こんな質問にお答えします。
現在、こびと株メンバー(@kobito_kabu)の高配当株ポートフォリオはこんな感じです。
- 米国株:50%
- 日本株:40%
- その他:10%
※ひたすらに高配当株を買い進めるスタンスで、右肩上がりの配当金・含み益をキープしています。
日本株については個別株を自分で買い集めてオリジナルのファンドを作っていますが、米国株については基本的にはETF(ファンド)中心です。
この記事では、私たちが買っている「SPYD」というファンドを紹介します。
できるだけ分かりやすく説明するので、しばしお付き合いくださいませ。
本記事の内容は次の通りです。
- SPYDに投資している7つの理由
- SPYDの買い方
では、本題に入ります~
目次
【高配当ETF】SPYDに投資している7つの理由
SPYDとは、
- 米国の超優良企業を500社集めた「S&P500」のうち
- 配当利回りの高い上位80銘柄に
- 均等割合(1銘柄あたり1.25%程度)で投資している
高配当ETF(ファンド)です。世界有数の大企業が集まっていますね。
こびと株メンバーが、このSPYDに投資している理由は、以下の通り。
- 配当利回りが高い
- 高いトータルリターンが期待できる
- 右肩上がりの分配金を期待できる
- 分散が効いている
- HDVとの相性が良い
- 経費率が激安
- ステートストリートが運用している
それぞれ、解説していきます。
理由①:配当利回りが高い
おおむね、3.5%~5.0%ほどの水準です。
最近(2019年9月現在)では、4.5%前後の配当利回りです。
- 米国の超優良企業の集まりであるS&P500のうち
- 高配当のものを80銘柄もかき集めているのに
ファンド全体としてこれだけの高利回りを実現しているというのは素敵ですね。
業績と株価がボロボロで高利回りになっている、見せかけだけの「罠高配当株」と比べると、その安心感はケタ違いです。
100万円ぶん買えば、年間3.5万円の手取り配当金になります。月3,000円ですから、それだけでもスマホ代(通信費)を払えちゃいますね。それも、株式を持ち続ける限り毎年ずっとです。
理由②:高いトータルリターンが期待できる(S&P500)
SPYDとS&P500のトータルリターンを比較してみます。
※トータルリターンというのは「配当金+値上がり益」のことです
青:SPYD 赤:S&P500
2016年~現在までで、S&P500と大して変わらないリターンをあげています。4年弱で1.5倍になっていますね。
- 長い歴史で見ても
- 短期的に見ても
S&Pが世界最強の株価指数と呼ばれる理由も分かります。力強い。
私たちは、
- 同じようなトータルリターンなら
- 配当金による利益確定が多い方が良い
というスタンスなので、S&P500に近似する成績を残しつつこれだけの配当利回りを実現できる銘柄というのは非常に魅力的です。
※もちろん、今後S&P500と似たような成績が出せるかどうかは分かりません。投資の未来はいつも不確実。
理由③:右肩上がりの分配金推移を期待できる
米国株の高配当株ETFなので、右肩上がりの配当金が期待できます。
SPYDが作られたのは2015年なので、まだ歴史が浅く実際のところどうなるか分かりません。データ不足です。
とはいえ、株主還元を非常に重視している米国企業をかき集めたファンドなので
- その他先進国の高配当ファンドや
- 新興国の高配当ファンド
に比べると、安心して投資ができます。
※新興国の高配当ファンドの配当金推移を見ると萎えます。10年前と変わらない水準とかぜんぜん普通。米国株だと配当金が2倍になってたりします。
S&P500自体が、長期的に右肩上がりの配当金を実現していますから、SPYDの配当金に期待するというのは特段オカシな話ではないでしょう(現時点で高利回りなぶん、配当金の成長力は弱いと思いますが)。
理由④:分散が効いている
SPYDは、
- 1銘柄あたりおおむね1.25%の割合で
- 合計80銘柄
に投資しています。均等分散というやつですね。
業種別の割合を見てみると、こんな感じでした(2019年6月末時)。
(出典:SPDRポートフォリオ「SPYD」)
不動産、一般消費財、公益事業に比重が偏っているのが大きな特徴です。公益事業には電力会社などが含まれます。
日本からは投資できない米国リート(不動産ファンド)も含まれており、分散投資にはうってつけですね。
理由⑤:HDVとの相性がいい
こびと株メンバーは、HDVという高配当ファンドにも投資しています。HDVというのは、
- 高配当で
- 高財務・高収益の
優良企業を70~80銘柄集めたファンドです。配当利回りの高さだけではなく、財務面も重視しているので、SPYDとはちょっと切り口が違います。
業種別の割合はこんな感じ。
SPYDとは全然違う構成に見えますね。
まとめると、
SPYDの上位3業種
- 不動産
- 一般消費財・サービス
- 公益
HDVの上位3業種
