【10分で分かる】株式投資に役立つ12月の投資トピック総まとめ【インデックス・高配当】

※本サイトで紹介している商品・サービス等の外部リンクには、アフィリエイト広告を利用しているものがあります

こんにちは、こびと株(kobito_kabu)です。

現在、

  1. 高配当株投資
  2. インデックス投資

の両刀で資産運用をやっています。

 

毎月恒例企画ということで、12月の経済ニュース・統計調査を振り返って

  • この「2つの投資」にどのような影響があるのか
  • じぶん達の「仕事や生活環境」=景気はどうなっているのか

重要ポイントをまとめていきます。

 

本記事の構成はこの通り。

3本立て
  1. 日本の経済状況
  2. 海外の経済状況
  3. まとめ:投資のポジションについて
こびと株
それでは、本題に入りましょう~

 

日本の経済状況

以下の順番で解説します。

ポイント3つ
  1. 株価指数の推移
  2. その他指数の推移
  3. 12月の国内トピックス

 

①株価指数の推移(日経平均・TOPIX・J-REIT・グロース)

12月29日時点の株価は、この通り。

  1. 日経平均株価:33,464(+30.13%)
  2. TOPIX:2,366pt(+26.67%)
  3. グロース250連動ETF:550(+0.22%)
  4. REIT連動ETF:1,951(-3.27%)

※端数は四捨五入。カッコ内は、いずれも「年初来」。
J-REITグロース市場250指数については、当該指数に連動している「ETF」のデータを表示しています。そのため、実際の指数の動きとは誤差があります。
※11月6日付でマザーズ指数が「グロース市場250指数」に名称変更されました。

 

年初来の値動きをチャートで見てみると、こんな感じです。

 

日経平均株価は年初来で+約30%

偉い

一方、グロース株・J-REITはまったく振るわず。

もう少し頑張りましょう

こびと株
明暗がクッキリ分かれる年になりました

 

とはいえ、2023年は「株高の年」という総括で良いでしょう。

株高の背景は、ざっくり次の3つ。

株高の背景
  1. 日銀の金融緩和継続
  2. 日本株に対する期待値の変化
  3. 欧米諸国のインフレ鎮静化

順番に、ざっくり触れていきます。

 

日銀は、金融緩和継続のスタンスです。

つまり、まだジャブジャブお金を刷り続けますよということ。

世の中に出回るお金の量が増えると、「」や「不動産」などの資産価格は上昇しやすくなります。

円を刷り続けていることで円の価値が低下し、激しい円安も起きました。

これが輸出企業にとっては追い風になり、株高の要因になっています。

 

②日本株に対する期待値が変化するイベントが、たくさん起きました。

  • 東証が、上場企業に「もっと株価が上がるような経営をして」と改善要求
  • バフェットの総合商社投資が大成功。来日により、日本株に注目集まる
  • コロナ規制解除&円安で、旅行者激増
  • インフレによる賃上げ期待
  • 来年の新NISA開始に伴う、投資ブームへの期待etc…

経済・投資が盛り上がりそうな雰囲気ができつつあります。

 

③欧米諸国では、インフレが鎮静化しつつあります。

コロナ・ウクライナ危機等によって発生した、異常なインフレ。

経済的に、大事故になることなく着陸できそうな雰囲気が生まれていますね。

世界経済の中心地アメリカでは、利下げ期待AIブームなども起きており、力強さを感じさせます。

 

なんやかんやとあって、日本株の株価は伸びました。

しかし、一番重要なのは「実力」です。

この点、日本の上場企業は

という感じで、株価上昇に見合う「実態」もついてきています。

こびと株
この調子で、来年もガッツリ稼いで、ガッツリ配当金増やして欲しいですね

 

②その他指数の推移

「株価(TOPIX)」は、年初来で約27%のプラスと絶好調。

一方で、「リアル景気」の方はどうなのか?

実際のところ、景気は

  • 良いのか?
  • 悪いのか?

