こんな人のための記事です。
私自身が10年超、いわゆる大企業に勤めて気づいたのは
という事実です。
この記事では
- 大企業が働きにくい5つの理由
- 「で、どうすれば?」への当たり前すぎる結論
を解説していきます。
目次
大企業が働きにくい理由5選
「大企業って、働きにくいかも…!」
こう思う理由は、一言でいえば、
と、働き手が感じるような仕組みになっているから。
大企業が働きにくい5つの理由を、1つずつ解説していきます。
理由①経営者の本音が見えない
大企業というのは、大きな会社です。当たり前ですねw
大きな会社は人も多いので
- トップにいる、社長をはじめとする経営者
- 末端のサラリーマン社員
両者の距離が、どうしても遠くなります。
- 間にたくさんの中間管理職が挟(はさ)まり
- お互いの顔が分からなくなり
- タテマエだけがひたすらに増えて
経営者が、本音のところで何を考えているのか、ちっとも見えなくなってきます。
理由②個人の適性は後回し
先ほども述べた通り、大企業には人がたくさんいます。
経営者は一人ひとりの顔をイチイチ覚えていたりしませんし、ましてやその人の
- キャリアプラン
- 希望
- 適性
なんかに配慮するヒマはありません。人事部にも、そんな余裕はありません。
結局一人ひとりは、コマとして、パーツとして、歯車として、それなりに機能することを求められるばかりです。
結果、
- 配属はいわゆる「配属ガチャ」状態
- 昇給・昇格も、運の要素が大きく
- 適性や相性が悪いとマジで地獄
という事態に。
理由③成果が報いられにくい
もう一度繰り返しますが、大企業には人がたくさんいます。
すると、
- 業績評価
- 報酬分配
こういった面でも、ひとりひとりへの個別対応は、なかなかやっていられません。
結果として、
- 頑張って成果を上げても、なかなか報われない
- 頑張らなくて成果がでなくても、あんまり困らない
こういう状況ができやすいわけです。
当事者意識が薄れるのも、「働かないおじさん」問題が起きるのも、いわゆる大企業病の一種といえるでしょう。
理由④短期で成果を見せる必要がある
大企業の多くは、上場をしています。
つまり、広く株主を募っているわけです。
すると当然、経営の状況を株主・投資家から監視されます。
そして、投資家というのは、大抵
年次、四半期、月次…。
経営層は、短期間の業績について、プレッシャーを受けているわけです。
すると、とにかく
- 早く成果が出るコト
- 分かりやすく成果が出るコト
に注力しがちになります。
理由⑤ダメなモノがダメなまま生き残る
大企業は大きいので、方向転換に時間がかかります。
大企業は人が多いので、ダメなモノを好むという人も、中にはいます。
大企業は体力があるので、ダメなモノをダメなままに残しておいても、即致命傷にはなりにくいです。
結果として、
- ムダな会議
- 申請書にハンコを集めるスタンプラリー
- 必要性の分からないルール
- 働かないおじさん
いろいろな「ダメなモノ」が、ダメなままで生き残りやすくなります。
「大企業は働きにくい」Q&A
Q1:じゃあ中小企業なら働きやすいの?
A1:中小企業は、ボラティリティが大きい
中小企業の環境は、「経営者(社長)がどんな人か?」という1点によって、かなり差がつくという特徴があります。
ものすごくザックリ言えば
- 従業員思いの社長→働きやすい!大企業の働きにくさも回避できる!
- 未熟な社長・悪意ある社長→パワハラ&セクハラ&ブラック労働地獄…
みたいな感覚です。
Q2:じゃあなんで大企業は人気があるの?
A2:メリットも多いから
この記事では、「大企業の働きにくい点」をピックアップして解説しました。
でも、もちろん、大企業だからこそのメリットというのも、たくさん存在します。
- 給与水準が高め
- 福利厚生が充実
- 社会的信用が高い
- 比較的安定している
といった点です。
Q3:フリーランスなら解決?
A3:大企業の働きにくさはなくなるけど、もちろん別の課題はある
フリーランス(自営業)として働くのなら、
- 経営者は自分自身なので本音は見える
- 自分の適性にあった仕事を選ぶこともできる
- 成果はまるごと自分のモノ
- 短期に集中するも長期的課題に取り組むも自分次第
- ダメだと思ったことは今すぐ止めてOK
ということで、大企業の働きにくさに巻き込まれる心配はありません。
とはいえ、もちろん、フリーランスにはフリーランスの課題があります。
仕事を選べる立場になれば、自由が大きくて働きやすさマックスでしょうが
- 仕事がない
- 適性とか言ってる場合じゃない
- マジで食べていけない
みたいな深刻な事態も考えられます。
Q4:じゃあ結局どうすればいいの?
A4:いろんな選択肢に視野を広げつつ、自分に合うものを探すしかない
重要なのは、
- 様々な選択肢があること
- それぞれの選択肢の特徴
を理解しておくことです。
- 転職エージェントと面談してみること
- 副業を始めてみること
の2つです。
今勤めているのとは違う規模の会社の実情を知るには、優良な転職エージェントに話を聞いてみるのが手っ取り早いです。
友人・知人の話だけでは、サンプル数が少なすぎますからね。
あなたの勤めている業界・職種では、
- 実際のところ、企業規模ごとにどんな傾向があるのか
- 働きやすいとされている会社の求人要項はどんな感じか
- 転職時はどこを見れば入社後のギャップを小さくできるか
といった情報を持っているのは、やはり転職エージェントです。
フリーランスの実情を知るには、副業でフリーランスに片足を突っ込んでみるのが1番です。
- 自分は実際に仕事がとれるのか?
- クライアントとの関係で苦労するのはどこか?
- 会社のサポートが無いことで、やりにくいのはどの点か?
といったことが、バッチリ見えてきます。
「大企業は働きにくい」まとめ:視野を広げよう
大企業が働きにくいのは、
- 業種が悪い
- 職種が悪い
- 上司が悪い
- 社長が悪い
というよりも、
と思います。
- 経営者の本音が見えない
- 個人の適性は後回し
- 成果が報いられにくい
- 短期で成果を見せる必要がある
- ダメなモノがダメなまま生き残る
どれをとっても、企業のサイズが大きくなると、ある程度やむを得ないという感じがしてしまいますよね。
とはいえ、
- 中小企業にも
- フリーランス(自営業)にも
それぞれ働きにくいポイントもあるわけです。
結局のところ、
以外に対策はない。
これが、私の今のところの結論です。
少しでも働きやすい環境を目指して行動していきたいな、と思います。
それではまたっ!
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