こんにちは、こびと株(@kobito_kabu)です。
皆様は、人間のライフサイクル仮説というものをご存じでしょうか?
ざっくり説明すると、「人は若い時に金融資産を蓄積し、年をとって引退したらそれを取り崩す」という考え方です。
私たち(こびと株.com運営メンバー)は、この考え方にちっともピンときていません。
じゃあどうしたいのか?
一言でいえば、自分好みの働き方ができるなら「生涯働くのもアリかな」と考えています。
目次
ライフサイクル仮説に基づく、収入・資産の推移
若い時に貯蓄して老後に取り崩すというモデルをグラフにするとこんな感じです(目視で線を引いているのであくまでイメージです、ご了承下さい)。
赤線が収入、青線が資産です。
収入の推移
55歳あたりまで順調に伸びていますが、そこから3回にわたって収入が激減しています。
- 1回目の崖:役職定年
- 2回目の崖:再雇用
- 3回目の崖:退職。年金受給開始
年功序列を前提とした場合の、”一般的なサラリーマン”の収入推移イメージですね。
資産の推移
若いうちは給料が低くなかなか資産が伸びません。
ある程度年齢を重ねると「貯め時」が訪れますが、結婚や子育てなどのライフイベントを迎え、資産ストックの伸びは鈍化します。
子育てが終われば、老後に向けた最後の貯め時です。
収入の崖を迎え稼ぎが減っていますが、家計支出は減っている時期なので、ストックが足りてない人にとっては頑張りどころですね。
退職金などで辻褄(つじつま)を合わせる人もいるでしょう。
65歳以降は、「生活費-年金」の赤字部分を資産を取り崩して補てんです。
段々とゼロに向かって減少していきます。
特に、今、20代30代の世代は、年金の受給額が減る(構造的に不可避)ので赤字部分が多くなります。
これに対する国からのメッセージは、「iDeCo」とか用意したから自分で頑張ってこ!でしょうかね。
うーん、書いてて思ったのですが、こういうライフサイクルのモデル自体、やはり既に時代遅れに思えてしまいますね。
ライフサイクル仮説のグラフが楽しくなさそう
再掲しますが、私たちこびと株.comメンバーはこのグラフになじめません。
こうなるくらいなら、「生涯働く」方が魅力的かなと思い始めています。
その理由を順に述べていきます。
理由①:「若い時に我慢して老後に備える」のがイマイチ
このグラフって、歳をとると老後を生きるための稼ぎが得られなくなるので、若いうちにその分を貯めておきましょうという図ですよね。
要するに、今は我慢して老後に備えましょう、さもないと老後で大変なことになりますよという図です。
だから、我慢!
若い時は我慢して将来に備えましょう!
もちろん将来には備えたい。
でも今も遊びたい。
使うべきお金は使いたいんですよね。
ちょっと長いですが引用です。
マネー誌やらが熱心に説くように、20代や 30代から、欲しいものも我慢し、やりたいことも我慢し、安い月給のなかから、苦労して数万円を貯金に回すことに、ほんとに意味があるでしょうか?
20代の頃ならその数万円で、月に何回かは多く飲みに行くことができ、人生を左右する誰かと、もしくは、人生を左右する何らかの言葉や機会と、出会えるかもしれないのです。
そのお金を使って観に行ったイベントや、読んだ本や、出かけた旅先で、あなたを次のステージに導いてくれる“何か”に遭遇する可能性だってあります。
遊びや付き合いを制限し、若い間の貴重な時間を犠牲にして幾ばくかのお金を節約しても、40代になった時、あなたにとってその 数万円( +利子)は、大した額ではなくなっているかもしれません。
というか、あなたが順調に成長していれば、将来のそのお金の価値は、 20代の時に(あなたが貯金のために)諦めたモノの価値とは比べ物にならないほど小さくなってしまっています。
だから早めに使ってこそ、お金の価値が生きるのです。
貯金をすることが、あなたの世界を広げてくれる消費より、本当にいいお金の使い方だと思いますか?