いくつか、指数をチェックしていきましょう。

 

7つの参考材料
  1. 月例経済報告
  2. 日銀短観
  3. 景気動向指数
  4. 景気ウォッチャー調査
  5. 消費者物価指数
  6. 実質賃金指数
  7. 完全失業率・求人倍率

お堅~い言葉が並んでいますが、「雰囲気」だけ掴めればオッケーです。

こびと株
そもそも、景気自体、ただの雰囲気みたいなもんですからね(笑)

 

月例経済報告

まずは、一番大きなところから。

日本政府としての景気判断(公式見解)は、

このところ一部に足踏みもみられるが、緩やかに回復している

こびと株
先月の見解と「同じ」です。

 

※細かな分野における「政府認識」はこの通り。興味のある方だけ、どうぞ。


(出典:月例経済報告 令和5年12月19日公表)

 

日銀短観

次に、日銀短観について。

(出典:日本経済新聞「景況感3期連続改善、中小もプラス圏浮上 12月日銀短観」)

業況判断指数(DI)は、景況感が「良い」と答えた企業の割合から「悪い」の割合を引いた値です。

※その数値がゼロより上なら景気拡大、ゼロより小さければ景気縮小

 

最新の結果はこの通り。

  • 大企業製造業:プラス12(前回から+3ポイント。3期連続改善↑
  • 大企業製造業:プラス30(前回から+3ポイント。7期連続改善↑

中小企業の数値も、悪くありません。

先行きについては、海外経済の減速・人件費高などが懸念となり、悪化予想です。

 

景気動向指数

一致指数の推移は、この通り。


(出典:景気動向指数

こびと株
ここ数か月、超ゆるやか~に景気が拡張しているという感じ。
補足:景気動向指数とは

景気動向指数は、

  • 景気全体の現状を知ったり
  • 将来の動向を予測したりするときに

使われる経済指標です。産業、金融、労働など、経済に重要かつ景気に敏感な30項目の景気指標をもとに指数が算出されています。

色々な指標をミキサーに入れてスイッチをいれると、1つの「景気動向指数」ができるというイメージです。

景気に一致して動く「一致指数」、景気に数か月先行して動く「先行指数」などがあります。

 

先行指数の推移は、この通り。

こびと株
移動平均線を見ると、下げ止まり感が出ていますね

 

結局、

  • 一致指数:緩やか~に上昇
  • 先行指数:下落傾向だったが下げ止まりの兆し…数か月先の景気見通しについては慎重な見方が広がっていたが、ボチボチかな?という雰囲気に

という感じです。

 

景気ウォッチャー指数

景気ウォッチャー指数の推移は、この通り。

(出典:景気ウォッチャー調査 12月8日公表)

 

11月は49.5ポイント(前月比±0ポイント)となっており、景気判断の分かれ目となる50を下回りました

と言っても、ほとんど50みたいなもんですね。

銀座のママさんやタクシーの運転手さんが「景気は良くも悪くもなく、普通」と判断しているということです。

補足:景気ウォッチャー指数とは

百貨店・スーパーマーケット・コンビニなどの小売店やレジャー業界で働く人、タクシー運転手など、景気に敏感な職種の約2000人にインタビューし、調査結果を集計・分析して発表するもの。

 

なお、2~3か月先の景気の先行きに関しては49.4(前月比+1.0ポイント)となり、50を下回っています

こびと株
特に良くも悪くもなく、普通。という温度感が続きそうです。

 

消費者物価指数

こちらは、前年同月比+2.5%となりました。


(出典:日本経済新聞「消費者物価11月2.5%上昇 伸び率2カ月ぶり縮小」)

こびと株
伸び率は2カ月ぶりに縮小しました。

欧米諸国と同じように、日本でもインフレ鎮静化の兆しです。

とはいえ、勢いがおさまってきたというだけの話。

生活費が上がり続けていて家計が苦しい、この現状は変わりません。

 

実質賃金指数

実質賃金指数の推移は、この通り。


(出典:NHK「10月の実質賃金 去年同月比で2.3%減 19か月連続でマイナス」)

2023年10月の実質賃金は、前年同月比‐2.3%

基本給や残業代などをあわせた「働く人1人当たりの現金給与総額」は、平均で27万9172円。

これは去年の10月に比べて1.5%高い水準ですが、依然として物価の上昇に追いつかず、実質的な賃金は低下しました。

結局、実質賃金は恐怖の19ヵ月連続マイナスになっています。

つまり、国民の購買力(モノを買う力)は落ち続けているということです。

 

今年はずっと同じことを言い続けてる気がしますが、最後もコレで〆ましょう。

こびと株
賃上げ、はよ

 

完全失業率・求人倍率

ご覧の通り。

  • 11月の完全失業率…2.5%(前回は2.5%)
  • 11月の有効求人倍率…1.28倍(前回は1.30倍)

※完全失業率が2.2%ぐらいまで戻ればほぼ完全雇用=ゴール。

(出典:日本経済新聞「11月の求人倍率1.28倍、前月比0.02ポイント低下」)

