こんにちは、こびと株(@kobito_kabu)です。
心の底から「会社員のうち9割ぐらいは副業をやった方が良い」と思ってます。
もちろん、失敗したり、挫折したり、色々とあるでしょう。でも、そういうところも含めてやった方がメリットが大きいです。
この記事では、副業の必要性について解説します。
結論を先に言っておくと、下記の通り。
- 終身雇用・年功序列が終わったから
- 生涯現役の時代だから
- 資産形成上有利だから
※会社のなかで、各年代のトップ層にいる人たち(上位10%ぐらい)は、出世のために会社にコミットし続けても良いかもです。会社1本足でも生き残れるし、待遇的にも報われる層だからです。
以下、ざっくりと解説していきます。
副業の必要性①:終身雇用・年功序列が終わったから
終身雇用・年功序列の時代は終わりました。
皆さんもこういうニュースを目にされたことがあるかと思います。
- トヨタ自動車の社長が「終身雇用の維持は難しい」と発言、中途採用の割合を5割にする方針を固めた(※トヨタが変われば日本が変わると言われるほど、トヨタの姿勢は他社に影響を与えます)
- 経団連の会長が「終身雇用を守れない」と発言
- 2021年に早期・希望退職を募集した上場企業は84社で、リーマンショック時のリストラ人員数に次ぐ水準
実際、私の知り合い(40歳以上)も、リストラの対象になった人が複数人います。
本人は、まさか自分がこのタイミング・年齢で会社を去ることになるとは思わなかったと言っていましたね。
- テレビやニュースなどを見ていても
- 識者達の発言を見ていても
- 自分の周りを見渡しても
終身雇用、年功序列が「今まさに崩壊しつつある」というのは、実感できるところです。
生涯を保障されると思うから滅私奉公するんであって、途中でクビを切られるリスクをはらんでるなら「自分ひとりで稼げるスキル(=副業スキル)」を身につけようと思うのは当然ですね。
※ちなみに、私は終身雇用・年功序列の崩壊に悲観していません。
副業の必要性②:生涯現役の時代だから
寿命の増加に伴って、「老後」が長くなりすぎました。
平均寿命の推移は次の通り。
(出典:平均寿命の推移 内閣府)
国民年金が創設されたのはおよそ1960年頃。その頃の平均寿命は
- 男性の寿命:65歳前後
- 女性の寿命:70歳前後
でした。
それが、2020年には
- 男性の寿命:81歳前後
- 女性の寿命:87歳前後
にまで伸びました(参考:日本人の平均寿命はどれぐらい?生命保険文化センター)。
1960年~2020年の60年間で、およそ15年近く寿命が伸びているわけです。
- 昔:定年後、5~10年を年金と貯金で食いつなぐ
- 現在:定年後、20~25年を年金と貯金で食いつなぐ
圧倒的に、老後が長くなりましたね。
- 年金の支給開始年齢を70歳からにしようとか
- 定年を延長して65歳以上にしようとか
そういった動きがあるのは、こういう理由です。寿命が伸びすぎて、老後が長くなりすぎてしまっているのです。年金制度も、定年制度も、現代に対応できていません。
そもそも、22歳~60歳まで38年間働いたお金で、61歳~平均寿命までの20~25年間を乗り切ろうというのは無理があります。現役時に、よほど節約して貯蓄しておかないと無理でしょう。
こうなると、老後問題を解決する手立ては「働き続ける」ということになります。
もともと、イヤな仕事でも文句を言いながら会社に勤め続けられるのは、会社にしがみついていれば
- 定年までの生活が保障されて
- 老後も安泰だったから
です。ところが、この2つの前提が崩れてしまうのであれば、イヤな仕事を無理に続けるインセンティブは相当低くなります。
とはいえ、好きな仕事だけで食っていくというのもそう簡単なことではありません。
そこで、会社員+副業のパラレルワーカーをやろうという発想になるわけですね。こういうことです。
- 会社員:生活の基礎を支えるための仕事。いわゆるライスワーク
- 副業:好きな仕事で充実感を得つつ、資産形成も加速させるオプション
会社員と副業の両立のさせかたについては、下記記事が参考になるかなと思います。
今はびっくりするぐらい良質な情報が世の中にあふれているので、副業をやるハードルはグっと下がっていますね。
副業の必要性③:資産形成上、有利だから
副業は、資産形成上圧倒的に有利です。節税効果が高いからです。
- 稼ぎに対して、社会保険料がかからない(サラリーマンの給与から納付しているため)
- 青色申告控除を使えば、65万円の所得控除が受けられる
- 家事按分などにより、経費を計上できる
詳しく知りたい方は、こちらの記事をどうぞ
