こびと株.com(@kobito_kabu)がお送りする、毎月更新の定例記事です。
※データが多すぎて記事が重いです。すみませんm(_ _”m)
抽出時期 :各月末
対象市場 :東証一部、東証二部、東証JASDAQ
配当利回り:税引き前3.75%以上(税引き後3%)※復興特別所得税は無視
目次
サマリー
2019年3月29日時点
全体指標
- 日経平均:21,205.81
- 日経平均高配当株50指数:33,620.19
- 日経高配当株50配当利回り:4.34%(前月比+0.12%)
- TOPIX :1,591.64
- 円/ドル:1$=110.84円
配当利回りが3.75%(税引き後3%)以上の企業数
- 一部上場 :190社(前月比- 2社)
- 二部上場 : 39社(前月比+4社)
- JASDAQ上場 : 57社(前月比+6社)
全体感
昨年末に日経・ダウ(S&P500)ともに暴落しましたが、すでにダウ(S&P500)は値を戻しています。
- 日経平均…戻り切らない
- ダウ(S&P500)…戻してる(過去最高値に向けて3度目のチャレンジ)
相対的に、日本株の方に割安感が出ています。米国株ではETFにしろ個別株にしろ、なかなか「これは」と思う水準のものがありません。
一方、日本株の方はいくつか投資しても良さそうな水準の銘柄がいくつかありますので、ご紹介します。記事の最後に、私が指値した銘柄も紹介しております。
配当利回りランキング(東証一部上場)
- ※エクセルオンラインのデータが表示されます
- 証券コードをクリックすると、Yahooファイナンスのページに飛びます
※1 「-」は、前月ランク外であった銘柄
※2 2017年1月以降で、月末の配当利回りが3.75%を超えていた月の数
今回高配当株としてランクインした190銘柄のうち、投資しても良さそうなものはコチラ。いつもと同じメンツですね。
- JT 5.61% ★
- 住友商事 4.90%
- オリックス 4.78%
- 三井物産 4.66%
- 蔵王産業 4.62% ★
- NTTドコモ 4.49% ★
- 丸紅 4.44%
- 三井住友フィナンシャルG 4.39%
- インターワークス 4.20% ★
- KDDI 4.19% ★
- 伊藤忠商事 4.14%
- 三菱商事 4.07%
★マークをつけた企業は、いわゆる”分かりやすい”財務優良企業です。高収益で豊富なキャッシュ(またはキャッシュ創出力)を持つ企業ですね。
ここでピックアップした銘柄がイマイチだな~と思うのは、景気敏感株が多すぎることです。
総合商社はもちろんのこと、金融業界(銀行・リース)や求人関連事業など、どれもこれも非常に景気に敏感な業種です。
これだけ景気の良いときでさえ不人気なわけですから、景気が悪化して業績が後退・減配にでもなろうものなら、目も当てられない状態になるでしょう。
NTTドコモとKDDIは超安定業種ですが、
- 楽天の参入や
- 政府による値下げ圧力
- 莫大な設備投資
などを背景に、収益性の悪化が見込まれています。ドコモは2023年度に現在と同じ水準の営業利益回復を目指しています。つまり、今から数年は利益減少が確定路線ということ。
(短期的な目線では)業績回復の道筋が見えてから投資しても遅くはないでしょうね。焦って手を出す理由はあまりないかもしれません。
高配当株投資好きの業界(そんなものがあるのか知りませんが)では、これらの銘柄はすでに十分認知されています。
- NTTドコモ
- KDDI
- JT
- オリックス
こういう銘柄は、上値が非常に重いです。割安だ!と感じるときほど、慎重になるべきですね。
三井住友FGや三菱商事も「減配しない方針」が好感されているようですが、これもどこまで信じたものやら、という感じです。結局、利益が出ないことには配当は出せませんから。
私の投資スパンは超長期なので、総合商社業界、通信業界の将来性は楽観視しているところがあります。そういう意味では、まだこれらの株を持っていないのなら、ぼちぼち検討の余地があるかなという感じ。
逆に、すでにある程度のセクターに分散して銘柄を保有できているのなら、無理して買い増しする場面でもないかもしれないですね。
配当利回りランキング(東証二部上場)
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※1 「-」は、前月ランク外であった銘柄
※2 2017年1月以降で、月末の配当利回りが3.75%を超えていた月の数
投資したいと思える銘柄はありません。ちなみに、
- 営業利益率10%超
- 自己資本比率50%超
この2つの条件で絞るだけで、残った企業はたったの3社になります。
- 自重堂
- ロンシール工業
- ジオスター
過去に赤字に転落していたり、簡単に減配していたり、配当維持のド根性をまったく感じないので、あまり手を出したくないですね。
このなかでは自重堂が一番マシ…な気もしますが、やっぱりいいや。という感じです。
配当利回りランキング(東証JASDAQ上場)
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※1 「-」は、前月ランク外であった銘柄
※2 2017年1月以降で、月末の配当利回りが3.75%を超えていた月の数
相変わらず、日本エス・エイチ・エルとセンチュリー21・ジャパン以外は選択肢にならないですね。この2社は鉄壁の財務なので、安心感があります。
景気敏感な業界のくせに、リーマンショックもなんのその。着実に利益を稼いできている企業です。こういう銘柄がたくさん見つかると安心なんですけどね。
JTのような大型・国際優良株は難しい。
まとめ
欲しい株があんまりない。
いつも同じような結論ですみません。
が、リセッション入りの話がちらほらと出始めた昨今。ひとたび景気後退期に入ればこうやって毎月高配当株をウォッチしていた経験が活きてくるでしょう。
自信を持って買い進めるには、
- 企業のファンダメンタル
- 市場の需給
この2つのバランスをしっかり観察していないと無理ですからね。キャッシュを厚めに、引き続きぼちぼちやっていきたいと思います。
とはいえ、何も買わないまま過ごすのも機会損失なので、下記3銘柄に指値を入れました。大型株よりこっちのが好き。
3社ほど指値いれました。配当を出すしか脳のない(以下略)
①配当利回り
②配当性向
③営業利益率
④自己資本比率【蔵王産業】
①4.59%
②48.1%
③15.8%
④87.4%【日本エス・エイチ・エル】
①4.10%
②50.7%
③41.3%
④90.2%【センチュリー21ジャパン】
①4.15%
②66.6%
③28.1%
④87.6%— こびと株.com (@kobito_kabu) April 14, 2019
それではまたっ!
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