CDS 2020年12月期第3四半期末決算(2020年11月10日公表)
CDS株式会社のこびと「CDS」から、2020年1月1日~9月30日の業務報告が届いております。
経営成績の報告
当第3四半期 前第3四半期
売 上 高 59.3億円 81.0億円
営業利益率 8.8% 14.1%
1株純利益 66.22円 106.68円
前年同期比で
- 売上:26.8%減
- 営業利益:54.6%減
- 経常利益:46.5%減
- 純利益:37.9%減
と、2Qと同じかそれ以上に酷い数字が出ています。
助成金を計1.3億円程度受け取ったり、経費削減に努めたりしてはいるものの、相変わらず営業活動の制限(特に新規受注)等、コロナの影響が苦しいようです。
セグメント別にチェックしてみても
- ドキュメンテーション事業:12.1%減収、31.7%減益
- エンジニアリング事業:20.1%減収、44.2%減益
- 技術システム事業:37.1%減収、48.5%減益
各セグメント、より一層厳しい数字になっています。
財政状態の報告
当第3四半期末 前期末
総資産 81.7億円 88.9億円
1株純資産 930.08円 921.50円
自己資本比率 77.6% 70.7%
A(※)/総資産 20.2% 20.8%
※ A=現金預金
CDSくんの良いところは、当期の損益に関わらず、財政状態が安定しているところ。
今回の決算も、気になる点はありません。
今後の見通し
最新ニュース
2020/9/7付けのお引越しです。
- 移転前:愛知県名古屋市中村区の名古屋ダイヤビルディング
- 移転後:愛知県名古屋市西区の名駅ダイヤメイテツビル
ということで、徒歩5分の距離での移動となりました。
CDSくんの場合、登記上の本店は愛知県岡崎市にあるけれど、実際の業務を行っているのは「名古屋支社」。事実上の本社移転ということですね。
- 他にも似たような引っ越しをしている会社があったり
- 「移転補償金」が特別利益に計上されていたり
することからみて、おそらくリニヤ関連の名古屋駅前再開発に関連しての引っ越しと思われます。
これに伴って、「敷金・保証金」が増加しているようなので、オフィス賃貸料も上がっているのではないかと、ちょっぴり心配しています。
業績予想
通期予想に対する進捗は
- 売上:70%
- 営業利益:57%
- 経常利益:54%
- 当期利益:62%
3Q終了時点の業績として、好ましいとは言えません。
配当金について
業績が苦しいCDSくんですが、昨年と同額の普通配当(50円)+創立40周年記念配当(5円)で計55円の配当予想を維持しています。
CDSくんは、自己資本が厚く、キャッシュリッチで財政状態が優良な会社。
短期的な業績が苦しいくらいで、減配する必要はないわけです。
さらに言えば、
- 業績予想を達成した場合の配当性向は50%ちょっと
- 3Q末時点で、既に1株配当<1株純利益
(4Qが赤字でない限り、タコ足配当にはなりえない)
ということで、配当予想の水準はCDSくんにとって
というわけ。
宣言通り、55円の配当を運んできてくれるものと考えています。
問題はむしろ、来期以降。
- しっかり回復トレンドが描けるのか?
- 昨年程度の業績水準に戻るのにどれくらいかかるのか?
といった点です。
気長に見守っていきたいと思います。
それではまたっ!
(参考:CDS株式会社 四半期決算短信等)
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