完全失業率は横ばい、有効求人倍率は0.02ポイント低下なので、若干悪化という結果です。

とはいえ、総就業者数は56万人増加(16ヵ月連続増)で、トータルの雇用環境は悪くありません。

 

こびと株
こうやって、色々な指数をザーっと通してみると、なんだか雰囲気掴めますよね^^

ここまでの話をまとめると、この通り。

ここまでのまとめ

▼株価

日本株(TOPIX)は、年初来+約27%と絶好調

▼リアル景気

政府公式見解…足踏みも見られるが緩やかに回復している
日銀短観…製造業・非製造業ともにプラス
景気動向指数…現在の景気は緩やか~に拡大中先行きについてはボチボチ感
景気ウォッチャー…「良くも悪くもない」感じ。一服感アリ。
消費者物価…伸び率は縮小しつつあり、インフレ鎮静化の兆し
実質賃金…-2.3%と下落(19ヵ月連続マイナス)
雇用状況…失業率横ばい、求人倍率若干の低下。雇用者は増えておりトータル悪くない

という感じ。

引き続き、「日本経済の行く末は”賃上げ”にかかっている」という感じですかね。

賃上げがハマり始めたら、本当に世の中変わりそうです。

以上が、景気の全体感です。

こびと株
さて、お次は国内トピックスにうつりましょう

 

③12月の国内トピックス

日本株について、今月のトピックはこれです。

国内トピック1つ
  1. チャレンジング・ショック!進む円高

 

チャレンジング・ショック!進む円高

12月7日、日銀の植田総裁が国会でこんな発言をしました。

日本政府
年末から来年にかけて一段とチャレンジングになる

 

これを聞いたマスコミは、こう考えました。

マスコミの頭の中
  • お?チャレンジ(挑戦)するって?
  • 日銀の挑戦…「マイナス金利解除」のことだよな?
  • ついに、日本も欧米のように利上げか!?

 

そして、一斉にこんな感じの報道をしました。

  • 12月18日~19日の金融政策決定会合(※)で
  • 政策変更=マイナス金利解除が行われるかもしれない!

※日本の金融政策を決定するエライ人達の会合。住宅ローン金利がどうなるのかとかも、この人達の話し合いに影響される。大事。

 

マスコミの報道を受けて、市場はこう動きました。

円高ドーン!


(出典:TBS NEWS DIG「円高が急進 一時1ドル=141円台に 日銀・植田総裁の発言うけマイナス金利の早期解除の思惑広がる」)

 

ディズニーランドの新アトラクション、エンダカ・オブ・テラーです。

急激に落ちすぎなのよ!

ドル円相場は、1ドル147円付近から、141円台まで急落。

この日は、「チャレンジング・ショック」として為替市場の歴史に刻まれることになったワケです。

 

現在、アメリカの政策金利は5.25~5.50%です。

ドル預金を持っていれば、5%を超える利息が貰えるということです。

ドルを欲しがる人、多そうですよね。

円を売ってドルを買う人が増えると、ドル高になります。

 

一方、現在、日本の政策金利は‐0.1%です。

マイナス金利が解除されて金利がつくようになるとどうなるか?

”今よりは”、円を欲しがる人が増えますよね。

ドルを売って円を買う人が増えると、円高になります。

植田総裁の発言がきっかけで、まさにこの状況になって急速に円高が進んだというワケ。

 

さて、チャレンジング・ショックから約10日後。

注目の金融政策決定会合が行われました。

「政策変更があるのか?」と思いきや、フタを開けてみれば

これが現実
  • 政策変更はナシ
  • 金融緩和を粘り強く続ける(従来通り
  • チャレンジング発言について、政策変更を示唆する意図はなかった

という内容。

なんもなかったんかーい!

あれはなんだったんだ…という人は、それなりにいたんじゃないでしょうか(笑)

 

とはいえ、現在の為替レートは141円付近のまま。

150円付近と比べるなら「円高」です。

市場の温度感としては

  • まぁ、言うてそのうち政策変更はあるだろう(円高要因)
  • 米国は利下げを始めそうだし(のちほど、海外トピックで解説)、これも円高要因よね
  • 激しく円安に振れる可能性は、低くなってるかな

という感じかなと。

 

2023年は、円安が進んだ年でした。

  • 年初:約131円
  • 最大:約152円(11月)
  • 年末:約141円

外国株を持ってる人は、為替の影響で大きく資産を伸ばせたのかなと思います。

2024年はどうなるのか?

