高配当株を探そう!配当利回りランキング【2017年11月30日時点】

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毎月更新の定例記事です。

2017年11月30日時点の配当利回りランキング、是非ご覧くださいませ!

配当利回りランキングの作成方法

抽出時期 :各月末

対象市場 :東証一部、東証二部、東証JASDAQ

配当利回り:税引き前3.75%以上(税引き後3%)※復興特別所得税は無視

 

サマリー

2017年11月30日時点

全体指標

  • 日経平均:22,724.96
  • 日経平均高配当株50指数:39,585.61
  • 日経高配当株50配当利回り:3.18%(前月比+0.02%)
  • TOPIX :1,792.08
  • 円/ドル:1$=112.57円

 

配当利回りが3.75%(税引き後3%)以上の企業数

  • 一部上場  :15社(前月比±0社)
  • 二部上場  :  5社(前月比-1社)
  • JASDAQ上場:19社(前月比-2社)

 

配当利回りランキング(東証一部上場)

  • ※エクセルオンラインのデータが表示されます
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※1 「-」は、前月ランク外であった銘柄
※2 2017年1月以降で、月末の配当利回りが3.75%を超えていた月の数

2017年11月末は、日経平均の終値が22,724円となり、前月比+713円でした。配当利回りが3.75%を超えている企業は15社で、前月と全く変わらない水準です。

年初、2017年1月の時点では日経平均は19,000円、利回り3.75%を超える銘柄は46社ありました。ここまで株価が上がるとは思わなかったですね(そもそも株価の行く末を予測していませんが)。

相変わらず買いたい株がない状況ですが、とりあえずスクリーニングしてみましょう。

 

配当性向が適正水準にあるもの

配当性向が100%を超えるような、異常な水準にある銘柄は除きます(SANKYOや平和など、パチンコ関連銘柄の配当性向がすごいことになっています。元々キャッシュリッチ・今は業界全体が超逆風なのでこんな感じになるのでしょう)。

適正(に見える)水準にある銘柄は次の通りです。

  1. [7201]日産自動車 38.7%
  2. [8304]あおぞら銀行 49.9%
  3. [3548]バロックジャパンリミテッド 61.5%
  4. [8219]青山商事 81.7%
  5. [7270]SUBARU 53.3%
  6. [7284]盟和産業 76.1%
  7. [6178]日本郵政 51.4%
  8. [2914]JT 62.4%

 

日経高配当株50ETF採用組

これらの銘柄のうち、[1489]日経高配当株50ETFの構成銘柄になっているのは次の4銘柄です。

  • [7201]日産自動車
  • [8304]あおぞら銀行
  • [7270]SUBARU
  • [2914]JT

このあたりの銘柄は、積極的に保有する理由はないけれど、あまりにキャッシュポジションをとりすぎているなら薄く広く持っても良いかな~という感じですね。あくまで、配当金の分散を目的としてです。

自動車株や金融株は景気敏感株なので、景気後退期には株価はもちろん、業績悪化に伴って配当金もキッチリ落ちます。そういう意味では長期的に安定配当を得るのには向いていない気もしますが、分散狙いでちょこっと混ぜておくぐらいなら悪くないかもしれません。

JTは安定優良株だと思いますが、タバコ事業の先行きが不透明なのと、国際的にもっと優良な銘柄があるのでそことの比較でどうしようかといったところですね。

いずれにせよ、もし大型株が欲しいなら、日経高配当株50ETFの配当利回りがこなれている時に買っておけばいいんじゃない?という気がします。ちなみに今は3.18%なので微妙な水準ですね。昨年の9月は3.5%ぐらいでした。

日本郵政のことは忘れましょう。

 

日経高配当株50ETFに採用されていない銘柄(中小型とか)

  • [3548]バロックジャパンリミテッド
  • [8219]青山商事 81.7%
  • [7284]盟和産業 76.1%

[3548]バロックジャパンリミテッドは、2016年11月に上場されたばかりの企業です。配当性向30%(でた、魔法の数字30%w…→参考記事:配当性向の平均値に見える、財務オンチな日本企業とイケメン米国企業の比較)以上を目安に、最近普通配当がスタートしたばかりです。

