外国株のポートフォリオを作る時のおすすめツール!BacktestPortfolioの使い方を解説します

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こんにちは、シーウィード@こびとが見える経理マンです。

BacktestPortfolio(バックテストポートフォリオ)という便利なツールがあります。

※こちらのアドレスにアクセスすると誰でも無料で簡単に使用できます

外国株(ETF含む)でポートフォリオを作る際には非常に役立つツールです。このツールの使い方を説明します。

 

BacktestPortfolio(バックテストポートフォリオ)で何ができるのか

このツールを使用することで、簡単に「バックテスト」を行うことができます。

バックテストとは、過去のデータを用いて、一定期間にどの程度のパフォーマンスが得られたかをシミュレーションすることを言います。早速、サンプルを見てみましょう。

次のグラフは、下記3銘柄のパフォーマンス推移です。

  1. 今をときめくグロース株の代表格「アマゾン
  2. こびと株.comメンバー愛用の高配当株ETF「HDV
  3. リーマンショックでもビクともしない超鉄板の米国債券ETF「AGG

 

初期投資額である10,000ドルは、5年を経てこうなりました。

  1. アマゾン:67,560ドル
  2. HDV:19,993ドル
  3. AGG:11,485ドル

アマゾンの圧勝です。リターンをもう少し詳細に見てみるとこんな感じです。

アマゾンは、年利37.49%で成長してきたことが分かります。1年間で117.78%ものリターンが得られた年もあったようです。※各項目の詳細については後程説明します

 

単年度のリターンをグラフで比較してみます。

アマゾン(青)が突出していますね。HDV(赤)も健闘していると言えるでしょう。債券ETFであるAGG(オレンジ)は株式には全く適わないといった様相です。

 

このように、たった1~2分の入力でこれだけの項目が分かります。

  1. 初期投資額と最終残高
  2. リターン
  3. リスク
  4. 最も成績の良かった年のパフォーマンス
  5. 最も成績の悪かった歳のパフォーマンス
  6. 資産の最大下落率
  7. 市場との相関etc…

 

このツールが便利なのは、個別銘柄だろうがETFだろうが、なんでもデータを比較できてしまう点です。

ETFの運用会社がバンガードだろうがブラックロックだろうが関係ありません。ADR(米国預託証券)も対象なので、イギリス株やオーストラリア株でもOKです。

めちゃくちゃ便利なので、是非使い方をマスターして、色々とシミュレーションしてみて下さい。

というわけで、具体的な使用方法を解説していきたいと思います。

 

操作画面の説明

初期状態

初期状態で表示されている入力項目は8項目です。

①期間については、年ではなく月で計算することが可能です。

②~④については、特に悩むところはありません。

⑤定期的な調整については、ドロップダウンリストを選択すると画面が次のように変化します。

 

定期的な調整を行う場合の画面

例えば、定額で積立てを行った場合のシミュレーションをしたければ「Contribute fixed amount」を選択します。すると、画面がさらに次のように変わります。

どれぐらいの頻度で、いくら積立をするかを選択するということです。インフレ率を考慮した場合のシミュレーションも行うことができます。

Withdraw(資金の引き出し)を行う場合も同様の項目を入力すればOKです。

 

リバランスを行う場合の画面

リバランスとは、各資産の比率を当初設定した比率に戻すことです。例えば

  • 株式50%
  • 債券50%

で運用していても、時価は日々変化していますから、1年も経てばその比率はすっかり変わってしまっているでしょう。

 

  • 株式65%
  • 債券35%

これを、もとの50%:50%に戻す行為をリバランスと呼んでいるのです。Rebalancingの項目では、このリバランスの頻度を選択することができます。

 

インカム(配当金や分配金)を考慮したい場合の画面

インカムを考慮したシミュレーションを行いたい場合は、Display IncomeをYesにすればOKです。

受け取った配当金の行く先は2つに1つです。

  1. 使ってしまうか
  2. 再投資するか

です。もし再投資をすることで元本を雪だるまのように増やしていきたいのなら、Reinvest DividendsをYesにすればOKです。

 

基本項目の設定が終わったら、ポートフォリオを入力する

以上で、基本項目の設定は終了です(ちなみにベンチマークも別途設定可能)。慣れてしまえば1分もかかりません。

ここから先は、楽しい楽しいポートフォリオ作成の時間です。今回の事例では、

  1. AMZN100%のポートフォリオ
  2. HDV100%のポートフォリオ
  3. AGG100%のポートフォリオ

という非常に単純なポートフォリオを作成しました。

 