こびと株
資産形成への影響が大きいだけに、金融政策決定会合、引き続き要注目です

 

海外の経済状況

お次は、海外の話題です。

この4つの順番で見ていきます。

4つ
  1. 株価指数の推移
  2. ゴールド・債券ETF等の値動き
  3. 高配当ファンドの値動き
  4. 12月のトピックス

 

①株価指数の推移

G7(主要先進7ヵ国)の、主な株価指数の推移(年初来)はこの通り。

※グーグルファイナンスでは、チャートを5つまでしか同時比較できないので、昨年に引き続き「FTSE MIB(イタリア)」を抜いています。

 

2023年G7パフォーマンスマラソン、最終的な順位はこの通り。

2023年G7パフォーマンス駅伝、最終着順
  1. FTSE MIB(イタリア)  +25.64%
  2. S&P 500(米国)    +24.73%
  3. DAX30(ドイツ)    +19.07
  4. CAC 40種(フランス) +14.38%
  5. S&P TSX(カナダ)    +7.79%
  6. FTSE100(イギリス)  +2.37%

TOPIX(日本)は+26.67%。

我らが日本、トップでゴールしました。

※高配当株の指数に関しては年初来+33%。文句なしの成績です。

 

  • 激しいインフレの鎮静化
  • 経済のソフトランディング=不況、回避できるんじゃない!?という期待

これらが主要因となり、楽観的な相場になりましたね。

 

ちなみに、米国株に関しては

  • NYダウ…+13.7%も、過去最高値更新
  • ナスダック総合指数…+44.5%と、爆上げ

という感じで、主要指数は大健闘でした。

 

②ゴールド・債券ETF等の値動き

有名なゴールドETFである、「GLD」の値動きはこの通り。

(出典:グーグルファイナンス SPDRゴールド・シェアーズ(GLD)

ゴールドの成績は、年初来で+11.76%です。

イスラエルとイスラム組織ハマスの戦闘が始まって以降、上昇基調が続いています。

※ちなみに、ビットコインは+150%と大暴騰。世界的なインフレ、紛争等から、法定通貨の価値が下がり「ゴールド」や「ビットコイン」などの価値が相対的に高まったようです。

 

お次は、債券です。

投資額に対して2%~5%ほどのインカム(利息)が欲しければ、米国債券が有望な投資候補になります。

米国の優良債券ファンドを3つチェックしてみましょう。

3つの債券ファンド
  1. AGG:ローリスク・ローリターンな債券(格付け高く、利回り低い)
  2. LQD:ミドルリスク・ミドルリターンな債券(格付け普通、利回り普通)
  3. HYG:ハイリスク・ハイリターンな債券(格付け低く、利回り高い)

 

米国総合債券に投資する【AGG】というファンドのチャートはこの通り。

  • 年初来+1.73%
  • 現在の分配金利回りは3.12%
  • 投資対象の約7割は、格付けがAAA(トリプルエー)の債券です

10月下旬から、見事にV字回復してますね。

 

「債券」と「金利」は、シーソーの関係にあり逆の動きをします。

参考までに、金利のチャートを見てみましょう。

こちらは「米国の長期金利(10年国債)」の推移です(12月末現在の金利は約3.84%)。


(出典:三井住友銀行「マーケット情報チャート」)

10月に一時5%を超えていた長期金利。

10月下旬以降、急激に低下していることが見てとれますね。

金利は低下、つまり債券価格は上昇しているということです。

 

お次に、米国優良社債に投資する【LQD】というファンドのチャートはこの通り。

  • 年初来+4.24%
  • 分配金利回りは3.98%ほど
  • 投資対象の約8割は、格付けがBBB(トリプルビー)~Aの債券です
  • ギャンブル性の低い「投資適格」な債券であるものの、AGGよりは安全性が低いです

こちらも、見事なV字回復です。

 

最後は【HYG】です。

「ジャンク」「ゴミ」と言った呼ばれ方をする「投資不適格の債券」を集めた、ハイリスクな債券ファンドです。

  • 年初来+4.91%
  • 現在の利回りは5.72%ほど
  • 投資対象のほぼすべてが、格付けCCC(トリプルシー)~BBの債券です(リスクが高いぶん、長期的なトータルリターンは大きい傾向)

こちらも、AGGやLQDと同様に急激なV字回復を見せています。

 

