高配当株を探そう!配当利回りランキング【2018年8月31日時点】

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毎月更新の定例記事です。

2018年8月31日時点の配当利回りランキング、是非ご覧くださいませ!

配当利回りランキングの作成方法

抽出時期 :各月末

対象市場 :東証一部、東証二部、東証JASDAQ

配当利回り:税引き前3.75%以上(税引き後3%)※復興特別所得税は無視

 

サマリー

2018年8月31日時点

 

全体指標

  • 日経平均:22,865.15
  • 日経平均高配当株50指数:38,123.36
  • 日経高配当株50配当利回り:3.82%(前月比+0.04%)
  • TOPIX :1,735.35
  • 円/ドル:1$=111.02円

 

配当利回りが3.75%(税引き後3%)以上の企業数

  • 一部上場   :77社(前月比+20社)
  • 二部上場   :12社(前月比+  1社)
  • JASDAQ上場 :23社(前月比+  4社)

 

配当利回りランキング(東証一部上場)

  • ※エクセルオンラインのデータが表示されます
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※1 「-」は、前月ランク外であった銘柄
※2 2017年1月以降で、月末の配当利回りが3.75%を超えていた月の数

2017年1月にデータを取り始めて以来、最も高配当株が多い月(77銘柄)になりました。日経高配当株50ETFの配当利回りも3.82%と比較的高水準です。

2017年1月から現在までの、配当利回りの推移はこんな感じ。日経高配当株50ETFの配当利回りは1%近く上昇していますね。

このような状況で、当月新たにランクインしてきた銘柄(全14銘柄)について、コメントしたいと思います。

[1982]日比谷総合設備は、空調メインの設備工事会社です。NTTグループが最大の顧客で、そういう意味では安定性があります。直近の売上高は700億円前後、営業利益率は5~6%です。有利子負債はゼロで、自己資本比率は70%弱。PBRは1倍を切っており、配当性向はまだ余裕があります。

ここ最近は増配傾向にあり、2014年から30円→32円→40円→50円→60円→80円(予想)と、配当金を増やしてきています。リーマンショック時にも赤字転落はしていません。良さそうに見えないこともないですが、微妙な利益率ですね。うん、なんか微妙。

 

[3376]オンリーは自社ブランド紳士服を展開する小売業の会社です。ここ数年の売上高は横ばいで70億円前後、営業利益率は10%弱です。自己資本比率は80%を超えており、こぶりな銘柄ながらそこそこの優良企業感があります。リーマンショック時には赤字転落しています。

配当金はブレていて、安定配当ではありません。配当性向20%をめどに機動的に…といった感じですね。紳士服はいいや\(^o^)/

 

[3299]ムゲンエステートは首都圏で中古不動産の買い取り・再生事業を行っています。売上高は上昇トレンドにあり、2015年の450億円から2018年に760億円(予想)と大きく伸ばしています。営業利益率はおおむね10%強の水準です。

不動産会社らしく自己資本比率は30%弱とひかえめで、総資産660億円のうち440億円が有利子負債です。営業キャッシュフローがほぼ毎期赤字なんですけどヤバいでしょこれ…経理マンの知恵ですが、営業キャッシュが赤の会社には近寄ってはいけません。業界慣行とかそういうのは知りません。

 

[7637]白銅は金属商社です。直近の売上高は430億円で営業利益率は5%強の水準です。有利子負債はゼロで自己資本比率は48%程度。配当金はここ5~6年で倍ぐらいになっていますね。配当性向にはまだまだ余裕があります。

リーマンショック時には赤字転落しています。専門商社のこびと株に「蔵王産業」がいますが、個人的にはこっちの方がはるかに好きですね。営業利益率(15.8%)/財務体質(総資産の40%がキャッシュ等)/不況時の安定感(リーマンでも黒字)と、安心感が違います。

 

