【日本のトレンド】配当金が「上場企業社員」年収の12倍も伸びている話

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こんにちは、こびと株(@kobito_kabu)です。

先日、日経新聞でこういうニュースを見かけました。

年収の伸び率 < 配当金の伸び率

つまり、株主が儲けていて、会社員はあまり儲かっていないということ。

 

この記事では、

  1. 日本企業がどんどん株主重視になっているという事実
  2. 自分の配当金を増やす3つの方法

この2つについて解説したいと思います。

 

日本企業はどんどん株主重視になっている

日経新聞の記事を引用します。

上場企業の社員の平均年収が2018年度は692万円だったことが日本経済新聞社の集計でわかった。12年度から6年連続で伸びて年率換算では1%だった。

一方、同期間の純利益の伸び率は年率12%で配当総額も同じ12%伸びており、企業の株主重視の経営姿勢が浮き彫りになった。

(出典:上場企業の平均年収692万円 1%増、配当の伸び下回る

 

記事にあるとおり、まさに「株主重視の経営姿勢」が浮き彫りになりましたね。

  • 上場企業の社員の年収伸び率:年率1%
  • 上場企業の配当金の伸び率:年率12%

圧倒的な差がつきました。

年率12%というと、配当金はこの6年で2倍になったということです。実際、私が投資している銘柄でも、配当金が倍ぐらいになっているものがいくつかあります。

 

ぶっちゃけ、今の世の中で「好景気」を感じている会社員って、ほとんどいないと思うんですよね(年収が伸びていないので)。

みんな「もっと俺の給料あげてくれよ!」と感じていることでしょう。もちろん、私もその一人です。

 

で、企業の方は「儲かっていないから給料を上げられない」のかというとまったくそんなことはありません。

上場企業は過去最高クラスに稼いでいるんです。

 

これに伴って、配当金もがっぽり出してます。なんとも美しい右肩上がり。


(出典:JIJI.com【図解・経済】東証1部の配当総額の推移

 

とにもかくにも、企業の経営方針としては、

  1. 給与はあんまり増やさない
  2. 人件費をおさえて利益を出す
  3. 稼いだ利益は株主に還元

こういうことになります。

  • 年収の伸び率より、配当金の伸び率の方が”圧倒的に高い”

こういうことに気がついている人たちが、高配当株投資に取り組んでコツコツと世帯年収を伸ばしているというわけですね。

給与+副業収入+配当金のコンボは、本当に生活が豊かになりますよ。普通のサラリーマンの3~4倍のおこづかい使えるんじゃないでしょうか。

 

【超カンタン】配当金の3つの増やし方

さて、配当金が欲しい!と思って高配当株を30万円分買ったとします。もらえる年間配当金は1万円ぐらいになるでしょう。

なんだそれだけかよ!

と思うかもしれませんが、この配当金はこれからガンガン増えていくことになります。少ないのは最初だけです。

 

配当金は、次の3つの方法で増やせます。

配当金の増やし方
  1. 増配
  2. 追加投資
  3. 配当金再投資

上記の通り。順番に見てみましょう。

 

①増配

まずは増配です。

増配というのは、1株あたりの配当金が増額されることを言います。

例:1株あたり配当金=10円 → 12円に増額

 

最初にお見せしたグラフを、もう一度ご覧ください。

2010年に5兆円弱だった配当金は、2019年には12兆円に迫る勢いです。10年も経たないうちに2倍以上になっているのです。

こんな感じで、企業が稼げば稼ぐほど、自然と配当金は増えていきます。

  • 増配率3%なら、10年で1.3倍
  • 増配率5%なら、10年で1.6倍
  • 増配率7%なら、10年で2.0倍

増配率7%の場合、今年間50万円の配当金があるとしたら、10年後には100万円になっている計算です。

※日本株にせよ米国株にせよ、銘柄を間違えなければ増配率3~7%ぐらいは十分に現実的な範囲と言えるでしょう。

こびと株
保有株の増配ほど幸せなニュースはありません(*ノωノ)

 

②(給与等からの)追加投資

稼いだ収入を元手に追加投資をすれば、もらえる配当金はさらに増えます。当たり前ですね。

配当利回り5%(税引き後で4%)の銘柄に投資する場合、

  • 年間50万円投資すれば、配当金は2万円増えます
  • 年間100万円投資すれば、配当金は4万円増えます
  • 年間150万円投資すれば、配当金は6万円増えます

これを10年続ければ、10年後にはざっと年間20~60万円の配当金が手に入ることになります。配当金のすごいところは

  • 完全なる不労所得
  • ずーっと続く(もちろん、景気の動向には左右されます)

ということ。

 