10月に触れた通り、

  • (最近)価格が上昇しているものは、イイもの
  • (最近)価格が下落しているものは、ゴミ

この価値観ならば、ここ最近の債券はまさにゴミだったということになります。

 

ですが、その「ゴミ」を買い漁っていた人は、11~12月はかなり心地よい相場になったんじゃないでしょうか。

5%近い金利の債券を持っている人は

  • 長期保有においては、高い利回りでのインカムゲイン(利息)が得られるし
  • 金利が下がれば下がるほど、債券価格が上昇してキャピタルゲインも得られます

 

私個人としては、

こびと株
債券はそれなりに仕込めたので、もういくら金利が下がってくれてもOK

という感じ。

 

ブルームバーグで、こんな記事が出ています。

総悲観だった債券市場。

ついに、年末に盛り返しましたね。

こびと株
インフレ再燃、長期金利再上昇!債券暴落! にならないことを祈りつつ、来年を迎えましょう(笑)

 

③インカム系ETFの値動き

私の愛する高配当株ETFについて。

  • キャピタル(売却益)も
  • インカム(分配金)も

両方狙えるポテンシャルのあるファンドたちです。

 

HDVVYMSPYDの年初来のチャートは、この通り。

 

分配金を無視して価格だけ見ると、順位はこの通り。

  1. 1位がVYM…+3.34%
  2. 2位がSPYD…-1.26%
  3. 3位がHDV…-1.56

配当金込みで、「トータル損しなくて良かったね」ぐらいのおとなしい成績でフィニッシュです。

※為替込みだと、円安影響で大きくプラスですが。

 

さて、私の考えるインカム資産の役割は

  • 長期的に元本を割ることなく
  • 高利回りの配当金を安定的に出し続けてくれること

つまり、彼らの仕事は「永遠に私の生活費を出し続けること」なんですね。

 

私が使っている楽天証券では、

  • ドルの配当金を、円貨で受け取ることができるようになりました
  • また、楽天銀行と連携すれば、証券口座に余っている円貨は自動で出金することができます

つまり、私の日常はこうなってるワケです。

全自動!配当金生活
  1. 楽天銀行に紐づいたクレカで、全ての生活費を払う
  2. クレカの引き落としで、楽天銀行の残高が減る
  3. 保有する高配当株から、楽天証券の口座に配当金が振り込まれる
  4. その配当金は、楽天証券から楽天銀行にすぐに自動出金される
  5. 楽天銀行の残高は、自動で補充され続ける=永久機関
こびと株
お金が減らない

 

上記の米国高配当ETFは、長期で見れば

  • 増配が続いていて
  • 配当金も安定的で
  • 株価の伸びにも期待できます

 

優良高配当株ほど、

  • 生活設計がしやすく
  • 手間暇がかからず
  • 長期的にも成長が見込める

そんなアセットを、私は他に知りません。

※インデックスはインデックスで積み立てを続けていて、こちらは「総資産の成長」に貢献してくれています。ハイテク株の成長は、こちらで享受。

 

価格が下がってくれたら、キャッシュフロー効率を上げるチャンスになるだけ。

生活水準向上のため、喜んで買い増しさせて頂きます。

 

というワケで、現在の分配金利回りはというと

  • SPYD:約4.65(過去平均は約4.5%)
  • VYM:約3.11%(過去平均は約3.0%)
  • HDV:約3.81%(過去平均は約3.5%)

という感じ。

過去水準との比較で言えば、「旨味」が感じられるレベルでしょう。

暴落時のような「大バーゲン!」という価格には遠いですが、決して高くはないお買い物かなと思います。

 

短期的には「今の円安状況」が気になりますが、長期で見るならばまぁ飲めるリスクかなと。

  • 株価の成長力
  • 配当金

これらが、為替ダメージを吸収してくれるからです。

こびと株
高配当株投資は、逆張り投資。そして、積み上げ型の投資です。値下がりタイミングを捉えてキャッシュフローを伸ばしていきましょう

 

④12月の海外トピックス

海外について、今月のトピックはこれです。

海外トピック1つ
  1. FOMC 金利据え置き3連続

 

FOMC 金利据え置き3連続

12月12日~13日のFOMCで、金利据え置きが決まりました。

こびと株
FOMCは、アメリカの金融政策を決めるエライ人達の会合。年8回開催のうち、最後の1回でした

 

現在、アメリカの政策金利は5.25~5.50%

FOMCは、7月の利上げを最後に、3会合連続で「金利据え置き」を決めています。

というわけで、アメリカの政策金利の動きはこんな感じ。

(出典:日本経済新聞「FRB、3会合連続利上げ見送り 来年は利下げ3回分を予想」)

2022年からグイグイと引き上げられてきた金利。

2023年7月以降は高止まりしているのが分かります。

「お?利上げはもう終わりか?」という雰囲気、出てますよね。

 

さて、今後の金利はどうなっていくのか?

