PFFは株価がお手頃でも「気軽に買ってはいけない3つの理由」がある

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こんにちは、シーウィード@こびとが見える経理マンです。

最近、PFFという海外ETFを買おうかどうか悩んでいました。

 

特徴としてはこんな感じです。

  1. 高利回り(だいたい、分配金利回り5~6%程度)
  2. 信託報酬は若干高め
  3. 値動きがほとんどない(但し、金融危機が発生した時は暴落する)

インカムゲインを選好する投資家からは割と人気なETFだと認識しています。

 

インカムゲイン狙いの投資家にとってPFFは魅力的な金融商品

PFFを購入しようかどうか悩んでいた理由は、最近の株高でめぼしい高配当株(日本株)がないからです。キャッシュが厚くなりすぎてしまっているんですよね。うーん、もったいない。

インカムゲイン狙いの投資家にとって、PFFの高利回り・安定性は非常に魅力的に映るでしょう。少なくとも、日本の金融商品でこのような特性を持ったモノは見当たりません。

 

ただ、色々と検討した結果、結局購入を取りやめました。

こびと株.comメンバーがやっているのは事業投資です。良いビジネスモデルを持った力のある株式会社に投資をして、超長期的に配当金を受け続けることが目的です。

私たちが腰を据えて長期投資に取り組めるのは(日々の株価にまったく振り回されることなく投資できています)、優良企業に投資すれば次の2点が(投資時点よりも)超長期的に成長していくと信じているからです。

  1. 1株あたり純資産
  2. 1株あたり当期利益

シンプルイズベスト、これがすべてです。

 

PFFの株価がお手頃でも、気軽に買ってはいけない3つの理由

①株式(元本が成長する債券)とは違う

PFFはこの2点の成長が見込めません。

株というより、債券のような性格を有しているETFなのです(暴落時は別)。ウォーレンバフェットは、株式のことを「元本が成長する債券」と表現しましたが、PFFはこれにあたりません。

事業投資をして、ファンダメンタルズの側面から恩恵を受ける。

この点が私たちの投資の軸です。いくら高利回りとは言え、PFFに手を出すのはちょっと違うかなと思った次第です。

 

②金融危機に非常に弱い

PFFは元本の成長が見込めません。もし元本の毀損もないのであれば、それは債券に近い性格を持っていると言えます。しかし、PFFは思いっきり元本を毀損するリスクがあります。

金融危機に非常に弱いのです。

リーマンショックやチャイナショックの時に大きく値を下げました。他の金融商品と比較して高利回りでも(株価が手ごろに見えても)、それはこのハイリスクさを織り込んでのことなのです。

ローリスクハイリターンはありえません。

 

③インカムも減少トレンドにある

インカムゲイン自体も長期減少トレンドにあります。元本の毀損リスクを抱えたまま、インカムゲインの上昇は見込めないということですから、投資リスクは高くなっているといえます。

せめて、インカムゲインが上昇基調にあれば良いのですけどね。この低金利時代ですから仕方ありません。

今後は金利の上昇に伴いインカムの水準も上がるのではないかと思いますが…このETFは金利が上がれば取引値が下がりますから、トータルで見ると…

ちょっと扱いの難しいETFになっている印象がありますね。

 

まとめ:PFFが優良ETFなのは間違いないが…

PFFが優良ETFなのは間違いありません。日本の金融機関で売られている数多くのボッタクリ投信とは比較になりません。しかし、

  1. 元本が成長する債券ではない
  2. (それなのに)金融危機に弱い
  3. インカムゲインは低減傾向

という何とも難しい特徴も併せ持っています。

 

いくら株価がお得に見えても、簡単に手を出してはいけないですね。こんなはずじゃなかった!ということになりそうです。

最近はBND(米国債券ETF)が欲しくなったり、色々と目移りしたりもしていますが、こびと株.comメンバーとしては株式の可能性を信じた長期投資を続けたいと思います。

それではまたっ!

 

※PFFの他、インカムゲイン狙いに向いている銘柄は「こびと株の一覧」をご参照くださいませ!おすすめの株式ETF、債券ETFに関する記載もあります。

 

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ABOUTこの記事をかいた人

こびと株.comの管理人。一部上場企業での経理/財務の実務経験10年超、日商簿記1級、証券アナリスト、FP資格を有する「企業と個人のお金の専門家」。4つの財布(給与/配当/不動産/事業収入)を駆使して経済的自由を達成することを目標に奮闘中。