【QQQ】コロナショックなんてなかった?米国株の超優良ETF「QQQ」について解説

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こんにちは、こびと株(kobito_kabu)です。

世界中の株式市場・ファンドに爪痕を残した「コロナショック」ですが、早くもその惨劇から復活しつつあるファンドがあります。

 

【QQQ】という、米国株ETFです。

 

「暴落に弱い」と言われているハイテクセクターの銘柄を中心に投資しているファンドですが、今回は事情が違いました。

1つの時代の転換点と言えるかもしれません。

こびと株管理人
ということで、せっかくの機会なのでご紹介します。

※QQQのような米国株ETFを買うならば、楽天証券が圧倒的におすすめ

 

QQQ【NASDAQ100連動の攻撃的ETF】

QQQとは

QQQとは、ナスダック100連動の株式ETFです。正式名称は「インベスコQQQ 信託シリーズ1」。

※NASDAQ(ナスダック)は、アメリカにある世界最大の新興企業向け株式市場

後述しますが、2010年~2020年で5倍になっています(成績良すぎ!)。米国ETFの運用総額ランキングでも、10本の指に入る人気ETFですね。

 

米国株の株価指数は、下記が有名です。

米国株の指数
  • NYダウ…ダウ・ジョーンズ社が選定した30銘柄で構成される株価指数
  • S&P500…ニューヨーク証券取引所、NYSE MKT、NASDAQに上場している銘柄から、代表的な500銘柄の株価を基に算出される株価指数
  • ナスダック総合…ナスダックに上場している3,000以上の銘柄全てを対象とした株価指数

現状、ナスダック総合に連動しているETFは、ありません。

QQQは、ナスダックに上場している企業のうち、時価総額が上位100社の企業で構成されています(※金融企業は含まない)。

こびと株管理人
ナスダック総合に近いパフォーマンスを狙いたい場合、QQQを使うとラクです

 

基本情報は、下記の通り。

基本情報
  • 設定日:1999年3月10日
  • 信託報酬:0.2%
  • 運用会社:インベスコ
  • 詳細:公式HP(英語です)
  • 配当利回り:0.74%(2020年5月時点)

キャピタル(売却益)を狙いにいくETFであり、配当目当てで保有するようなファンドではありません。

 

20年超の運用歴があり、わりと歴史のあるETFです。

  • 2000年初期のITバブル崩壊
  • 2008年のリーマンショック

あたりのビッグイベントは経験済み。今回、コロナショックも経験して、ますます信頼感が増しました。

こびと株管理人
私は「高配当株メイン」に投資していますが、こういうファンドにフルベットして成果を出した投資家から見れば「配当」なんて雀の涙に見えるでしょうね。そうだよねぇ(敗北宣言)

※ちなみに、僕の大好きなHDVやSPYD(高配当株ETF)はQQQに惨敗しており、今後はグロース株投資家にへいこらして生きていこうと思っています。靴も…舐めるよ…!

 

チャート

最強の株価指数、S&P500と比べつつ、チャートを見てみましょう。

※ちなみに、コロナショック後、2020年4月末までの株価でデータをとっています。

ここ5年のチャートは、この通り。


赤線:QQQ青線:S&P500

  • QQQは、5年で2.23倍(年利16.20%)
  • S&P500は、5年で1.57倍(年利8.82%)

になりました。

こびと株管理人
QQQのチャートをよくご覧ください。「コロナショックなんてなかった」ということが分かりますね。

S&P500は、まだそこまで復活していません。エネルギーセクターを中心に、足を引っ張っている奴らがいるからですね。

 

ここ10年のチャートは、この通り。

赤線:QQQ青線:S&P500

  • QQQは、10年で5.33倍(年利17.57%)
  • S&P500は、10年で3.20倍(年利11.93%)

になりました。

こびと株管理人
年利17.57%て。詐欺を疑うレベルやで。

 

こういうチャートを見ると、こう考える人も出てきます。

個人投資家
S&P500はオワコン

本当に、そうでしょうか?

 

今度は、20年チャートを見てみましょう。


赤線:QQQ青線:S&P500

  • QQQは、20年で2.74倍(年利5.09%)
  • S&P500は、20年で2.90倍(年利5.37%)

になりました。ようやく、年利5%という落ち着いた利回りになりました。

僅差ですが、S&P500の勝利です。しかも、超長期間にわたり、ずーっとS&P500が勝っていたことが分かります。

ITバブルの崩壊と、リーマンショック崩壊を経由すると、こうなるというわけです。結局、どの期間をどう切り取って見せるかで、全然結果は変わってきますね。

 

  • グロース(成長株)が勝つか?バリュー(割安株)が勝つか?
  • 米国が勝つか?新興国が勝つか?

基本的に、このあたりは循環します。たとえば、2000年代は、米国株はショボくて、新興国株がウハウハの時代でした。

  • ここ最近で上がったファンドが素晴らしいファンドで
  • ここ最近で下がったファンドがゴミファンド

こういうスタンスでファンドをとっかえひっかえしていると、「高値で買って」「安値で売る」ことになりかねません。

※短期目線の投資なのか?長期目線の投資なのか?投資スパンは人によって違いますから、自分に関係ない情報に振り回されないように気をつけたいところですね。

 

QQQの構成銘柄

構成銘柄のうち、上位10社はこの通り。

Microsoft、Apple、Amazon、Facebook、Google。IT業界を牛耳る巨人たち、この5社だけで全体の46%を占めています。

QQQは、全部で100銘柄に投資していますが、分散性は低めです。全体の0.2%~1%程度しか占めていない銘柄がゴロゴロあります。

こびと株管理人
実質、「GAFAM(ガーファム)」+「その他」ぐらいのイメージですね。

 

