こんな人のための記事です。
この記事を読むと、大学生が経理部員になる方法がわかります。
- 30歳で年収600万オーバー
- 転勤はたぶん無い
- 残業もほぼ無い
- 有給も大体使える
こんなに恵まれたホワイトな環境で働けているのも、就活の時に手を抜かずに頑張ったからこそ!ここでの頑張りはきっとムダにならないですよ~!
目次
大学生が経理部員を目指すときの2つのルート
経理を目指す大学生のみなさん、めちゃくちゃいいところに目をつけました!経理は本当~に良い仕事なんです。
- 年齢や役職に関係なく専門家として扱ってもらえる
- 個人タスクが多いのでマイペースな仕事がしやすい(残業削減・有給活用!)
- 会社の動きがすべて数値で分かる
- 家計管理・投資に活かせてお金も増える
- つぶしがきく(転職しやすい!) …etc.
※経理のすばらしさについてもっと詳しくしりたい方は、「経理の魅力&やりがいを、経理歴10年の中堅社員がお伝えします」をご覧ください♪
経理は将来AIに取って替わられるなんて予測もありますが、それは付加価値の低い事務作業の話。
専門知識を身につけているプロフェッショナルは生き残れます。勉強が苦にならないコツコツタイプのあなたなら大丈夫です。
でも、ここでひとつ残念なお知らせをしなくてはいけません。
新卒を数百人規模で採用する会社でも、経理部への配属は0~2名程度であることが普通です。新卒での経理部への配属は狭き門なのです。
ここから、大学生が経理部員になるための2つのルートについてお話します。
- 新卒で経理部配属をねらうルート
- 新卒で他部門に配属→経理部への異動をねらうルート
です。
みなさんは「①がいいに決まってる!すぐ経理やりたい!」と思うかもしれません。もちろん、①にもトライしましょう。
でも、②のルートについても知っておいてください。①と並行して、②のための準備もすすめるべきです。
多少回り道をしても、20代のうちに経理部に異動できれば、そのあとのキャリアには問題がありません。問題がないどころか、経理以外の実務経験がプラス評価になることも十分あり得ます。
「①にこだわって、無い内定」なんてことになっては大変です。①はかなりの高難易度。いくら売り手市場であるとはいえ、①だけねらうのは高リスクです。
ルート1:新卒で経理部配属をねらう
まずはこれ。新卒で経理部配属をねらうルートです。おそらく経理部志望の大学生のみなさんは、こちらをイメージして就活をしていることと思います。
このルートでの就活方法は明快です。ステップは2つ。
- 職種別採用を実施している会社を探す
- 職種別採用の選考を勝ち抜く
どちらのステップもそれなりに大変ですが、狙ってみるだけの価値はあると思います。
ルート2:新卒で他部門に配属→経理部へ異動をねらう
就活時には見落とされがちですが、実は現実的で有効なのが、入社後の経理部異動を狙うルートです。
このルートで経理部配属をねらう場合のポイントは、20代後半までに異動できること。これがとても重要です。
経理は「実務経験」が重要な世界。歳をとって「未経験」からはじめるのはなかなか大変です。その一方で、いったん実務経験ができてしまえば、専門職として転職も思いのまま。
ぜひ、20代のうちに経理部へ異動する方法を考えましょう。そのために必要なステップは3ステップです。
- 若手未経験者を経理に異動させている会社を探す
- 総合職採用の選考で経理希望をアピールする
- 入社後も、しつこく経理希望をアピールする
ぜひこちらも視野にいれて、就活に挑んでみてください。
新卒で経理部に配属されるための2ステップ
ステップ1:職種別採用を実施している会社を探す
経理部は配属人数が少ないのが普通ですから、総合職採用で経理部への配属を祈るのは、かなり確率の低い賭けと言わざるを得ません。
ですから、新卒で経理部配属をねらうなら、必須の作業が「職種別採用を実施している会社を探す」必要があります。採用情報の収集が、第1ステップなのです。
ところがこの作業、やってみると意外に大変です。
それもそのはず、職種別採用を実施している会社はかなり少ないのが現実なのです。
私のときは大変でした。
まず、リクナビ・マイナビの「企業検索」機能を使って
- 職種 :経理・財務・会計
- 業種 :全選択(業種にはこだわりがなかったので。)
といった具合に絞り込みます。そして、出てくる大量の採用情報をかたっぱしから読みまくりました。
かなりの時間をかけて、200社以上は見たでしょうか。職種別採用で経理の募集があったのは、そのうちたったの数社。この数社が、私の第1志望群となりました。
