こんにちは、こびと株(@kobito_kabu)です。
高配当株投資をはじめたい!と思った時に悩むのがコレ。
- 10銘柄?
- 20銘柄?
- それとも…50銘柄?
私個人としては、少なくとも50銘柄以上に投資すべきと考えています。
げ、多すぎじゃない?と思うでしょうか。
(気持ちは分かります)
私はかなり多くの銘柄に投資していますが、自分の資産を守るためですから、実際はまったく面倒ではないですね。集中投資して資産(配当金)を失う不安に悩まされるよりよっぽどマシです。
さて、本記事の概要は次の通りです。
- 最低でも50銘柄以上に投資したい3つの理由
- 最安コストで少額分散投資する方法
それでは、本題に入ります。
目次
最低でも50銘柄以上に投資したい3つの理由
この3つが理由になります。
- 理論的に10~20銘柄では不十分
- 実際にプロが作るファンドは50銘柄以上に投資している
- 減配リスクがどれだけ下がるかイメージしやすい
理由①理論的に10銘柄~20銘柄での分散では不十分
分散投資はリスクを下げるための投資手法です。
分散投資のキモは、自分が持っている銘柄たちが「それぞれ別な値動きをすること」です。例えば
- 銘柄Aが値下がりしたときに
- 銘柄Bが値上がりしてくれれば
トータルとして損することにはなりません。
ふる~い投資本を見ると(私も証券アナリストの勉強をしているときに見かけましたが)、20銘柄ぐらいに投資してあれば分散効果は十分得られている、というグラフを見せられることがあります。
だから「それ以上分散しても無意味だよ」みたいな。
でも、これについては著名経済評論家の山崎元さんもズバっと否定しています。
それにしても、100銘柄程度でも「ほとんどインデックス運用と変わらない」としたり顔で言う人が多いのはなぜか。
たぶん、分散投資を説明する時に、古い投資の教科書では、銘柄間の相関関係が独立な(リターンの相関係数がゼロ)のケースを前提として、20銘柄もあれば十分リスク分散されているという計算例(とグラフ)を見せることが多いので、これが記憶に残っているからではないか。
~中略~
プロのポートフォリオとして十分なリスク分散をするには20銘柄では不十分だ。
(出典:株式ポートフォリオの銘柄数について)
難しいことを言っているように感じるかもしれませんが、簡単に言うとこういうことです。
- 株式
- 債券
- 不動産
- 金
- 石油
みたいな、まったく種類の異なる(値動きの異なる)資産に20種類投資するなら分散効果が得られるが、似通った値動きをするもの(例えば株式だけを20銘柄)ということだと分散が不十分ということです。
これは、数学的に証明できることですから、異論の出にくいところかなと思います。
理由②:実際にプロが作るファンドでさえ50銘柄以上に分散投資している
そして、実際の株式市場を見てみると、どの高配当株ファンドも最低でも50銘柄以上に投資していることが分かります。
10銘柄程度で済ませているファンドというのを、私は見たことがありません。
具体的に、高配当株ファンドに組み込まれている銘柄数を見てみると下記の通り。
- 日経高配当株50ETF…全50銘柄
- 日本株高配当70ETF…全70銘柄
- HDV(米国の優良高配当株ETF)…全75銘柄
- SPYD(米国の優良高配当株ETF)…全80銘柄
※リスクの高い新興国の高配当ファンドだと、400とか500銘柄に投資していたりもします。
プロが作ったファンドでさえ、このぐらいの銘柄数には分散投資されているわけです。
山崎元さんの言葉を借りれば
分散投資の意味が分かっていないファンドマネジャーだと、「30銘柄ならフォローできるが、100銘柄になるとフォローできない」と答えるかも知れないが、そもそも、完全なフォローなどできないから分散投資をするのだ(!)。
30銘柄で十分だ、というのは自信の持ちすぎだろう。
(出典:同上)
こういうことになりますね。
※集中投資を否定する趣旨ではありません。世の中には、厳選された数銘柄~10数銘柄を運用してプロをはるかに上回る成績を残している個人投資家(素人)もいます。
高配当株投資のように「リスクをできる限りコントロールしながら、配当金を貰い続ける」みたいな投資スタイルでは、ある程度の分散が必要だと言っているだけですので悪しからず。
理由③減配リスクをどれだけ低下させられるかが、感覚的に分かりやすい
最後にこれです。
- 理論的にどうだとか
- 実際にプロがどうやってるかとか
そういうのは置いておいて、感覚的に自分がリスク低減の効果をイメージできるかということです。
- 50銘柄に投資していて
- 各銘柄からの配当金が同額だと仮定した場合
- 各銘柄からの配当金は全体の2%(50分の1)になります
つまり、50銘柄のうち3銘柄が無配転落してしまったら、あなたの配当金は100%→94%に低下するということです(3銘柄×2%を失う)。
不況がきて、50銘柄のうち15銘柄について配当金が半分になってしまったら…?
