フルーツ@こびと株オーナーです。
寒い寒いある日のこと。毛布のあたたかさにうとうとしかけていた私に、キヤノン株式会社のこびと、かのんちゃんが飛びついていきました。
こびとMTGの開催要求です。かのんちゃん、いったいどうしたというのでしょう?
こびとMTGは、不定期に開催される、こびとたちとオーナーとのMTGです。こびとたちのことを知り、株式についての理解を深めることを目的としています。各会社のプレスリリースをもとに、財務情報をはじめとする定量的情報の他、製品情報などの定性的情報もご紹介していきます。
※今日のこびとMTGでは、キヤノン株式会社のリリース「株式報酬型ストックオプションの導入に関するお知らせ」の内容をご紹介します。
ストックオプション!!
…いいな、私も欲しい。
ぁ、いや、なんでもない。
そのストックオプション、もらえるのは取締役?
そうねー。取締役の報酬については、株主総会の決議が必要だもんねー。
そうだねぇ。実際に経営にあたってる面々が、「株価があがると自分的にもおトク!」って思ってがんばってくれれば、株主にとっても悪くはないよね。
はーい。りょーかーい。報告ありがとー。
キヤノン株式会社、久しぶりのストックオプションに関するお知らせでした。(かのんちゃんは過去にもストックオプションを発行したことがあります)今回は単発の付与ではなく、取締役の退職慰労金代わりの制度としての導入ではないかと思われます。
ストックオプションの付与は上場企業では一般的(全上場企業の約5割が過去に1度以上付与を実施。三菱UFJ信託銀行等の調査より)ですし、1円ストックオプションは日本の株式報酬制度の主流とも言われています。
基本的には、この制度は
- 株価変動のメリット・リスクを株主と経営陣が共有できる
- 経営陣に対する、中長期的な業績・企業価値向上への動機付けになる
- 批判の多い制度である役員退職慰労金(※)よりマシ
※役員退職慰労金:株主に利益をもたらしたかどうかではなく、在籍年数によって多寡が決まるため、投資家からの評判は悪い。
という具合に、株主にとってメリットのある制度だとされています。
しかしその一方で、「逆インセンティブの制度設計だ(経営陣個人にとっては株価を下げた方がトクになる)」という指摘もあります。
- 報酬の原資が今までの役員退職慰労金に固定されているので、経営陣は株価が下がった方がもらえる株数が増えておトク。(原資が100万円のとき、株価が10万円だと10株しかもらえませんが、株価が5万円なら20株もらえます)株数が確定した後で株価が上がるのが、経営陣的には◎。
- 経営陣は、退職時の株価に応じて所得税の課税を受けるので、退職時の株価は低い方がおトク。自分が退職したあとで株価が上がるのが、経営陣的には◎。
という理由です。
評価の分かれる1円ストックオプション。この制度がかのんちゃんの経営成績や財政状態にどのような影響を与えるのか、今後のビジネスの動向をきちんと観察していきたいと思います。
それではまたっ!
※今日の主役、キヤノンのかのんちゃんに関する基本情報はコチラです!ぜひご覧下さい
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