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エックスネット 2019年3月期期末決算(2019年4月25日公表)
Xネッコより2018年4月1日~2019年3月31日の業務報告が届いております。
経営成績について
当期 前期
売 上 高 44.4億円 42.0億円
営業利益率 15.7% 16.1%
1株純利益 58.74円 56.37円
配当予想 14円(中間)+14円(期末)
昨年比、増収増益の好決算でした。3Q末時点での通期業績予想も、ゆとりをもって達成できました。
- 2Qまで減収減益
- 3Q時点で増収減益
- 通期業績予想も増収減益
ときていたところに、増収増益の着地はうれしいですね。
さらに、Xネッコは今回の決算で、4期連続で過去最高売上高を達成しています。
Xネッコのメイン事業「XNETサービス」は
- アプリケーションサービス
- AMOサービス
- SOサービス
の3つに大別されます。
この中で、個人的に注目していたのがアプリケーションサービスです。償却費の負担が増加(前期449百万円→当期515百万円)し、利益を圧迫する要因となっているからです。
しかし、フタを開けてみれば
- 主力有価証券管理システムは堅調
- 他システムも新規顧客獲得や既存顧客のサービス追加に寄与
- 月額利用料収入が拡大
と良い流れができている様子。
そして、「アプリケーションの整理・削減」で「開発投資・償却負担が想定を下回」り、増益に結びついています。
財政状態について
当期末 前期末
総 資 産 75.5億円 72.0億円
1株純資産 781.05円 750.31円
自己資本比率 85.5% 86.1%
A(※)/総資産 65.9% 64.3%
※A=現金預金+有価証券+投資有価証券+関係会社預け金
財政状態に関しては、Xネッコのいうとおり、特にコメントがありません。
全く問題なく安定的に推移しています。1株あたり純資産も順調に積みあがっており、潰れようにも潰れられないレベルの財政状態です。
キャッシュ・フローの状況
当期 前期
営業C/F 10.1億円 10.1億円
投資C/F ▲8.0億円 ▲8.6億円
財務C/F ▲2.3億円 ▲2.3億円
キャッシュフローにも、特に不安な点は見受けられません。
- 営業CFは安定的
- FCFはプラス
- 資金運用部分(※)をのぞけば、現金は増加
※有価証券・投資有価証券の取得・償還や、関係会社預け金・定期預金の預入・払戻等。
今後の見通し
業績予想
Xネッコ本人によれば、来期もさらに増収増益となる見込み。
- 償却費の負担はピークに近づく
- しかしさらに売上を上げることでこれをカバー(※)
- さらなる増益を!
※達成できれば5期連続最高売上となります
という強気予想です。
配当予想
2019年3月期の配当は、予定通り28円が支払われます。
そして2020年3月期。こちらも同じく28円。今のところXネッコは、配当維持という判断をしているようです。
Xネッコは過去のアナリスト向け会社説明会で「配当性向50%キープが重要」というコメントを出したことがあります。
業績予想が達成される前提だと、来期の配当性向は
- 28円配当で、47.2% ←配当維持の場合
- 29円配当で、48.9%
- 30円配当で、50.6%
です。
というわけで、いつも配当金に目が無いこびと株オーナーでした。
安定した業績と配当。そして増配への期待…。Xネッコは、かなり優秀なこびと株です。
これからも、この調子でがんばってほしいと思います。希望を感じる決算でした。
それではまたっ!
(参考:株式会社エックスネット 決算短信等)
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