- エネルギー
- 生活必需品
- ヘルスケア
理由⑥:経費率が激安
なんと、このファンドを保有するコストは年間でたったの0.07%です。
- 100万円買っても、年間の保有コストは700円
- 1日あたりになおすと1.9円
ほとんどタダみたいなもんですね。このコストで運用してくれるなんてすごすぎる。
資産運用の大原則は、ムダな手数料は一切払わないこと。
- 購入時に3%
- その後、毎年2%の運用コストがとられる
こういうファンドもあるなかで、SPYDの保有コストはたったの0.07%。10年後20年後に差がついて当然です。
理由⑦:ステートストリートが運用している
SPYDは、ステートストリートという資産運用会社が運用しています。
世界の資産運用会社ベスト3は下記のとおり。
- バンガード
- ブラックロック
- ステートストリート
資産運用の世界の超優良ブランドですね。三社合わせると、運用総額は1000兆円にものぼります。
なぜSPYDのコストがこれだけ激安になるかというと、SPYDを運用しているステートストリートがめちゃくちゃお金を持っている運用会社だから。
- 1億円運用しようが
- 1兆円運用しようが
手間は大して変わらないので、お金が集まっていれば集まっているほど経費率は下がるわけですね。
どこの馬の骨か分からない(すみません)
- 謎の仮想通貨取引所
- 謎のロボアド
- 謎のFX会社
- 謎のソーシャルレンディング会社
よりも
参考:SPYDの買い方
とよく言われるのですが、SPYDは簡単に買えます。
※私は楽天証券を使っているので、楽天証券の画面で説明します
3ステップですね。
- SPYDで検索する
- 購入ボタンおす
- いくらで何株買うか決める
まず、検索窓でSPYDと打ちます(予測変換でもSPYDが表示される)。
SPYD(SPDRポートフォリオS&P500高配当株式ETF)の画面に移動できるので、オレンジの「買い」ボタンをおします
あとは変遷後の画面で
- いくらで
- 何株買うか決めて
注文ボタンを押せばおしまい。
お疲れ様でした。
米国株の購入というとめちゃくちゃ難しく感じる人がいるようですが、実際は簡単です。わざわざ円をドルに変えなくても、円のまま買付けることも可能です。
- キーボードで文字・数字を打つ能力
- クリックする能力
- 買い付けるためのお金
この3つがあれば買えますのでご安心ください。
まとめ:SPYDは、まさにキャッシュ製造機
以上をまとめると、次の通り。
- 配当利回りが高い(4~5%)
- 高いトータルリターンが期待できる
- 右肩上がりの分配金を期待できる
- 分散が効いている
- HDVとの相性が良い
- 経費率が激安
- ステートストリートが運用している
これだけの優良企業を集めて配当利回り4~5%というのは非常に魅力的です。SPYDは、まさにキャッシュ製造機、働き者のこびと株です。
こんな優良ファンドが、2~3分で注文できてしまうのだからすごい世の中です。銀行の窓口に時間をかけてぼったくりファンドを買いに行く意味が分からない。
ちなみに、日本には「日経平均高配当株50ETF」という、
- 日経平均225銘柄のうち
- 配当利回りの高い50社に投資している
SPYDと似たようなコンセプトのファンドがありますが、個人的にはこれはちょっと微妙だと思っています。
上記の記事、ポイントだけ抜き出しておくと、こういう理由です。
- 景気敏感な業種に偏りがち
- 明らかに配当狙いの長期投資に向かない銘柄が含まれている
- 信託報酬でお金を持っていかれる
日本企業と米国企業では、全体として見ると収益力・株主還元の姿勢がまったく違います。
ファンドでまるっと買う場合には、現状は明らかに米国企業の方がラクですね(とはいえ、競争力のある日本企業ももちろんあります)。
というわけで、引き続き
- 日本株は、個別株を中心にオリジナルファンドをつくる
- 米国株は、ETFを中心に投資する
という方針でやっていきたいと思います。
これから高配当株投資をやる人は
がおすすめです。楽天証券は外国株の取り扱いがかなり豊富で、楽天ポイントで株を買えるようになるなどメリットだらけです。オーストラリア、カナダ、中国株とかも良いのがある。
- 配当金や売買益にかかる税金がゼロになるNISAという仕組みを使ったり
- 楽天ポイントを上手に活用すれば
資産運用最大の敵である「税金・手数料」をある程度やっつけられます。使わない理由が見当たらない証券口座ですね。
以上、参考になれば幸いです。
それではまたっ!
関連記事です。
まずは配当金月3万円を目指す、SBI証券(※)を活用した高配当株投資です。
※SBIネオモバイル証券は、SBI証券と経営統合することが発表されました。
日本株の高配当株投資の始め方【超基本】はこちらを参照ください。
日本の高配当株を買う場合、どれぐらいの銘柄数に投資したら良いのか?こちらの記事を参考にどうぞ。
Follow @kobito_kabu