USCPAに合格すれば上場企業に転職できるか?ズバリお答えします

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USCPAをとれば大企業(上場企業)で働けるかな?

こんな疑問に答えます。

私は大学卒業後、一部上場企業の経理・財務職として採用され、10年以上の実務経験がある現役の経理マン(@kobito_kabu)です。経験業務の幅(税務、連結、財務)も広く、経理業界には詳しいです。

さて、先日、Big4に勤務する会計士2人と情報交換してきました。その際に話題に上がったのが

  • 日本の会計基準にそこそこ詳しくて
  • 英語ができるUSCPAホルダーは

上場企業としても監査法人としても、喉から手が出るほど欲しい。ということです。背景にあるのは圧倒的な人手不足です…

結論:USCPAに合格すれば上場企業に転職できる可能性は飛躍的に高まります

※ただし、合格しても意味のない人もいます。下記にて詳しく解説しているのでしばしお付き合いください。

 

USCPAの需要が強い3つの背景

大企業は人手不足

いま、多くの大企業は圧倒的な人手不足に陥っています。この傾向は、数年やちょっとでは改善されないでしょう。

学生獲得競争が熾烈に!
  1. そもそも定年を迎えたおじさんの数卒業を迎えた学生の数になっていて、採用が追い付かない
  2. 経済のグローバル化による競争激化(海外で戦うためには、より優秀な人材を確保しなければならない)
  3. 海外志向の学生の減少
  • そもそも若者が少ない
  • 英語ができる人が少ない

もう、とにかく、コレ。海外展開して現地法人をマネジメントしていかなければならないのに、

  1. 会計・税務が分かって
  2. 財務も分かって
  3. ITも分かって
  4. 英語もできる

そういう人材がいないんです。USCPAが求められるわけですね。

※ちなみに、国内でのみ戦っている日本企業からは、USCPAは全く評価されません。評価されるのはあくまで国際優良企業です。

 

監査法人も人手不足

激務で有名な監査業界・会計士にも、ついに働き方改革の波が押し寄せているそうです。

公認会計士
うちの監査法人はさ、21時になると勝手にPCが落ちちゃうんだよ。仕事残っているのに…

監査業務というのは典型的な労働集約業ですから、とにもかくにも人と時間を確保できないことにはどうにもなりません。

政府のミスで、会計士の合格者を輩出しすぎてたくさんの就職浪人会計士を生み出したのも今や昔

職歴なしの30歳過ぎでも、試験に合格しさえすればBIG4に就職できるような市場になっています。

公認会計士合格者
大学の商学部を卒業してから約9年間、親に養ってもらいながらなんとか会計士試験に合格!どうなることかと思ったけど、就職ラクすぎて人生大逆転!

※知り合いの話です。マジ。

日本の公認会計士でさえこの状況、人手はまだまだ足りていません。

監査法人に勤める会計士に「いい人材いたら当社に紹介してくださいよ。英語ができるUSCPAホルダーとか」と言ったところ

  1. 日本の会計基準にそこそこ詳しいUSCPAホルダーで
  2. 英語が実務レベルで使える
  3. しかも若い(30代前半)

このぐらいなら、他の会社になんか紹介せず弊法人で採用しますとのことでしたw

 

どんどん転職が当たり前の時代になっている

人手不足が大きな背景にあるわけですが、もう1つ、大きなトレンドがあります。

それは「転職が当たり前の時代になっている」ということです。経理業界にいる人は分かると思うのですが、この業界、本当に転職が多いです。

会計・税務・財務が不要な会社は世の中に存在しませんから、求人は必ず存在します。どんどん人がいなくなってしまうので、人が抜けてしまった際には

部長
今度はもう少し英語が使える人材を採用しよう

みたいになりがちなんですよね。要するに、抜けた人よりハイスペックな人を求める。こういうところに、USCPAホルダーが潜り込めるということです。

 

USCPAを取れば上場企業で働ける!【注意点アリ】

というわけで、一般論としてこういう人は引く手あまただと思います。スペックを紹介します。

 

評価されるスペック

  • 20代~30代前半
  • 経理・財務の実務経験アリ
  • 日本の会計基準にそこそこ詳しい(最低でも簿記2級~1級の間ぐらいのレベル)
  • USCPAホルダー(ビジネスレベルの英語力※)

