こんな人のための記事です。
人間関係の基本、人との心理的な距離感。
- 意外に難しくて、生きづらさを感じている人
- 周りに困った人がいて、悩まされている人
実は少なくないのかな、と思います。
ここ数年は感染症拡大の影響で
- 遠すぎて、寂しい
- 近すぎて、息苦しい
どちらの悩みも増えている様子。
これを機に、それぞれの人間関係で、適切な距離を探してみるのは、自分と相手の心の健康&良好で長く続く関係のために重要かも。
この記事では、そんな機会に役立てるため、
- 人との距離の取り方が上手い人
- 人との距離の取り方が下手な人
の特徴を、比べていきます。
目次
違い①人との距離感が上手い人は相手を気遣い、下手な人は相手に気を使う
人との距離感 測り方が上手い人
人との距離の取り方が上手な人は、人を気遣うことが上手です。
- 気づかう
- 気をつかう
言葉の上では1文字違いでも、ニュアンスは大違いです。
言ってみれば、
- 「気遣う」は、相手を思っての言動
- 「気を使う」は、相手に気兼ねしての言動
といったところでしょうか。
人との距離感 測り方が下手な人
人との距離の取り方が下手な人は、距離感を測りかねて人に気を使いまくり、
- 自分自身は、人と会った後は疲労感でぐったり
- 相手も、なんとなく居心地が悪い
という状況に陥りがち。
ああでもない・こうでもないと気をまわし過ぎるより、思いやりを持ちつつ楽しい時間を過ごすことの方が重要です。
違い②人との距離感が上手い人は気軽に連絡をとり、下手な人は「理由」を気にする
人との距離感 測り方が上手い人
人との距離の取り方が上手な人は、友人と連絡をとることにイチイチ悩んだりしません。
(仕事の関係や血縁関係でない限り、)人間関係の選択は、常に対等です。
- 自分がつながりたい相手には、つながりたいと伝える
- 相手もつながりたければ、返事があるだろう
たったこれだけの、シンプルな話。
人との距離感 測り方が下手な人
人との距離の取り方が下手な人は、相手の反応が気になって仕方ありません。
自分の距離感が正しいのかどうか自信がないので、その不安を解消するために、相手の反応を求めてしまうわけです。
その結果、頭を占めるのは「なんで?」「なんで?」「なんで?」という疑問。
- 未読のままの理由
- スルーされる理由
とにかく理由を探し続け、「なんで返信してくれないんだろう?」と分かるはずのない疑問に憑りつかれて悩みぬいたり、「嫌われているんだ!」と思い込んでムダに傷ついたりします。
これは、当然、相手にとって負担になります。
違い③人との距離感が上手い人は心地よさを重視し、下手な人は「こうあるべき」を重視する
人との距離感 測り方が上手い人
人との距離の取り方が上手な人は、自分と相手の居心地を大事にします。
- 親との付き合い
- 友人との付き合い
- 上司との付き合い
- 同僚との付き合い
どれにおいても、関係性の枠組みではなく、「自分と相手」という唯一無二の関係に着目するわけです。
人との距離感 測り方が下手な人
人との距離の取り方が下手な人は、それが「一般的にどう見えるか」「普通、どうあるべきだと考えられているか」ばかりが気にかかります。
- 親が同居を求めるのに応じないなんて、正しくないのでは?
- 友達に誘われたら、予定が空いていれば応じるべきなのでは?
- 恋人が家に来たがったら、一般的にはOKするものだよね?
- 元カレと仲良くしすぎるのは、普通じゃないよね?
一般的な見解に振り回されても、人間関係は苦しくなるばかりです。
違い④人との距離感が上手い人はグレーゾーンを漂い、下手な人は白黒つけようとする
人との距離感 測り方が上手い人
人との距離の取り方が上手な人は、人間関係をラベリングすることに夢中になったりはしません。
この人は親友で、この人とは絶交して…みたいに線を引こうとすることは、人間関係を狭めて、関わりを苦しくするばかりです。
人間同士、生きているうちに環境も変わるし、考え方も変わる。距離が近くなるときもあれば、少し離れることもある。
それを自然に受け入れると、人との距離感を測り違えずに済みます。
人との距離感 測り方が下手な人
人との距離の取り方が下手な人は、意識的にせよ、無意識にせよ、白黒つけて究極の2択を作りがちです。
例えば
- 友達に、ルームシェアしようと誘われた
- 自分は一人暮らしがしたい
という状況で
- ルームシェアする。だって友達だから
- 一人暮らしをする。もう友達でいられない
みたいな2択になってしまうタイプの人ですね。
良い距離感で人と付き合うには、「友達だけど、ルームシェアはしない。時々一緒に遊べばOK」みたいなグレーな選択肢も必要だと思われます。
違い⑤人との距離感が上手い人は自分を変え、下手な人は人を変えようとする
人との距離感 測り方が上手い人
人との距離の取り方が上手な人は、自分と人の境界線をきちんと認識しています。
カナダの精神科医エリック・バーンの言葉にも
というのがあります。
相手の領域に土足で踏み込んでみても、人間関係を破壊する以外の効果はありません。
人との距離感 測り方が下手な人
人との距離の取り方が下手な人は、相手をコントロールしようとします。
- 自分がこうしたら、相手はこうするのが当たり前だ
- 自分がこれだけ好意を示したんだから、相手はそれに応えるべきだ
- 相手の言葉で自分は傷ついたんだから、相手はそれを償うべきだ
こういう「自分の中での”常識”」がたくさんあって、それに相手をあてはめるために、あらゆる手段をとるわけです。
まとめ:人との距離感の測り方が上手い人vs下手な人
人との距離感は、生活していく上でかなり重要な要素です。
- 距離が近すぎたり
- 距離が遠すぎたり
するせいで起きるトラブルは、いくらでもあります。
という人もいるでしょうが、人との距離感の掴み方の問題は
- コミュ力の問題というより
- 自立の問題
という感じもします。
相手に依存したり、自分が傷つくことを恐れすぎたりせず、「自分は自分」と意識してみることで
- 相手を適切に気遣い
- 気軽に連絡をとりつつ
- お互いが心地よい距離感をみつけ
- ほどほどのグレーゾーンで
- 他人を変えようなんて望みは抱かずに
人と関わることができるのかもしれません。
様々な人間関係の中から、苦しさや寂しさではなく、楽しさや安心感を感じられる人が増えますように。
それではまたっ!
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