あなたの配当金は100%→85%に低下することになります(15銘柄×2%×50%を失う)。
よほど迂闊なことをやらなければ、無配転落とか配当金が半分になるといった銘柄を掴む可能性は高くはないでしょう(それでも何があるか分からないのが投資の世界ですが)。
ちなみに、最近日産自動車が30%の減配を発表しました。直前の配当利回りは5%とか6%とかかなり高い状況にありましたし、なんせブランド力のある有名企業ですから投資をしていた人も多かったかと思います。
そういう銘柄に集中投資すると、1発で配当金が100%→70%になってしまうわけです。
これが集中投資のリスクですね。
- 盤石と思われる銘柄に集中投資するのではなく
- 盤石と思われる銘柄でさえも分散投資する
そういう姿勢が継続的・長期的に配当金を受け取ることに繋がるのかなと思います。
※格付けがA以上の債券をひたすら持ちまくるイメージかなと。
最安コストで高配当株に少額分散投資する方法
次は、これについて解説します。
少額分散投資のハードル
分散投資には、2つのハードルがあります。
- 大金が必要なこと
- 手数料が高いこと
この2つです。
日本株の取引単位は100株や1000株からなので、NTTのような優良企業を買おうとすると最低でも50万円かかります。
こういった企業に10銘柄とか20銘柄とか投資しようとすると、それだけで数百万円規模のお金を用意しなくてはなりません。
さらに、株式投資は取引をするつど手数料を取られます。
- 300万円で1銘柄買うより
- 10万円ずつ30銘柄買う方が
手数料が高くつく可能性があります。最低取引手数料が定められているせいで、少額の分散投資は割高になるのです。
と私も思っていたのですが、最近になってようやくそれを解決する証券会社が登場しました。
少額分投資を可能にする唯一の証券会社(追記あり)
少額分投資を可能にする唯一の証券会社、それがSBIネオモバイル証券です。
- 1株単位で購入可能
- 取引手数料がかなり安い
ということで、少額分散投資のハードルを完全にクリアしている唯一の証券会社です。
- 1株から購入できる(NTTドコモやKDDIなどの注目している企業を3000円前後から買える)
- 月額50万円までの投資なら、サービス利用料が固定で220円(税込)かかるが、毎月ネオモバ限定Tポイントが200pt貰える
- Tポイントを使って株が買える
2022年9月26日、
株式会社SBIネオモバイル証券は、株式会社SBI証券と経営統合することが発表されました。
これに伴い、SBIネオモバイル証券の新規口座開設は2022年10月7日をもって受付が停止されています。
- 最大手・国内株式個人取引シェアNo.1
- 口座開設・口座維持手数料無料
- 1株から購入可能(単元未満株の売買手数料無料)
まとめ:高配当株は分散必須。少額分散投資を可能にする証券会社はSBI証券
以上、まとめると次の通り。
日本の高配当株に投資するなら、最低でも50銘柄以上には投資したい。
- 理論的に10~20銘柄では不十分
- 実際にプロが作るファンドは50銘柄以上に投資している
- 減配リスクがどれだけ下がるかイメージしやすい
※ファンド買えばラクなんじゃない?と思う人もいると思いますが、日本株の高配当株ETFは良いのがないので私は投資していません。
50銘柄に投資しようとすると、1銘柄20万円×50銘柄であっという間に1,000万円に達してしまいます。
日本株の場合、20万円では買えない優良株がたくさんありますから、資産が2,000万円、3,000万円とある人でなければ、SBI証券を使った少額分散投資をする価値は十分にあります。
- 最大手・国内株式個人取引シェアNo.1
- 口座開設・口座維持手数料無料
- 1株から購入可能(単元未満株の売買手数料無料)
こういう証券会社は他にはありませんから、少額分散投資がしたいなら一択ですね。
※投資にはリスクがあることを正しく認識し、ご自身の判断と責任により行って下さい。
この証券会社を使えば、こういったポートフォリオを作るのもカンタンです。
業種別の割合はこんな感じになります。
どんな銘柄を買えば良いのか分からない!という方は
などを参考にしてもらえればなと思います。
以上、本記事が高配当株投資の参考になれば幸いです。
それではまたっ!
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