こんな人のための記事です。
「自分にしかできない仕事」
時々、耳にする言葉ですよね。
でも私、この言葉をきくたびに
- 「自分にしかできない仕事」なんて、ホントにある?
- 「自分にしかできない仕事」と思って頑張るのって、苦しくない?
- 「自分にしかできない仕事」が無いと、働く意味はないの?
みたいなことを思って
と感じてしまいます。
この記事は、自分にしかできない仕事について
- そんなの普通は無いから
- 無いって知ってた方がいい。
- それでも意味を感じられる仕事はあるから
という、お話です。
どうぞ、最後までお付き合いください♪
目次
「自分にしかできない仕事」なんて、普通は無い
サラリーマンのこの手のセリフは、99%が本人の思い込み。
まずは現実を見つめるところから始めましょう。
「自分にしかできない仕事」なんて、そうそう無い
- オリンピック選手
- ファンを魅了する芸能人、YouTuber
- 天才投資家ジョージ・ソロス
- マイクロソフト創業者ビル・ゲイツ
こういう人たちの仕事は、確かに、彼らにしかできない仕事なのかもしれません。
でも、私やあなた、普通のサラリーマン、ありふれた凡人に、「自分にしかできない仕事」なんてあるでしょうか?
一度冷静になって考えてみて下さい。
今あなたが取り組んでいるその仕事。本当に、できるのはあなただけですか?他の人には手も足も出ない?本当に?
そんな仕事があるのだとしたら、あなたの給料は今よりずっと高くなるのでは?
もしかすると、特別な能力のある有名人の仕事だって、長い目でみれば「彼がやらなければ他の誰かがやった仕事」という程度の話なのかもしれません。
ましてや、私たち普通のサラリーマンに「自分にしかできない仕事」なんて存在するわけがありません。
組織には「自分にしかできない仕事」なんて、あってはいけない
そもそも、サラリーマンは、会社という組織の中で働いています。
組織全体の利益を考えたとき、「自分にしかできない仕事」は歓迎されるモノではありません。
- 本人の負荷が大きくなりすぎる
- 組織の今後がその人個人に依存してしまう
- チェックが働かず、ミスや不正のモトになりやすい
といった問題があるからです。
- マニュアル化
- システム化
- 仕組化
- 引継ぎ
- 共有
こういった手段を通じて、仕事を「自分以外の人にでもできるカタチ」にすることこそが、求められています。
「自分にしかできない仕事」と思い込むとこうなる
「自分にしかできない仕事」があると思い込むと、
- 短期的には、会社にとって都合がいい
- 長期的には、会社のためにも自分のためにも同僚のためにもならない
こんな事態を引き起こします。
①「自分にしかできない仕事」があるので休めない
「自分にしかできない仕事」のせいで休めない。…これは、よくある思い込みです。
- 風邪をひいたとき
- 家族にトラブルがあったとき
それでも休めない、と言いはるサラリーマンは多いもの。
けれども実際のところ、そのほとんどは思い込みや単なる準備不足です。
- 事前に引継ぎをしておけば、問題ない
- 例え突然の不在でも、いないならいないでなんとかなる
これが組織というものです。
同僚たちはあなたが思うより優秀だし、組織はあなたが思うより柔軟というわけ。
万に一つ、あなたが休んだせいで仕事が破たんしてしまったとしましょう。
だとしたら、それは
- ×休みをとったあなたの問題
- 〇1人が休んだくらいでまわらなくなる組織の問題
です。
あなたが、社長として組織の在り方に責任を負っているとか、独立してひとりで仕事をしている、というのでない限り、気に病む必要はありません。
サラリーマンが1人休んだくらいでボロを出す会社は、あなたが休まずとも必ずどこかで問題を起こすでしょう。
②「自分にしかできない仕事」があるので転職できない
「自分にしかできない仕事」があるから転職に踏み切れない…。こういう人も時々みかけますが、①と同じく、大半が思い込みです。
そもそも、本当に会社のことを心配するなら、
こそが、あなたのすべきことです。
そうではなく、自分と周囲に「あなたにしかできない仕事」があると信じさせることで
というのが本音なら、初めから、考えているのは自分のこと。
だったらキッチリ割り切って、自分のキャリアを優先させた方が良いと私は思います。
マトモな組織は、どんなに優秀な人が抜けても、必ず回ります。
実際に
と言われた「アイツ」が、転職・異動などで居なくなる例を、私自身たくさんみてきました。
けれども、実際に仕事が破たんした例は、ひとつも知りません。
サラリーマンのほとんどは、会社組織にとっては、替えのきくパーツです。これは逃れがたい事実ですし、むしろこれこそが組織のあるべきカタチなのです。
けれどもあなた自身にとって、あなたは唯一無二の大切な存在です。だからあなたは、会社よりもあなた自身を優先すべきなのです。
「自分にしかできない仕事」が欲しいあなたへ
そんなあなたは
- 自分以外に、やれる人が少ない仕事を
- 誰よりも楽しんでやる状態
を目指してみてはいかがでしょうか?
「自分以外に、やれる人が少ない仕事」を探す
「自分にしかできない仕事」はなくても、「自分以外に、やれる人が少ない仕事」というのは存在します。
例えば
- コンビニの店員さん
- 弁護士
①と②を比べたら、②をやれる人数の方が少ないですよね。だって、②弁護士やるには、難解な試験を突破して資格を得る必要がありますから。
すると当然、①と②を比べたとき、時給は②弁護士の方が高くなるわけです。
1つの道を極めて「やれる人が少ない仕事」を身に着けるのが難しければ、2つ以上の道を組み合わせることで、希少な人材になるという手もあります。
- ホームページを作れるエンジニアはたくさんいるし
- Webに強いマーケターもたくさんいるし
- 医療機器に詳しい人もたくさんいるけど
3つ全てに精通している人は、そうはいません。
もしもこの3分野にそれなりの知識・スキルを持っている人がいたら、その人は
と言ってもらうことができるでしょう。普通なら3人がかりでする仕事を、1人で果たすことができるからです。
その仕事を、誰よりも楽しむ
例えば私は、
- 勉強が好き
- 考えるのが好き
- 文章を書くのが好き
です。
けれどももちろん世の中には、私より勉強ができる人がたくさんいます。
私より頭の回転が速い人も、数えきれないくらいいます。
私より文章の上手い人なんて、気が遠くなるほどいます。
でもその人たちが、それらを楽しむかどうかは別の話です。
- 勉強は得意だけど嫌いかもしれないし
- 頭の回転は速いけど考えるのは面倒かもしれないし
- 文章はうまいけど疲れるから書きたくないかもしれません。
「自分にしかできない仕事」を探すと、他者と自分の能力を比べることになります。
- 他者にはできない
- 自分にはできる
こんな仕事を見つけられるほど能力の高い人は珍しいですから、どこかで挫折したり、単なる思い込みにひたってしまったりします。
まとめ:やりたいことをやればいい
あなたには多分、あなたにしかできない仕事なんてありません。(もちろん、私にもありません。)
あなたがゴッホみたいな天才画家や、ベートーベンみたいな天才音楽家でもない限り、どの道を進んだとしても「世界にとって損失だ!」というような事態にはなりません。
責任感に押しつぶされる必要はありません。
- 休みたければ休めば良いし
- 転職したければ転職すれば良い
だけです。
自分にしかできる仕事なんてなくても、自分が誰よりも楽しめる仕事、楽しみながら価値を発揮できる仕事はあるはずです。
それではまたっ!
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