FOMC参加者の、今後数年の金利見通しは、こんな感じになっています。

(出典:Bloomberg「FOMC、3会合連続で金利据え置き-24年に複数回利下げを予想」)

FOMC参加者の予測の中央値(緑の線)は、

  • 2024年:4.5%付近
  • 2025年:3.5%付近
  • 2026年:3%付近

明らかに右肩下がりですね。

こびと株
来年以降、アメリカの金利は下がっていきそうな雰囲気

 

パウエル議長も、会合後の記者会見で

  • 利下げは視野に入り始めている
  • 今回のFOMC会合でも利下げのタイミングを協議した

といった発言をしています。

 

これを受けて、投資家は

投資家
あれ、思ったよりハト派(=利下げ方向)じゃん!

と反応。

  • 長期金利は低下↓
  • ドル安
  • 株価上昇↑

という流れになりました。

 

市場はすっかり

  • 利上げは、もう終わった!
  • これからは、「いつ、どれくらい利下げをするか?」に注目しようぜ!

という雰囲気です。

 

このまま市場の思惑通り、

  • 来年の経済は、ソフトランディング!
  • 利下げ→株高→ワッショイ!

となるのか?

浮かれすぎずに見守りたいところです。

※ちなみに、今年は年初時点では「株安」になると予想していた専門家が多かったそうです。

蓋を開けてみれば、米国株は前述の通り絶好調でしたからね。

「予想」、本当~~~~にアテになりません(笑)

 

来年は、新NISAもスタートします。

浮かれた相場のなかで始まりそうですが、こういう時こそ要注意。

こびと株
いつどんな状況でも、不景気は必ずくる・暴落は必ず起きるということを忘れずに。生き残ること最優先でやっていきましょう

 

まとめ:投資のポジションについて

以上をまとめると、この通り。

本記事のまとめ
  • 2023年、日本株(TOPIX)は年初来+約27%株高の年
    背景は、金融緩和継続、日本株に対する期待値変化、欧米諸国のインフレ鎮静化など
  • 日本経済復活は、賃上げにかかっている
  • 日銀総裁発言で、チャレンジング・ショック=急激な円高が発生も、政策変更=マイナス金利解除はナシ
  • インフレ鎮静化・経済のソフトランディング期待から、世界的に株価上昇
  • 米国株主要指数は、S&P500+約25%、ダウ+約14%(過去最高値更新)、ナスダック+約45%)と大健闘
  • 世界的なインフレ・紛争などを背景に、ゴールドは上昇基調・ビットコインは暴騰
  • 10月下旬以降、米国の金利は低下・債券価格は上昇
  • 米国高配当株はおとなしい成績。円安は気になるものの、投資妙味を感じられるレベルか

という感じです。

 

個人的には、

  • インデックス運用(iDeCoやNISAなど)は、淡々と継続
  • アクティブ運用(高配当株投資)は、引き続き資金保持。よりお買い得な利回りになるタイミングを待つ。

というスタンスです。

日本の高配当株については

  • 約510社とそれなりに数があるものの
  • 株価の上昇に伴って、着実に減ってきている(ピーク時から約200社減)

という状況。

 

「お、これいいじゃん!」というものは明らかに減っていますね。

「買えるものがない!」という状況でもないですが、うま味は減少中。

 

 

ちなみに、米国の「恐怖・強欲指数」は現在こんな感じ。


(出典:Fear & Greed Index

  • 相場がイケイケの時は「Greed(強欲)」を示し
  • 相場が弱気の時は「Fear(恐怖)」を示す

そんな指数です。

最近までの「恐怖感」はどこへやら。

今は、「Extreme Greed(超強欲)」を示していますね。

もう!みんな欲張りなんだから!

 

さて、今後はどうなっていくでしょうか?

引き続き、定点観測していきましょう。

それではまたっ!

 

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こびと株.comの管理人。一部上場企業での経理/財務の実務経験10年超、日商簿記1級、証券アナリスト、FP資格を有する「企業と個人のお金の専門家」。4つの財布(給与/配当/不動産/事業収入)を駆使して経済的自由を達成することを目標に奮闘中。