しかし、やろうと思えばもっと細かくシミュレーションできます。

  • 個別銘柄を20銘柄選んで5%ずつ投資するポートフォリオを作成したり
  • 優良ETFを10本選んで、それを株式60%・債券40%になるように調整してポートフォリオを作成したり

といった感じです。有名ブロガーのあの人のポートフォリオをお手軽簡単にバックテストしてしまうことも可能です。

ポートフォリオの入力が終われば、あとは「Analyze Portforios」というボタンを押すだけです。実にシンプルですね。

 

バックテスト結果画面の専門用語について

バックテスト結果画面の専門用語について解説しておきます。

うーん、ちっちゃくて見えない。左から順にこんな感じです。

  1. Initial Balance:初期残高
  2. Final Balance:最終残高
  3. CAGR:年平均成長率
  4. Stdev:標準偏差
  5. Best Year:一番パフォーマンスの良かった年の成績
  6. Worst Year:一番パフォーマンスの悪かった年の成績
  7. Max Drawdown:最大ドローダウン
  8. Sharpe Ratio:シャープレシオ
  9. Sortino Ratio:ソルティノレシオ
  10. US Mkt Correlation:相関係数

解説が必要そうなのは、③、④、⑦、⑧、⑨、⑩ですかね。簡単にご説明します(興味を持たれた方は、ぜひ書籍などでもう少し詳しく学習することをオススメします)。

 

③CAGR(年平均成長率)

グロービス経営大学院の説明を引用します。

CAGR(年平均成長率)とは、複数年にわたる成長率から、1年あたりの幾何平均を求めたもの。

例えば、100百万円の売上高が3年間で160百万円に伸びたときの、3年間の平均成長率を考える。

この問題に対して、3年間で160÷100=1.6 すなわち60%増だから、1年あたりの平均成長率は60÷3=20で20%という考え方は誤りである。

一般のビジネスの考え方では年平均成長率というとき、複利の考え方を前提にしており、100×(1+x)×(1+x)×(1+x)=160となるようなxを求めないといけない。

従って、3√1.6=1.1696・・・ すなわち17.0%が正解となる。 この考え方は、複利の投資商品の利回り計算などにも応用される。

(出典:グロービス経営大学院「CAGR(年平均成長率)とは」

 

④Stdev(標準偏差)

投資の世界では「リスクの大きさ」を表す概念です。

期待リターンが5%、標準偏差(リスク)が10%の株式があるとします。この株式から得られる収益のレンジは68.3%の確率で5%±10%に収まります。つまり、-5%~15%になるということです。

標準偏差が大きいということは、±〇%の数字が大きくなりますから、収益のブレ幅がダイナミックになります。これをリスクが高い状態(不確実性が高い状態)だと認識しているわけですね。

 

⑦Maz Drawdown(最大ドローダウン)

最大資産からの下落率のことを言います。時価1億円の株式を持っている状態から、暴落で3,000万円にまで目減りしたとします。最大ドローダウンは70%です。

 

⑧Sharpe Raio(シャープレシオ)

リスク(標準偏差)1単位当たりの超過リターン(リスクゼロでも得られるリターンを上回った超過収益)を測る指標です。

そんな難しいこと言われてもよく分からない!という人はこういう使い方をして下さい。

  1. 投資商品を2つ用意する
  2. 2つを比較してみたが、どちらを選んで良いか分からない
  3. じゃあシャープレシオが高い方を選ぼう

シャープレシオが高いほど、取ったリスクに対して効率よく収益が得られたことを意味します。

 

⑨Sortino Ratio(ソルティノレシオ)

シャープレシオの亜種です。

普通、投資の世界では価格が下落することだけをリスクと呼ぶわけではなく、価格の上振れの大きさもリスクとして認識します。ところが、ソルティノレシオでは下振れだけをリスクとみなします

ややこしいことは分からんという人は、結論(赤字部分)だけおさえて下さい。

一般にソルティノレシオは、「(ファンドのリターン-無リスク資産のリターン)÷下方リスク」で計算され、シャープレシオだけでは分からない下方リスクの抑制度合いを判断する場合に使われ、通常、この数値が大きいほど優れている(下落局面に強い)ことを示します。

