こんにちは、シーウィード@こびとが見える経理マン(@kobito_kabu)です。
景気が良いのか、悪いのか、よく分からない時代です。
- アベノミクスによって、株式相場は堅調
- 消費増税や社会保険料率引き上げで、手取りは減るばかり
- 7割以上の人が「生活にゆとりがない」と答える…
そんななかですが、稼いでる人はガッポリ稼いでいるようですね。年収1億円以上を稼いだ人は2万人以上もいるそうです。
目次
年収1億円以上を稼ぐ人の職業ベスト5
国税庁が発表した統計年報によると’17年に年収1億円以上を稼いだ人の数は2万3250人。日本国内の就労者人口が6552万人なので、全就労者の0.031%の割合です
(出典:年収1億円は2万人以上!? 資産億超えを成し遂げる人は何が違うのか?)
どんな人が稼いでるのかというと、内訳はこんな感じ。
- 株・為替などのトレーダー 56.4%
- 超一流企業の給与所得者 31.8%
- 事業所得者 7.8%
- 不動産所有者 2.8%
- 作家・ミュージシャン 1.2%
トレーダーと超一流企業の給与所得者で、ほぼ9割ですね。
これを見て、どう思うでしょうか?
- やっぱりトレーダーって儲かるんだな!
- 一流企業の役員にまで上り詰めれば、富豪になれるだろうな
- 事業所得者はたったの7.8%…独立開業はリスクが高いだけで、実はそんなにオイシくないのかも…?
こんなところでしょうか。
私の感想はこちら。
年収1億円以上の人の職業を見て思った3つのこと
この3つです。
- トレーダーと給与所得者は税金に対してノーガード
- 別に役員にまで昇り詰めたいという願望はない
- 事業所得者や不動産所有者は、所得をコントロールできる
順に見ていきます。
トレーダーと給与所得者は税金に対してノーガード
トレーダーと給与所得者が上位を占めた理由は、税金に対してノーガードだからだと思います。
要するに、税務署が所得をカンペキに補足できているということですね。
- 給与は支払調書から100%把握できますし(会社→個人への金の流れは簡単に分かる)
- トレーダーの取引履歴は証券会社に記録が残っています
そして、トレーダーや給与所得者が利用できる節税策というのは大したものがありません。特に給与所得者の場合は、節税余地がほとんどないですね。
この国では所得が大きければ大きいほど税率が高くなります。
所得が1億円の場合、所得税+住民税で約5,000万円も税金で持っていかれます。
※もっと現実的なラインの年収に対する税金&社会保険料は下記記事をご参照ください。
トレーダーの場合は、利益が1億円なら税率は20%なので会社員よりは相当マシですが…とにもかくにも、サラリーマンやトレーダーほど税金から逃れられない職業はないでしょう。
別に役員にまで昇り詰めたいという願望はない
年収1億円欲しいかと聞かれ「要りません」と言ったらそれはウソになります。かといって、何もかも捨てて昇進のために頑張りたいかというと、それもイヤなのも本心です。
- 雇われ役員 ← ×
- トレーダー ← 〇
- 自営業者 ← 〇
という感じですね。結局、役員とはいえ、雇われの立場であるのならどこまでいってもただの会社員です。その状態で稼ぎの半分を税金・社会保険料で持っていかれるというのはちょっとやるせないですね。
※もちろん、私が役員に出世できるようなスーパービジネスマンではないということは、公平を期すために書き加えておくべきことでしょう(*ノωノ)
トレーダーは、ややこしい人間関係もありませんし、働く場所も融通が利きます。税率も低いですし、身体的な危険を伴うわけでもありませんから、魅力的ですね。
勝 て る な ら ね
勝てるならね。
勝てるなら。
事業所得者や不動産所有者は、所得をコントロールできる
一方、事業所得者や不動産所有者はかなり柔軟に税金をコントロールできます。だから、こういう所得ランキングはあんまりアテになりません。
確定申告書上はふつうの所得(または低所得者)なのに、生活水準は文句なしの高水準。こういう人は珍しくないですね。
金持ちにとって一番のコストは税金ですから、これを無視して暮らすことは不可能でしょう。
一方で、零細事業者にとっても、一番のコストは税金です。税金を納められなくてつぶれてしまう自営業者・企業もあるぐらい、税負担というやつは重いのです。
とにもかくにも、税金、税金、税金。
賢く生きるための必修科目ですね。
自営業者なら、ちょっとしたスキームを組むことで税金や社会保険料をほとんど負担せずに年収500~600万円レベルのような生活をすることも可能です。
興味のある人はこの本を読んでみてください。コスパ良く生きたいという人種には、非常に人気のある本です。
もちろん自営業は不安定ですが、それを支える財政基盤があればリスクヘッジはできるのかなと思っています。
結論:やっぱりマイクロ法人が好き
- 自分の家族を守れる十分な金融資産があって
- 好きな職業で稼いで、ミニマムでムダのない生活支出
- 仕事以外にもゆとりある時間がある
これが理想の状態です。
これを叶えるために最適なスキームは、やっぱり自営業者(マイクロ法人も活用)ですね。所得の最適化(税負担の最も少ない所得)という考え方は実に素晴らしい。
やっぱり、社会の仕組みを知らないと、知らないうちに損しますね。
年収1億円の職業を見て、色々と考えさせられたこびと株メンバーだったのでした。
それではまたっ!
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