高配当株狙いで含み損マックスはやっぱりダサい(自己紹介)

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こんにちは、シーウィード@こびとが見える経理マン(@kobito-kabu)です。

配当利回りが5%とか6%ある銘柄を見つけると(しかもそれが有名大企業だったりすると)

投資家
チャンス到来!チャンス到来!配当!配当!

となりがちなわけですが、高配当株投資っていうのは実は難易度の高い投資スタイルだと思うんですよね。

市場で不人気・見捨てられているからこそ高利回りになっているということを忘れてはいけません。

 

目先の配当利回りにつられて投資した結果、大きな含み損を抱えることになるーーー

 

これってやっぱり本末転倒です。

 

高配当株に目が眩んで投資したら含み損が成長しました

フィリップ・モリスというタバコ銘柄に投資しているわけですが、残念な状況が続いております。

 

株価は購入直後から低空飛行。

地面スレスレを飛んでいたわけですが、最近は地面の下まで潜り込んでセンターオブジアース状態です。

センターオブジアースのイメージ:東京ディズニーリゾート公式HPより

 

目に涙を浮かべながら地底を冒険していたところ、こんな質問がきました。

  1. 価格変動は気にしなくて良くて、配当金の水準だけ見ていれば良いのではないか?
  2. 長期保有なら誤差ではないか?

わたくしの回答はこちら。

長期的に見て、受取配当金総額<元本毀損額だったら投資としては大失敗。

  • 100万円投資して(10年経って)
  • 総額30万円配当金もらって
  • 現在時価が50万円

こういう状態だと、▲20万円の損失ですからね。

 

結局、株式投資はトータルリターンで考えなくてはいけません。

補足:トータルリターン

トータルリターン=キャピタルゲイン+インカムゲイン

  • キャピタルゲイン:売買の差損益
  • インカムゲイン:配当金

 

私が考えている配当金投資というのは、インカムゲインさえ取れていれば時価評価はどうでもいいという話ではなくて、

  1. 十分なトータルリターンが見込める投資のうち
  2. インカムゲインでの貢献度合いが大きいもの

を選ぶというイメージです。元本を守りながら(少しずつ増やしながら)配当を得られるのでなければ意味がありません。

時価評価額が低迷し続けるなら、それは自分で払い込んだお金の払い戻しを受け続けているにすぎないからです。

※なお、インカムゲインでの利益確定を重視している理由は

  1. 労働以外のキャッシュフローを強化したい
  2. インカムゲインは計算しやすい
  3. 売り判断は難しいので、利益確定は配当金というかたちで企業側にやってほしい(利益確定の自動化

からです。ざっくり言うと、こういうことになります。

 

短期的に見てフィリップ・もりすんの時価評価がマイナスに落ち込んでいるのは構わないのですが、5年10年というスパンで元本割れ状態が続いた場合、やはりこう考えてしまうこともあるでしょう。

シーさん
タコ配やんけ

個人的には15年、20年、あわよくば生涯と超長期で保有し続けたいと思える銘柄しか買っていませんが(事実、株式投資をはじめてからただの1度も保有銘柄を売却したことがありません)、

配当金貰い続けられたらそれだけでオッケー!Yahoo!ジャパン!というほど軽いノリではないということです。

 

多くの銘柄で構成されているよく分散されたインデックスファンドの定期積立をしているならともかく、個別銘柄に投資を行った以上エントリータイミングは非常に重要です。

短期的とはいえ、不必要に大きな含み損を抱えてしまっているのですから、なぜエントリータイミングを見誤ったのか自省する必要があると考えています。

日本株のバリュエーション(評価)と、米国株のバリュエーションの違いをもっと頭に叩き込まなくてはいけないですね。米国市場の「効率性」を肌で感じつつ畏怖しております。

 

高配当株の含み損は短期的には問題ないけれど、現実は直視する

繰り返しになりますが、

  1. 十分なトータルリターンが見込める投資のうち
  2. インカムゲインでの貢献度合いが大きいもの

に投資するのが、私の高配当株投資の考え方です。

 

高配当戦略そのものが「(S&P500などの)市場インデックスに優位に立つ」というほどの確信は持っていません。

しかし、市場インデックスに近い成績を残しながら、インカムゲインを中心に利益をとっていく投資手法はあると思っています。

こういう考え方で

  • HDV
  • VYM
  • SPYD

といった高配当ETFを評価しているわけです(残念ながら、日本株にはこういう優良ETFがありません)。

 

長期で見ればS&P500のトータルリターンに負けるかもしれませんが、(許容しうるレベルで)多少リターンが劣後しても「生活のためのキャッシュフローをデザインする」という考え方も重要だと思っています。

  • 日々の不労所得が増えていく(老後の自分年金にもなる)
  • 利益確定で一切アタマを悩ませる必要がない
  • 資産の取り崩しを想定しないため、株式ポートフォリオをそのまま子世代に相続させられる

こういったメリットをどうとらえるか?このへんは個人の趣向によるところでしょう。

※ちなみに、ほんの数銘柄への高配当株集中投資は、インカムではなくキャピタルを取りに行く投資スタイルだと思っています。市場平均に大勝するか、ぼろ負けするか、2つに1つです。

 

高配当ETFであるHDVの利回りですら、私の要求するインカム水準に足りません(配当利回り3.5%強程度)。だからこそ個別株をトッピングして配当利回りを向上させていたわけですが…

シーさん
米国株市場を甘くみていた

というのが正直なところ。

  • 短期的な時価評価を気にする必要はない
  • (十分に分散されたポートフォリオを組んでいれば)長期的に見て個別の買値は誤差になる

これはこれで事実ですが、フタをしてはいけない事実もあります。安く買えた方が良いに決まってますから。

もっと精進せねばならんですね。

 

それではまたっ!

 

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ABOUTこの記事をかいた人

こびと株.comの管理人。一部上場企業での経理/財務の実務経験10年超、日商簿記1級、証券アナリスト、FP資格を有する「企業と個人のお金の専門家」。4つの財布(給与/配当/不動産/事業収入)を駆使して経済的自由を達成することを目標に奮闘中。