高配当株を探そう!配当利回りランキング【2017年4月30日時点】

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毎月更新の定例記事です。

2017年4月30日時点の配当利回りランキング、是非ご覧くださいませ。

 

配当利回りランキングの作成方法

抽出時期 :各月末

対象市場 :東証一部、東証二部、東証JASDAQ

配当利回り:税引き前3.75%以上(税引き後3%)※復興特別所得税は無視

 

サマリー

2017年4月30日時点

全体指標

  • 日経平均:19,196.74
  • 日経平均高配当株50指数:35,237.94
  • 日経高配当株50配当利回り:3.11%前月比+0.01%
  • TOPIX :1,531.80
  • 円/ドル:1$=111.55円

 

配当利回りが3.75%(税引き後3%)以上の企業数

  • 一部上場  :45社(前月比∔  0社)
  • 二部上場  :17社(前月比+  5社)
  • JASDAQ上場:31社(前月比+  2社)

 

配当利回りランキング(東証一部上場)

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※1 「-」は、前月ランク外であった銘柄
※2 2017年1月以降で、月末の配当利回りが3.75%を超えていた月の数

前月とあまり変わり映えのしない銘柄達ですね。

当サイトの認識としては、相変わらず「高配当株投資をするには株価が高い」という認識です。かなり吟味して銘柄選定をする必要があると思っていますし、仮に投資すべき銘柄が見つかったとしても投資額は抑えめにしたいと思っています。

さて、今月大きな動きがあった銘柄だけ言及したいと思います。

配当利回り4.79%で圏外から4位にランクインしてきた[1833]奥村組ですが、4月24日付のリリースに記載の通り、特殊要因による配当増加です。もともとのビジネスは営業利益率5%程度のようですし、ザっと見ただけでも投資対象にはならなそうです。PBR0.91は魅力的な水準ですが、低PBRでも投資できるのは財務諸表が優れている場合だけですので、もちろん決め手にはなりません。

25位の[4980]デクセリアルズは、前月より22位も順位を落としています。これは、業績低迷を原因とする減配が理由です。某サイトの掲示板では上場ゴールの典型だなんて揶揄されていますね。割と長い間高配当株の上位にランキングされている銘柄でしたが、業績の裏づけが伴わない銘柄は高配当株から転落していくという、不名誉な展開になっています。

[7201]日産自動車は、ここ最近安定して高配当利回り・低配当性向・低PBRをキープできていますが、当サイトとしては投資に踏み切れないでいます。理由については、後日別な記事で説明したいと思います。

今月は目立った動きがない退屈な月になりましたね。

 

配当利回りランキング(東証二部上場)

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※1 「-」は、前月ランク外であった銘柄
※2 2017年1月以降で、月末の配当利回りが3.75%を超えていた月の数

先月から5社、新たにランクインしてきました。

  • 10位 3.88% 日本フェンオール
  • 11位 3.84% 三井金属エンジニアリング
  • 12位 3.83% 菊水化学工業
  • 14位 3.79% 誠建設工業
  • 16位 3.77% ファインシンター

菊水化学工業を除いては、いずれも高配当利回り低配当性向低PBRということで、スクリーニング上の条件はクリアしています。

[6870]日本フェンオールは、防災設備・産業用制御機器のメーカーです。ここ数年、売上・利益をともに順調に伸ばしてきていたようですが、営業利益率は10%に遠く及びません。

[1737]三井金属エンジニアリングはプラント建設の中堅です。再生可能エネルギー重要が底堅く、ここ数年じわじわと収益を拡大してきています。しかし、やはりこちらも営業利益率は10%に遠く及びません。

[8995]誠建設興業は、戸建木造の分譲住宅を販売している企業です。住宅ローンの超低金利を追い風に収益を拡大してきました。こちらも、営業利益率は5%程度と10%には及びません。建設業界は浮き沈みが激しいため、長期安定性の観点からはそもそもマイナス評価なのですが、そのうえこの営業利益率では投資対象にはならないでしょう。

[5994]ファインシンターはトヨタ自動車グループの企業で、自動車のエンジンや変速機向けの部品を生産しています。ここ5年の売り上げは横ばいです。自己資本利益率は40%弱、営業利益率は3~6%程度です。やはりこれでは投資対象になりません。

 

新たにランクインしてきた銘柄については、「配当狙いの長期投資」の観点からは魅力的ではありませんでした。「株価」をリターンの源泉にするのであれば、ここまで営業利益率にこだわる必要はありません。しかし、「安定事業による安定配当」をリターンの源泉にするのであれば、営業利益率は軽視できません。

高い営業利益率は、価格決定権の強さ・原価管理能力の高さを表しています。ビジネスモデルの優劣は必ず数値に表れます。愚直に、優位性・安定性のあるビジネスを探していきたいと思います。

 

今のところ、2部上場企業の中で投資をしたいと思える企業はありません。

 

配当利回りランキング(東証JASDAQ上場)

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※1 「-」は、前月ランク外であった銘柄
※2 2017年1月以降で、月末の配当利回りが3.75%を超えていた月の数

先月から4社、新たにランクインしてきました。

  • 24位 4.02% 日本プロセス
  • 28位 3.82% イワブチ
  • 29位 3.82% ジオマテック
  • 30位 3.81% 藤田エンジニアリング

 

[9651]日本プロセスは独立系のシステム開発会社です。営業利益率は7%前後と物足りないですが、無借金経営でB/Sは割と安定しています。配当金水準も安定していますが、気になるのはやはり配当性向の高さ。80%を超えていますから、やはりカギになるのは将来の収益拡大・利益率の改善です。情報収集しつつ、様子見ですね。

[5983]イワブチは、電力・通信関連の架線金物を製造販売しています。数年前は営業利益率10%を超えていましたが、最近では顧客からの値下げ圧力に抵抗できず7%程度まで悪化しているようです。B/Sの指標も悪くはないので、こちらももう少し調べてみたいと思います。

[6907]ジオマテックはガラス基板の加工をしています。スマートフォンやタブレット端末の拡大が追い風になっているようですが、2016年3月期には赤字を出しています。営業利益率は2%~10%とブレが大きく、安定していません。

[1770]藤田エンジニアリングは総合設備工事を営んでいます。配当金は安定基調・利益は増益基調ですが、やはり営業利益率が5%を切っており、ビジネスに優位性が感じられません。景気に左右されやすい業界なので、手元に加えたいビジネスモデルではないですね。

 

今すぐにでも欲しい!と思えるような銘柄はないですね。日本プロセスやイワブチは少しだけ気になりますが、興味10%といったところです。

 

まとめ

こびと株.comの投資基準に見合う銘柄は見つかりません!

こうやってスクリーニングをしていると、当サイトの選定基準はかなり厳しいものだなぁと実感します。今のところイメージ通りの投資結果が得られているので、選定基準を変えるつもりはないです。買えるものがなければ、買いません。

毎月の高配当銘柄チェックを欠かさずに行い、その中から長期投資に値する優秀なビジネス・配当政策を有する銘柄を見つけ、安定した配当収入を育てていきたいと思います。

大事なのは、株価ではなく業績!そして、配当金!我々が行っているのは事業投資です。

ブレることなく、投資スタイルを磨き上げていきたいと思います。

それではまたっ!

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ABOUTこの記事をかいた人

こびと株.comの管理人。一部上場企業での経理/財務の実務経験10年超、日商簿記1級、証券アナリスト、FP資格を有する「企業と個人のお金の専門家」。4つの財布(給与/配当/不動産/事業収入)を駆使して経済的自由を達成することを目標に奮闘中。