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こんな人のための記事です。
たくさんの中途採用社員を見る中でわかった、
- 使えない中途採用社員は、選考段階で見抜けるのか?
- 自分自身が「使えない中途採用社員」にならないための対策
- 周りに「使えない中途採用社員」がいた場合の対策
を解説します。
※出ていく社員も入ってくる社員も、毎年数名以上います。転職の多い職種なのです。
目次
内定を出す前に…「使えない中途採用社員」は見抜けるのか?
「使えない中途採用社員」には2種類います。
- はじめから、職場に貢献する気がない人
- 本当は職場に貢献したかったけど、なんだかうまくいっていない人
採用側の企業は
- ①のタイプの人は、選考で落とす
- ②のタイプの人は、適切にサポートして活躍してもらう
のが得策だと思います。
タイプ①はじめから、職場に貢献する気などない
- 採用選考のときは、良いことばかり言う
- 入社したら、何ひとつやろうとしない
- 関心は「いかにサボりつつ給料をもらうか」の1点のみ
- 「会社員はそう簡単にクビにならない」のを良く知っている
- 居心地が悪化しきったら、また転職すればいいと思っている
いわゆる働かないおじさんです。(もちろんおばさんの例もあります。)
こういう人を採用してしまうと、会社にとっては本当に重い「長期負債」になります。
本人への給料がムダ金であるだけでなく、しっかり働いていた既存社員のモチベーションを著しく下げ、職場の雰囲気を悪くするというオマケ付き。
幸い数は多くない(と思う)ので、ぜひ面接で見抜きたいところです。
ポイントは、スペックだけで判断しないこと。こういう人は、
- 働かないで高給をとるために、書類スペックは整えている
- 多少のウソは、平気でつく
ケースが多いからです。
タイプ②貢献したかったのに、うまくいかない
こちらのタイプは、入社時は本気で「職場に貢献しよう」と思っていた人。
最初から「使えない中途採用社員」なのではなく、職場環境が「使えない中途採用社員」にしてしまうケースなので、採用選考で見抜くのは困難です。
- 優秀そうでも、職場の雰囲気に合わない人は避ける
- スキルよりも、会社の理念への共感を重視する
といった工夫も必要ですが、それ以上に、「使えない中途採用社員」を作り出さないための環境整備が重要です。
中途採用社員が働きにくい職場は、既存の社員にとっても働きにくいことが多いもの。
- 既存社員は離職率が高いし
- 中途採用しても、使えないヤツばっかり…
なんて悩んでいる場合は、胸に手を当てて考えてみた方が良いかもしれません。
※ちなみにウチの職場に入ってきた中途採用社員が「使えない」確率は…50%くらいでしょうかw職場環境を改善する余地がありそうですよねw
同僚・部下が「使えない中途採用社員」だったら、やってみるべき対策4つ
一言で言えば、「教育やサポートにコストをかけましょう」ということです。
何事も、最初が肝心。入社してすぐの時期こそ、中途採用社員が
- 使えない社員になるのか
- 戦力として活躍してくれるのか
の分かれ目なのです。最初にしっかり時間や手間をかけることで、②戦力になる部下を獲得しましょう。
対策①中途採用社員の不利な立場に思いをはせる
同僚として、上司として
- だって、新卒じゃないんだから…
- 即戦力として採用したんだからさ
- それだけの給料を払ってるんだし
と思ってしまう気持ちは痛いほど分かります。
でもまずは、中途採用社員の立場に立って考えてみましょう。
いくらスキルのある中途採用社員でも、入社したての頃は、とにかく不安なもの。
そんな状況でカンタンに「使えない」レッテルを貼られてしまったら、力を発揮するのが難しいのは当然です。
彼(彼女)が「使えない」と判断されているのなら
- それは本当にその人だけの責任なのか?
- まわりはその人に対して、親切だったのか?
- 自分はその人にとって、助けになる同僚・上司だったのか?