※ネイティブ並みにペラペラである必要はないです。マジで、実務レベルの英語ができる人って少ないのです。TOEICのスコアなんて全然あてにならないし、気合と根性があってコミュニケーションできれば大丈夫。

これなら安泰ですね。若いうちに外資に潜り込んで、外資での勤務経験も積めればもはや敵なし。市場にこういう人は少ないですから。

 

USCPAとってもちょっとキツいかも

こんな感じだと、大企業はちょっと難しいかもしれません。

  • 30歳でUSCPA合格(会計実務経験なし)
  • 35歳でUSCPA合格(でも英語は喋れない)
  • 40歳でUSCPA合格(マネジメント経験なし)

結局、歳を重ねてからの資格マニアは評価されないということです。悲しいですがこれが現実。

USCPAを活用して未経験から経理・財務の世界に行くならば、20代までと考えるべきでしょう。それも、若ければ若いほど良いです。実務経験があってキャリアアップしたいのなら、30代前半までOK。

 

USCPAを取得して上場企業で働くメリット

もし、上記の内容を見て

20代ビジネスマン
自分もワンチャンあるかも!

と思った人は、ぜひUSCPAにチャレンジしてみて下さい。

難易度についてはこちら。かなり詳しく解説しています。

USCPA(米国公認会計士)の難易度【完全解説版】合格率・勉強時間・受験資格をまとめてみた

2019.01.23

USCPA受検に必須の「スクール」の話題はこちらから。

USCPA(米国公認会計士)の予備校を徹底比較!4つのスクールの特徴をまとめてみた

2018.01.03

もし1年半~2年ぐらいでUSCPAに合格して、うまいこと上場企業に転職することができれば

上場企業で働くメリット
  • 大幅な年収アップ(国際優良企業は年収水準が高いです)
  • 素晴らしい福利厚生(私は2018年に医療機関の窓口で35万円支払いましたが、うち31万円は会社が負担してくれました)
  • 退職金や企業年金がたくさん(監査法人では退職金は出ないですし、企業年金もありません)
  • 働き方改革の影響で、大企業ほど残業・有給取得に目を光らせるようになっており、労働時間が激減中
  • これから先の人生、いつでも転職できる

とメリット尽くし。USCPAは(単位取得・受験料などもすべて込みで)100万円もあればスクールに通って受験することができますから、ぶっちゃけかなり安い投資になると思います。

 

まとめ:USCPAを取れれば上場企業に転職するチャンスは大幅に増えます

  • 圧倒的な人手不足
  • 国際競争の激化
  • 転職市場の活性化

これを背景に、会計・税務に精通しており英語もしゃべれるUSCPAホルダーの価値は上がり続けています。年齢・職歴に大きな穴がなければ、ほぼ勝ち確定と言っても良いでしょう(もちろん、今の景気が続けばですが)。

用心深い人
いち経理マンの言うことを、どこまで信用できるのかなぁ~

こんな風に思う人もいるでしょう。そういう人は、経理専門の転職エージェントに話を聞いてみると良いと思いますよ。

  • 30代前半
  • 経理実務経験あり
  • USCPAホルダーで実務レベルの英語力

これで上場企業の経理ができますか?って。答えは、聞いてみてのお楽しみです。

最後になりますが、USCPAホルダーは、日系上場企業への転職はもちろんのこと、外資でもウケがいいです。

USCPAを取得して外資系企業に転職!先輩経理マンのその後...

2018.07.06

とにかく、会計業界で働く人にとって、若くしてUSCPAを狙うのは悪い選択肢ではないということですね。

ちなみにアビタスで資料請求すれば、試験の概要・資格の魅力・受験費用など、必要な情報が過不足なく手に入ります。セミナーに参加すれば、有料のUSCPA攻略本(定価1,080円)がタダでもらえたりします。

積極的に情報収集してみてくださいね。

それではまたっ!

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ABOUTこの記事をかいた人

こびと株.comの管理人。一部上場企業での経理/財務の実務経験10年超、日商簿記1級、証券アナリスト、FP資格を有する「企業と個人のお金の専門家」。4つの財布(給与/配当/不動産/事業収入)を駆使して経済的自由を達成することを目標に奮闘中。