- 副業によって収入が増える
- そのくせ納める税金はそれほど増えない
ということで、手元に残るキャッシュが圧倒的に多くなります。これを資産運用に回せば、資産形成の速度はひたすらに拡大していきます。
実際、私の高配当株ポートフォリオはぐんぐん成長しています。
今は、こういう時代です。
- 増え続ける税金
- 増え続ける社会保険料
2019年に、消費税が8%→10%になりましたね。年間300万円お買い物をする人にとっては、年間6万円もの増税になります(旅行行けるじゃん!)。
サラリーマンの場合、給与所得控除の上限額が引き下げられたりして、増税狙い撃ちされてます。これからも不利な税制改正がたくさん行われるでしょうね。
社会保険というのは、下記のようなものの総称です。
- 厚生年金保険
- 健康保険
- 介護保険
これらの保険料率は、ひたすら上がり続けてきています。2006年から2016年の10年間で、20万円も増加しました(年収700万円の場合)。
2016年以降も、社会保険料率は上がり続けています。
繰り返しますが、サラリーマンは税に対して圧倒的に無防備です。だからすぐに狙い撃ちされます。
一方で、自営業者や法人は、税に対して防衛策を取ることができます。
サラリーマンも、自得業者や法人がやっているような防衛策を取り入れて、自分のお金を守る必要があります。そうでなければ、ひたすらにお金を取られ続けるだけです。
- サラリーマンの立場でありながら
- 副業をすることで税金をコントロールする
この姿勢が非常に重要です。
年間20万円の節税を30年やれば、総額600万円になります。節税したお金を投資に回して5%で運用できれば、このお金は1,400万円ほどまで大きくなります。
しょせんは皮算用ですが、考え方としてはこういうことです。
副業による節税効果をナメてはいけません。
※節税のためには確定申告が必須です。めんどくさい!と思わずに、これを味方につけられるかどうかが、資産形成上の大きな別れ道になります。
まとめ:副業の必要性がますます高まる時代になっていく
まとめます。
下記の理由で、副業の必要性はますます高まっています。
- 終身雇用・年功序列が終わったから
- 生涯現役の時代だから
- 資産形成上有利だから
①トヨタ社長・経団連会長の発言、名だたる有名企業のリストラ実施で、時代の潮目が変わりつつあるのは間違いありません。
②伸び続ける寿命のなかで、戦後に作られた社会保障制度のままで安泰の老後を迎えるのは不可能です。現代に適した戦略が必要です。
③サラリーマンほど、税・社会保険料を徴収しやすい存在はありません。会社を通じて天引きするので、絶対にとりっぱぐれがないからです。資産形成のためには、自分のビジネスを持つと有利です。
昔は、副業と言えば「アルバイトのかけもち」などをイメージしたかもしれません。
しかし、今後の副業というのは、スモールビジネスの運営が主流になっていくでしょう。時給労働者としてはなく、経営者として「やりたいことをやっていく」ということです。
経営者といっても
- 従業員を雇うわけでもなく(クラウドソーシングなどがあるので、外注で事足ります)
- オフィスを借りるわけでもなく(自宅・カフェで十分)
- 大規模な設備投資をするわけでもなく(PC1台あれば仕事ができる世の中です)
- 大量の在庫を抱えることもなく
大げさなことをする必要は一切ありません。あくまで、マインドの話です。
会社に頼らず1人で稼げる
これがどれだけ精神的・経済的な余裕を生むかは、この数年間副業をやり続けて強く実感しています。
会社員+副業(ストレスのない仕事!)は、まさに変わりゆく日本経済のなかでの効果的な生存戦略になりますね。本業で足場固めしつつ、副業を活用して人生ゲームを攻略しましょう。
※好きな仕事なんてこの世に存在しない!という人は、たぶん長い会社勤めで疲れてしまっているのだと思うので、まずはゆっくり休んで気力・体力を充実させるとイイです。あなたの能力・性格を発揮できる仕事は必ずあります。
それではまたっ!
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副業に興味があるなら、下記記事に記載の3つのスキルは必ず身につけておきたいところです。
副業するぐらいなら残業した方がマシじゃん、と思うかもしれませんが、税制上はそんなことありません。
副業収入以外に、配当金収入などの安定したキャッシュフローがあると、さらに人生がラクになります。月3万円、月5万円と育てていけるとよいですね。
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