今一度、考えなおしてみましょう。
- 社内の事情が分かっていて、社内の人間関係構築を終えている既存社員
- 入ってきたばかりの中途採用社員
何事につけて、有利なのは①既存社員です。
有利な立場から批判・批評をするのは、一時的には気持ちが良いかもしれません。でもそれって、なんだかフェアじゃありませんよね。
中途採用社員が働きやすいように気を配ってあげるのが既存社員の役割だと考えておけば、あなたの職場の雰囲気は、今よりもっともっと良くなるかもしれませんよ!
対策②仕事の配分を変えてみる
どんな人にも、得意・不得意があります。
だれだって、得意な仕事はサクサク進むし、苦手な仕事は滞りがちなもの。新しい環境に入りたてで苦手な仕事を振られてしまったら、なかなか苦しいものでしょう。
まずは
- 得意分野で実力を発揮してもらい、
- 周りとの信頼関係を作ってもらって、
- 自ら働きやすい環境を築いてもらう。
仕事の幅を広げてもらうのは、その後で良いのではないでしょうか?
ちなみに当社でも、税務のプロとして採用した人に海外子会社管理をやらせようとして、大失敗したことがありました。
- 苦手分野で仕事は進まず
- 周りから「使えない中途採用社員」と見られるようになり
- ドンドン落ち込んで…
とうとう転職していってしまいました。
互いの得意を尊重しあって働ける職場は、既存の社員にとっても居心地が良いはず。
中途採用社員が入ってきたのをキッカケに、みんなにとって良い職場環境を作れたら、最高ですよね。
※オススメ書籍です。
間違った期待をかけると、人は潰れてしまいます。正しい期待をかければ、人はグングン伸びていくものです。
対策③コミュニケーションを密にする
中途採用で入ってきた部下を上手に使うには、そこまで考えてあげる必要があるでしょう。
会社が違えば、文化が違い、仕事の進め方が違います。その差を調整していくためには、コミュニケーションが欠かせません。
入ったばかりの中途採用社員から既存社員にアプローチしていくのは、(もちろん大切な心掛けですが)結構ハードル高いですよね。既存社員のほうが、立場的にもコミュニケーションが取りやすいはず。
積極的に働きかけることで、1日も早くなじんでもらい、しっかり成果をあげてもらう必要があります。
対策④社内の常識を見直してみる
時々見かけるのが、「前の職場では~」が口グセになっている中途採用社員。なかなか気持ちの良い態度とは言いかねますよね。
そんな態度にNOと言いたい気持ちも分かります。でも、「ウチの会社ではコレが当たり前なの!」としか言わない既存社員がいたら、どうでしょう?
これはこれで少々問題があるような気がしませんか?
せっかく中途採用をしたのなら、職場に新しい風をいれるキッカケにしてみましょう。
オマケ:自分も転職活動をしてみる
という人は、思い切って転職活動をしてみるのもオススメですw
冗談に聞こえるかもしれませんが、割と本気の提案です。
転職活動を通して、
- 転職に直面したときの不安
- 中途採用した社員の優秀さ
- 採用面接で「盛って」しまう心理
など、リアルに理解できると思いますよ。
特にずっと同じ会社にいる人は、「自分が転職市場でどう見られるのか」を一度確かめておくのも良いでしょう。
「使えない中途採用社員」にならないための対策5つ
「この中途採用社員使えないな」というセリフは、翻訳すると「コイツがいてもオレの仕事がラクにならん・オレの気分が軽くならん」ということです。
つまり、
- 周囲の感情に配慮しつつ
- 仕事で職場に貢献する
という正攻法以外に「使えない中途社員」のレッテルを避ける方法は無いということ。
不安も緊張もあることと思いますが、気を引き締めてがんばりましょう。
対策①前の職場の話はしない
意外にやってしまいがちなのが前の職場との比較。自分ではイヤミな言い方をしているつもりはなくても、誤解されてしまうことが多いのがこの話題です。
転職してしばらくは、
- 利用システム
- 社内制度
- 社風・文化
- 人事評価
- ミーティングスペースの活用法
ありとあらゆる場面で、「前の会社とはココが違うな」という違和感を覚えることでしょう。
それ自体はごく自然なことではありますが、いちいち口に出すのは止めておくのがベター。