(出典:Chikirinの日記)
ここに書いてある通り、大事なのはまず稼ぐ力を伸ばすこと。
手段は問いません。労働でも投資でも構わないのです。
知恵をしぼって、インカムゲインを伸ばし続けることが重要なのだと思います。
だから、インカムゲインが稼げなくなること、一定以上伸びないことを前提として「将来のために今を我慢する」というこのグラフは、いまいちピンとこないのです。
理由②:定年付近が人生のピークでそのあとは「消化試合」に見える
誤解のないように強調しておきますが、このグラフは、精神的・人間的なあり方を一切無視したグラフです。
あくまで経済的な側面のみを表現しています。
それを前提に話をします。
このような前提であれば、機械的にグラフを読み取るだけです。
単純に、収入のピークは55歳、資産のピークは65歳付近。
あとはもう減る一方です。
あとはもう減るだけって、もうその響きがつまらないですよね。全然わくわくしません。
人生後半で伸びを失うグラフ。
この通りに生きて、充実感・満足感を得られるイメージがどうしても持てないのです。
多分、私たちはもともと投資とかお金が好きなんでしょうね。
お金に執着しない人、お金がなくても自分らしく楽しく過ごせるパワーのある人には『収入推移とか資産推移ってそんなに重要?』といったところだと思います。
理由③:次世代にお金を残せない
「子孫に残す」でも「財団に寄付する」でもなんでも良いのですが、わたし達こびと株.comメンバーには「次世代にお金を残したい」という思いがあります。
たとえ、それが少額であってもです。
なぜなら、資産所得があると、人間それだけ選択肢が増えるからです。
お金がすべてではないですが、お金があると自由度は明らかに増します。
こびと株とはで触れていますが、私たちは自分たちのような庶民こそ「先祖代々の株」を持っていたら良いなぁと思っています。
別に、働かなくても暮らせるお金を残していこうというわけではありません。
そこまでいけばもう普通にお金持ちですからね。
イメージは、月3万円、月5万円、せいぜい月10万円の配当所得といったところです。
このお金は
- +アルファとして生活を豊かにするためのお金
- 好きな仕事に就くためのお金(給料が低くても好きな仕事に就いて、足りないお金は配当でカバー)
であり、自分専用のベーシックインカムみたいなものです。
こういうお金が、労働とは切り離されたところで確保されているのは悪くないなぁと思っているのです。
私たちには、
- 収入も
- 財産も
- 投資の才能も
- リスクテイクする度胸も
一代で財を築くにはいろいろなものが足りていません。
ですが、コツコツと資産を増やしていくことはできます。
それを、なんとか次の世代に繋げて、次の世代にはもう少し楽をして欲しいと思っています。ささやかな想いです。
だから、自分が死ぬときにストックがゼロになるというこのグラフは、イマイチ前向きに受け入れられないのです。
生涯働く方が楽しそう?
私たちが希望するグラフの形は…
これに尽きますね。
草食系投資家のまさかの強欲宣言です。
実際は多少ジグザグするのだと思いますが、長期的な視点で見れば常に右肩上がり。
これが一番満足感が大きいです。
収入の推移
ポイントは、4つの財布です。
最初にお見せした図は「サラリーマン一本足」の収入イメージでしたが、今回は違います。
収入源が4つあります。
- 給与
- 配当
- 家賃収入
- 副業収入
これらの4つをうまく組み合わせて、長期右肩上がりのグラフを作るようにコントロールしたいのです。
この4つの財布構築に向けた取り組みは、このブログ全体を通して表現している通りです。
この流れで、毎期収入右肩上がりを達成したいと思っています。
綺麗なインカムゲイン成長の軌跡を描けると良いですね。
具体的には、週3勤務・週4休みが理想です(笑)
着実に右肩上がりになっているので、今は本当に楽しいです!
天井がなくなった感じがしています。
資産の推移
成長の原則に則った生き方
人生が、螺旋状に上方に進み続けている。
これほど充実感があって、安心があって、希望のある状況はないと思います。
逆に、成長に蓋(ふた)をされてしまうと途端に閉塞感に悩まされることになります。
今まで、
- いったい、いくら稼げばよいのか?
- いったい、いくら貯めればよいのか?
さんざん迷い続けてきたのですが、これが1つの答えかなと思っています。
- 去年より稼いで
- 去年より楽しくお金を使って
- 去年より資産を増やす
別に特定金額のゴールを設ける必要はなく、人生が終わりを迎えるその日まで増やし続けたいと思っています。
こういう考え方なら
- 若い時に我慢して老後に備える 必要もないし
- どこかでピークを迎えてそこからは右肩下がり にはならないし
- 次世代に資産を残せない ということにもなりません
どう考えても、こっちのグラフより
こっちのグラフの方が楽しいです。
別に死ぬまで馬車馬のように働く必要はなく、年齢・体力に応じて労働所得と資産所得の比率を最適化させていければ良いわけですね。
そのための武器こそが、インカムゲイン重視の資産運用です。
まとめ:やっぱり一生働く方がいいかも
収入も資産も、常に前期比プラスの軌跡を描けるように楽しんでいきたいと思います。
終わりなき成長こそ、あらゆる困難に打ち勝つ最も重要な要素です。
健康に気をつかいながら、生涯現役を貫けるように、今からコツコツと種を撒いていきたいと思います。
それではまたっ!
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