QQQのセクターアロケーション

アセットアロケーションはこの通り。

IT+コミュニケーションで全体の約70%です。セクターアロケーションで見ても、分散もへったくれもないのが良く分かりますね。

時代の寵児」と呼べる企業が上位に陣取っており、まさに成長株ファンドの本命といったところでしょうか。

こびと株管理人
不人気高配当株と比べると、キラキラ度が違いますね。QQQは港区女子。眩しい。

 

QQQの今後について

ハイテクセクターは暴落に弱く、不景気に弱い。

こういうイメージがありましたが、コロナショックでは、その「常識」をひっくり返した感があります。

繰り返しになりますが、まさに「コロナショックなんてなかった」状態です。

 

相場格言に「半値戻しは全値戻し」というものがあります。

例えば、株価が1,000円→500円に暴落したら、半値戻しのポイントは750円ですね。そこまで戻れば、全戻しの可能性が高くなるということです。

そして、さらに、「全値戻しは倍返し」という相場格言があります。1,000円に戻ったら、次は2,000円を目指せるということですね。


(出典:日曜劇場『半沢直樹』|TBSテレビ)

 

コロナウイルスは、確実に実態経済にダメージを与えました。

そのダメージの大きさは測り知れず、2020年3月期決算を発表した日本企業163社のうち約7割が、来期の業績予測を見通せず「未定」としているようなありさまです。

米国では、投資の神様「ウォーレン・バフェット氏」が、保有する航空株をすべて売り払って「世界は元には戻らない」と発言したことが話題になっています。

 

人と人との接触が減り、移動が制限される「アフターコロナ」の世界では、やはりハイテクサービスがモノを言うようになるのでしょう。

主要な経済紙を見ていても、人々の行動様式を変える「新しい技術」の紹介が異常に増えてきましたね。

Zoomなどの遠隔会議ツール、リモートワークの監視ツールなどは、これからますます熱くなる分野かもしれません。

  • QQQ主要構成銘柄の業績
  • QQQのチャート

これらを見ると、時代が変わりつつある(もう、変わった?)ということを、ハッキリ認識した方が良い局面にきているのかもしれません。

こびと株管理人
私も、QQQ(港区女子)に声をかけるかどうか、じっくり考えたいと思います。

 

まとめ:アフターコロナの世界では、ハイテクはさらに強くなる

まとめます。

QQQは、NASDAQ100連動の株式ETFです。

主要な特徴は、次の通り。

特徴
  1. GAFAMを中心としたグロース株ファンド
  2. 米国ETFの運用総額ランキングで10本の指に入る人気ETF
  3. 配当利回りは1.0%にも満たず、インカムではなくキャピタルを狙いにいくETF
  4. 過去20年、ITバブル崩壊、リーマンショック、コロナショックを乗り越え、S&P500に匹敵するパフォーマンスを記録(年利5%程度)
  5. 過去10年、5.3倍(年利17%程度)の超ハイパフォーマンスを記録
  6. 暴落局面に弱いという常識をひっくり返した

QQQを構成する銘柄の存在感は、圧倒的です。世界各国の株価市場が混乱を続けるなか、いち早く回復しつつあります。

今や、MSCIコクサイ(日本を除く北米、西ヨーロッパ、オセアニアなど22ヶ国の先進国株式から構成される株価指数)のうち、時価総額の7割を米国株が占めるという状況になりました。

 

さて、

  • 下がったファンドを見つけて、後付けで「ダメファンド」と断じることは簡単です

同様に、

  • 上がったファンドを見つけて、後付けで「最高のファンド」を称賛することも簡単です

ここは、冷静な距離感をもって、冷静に分析したいところですね。

大切なのは、将来。

  1. 今後〇〇年で
  2. 自分がとりうるリスク許容度の範囲内で
  3. 自分が目指すリターンを達成できる

そんな投資対象が何なのか、見定めること。

 

私は

  • 1年後の株価はほとんど読めないが
  • 数年後の配当金は(ある程度)読める

という前提のもと、長期的に安定した配当金を運んできてくれる高配当株ポートフォリオを構築していっています。

 

インデックスにボロ負けするつもりは全くなく、トータルで納得のゆく結果を出そうとは思っていますが…

高配当株投資で、QQQのような「時代を象徴・牽引する」ような企業・ファンドのパフォーマンスには、勝てる気がまったくしないですね。

もし、これからもハイテク・グロースの時代が続くと思うのであれば、QQQは非常に魅力的な選択肢になるでしょう。

 

ちなみに、QQQのような米国株ETFを買うならば、楽天証券が圧倒的におすすめです。

  1. 口座開設手続きが超カンタンで、アプリ等も操作しやすい
  2. 口座維持手数料が無料、取引手数料が業界屈指の格安
  3. 投資対象が豊富(個別株、ファンドも最多クラス)
  4. 楽天ポイントを使った投資も可能

 

私は、港区女子に相手にしてもらえたことはありません

以上、参考になれば幸いです。

それではまたっ!

 

関連記事です。

ここ10数年、QQQのようなグロース株ETFに惨敗していますが、高配当株ETFや債券ETFのターンが来る可能性もありえますね。

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【高配当ETF】高配当株マニアがSPYDに投資している7つの理由

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※不人気な米国高配当株ETFですが、他の先進国株・新興国株ETFよりは「マシ」な成績が出ているという点もお見逃しなく。どの国に投資するかは、大事ですね。

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ABOUTこの記事をかいた人

こびと株.comの管理人。一部上場企業での経理/財務の実務経験10年超、日商簿記1級、証券アナリスト、FP資格を有する「企業と個人のお金の専門家」。4つの財布(給与/配当/不動産/事業収入)を駆使して経済的自由を達成することを目標に奮闘中。