40歳時点で年間60万円の配当金が貰えるひとは、

  • 100歳まで生きるとしたら
  • 今後60年で総額3,600万円もらえる

ということになります。まるで終身年金です。上記で解説した「増配」を加味すると、もっと増えてるでしょうね。

収入のうち一部を高配当株に回し続けているだけで、どんどん世帯年収は増えていきます。

こびと株
やはり最強の不労所得は、配当金ですね

 

③配当金再投資

受け取った配当金は、完全なる「フリーキャッシュ」です。

  1. 生活費に充てようが
  2. 趣味に使おうが
  3. そのお金でさらに株を買おうが

完全に自由です。

③の選択肢を、配当金再投資と言います。配当金再投資をすると、受け取れる配当金の金額は加速度的に増えていきます。

 

高配当株投資の仲間であり、オフ会でも交流のある「三菱サラリーマン」さんは、徹底した配当金再投資で資産を築き、30歳で見事セミリタイアされましたね。

 

ちなみに、配当金再投資の有効性は、かの有名なジェレミー・シーゲル教授の著書で述べられています。

高配当株投資はオカルトの類ではなく、ちゃんと有効性を示す証拠があるということです。私も高配当株投資を始めてはや5年になりますが

  • 配当金は右肩上がり
  • 含み益も右肩上がり

ということで、今のところうまくやっています。

こびと株
増配、追加投資、配当金再投資。増え続ける「配当金」を眺めていると豊かさを感じますね。

 

まとめ:配当金の伸び率>年収の伸び率。このトレンドは変わらない

上記の内容をまとめます。

この6年間、年収はほとんど増えていませんが、配当金は増え続けています。

  • 上場企業の社員の年収伸び率:年率1%
  • 上場企業の配当金の伸び率:年率12%

これは、”たまたま”こうなったのではありません。

 

上場企業は、こういう方針なのです。

  1. 給与はあんまり増やさない
  2. 人件費をおさえて利益を出す
  3. 稼いだ利益は株主に還元

これがそう簡単には変わらない”トレンド”です。

経団連の会長が「もう、終身雇用は守れない」というような趣旨の発言をして話題になりましたが、経営の視線は、従業員には向いていません。

むしろ、どうやって従業員・給与をカットするかばかりを考えています。グローバル経済における競争は激化するばかりなので、しょうがないですね。

 

自分が「富を受け取れる側に立ちたい!」と思ったら、やることはシンプルです。

まずは高配当株を買ってみる。

その後は、3つの方法でひたすら増やし続ける。

配当金の増やし方
  1. 増配
  2. 追加投資
  3. 配当金再投資

仮に、40歳時点で年間60万円の配当金を得られるようになっていたら、そこから追加投資をストップしても100歳までの間に3,600万円の配当金が得られることになります。

※10年で1.5~2.0倍に増配されるような環境ですから、ひかえめにみてももっともっと多くの配当金が得られることと思います。3,600万円という想定は少なすぎるかもしれません。

 

  • たいして上がらない給与
  • 増え続ける税金・社会保険料

ノーガードで会社員を続けてもジリ貧なのは目に見えているので、自分にできることをやって備えていきましょう。

それではまたっ!

 

※初心者の高配当株投資(日本株)におすすめの証券口座は、SBIネオモバイル証券です。

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コツコツと高配当株を買い集めると「あれ?配当金の方が給与より伸び率が良い…?」ということを実感できると思います。コツコツと積み上げていきたいですね。

※投資にはリスクがあることを正しく認識し、ご自身の判断と責任により行って下さい。

2022年10月追記

2022年9月26日、

株式会社SBIネオモバイル証券は、株式会社SBI証券と経営統合することが発表されました。

これに伴い、SBIネオモバイル証券の新規口座開設は2022年10月7日をもって受付が停止されています。

こびと株
なお、2022年10月時点では、新しく投資を始める人に最もおすすめの証券口座は【SBI証券】です。
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関連記事です。

上記SBIネオモバイル証券を使った高配当株投資の始め方を解説しています。

【配当金月3万円の第一歩】SBIネオモバイル証券を使った高配当株投資の始め方を解説します

2019.08.20

 

専門用語は一切聞きたくない!という人のために、超カンタン版の「始め方」マニュアルを作りました。

【超初心者向け】はじめての高配当株投資。始め方&ポイントを専門用語をほぼ使わずに解説

2023.01.03

 

高配当株ポートフォリオは「金のタマゴを産む痩せないニワトリ」です。継続的に富をもたらします。

高配当株のポートフォリオは、金のタマゴを産む”痩せない”ニワトリのようなものである

2019.08.03
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ABOUTこの記事をかいた人

こびと株.comの管理人。一部上場企業での経理/財務の実務経験10年超、日商簿記1級、証券アナリスト、FP資格を有する「企業と個人のお金の専門家」。4つの財布(給与/配当/不動産/事業収入)を駆使して経済的自由を達成することを目標に奮闘中。