える必要があります。このバランス感がない人は、簡単に遭難します。
- ちょっと含み損が出る→オワコン扱いされる→その様子を見て不安になって売る
- ちょっと右肩上がりのチャートになる→絶賛される→調子に乗って買い増し
こんな感じで相場の波に流されて、投資スタイルや投資先がぐるぐる変わるような人は、市場の養分にされてしまう可能性が高いでしょう(適切な損切り、適切な順張りでうまくいくかもしれないですけどw)。
この記事で解説した8つの投資法、私はどれをやっても儲かると思います。もちろん、どれをやっても儲からないとも思いますけど。バカにしてんのかと怒られそうですが、本当にそういうものなんです。
とにもかくにも、投資の世界はどこまでいっても自己責任。情報の取捨選択も含め、すべて自己責任です。自分のアタマで考え抜いてやるのが嫌だ!という人は、絶対に投資なんてやらない方がいいですね。
I LOVE 配当金 (いつもこれが言いたいだけ)
それではまたっ!
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