(出典:iFinance「ソルティノレシオ」

 

⑩Correlation(相関係数)

市場との相関を表します。相関係数は、-1~+1の間をとります。

  • 0.7~1   かなり強い相関がある
  • 0.4~0.7  やや相関あり
  • 0.2~0.4  弱い相関あり
  • 0~0.2   ほとんど相関なし

例えば、相関係数が0.8だった場合、S&P500が暴落したらあなたの資産も一緒に暴落します。相関係数が0.1だった場合、S&P500が暴落しても、あなたの資産の値動きにはあまり関係がありません。

こんなイメージです。保守的な投資家であれば、相関係数が低い投資商品を好むでしょう。

 

専門用語まとめ

  • CAGR(年平均成長率)→高い方が良い
  • Stdev(標準偏差)→リスク大好きなら高い方が良い、リスク嫌いなら低い方が良い
  • Maz Drawdown(最大ドローダウン)→小さい方が良い
  • Sharpe Raio(シャープレシオ)→大きい方が良い
  • Sortino Ratio(ソルティノレシオ)→大きい方が良い
  • Correlation(相関係数)→市場との値動きを連動させたくないなら、小さい方が良い

これらの数値には、「これぐらいならOK!」という絶対的な基準があるわけではありません。

バックテストポートフォリオ等のツールを使って、複数のポートフォリオを比較した時に投資商品の「相対的な」良し悪しを判断するために使う数値です。

超優良と言われているETFの数値を単独で見てみるだけでも面白いかもしれないですね。

 

補足:外国株でポートフォリオを作る際の留意点

投資ブログの情報”だけ”で判断しない

日本株と違って、外国株に関する情報の入手経路は限られています。ややもすると、

  • 「著名投資家」が保有している銘柄だから
  • 「有名ブロガー」がおすすめしている銘柄だから
  • (日本に住んでいる自分でさえ知っている)大企業だから

というような理由で投資してしまいがちです。外国語の情報(海外企業のHP、海外の投資ニュース等)を分析するというのは、一部の人を除いて非常にハードルが高いです。

 

一部の投資リテラシーの高い人の情報を頼りにせざるを得ないというのは仕方のないことですが、投資の世界はあくまで自己責任です。

バックテストポートフォリオのようなツールを使えば、客観的な数値データを確認することは可能です。

将来予想に役立つわけではありませんが、過去どのような特徴を描いてきた投資商品なのか、数値で知っておいて損はないと思います。

 

為替リスクを十分に考慮する

アメリカに住んでいて、アメリカ株に投資する分には為替リスクはありません。しかし、日本に住んでいて、アメリカ株に投資する場合は話が別です。

上記のツールでは為替要素はシミュレーションできませんから、その部分は十分に考慮してください。いくらドルベースで優秀な成績をおさめていても、円ベースにしてみたら…なんてことも考えられます。

通貨配分を先に検討しておきましょう。

 

直近の株価だけではなく、長期で見る。他銘柄との相関も見る

私もそうですが、日本人は逆張りが好きだそうです。

ちょっと株価が低迷すると「投資妙味がある」と判断して手を出したくなりますが、グっとこらえてもう少し調べましょう。

  • 直近だけではなく、長期のチャートを見る
  • 長期のチャートの動きと、ファンダメンタルズの動きを重ねてみる
  • 欲しい銘柄だけではなく、同業種他銘柄、他業種主力銘柄、債券など他のアセットとの相関も見る

ただでさえ情報が入りにくい外国株ですから、客観的なデータを比較することで特徴をおさえようとする姿勢が重要になると思います。

 

まとめ:外国株で自作ポートフォリオを作る時にはバックテストポートフォリオをご利用ください

こまかいことはやってらんねぇ~

ということで、一部の投資信託やETFだけを保有するというスタイルならともかく、自分でポートフォリオをいじくり回して構築したい!という方にはおすすめのツールです。

やりだすと止まらなくなるので、間違っても職場でやらないように気をつけて下さいね!

それではまたっ!

 

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ABOUTこの記事をかいた人

こびと株.comの管理人。一部上場企業での経理/財務の実務経験10年超、日商簿記1級、証券アナリスト、FP資格を有する「企業と個人のお金の専門家」。4つの財布(給与/配当/不動産/事業収入)を駆使して経済的自由を達成することを目標に奮闘中。