職種別採用は狭き門です。その門をくぐるためには、できることは全てやる覚悟が必要です!これからの社会人生で取り返せる苦労です。手を抜かずに本気で探しましょう。
…とはいえ、自分の手で探す以外にも、おすすめしたい効率的な情報収集方法はあります。就活サービスを使う方法です。
プロの就活アドバイザーの力を借りることができれば、就活生がひとりで探す場合にくらべて、情報収集効率が良いのは間違いないでしょう。
おすすめのサービスはキャリアチケットです。プロがマンツーマンでサポートしてくれますから、自分の要望をしっかり伝えていきましょう。
就活サポートをした後輩のうち何人かは、無料の就活サービスを利用して専門職のクチを見つけました。必ず見つけられるとは限りませんが、とにかくたくさん当たってみる!という姿勢が重要です。
もちろん完全無料のサービスです。学生側は1円もかからないので気軽に利用できます。
ステップ2:職種別採用の選考を勝ち抜く
ステップ1で「職種別採用を実施している会社」をみつけたら、その中から自分が応募する会社を決めます。
しかし、ステップ1でお伝えした通り、職種別採用を実施している会社はかなり少ないのが現実。当然倍率はかなり高くなります。
けれども新卒で経理部に入るためには、この競争を勝ち抜かなければなりません。
他の学生よりも経理に詳しくなってください。そうすれば、自分が経理に向いていることをアピールできるようになります。
具体的には
- すでに経理をやっている人からリアルな話を聞く
- 「働き始めたらすぐ読んだ方が良い」レベルの経理入門書を数冊読んでおき、他の学生の半歩先の知識を持つ
- 簿記などの資格を取る
といった努力が必要です。
1については、OB・OGをあたってみるのが◎。本人が経理部員でなくても、経理部員を紹介してもらえる可能性もあります。
2については「経理に配属されたら読む本」あたりが参考になります。この他にも2~3冊読んでおくと、他の学生に差をつけられます。
3については、日商簿記検定が良いと思います。簿記は経理の基本です。最低でも2級、可能なら1級をめざしましょう!(1級は難関資格ですが、だからこそ、インパクトは絶大です!)
簿記1級を勉強中!とアピールするだけでも効果はあります。
詳しくは、以下の記事もご覧ください。
20代のうちに経理部へ異動するための3ステップ
ステップ1:若手未経験者を経理に異動させている会社を探す
入社後経理部への異動をめざす場合には、そういった異動がありうる会社を選ばなくてはいけません。
世の中には、
- 経理の人員補充は中途採用のみ
- 最初に配属された部署に10年以上いるのが普通
- 異動希望をきく仕組みがない
といった会社もあります。これでは20代のうちに経理に異動するのは困難ですよね。
未経験の20代社員を経理に異動させている会社を見つけるのが第1ステップです。
その通りです。自分で見つけるのはほぼ不可能と言っていいでしょう。ですから、有効な解決策は「人にきく」ということになります。
あなたが興味を持っている企業に既に就職したOB/OGに、状況を聞いてみましょう。OB/OG訪問は情報収集の重要な手段です。
また、頻繁に経理の中途採用をかけている企業を探すという手もあります。例えば日産自動車などは通年で経理の募集をしています。経理人材が足りないのです。
こういうところは、入社後に経理に異動させてもらえる可能性があります。
さらに、ここでもプロに任せるという選択肢があります。会社の内部事情に詳しい就活アドバイザーに任せてみましょう。もしかしたら、ぴったりの会社を紹介してくれるかもしれません。
使えるサービスは全部使ってやる!ぐらいの気持ちでいきましょう。気に入らなければサービスの利用をやめればいいだけですからv
おすすめのサービスは以下の記事をご覧ください。
ステップ2:総合職採用の選考で経理希望をアピールする
2つめのステップは、採用の場で「経理希望」をアピールすることです。
基本的には、職種別採用の選考を勝ち抜く方法と同じく、他の学生よりも経理に詳しくなることが必要です。
- すでに経理をやっている人からリアルな話を聞く
- 「働き始めたらすぐ読んだ方が良い」レベルの本を読み、他の学生の半歩先の知識を持つ
といった内容です。
資格は、もちろんあった方が好ましいですが、なくてもかまいません。ステップ3の「入社後のアピール」のときにあれば十分です。
ときに、期待以上の効果がうまれる場合があります。総合職採用に応募したのに、いきなり経理部に配属されるパターンです!