[3244]サムティは投資家向けに新築・再生マンションを販売している会社です。REITも組成していますね。直近の売上高は600億円、営業利益率は16%ぐらいです。自己資本比率は26%、総資産1,530億円のうち1,000億円ほどが有利子負債です。

配当性向は30%とまだまだ余裕があり、増配傾向にあります。景気敏感株ながら、リーマン時にも赤字転落せず、ここ最近は不動産銘柄らしく絶好調です。営業キャッシュが頻繁に赤になります。不景気がきたらコワイですねぇ~。このタイミングでの購入は出遅れ感が半端ないと思いますがいかがでしょうかね。

 

[8078]阪和興業は鉄鋼商社ですね。直近の売上高は約1兆8千億円で営業利益率は1.5%ぐらいです。IFRS(国際会計基準)を適用したら売上激減するタイプの会社ですかね。売上盛り過ぎです。自己資本比率は20%弱で、営業キャッシュがほとんど出ておらず、時々赤になります。微妙~

 

[6540]船場は、商業施設の企画・設計などを手掛けるディスプレイデザインの会社です。直近の売上高は300億円、営業利益率は5%程度です。有利子負債はゼロで、自己資本比率は50%ほど。最近は増配傾向にあり、わりとキャッシュも厚めに持っている企業ですが、平凡といった印象はぬぐえないですね。

 

ここまでで7銘柄です。ここまでで、投資したいと思える、またはより深く検討してみようと思った銘柄はないですね。というか、罠っぽい銘柄の方が多い印象です。こわいこわい。

さて、ちょっと情報量が多くなりすぎるので、残り半分の7銘柄は別記事にまとめます。

※追記:残り7銘柄の記事を作成しました(2018/9/7)

配当利回りランキングの続き【2018年8月31日時点】

2018.09.07

 

配当利回りランキング(東証二部上場)

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※1 「-」は、前月ランク外であった銘柄
※2 2017年1月以降で、月末の配当利回りが3.75%を超えていた月の数

二部上場の企業では、新規ランクインの銘柄はありません。3.75%の水準に迫る銘柄のなかに、面白い銘柄もあるのでランクインを楽しみに待ちましょう。

 

配当利回りランキング(東証JASDAQ上場)

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※1 「-」は、前月ランク外であった銘柄
※2 2017年1月以降で、月末の配当利回りが3.75%を超えていた月の数

[4837]シダックスは、給食・食堂運営受託の大手です。カラオケのイメージが強いですが、事業としてはすでに非連結化しています。直近3期は赤字で、1株あたり純利益は減る一方です。15円の配当金を堅持しているので、配当性向がとんでもないことになっています。スルー安定でしょう。

 

[6384]昭和真空は水晶デバイス製造装置で高シェアの企業です。直近の売上高は120億円、営業利益率は15%程度ですが、とにかく売上、利益がブレる企業です。自己資本比率は63%と比較的高めですが、営業キャッシュが赤になることもあり、財務的な安心感はありません。

 

いずれの企業も、高配当株投資のメンバーにくわえたいものではないですね。

 

まとめ

高配当株の銘柄数が、データを取り始めてから過去最高の水準になっています。

銘柄数は増えているものの、長期投資に値する魅力的な銘柄には乏しく、「罠」ともいえるような銘柄が増えてきているように感じます。

個別株の投資はリスクが高いので、選定する自信がなければ日経高配当株50ETFも検討に値するのかなと思います。4%を超えてくれれば、そこそこオイシイんじゃないかと思っています。

(私の苦手な金融株などが含まれていたり、信託報酬0.3%をとられたりするので、個人的にはあくまで個別株の積み上げで高配当株ポートフォリオを作ります)

それではまたっ!

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ABOUTこの記事をかいた人

こびと株.comの管理人。一部上場企業での経理/財務の実務経験10年超、日商簿記1級、証券アナリスト、FP資格を有する「企業と個人のお金の専門家」。4つの財布(給与/配当/不動産/事業収入)を駆使して経済的自由を達成することを目標に奮闘中。