単純に違いを述べているだけのつもりでも、周りからは
と思われてしまう可能性があります。
実際、前職を懐かしがってばかりいる中途採用社員は「使えない」ことが多いものです。まずはとにかく、新しい環境になじむことを意識しましょう。
対策②なるべく等身大で面接を受ける
「この会社に入りたい!」「内定が欲しい!」となれば、良いことばかり言いたくなる気持ちは分かります。
けれども、期待値を高め過ぎれば、結局苦しむのは自分自身。
採用面接の場でこそ、
- 既に経験があって、すぐにできること
- 現時点では、できないこと
を、きちんと区別して伝えるようにしましょう。
それが意外に、そうでもありません。
- 「できること」を堂々とアピールできる
- 「できないこと」にも前向きな姿勢を見せる
これを守れば、できないことを正直に伝えても、ちゃんと内定はとれます。(実際、私は転職面接で「英語は苦手です!」とかハッキリ言ってましたけど、ちゃんと内定もらえましたよ~)
不安な人は、事前に面接練習をして、伝え方を訓練しておくと良いでしょう。
マイナビAGENTなどの親切なエージェントなら、きっちり模擬面接にも付き合ってくれますよ。
対策③得意分野の仕事をとりにいく
転職直後、周囲の社員はみんな、転職者の様子を観察しています。転職者側としては、一刻も早く
と思わせることが重要になります。
一度この印象を得てしまえば、失敗があっても「苦手なところもあるんだな」と思われるだけで済みます。
しかし、「デキるところ」を見せる前に「デキないところ」を見られてしまうと
というレッテルを貼られてしまうわけです。
ですから、まずはなんとかして得意分野の仕事をGETしましょう。
対策④批判をしない
(特徴①とも関係ありますが)入社したばかりの会社の批判はしないのが安全です。
誰しも、自分が長く勤めてきた職場には愛着があるものだからです。
普段会社の悪口を言い続けている既存社員の中にも、「自分が言うのはいいけど、新入りが言うの面白くない」という人もいます。
実際、対案や解決策があるのならまだしも、単純な批判だけを繰り返す中途採用社員は、使えないことが多いものです。「批判だけの人」と誤解されてしまわないように気を付けましょう。
対策⑤転職活動を続けておく
何にせよ、心のゆとりは重要です。
私なら、入社直後にでも、転職エージェントと会ってみますね。
「仮に速攻で転職先を辞めたとしたら、どんな求人に応募できるのか?」を知っておきたいからです。
現状把握は、常に重要。「次」の可能性を知っておくことで、心にゆとりができて、適切な行動がとれるようになります。
実際、私は新卒の頃「3年以内に辞めたら転職先なんてない」という思い込みに追い詰められて、「失敗を恐れて失敗しまくる」という泥沼にハマっていました。
転職活動を試して「いつでも転職できる」と知って以来、ずいぶんと落ち着いた行動ができるようになりましたよ。
使えない中途採用社員まとめ:環境整備が超重要!
中途採用の社員が、
- 「使えない」社員になるか
- 「使える」社員になるか
は、受け入れる企業側にとっても、転職する中途採用社員自身にとっても、かなり重要な問題です。
受け入れる企業側は、職場環境を適切に整えることが大切。
- 転職者の立場を思いやる
- 仕事の配分を工夫する
- コミュニケーションを密にとる
- 社内の常識を見直してみる
などして、中途採用社員をサポートしていきましょう。
転職していく中途採用社員は、周囲の感情に配慮すること&仕事で職場に貢献することが重要です。
- 面接は等身大で受ける
- 入社したら前職の話はしない
- 新しい職場を批判しない
- 得意分野の仕事をとりにいく
などに気を付けて、「自分はこの職場に貢献できる人間ですよ」というメッセージを伝えましょう。
イマドキ、転職は普通になっています。今後も、人材の流動性はドンドン高まっていくでしょう。
そんな中、「使えない中途採用社員」が出てきてしまうのは、受入側と転職側、両方にとって不幸なことです。
少しでもそんなケースが減って、幸せな転職が増えるといいな、と思っています。
それではまたっ!
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