CDS 2017年12月期決算(2018年2月13日公表)
CDSより2017年1月1日~12月31日の業務報告が届いております。
当期 前期
売 上 高 85.0億円 83.3億円
営業利益率 12.4% 12.3%
1株純利益 98.29円 85.30円
配当 20円(中間)+20円(期末)
セグメント別の状況は
- ドキュメンテーション事業は減収減益
- 技術システム事業・エンジニアリング事業は増収増益
となっています。
第3四半期まで減収減益であったエンジニアリング事業が、(予定通り受注増となったのか)増収増益に転じました。CDS自身が中・長期的な戦略ビジネスと位置付けている事業ですから、来期も一層の貢献を期待したいと思います。
当期末 前期末
総 資 産 69.5億円 63.4億円
1株純資産 740.40円 682.33円
自己資本比率 72.7% 73.5%
A(※)/総資産 20.4% 24.6%
※ A=現金預金+投資有価証券
BSの指標も相変わらずの安定感。1株あたり純資産も順調に積みあがっていて安心です。
相変わらず問題のない、優良なこびとですね。
…と、いいたいところだったのですが、少々気になるポイントを発見してしまいました。キャッシュフローの状況です。
営業CFが前期の14%ほどしか無いのです。14%減ではありません。86%減。主な要因は、売上債権の増加です。売上げたけれどもキャッシュでの回収ができていない、という状況ですね。
取引先の経営状態が気になります。一時的なタイミングの問題ならかまわないのですが、貸し倒れるようなことになれば大問題です。(今のところ貸倒引当金の急増などは見られません)
CDSくん、当期は固定資産取得や配当金支払を営業CFでまかなうことができず、短期借入金と今まで貯め込んできたキャッシュでカバーすることになりました。
当期のPLをみても来期予想(増収増益)を見ても、業績自体は悪くないのですが、キャッシュの状況はいまひとつ。会社がつぶれるのは、利益がでなくなったときではありません。キャッシュがまわらなくなったときです。ですから、キャッシュの状況は非常に重要です。
実は平成25年にも似たような(異常な)営業C/Fの動きをしていたんですよね。その後、すぐに正常な数値に戻りましたが…財務状態のよくない会社であれば黄信号です。
CDSは手元資金に余裕のある企業なのですぐにどうこうという心配はありませんが、要注意で見守りたいと思います。
それではまたっ!
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