実際に私フルーツの友人には、3人ほど、このパターンで経理部配属を獲得した人がいます。
- 商学部会計学科卒。面接で会計好きをアピールしたら、経理部に配属!
- 簿記2級取得者。「学生時代に力を入れたこと」を聞かれたときに資格取得の苦労話をしたら、経理部長に気に入られて経理部に配属!
- 簿記1級取得者。「経理で会社に貢献したい!」とアピールしたら、その人専用の特別経理専門職採用枠を作ってもらえて、経理部配属!
ステップ3:入社後も、しつこく経理希望をアピールする
仕上げはステップ3。20代の経理部異動を目指して、日々アピールを続けましょう。
- 異動希望をきかれたとき
- 評価面談などで上司と2人になったとき
などは、アピールの良い機会です。
ただし、ただ「経理部に行きたい!」と言い続けるだけで、希望が通るわけではありません。
やはり効果的なのは、資格の取得でしょう。
実際、簿記1級をとるや否や経理部に異動を命じられた知り合いもいます。
と、ぼやいていました。
会社は、社員の能力を十分に活用したいと望んでいます。簿記資格の取得によって経理の能力があることをアピールできれば、経理部への異動確率はグッと高まること間違い無しです。
経理部狙いのQ&A
経理で働きたい大学生のためのQ&Aです。
Q1:地方で経理の仕事をしたいんだけど、それって難しい?
A1:簡単ではありませんが、可能だと思います。まずは地元に「本社」がある会社をみつけて就職し、入社後に本社経理部への異動をねらいましょう。
もちろん、地元で職種別採用の募集をしていないかも、並行してチェックしてみると良いと思います。ネットや合同説明会で情報を得るだけではなく、就活アドバイザーもしっかり利用しましょう。
Q2:地元に、支店経理・営業所経理みたいな職種の募集を見つけたんだけど、それっていわゆる経理と同じ?
A2:同じではありません。
確かに、支店経理・営業所経理でも、伝票処理などの経理事務は行います。
けれども、特に経理の中でも専門性が高いと言われる
- 税務申告
- 開示資料(決算発表資料など)の作成
- 連結決算
- 管理会計(予算管理など)
などの業務は、本社経理部の管轄であることがほとんどです。
経理のどんな面を「良い!」と感じて、経理で働きたいと思っているのかによって、支店経理・営業所経理をおすすめできるかどうかは変わってきます。
Q3:選考を勝ち抜くため・異動希望を通すために、なにか切り札になるようなことってある?
A3:簿記1級の資格が、切り札になります。
「簿記1級を取得したら、希望していないのに経理部に異動させられてしまった」という友人がいます。それくらい、この資格にはインパクトがあります。
税理士の簿記論・財務諸表論や公認会計士試験の短答合格でも同様の効果があります。
この際、勉強中です!でも良いのでアピールするだけしちゃいましょう。残りの大学生活で合格を目指します!という感じです。
Q4:どうしても正社員の経理枠が見つからない!(or採用されない!)派遣で経理を始めるのはアリ?
A4:なしではありませんが、おすすめはしません。
外資系企業と違い、日本企業の給与はスキルでは決まりません(超重要)。年収の決定要因はこんな感じです。
- 儲かっている業界の会社か
- 儲かっている会社か
- 正社員かどうか
- 勤務時間は多いか(残業してるか)
- 勤続年数が長いか
派遣でスキルを高めても、待遇が正社員でなければそのスキルを評価してもらうことはできないのです。
シンプルに、優良業界の正社員枠を探すことをおすすめします。ちなみに会計業界(税理士事務所)などは激務薄給なので気をつけましょう。
まとめ:20代の経理配属を目指そう!
大学生が経理部員になるには、2つのルートがあります。
- 新卒で経理に配属されるルート
- 他部門に配属→経理に異動するルート
経理で働きたい大学生は
- 2つのルート両方を考えながら就活するのが◎
- どちらのルートでも、自分の力+人の力(OB/OG、就活アドバイザー等)で効率よく情報収集するのが◎
- 簿記の資格(できれば1級。最低でも2級!)は有効!
見落としがちですが、入社後の異動を狙うルート②も悪くないルートなのです。実際に働きはじめたら、他にも興味のある職種が見つかる可能性もありますし、今のうちから無理に可能性を狭める必要はありません。
経理に絞りつつも、盲目的になることなく視野を広くもって就活しましょう!
こびと株.com運営メンバーは、経理を目指す大学生を応援しています。経理は本当におススメできる職種ですからね。経理仲間が増えると嬉しいです。
それではまたっ!
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