こんな人のための記事です。
結論から言うと、資格には意味があります。意味があるどころか、これからの時代、資格の価値はより一層高まっていくでしょう。
この記事では、
- どうして、これから資格の価値が高まるのか?
- どうして、「資格は意味ない」説が広まっているのか?
を解き明かしていきたいと思います。
目次
これから資格の価値が高まる4つの理由
- 年間何億円も稼ぐ起業家
- 超有名なミュージシャン
- オリンピックに出るようなスポーツ選手
こういう人には、資格なんて必要ありません。
誰にでもわかるような素晴らしい実績をあげた人は、資格なんて無くても「その道のプロ」「その分野の専門家」として認知されることができるからです。
でもこれ、一般の人には少し難しいですよね。
- 実績はあるけど、それを証明するのはちょっと難しい
- 未経験の分野で、新しく仕事を始めたい
- 実績と呼ぶほどのモノはないけど、ポテンシャルを見てほしい(若手)
といった「普通の人」が、知識やスキルのレベルを証明するのに、資格は大きな役割を果たします。
そして、これからの時代、知識やスキルのレベルを証明すべき機会はどんどん増えていくでしょう。
理由①転職が増える
転職は、典型的な「知識やスキルを客観的に証明しなければいけない機会」のひとつです。
現在の転職市場でも、資格は重要項目。ハイレベルな資格を持っていれば、転職がしやすい・条件の良い仕事が見つけやすいのは明らかです。
※もちろん、「資格さえあればどんな資格でもいい」というわけではありませんし、「実績があれば資格ナシでも良い転職ができる」ということもありますよ。このあたりの話は後半にまとめます。
今までなら
なんて言っていられたサラリーマンも、これからは転職を視野に入れるのが基本路線になります。
なぜなら、終身雇用が崩壊するから。
- 経団連の前会長「終身雇用を前提にすることが限界」
- トヨタ自動車の社長「終身雇用の継続が難しい」
- 経済同友会の代表幹事「終身雇用は制度疲労を起こしている可能性がある」
なんて発言を聞く限り、今後、終身雇用が維持され続ける可能性はずいぶん低そうです。
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理由②同一労働・同一賃金が広がる
今後、社会の方向性としては、同一労働・同一賃金が広まっていくと考えられます。(時間はかかりそうですけれども…)
- 年齢・性別・雇用形態等に関係なく
- 「何をするか」で給料を決める
こうなると、次に出てくる問題は
- 「誰が何をするか」をどのように決めればよいか?
という問題です。
当然、
- 仕事の知識・スキルに応じて決めよう
という話になるでしょう。
すると今度は
- 「誰に仕事の知識・スキルがあるか」をどのように判断すればよいか?
という問題が出てきます。
という状況が想定されます。
理由③グローバル化が進む
アフターコロナの時代もグローバル化が止まることはないでしょう。
理由は単純。人事的な判断に、合理的なよりどころが求められるからです。
アメリカのようなリベラルな社会では、性別や年齢・人種によって採用するかしないかを決めたら大問題になります。
一方で、資格や学歴は、客観的かつ合理的。結果、採用や昇進などの人事を行う際に資格が重視されるわけです。
理由④情報の氾濫がさらに進む
インターネットの広まりによって、様々な分野で情報があふれかえるようになりました。
問題は、「ネット上の情報は本物と偽物が混ぜこぜ」になっていること。
そんな中で、
「自分の発信する情報は本物ですよ」
「私の情報は価値あるものですよ」
と示すことができれば、大きな力になります。
ここで一つ、個人的な話を。
簿記1級のおかげで
- ホワイト企業の経理に就職できた
- 日々の仕事の基礎ができている
- 「頭がいい」「知識がある」と思われる
- いつでも転職できる
- 仕事の自信がつく
と言う感じです。間違いなくこの資格が今の生活の基礎を築いてくれました。
簿記1級は本当におすすめの資格です。
「資格は意味ない」と誤解される3つの理由
誤解が生まれる理由は3つ。
- 「資格さえあれば解決!」ではないから
- 「圧倒的な実績」は資格より強いから
- 「意味ない資格」が増えすぎたから
1つずつ解説していきます。
理由①「資格さえあれば解決!」ではないから
今の時代、「資格さえあれば何もかも解決。他は全然ダメでもOK」というわけには行きません。
- 弁護士は数が増えすぎて「食えない」とまで言われ
- 営業が下手な税理士は低収入に苦しみ
- 歯医者はコンビニの数より多い
こんな世の中ですから、資格をとっただけで安心しているわけにはいきません。
理由②「圧倒的な実績」は資格より強いから
インターネットなどで時々見かけるのが、圧倒的な実績を誇る起業家やインフルエンサーなどの「資格は意味ない」発言です。実力のある彼らの言葉ですから、説得力を感じますよね。
確かに、「圧倒的な実績」を出せる人に資格は必要ありません。彼らにとって資格は、まどろっこしいだけの遠回りです。時間のムダとさえ感じるでしょう。
でも、ちょっと待ってください。多くの人は、誰もがおどろく実績なんて、持っていませんよね。
- コツコツ努力はしてるけど、すばらしい実績なんて時間がかかる
- これから頑張りたいけど、今はまだ何者でもない
- 圧倒的な成果はないけど、ちょっとした経験はある
こういう「普通の人」にだって、知識やスキルを認めてもらう方法があったっていいと思いませんか?それこそが、資格の役割なのです。
理由③「意味ない資格」が増えすぎたから
「資格ビジネス」という言葉を聞いたことがありますか?資格試験の運営事業の、ビジネスとしての面を強調した言葉です。
と、いうわけで、最近はたくさんの資格が乱立しています。その数は1,000を軽く超え、一説には3,000近いとさえ言われています。
※言葉は悪いですが、資格ビジネスが情弱ビジネスだと批判される理由は分からないでもありません。
増えすぎた資格の中には
- よく知られているもの・マイナーなもの
- 就職や転職が有利になるもの・ならないもの
- カンタンすぎるもの・難しすぎるもの
など、本当に様々な資格があります。当然、「意味のある資格」と「意味のない資格」も、それぞれたくさん存在するわけです。
「では、どの資格が価値ある資格なのか?」…この問に答えるには、何のために資格をとるのかをハッキリさせる必要があります。
例えば仕事で役立てたいのなら、
- 自分の仕事に関係する、専門的な資格
- ビジネス一般に役立つ資格
なんかが候補になってくるわけです。
①専門的な資格は職種によって違うとして、②ビジネス一般に役立つ資格ということなら、例えば…
なんかがなんかが候補になってくると思います。「英語・会計・IT」の3スキルは、ビジネススキルの基本と言われていますしね。
興味があれば、ぜひ、チャレンジしてみてくださいね。
まとめ:資格は「普通の人」の味方!
資格には意味があります!普通の人が、自分の知識・スキルを客観的にわかりやすく証明するための、有力な手段になるからです。
特にこれからの世の中、
- 転職が増え
- 同一賃金・同一労働が広がり
- グローバル化が進み
- 情報の氾濫が進む
ことによって、資格の価値はますます高まっていくでしょう。
なぜ自信を持ってそう言えるかというと、アメリカがそうだから。日本は、米国の後追いをすることで先進国になってきたことを忘れてはいけません。
ただし、
- 資格さえとれば何もかもが解決するわけではない
- スゴイ実績を示せるスゴイ人には、資格は不要
- 意味のある資格とない資格がある
というあたりには注意してくださいね。(このあたりが、「資格は意味ない」と誤解されてしまう理由なのです。)
それではまたっ!
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