若い女性向けの衣料を扱う企業ですが、ちょっと過去の開示資料が少なすぎて分析できません。会社計画では営業利益率が10%弱あるようですが、ファッション系かぁ…財務諸表を見る限り、財務美人には見えませんし、あまり興味が出ないというのが正直なところです。

[8219]青山商事は紳士服の青山ですね。意外?なことに、高配当ランキングに安定して顔を出し続けている銘柄です。

過去5年、売上高は増収基調ですが、1株あたり純利益は200円強とあまり水準が変わっていません。ですが、配当金は60円→165円まで年々増えており配当性向は増加の一途です。ちなみに今期末の予想は170円です。

これだけ見るとイケイケで最高に見えるんですが、配当政策の強化方針はとりあえず2017年度までのものなんですよね。

中期経営計画期間中(2015年度から2017年度まで)、連結総還元性向130%を目処とした配当、自己株式取得を実施いたします。
配当につきましては、連結当期純利益に対する配当性向70%を目処といたします。具体的には、安定的な普通配当を100円とし、配当性向70%を目処に計算した配当が、100円を上回る場合は、その差を業績連動配当として期末に特別配当を実施させていただきます。
また、自己株式取得につきましては、連結当期純利益の130%から上記配当総額を引いた金額を目処に取得を行うことといたします。

(出典:青山商事「中期経営計画」より)

今後、配当政策がどのようなものになるのかは分かりません。もし同社が、「利益を配当等で株主に還元するステージ」にきていると判断しているのなら、今後もこの傾向が続くかもしれませんね。成熟企業ですから、そういうマトモな判断をして欲しいところです。

財務諸表をザっと見た限り、特別気になるところはなく「地味~な優良企業」といったところですが、少し動向を伺ってみようと思います。

[7284]盟和産業は自動車樹脂部品製造の会社ですが、営業利益率が安定して2%台なので全く興味が持てません。

 

ここまでのまとめ:大型は様子見、その他はスルー

何回見直しても、あんまり欲しい銘柄はないです。

ただ、ニホンフラッシュも、こうやって毎月スクリーニングしていた見つけた銘柄なので、このような月次チェックは欠かさずやっていこうと思います。相場観も養えますしね。

ニホンフラッシュは、900円で買いこんで今や2700円オーバー。簿価利回りも高いし、今後の増配期待もあるし、かわいいこびと株です。

 

配当利回りランキング(東証二部上場)

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※1 「-」は、前月ランク外であった銘柄
※2 2017年1月以降で、月末の配当利回りが3.75%を超えていた月の数

初登場銘柄はなし。過去のランキング紹介でも触れている通り、いずれの銘柄も投資対象にはなりません。

 

配当利回りランキング(東証JASDAQ上場)

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※1 「-」は、前月ランク外であった銘柄
※2 2017年1月以降で、月末の配当利回りが3.75%を超えていた月の数

こちらについても、新規銘柄はありませんね。

JASDAQの銘柄については、後日あらためてスクリーニングしてみたいと思います。株高で投資先が限られてきたので、見逃している優良株がないかもう一度チェックしてみたいと思います。

 

まとめ

11月のブログ記事でも触れましたが、配当金目当てで投資をするなら、株式の時価(評価額)よりも、受取配当総額に占める1銘柄あたり配当金の割合をコントロールすべきだと思っています。

配当金水準のボラティリティを低くしたいなら、基本はとにかく分散です。15~20銘柄も分散すれば十分という話もありますが、配当金目的の場合はもっと分散した方が良いと思っています。

定期的にスクリーニングをかけて、ポートフォリオに加える価値がある優良銘柄を少しずつ探していきたいですね。

それではまたっ!

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ABOUTこの記事をかいた人

こびと株.comの管理人。一部上場企業での経理/財務の実務経験10年超、日商簿記1級、証券アナリスト、FP資格を有する「企業と個人のお金の専門家」。4つの財布(給与/配当/不動産/事業収入)を駆使して経済的自由を達成することを目標に奮闘中。