こんな質問にお答えします。
現在、こびと株メンバー(@kobito_kabu)の高配当株ポートフォリオはこんな感じです。
- 米国株:50%
- 日本株:40%
- その他:10%
※ひたすらに高配当株を買い進めるスタンスで、右肩上がりの配当金・含み益をキープしています。
日本株については個別株を自分で買い集めてオリジナルのファンドを作っていますが、米国株については基本的にはETF(ファンド)中心です。
この記事では、私たちが買っている「HDV」というファンドを紹介します。
できるだけ分かりやすく説明するので、しばしお付き合いくださいませ。
本記事の内容は次の通り。
- HDVに投資している7つの理由
- HDVの買い方
では、本題に入ります~
目次
【高配当ETF】HDVに投資している7つの理由
HDVとは、
- 米国の財務優良企業のうち
- 配当利回りの高い約70~80銘柄で投資している
高配当ETF(ファンド)です。世界有数の大企業が集まっていますね。
こびと株メンバーが、このHDVに投資している理由は、以下の通り。
- 配当利回りが高い
- 高いトータルリターンが期待できる
- 右肩上がりの分配金を期待できる
- 分散が効いている
- SPYDとの相性が良い
- 経費率が激安
- ブラックロックが運用している
それぞれ、解説していきます。
理由①:配当利回りが高い
おおむね、3.3%~4.0%ほどの水準です。
最近(2019年11月現在)では、3.3%前後の配当利回りです。
※直近でだいぶ値上がりしており、割安感は薄れています。
- 米国の超優良企業の集まりであるS&P500のうち
- 高配当のものを70~80銘柄もかき集めているのに
ファンド全体としてこれだけの高利回りを実現しているというのは素晴らしいですね。
業績と株価がボロボロで高利回りになっている、見せかけだけの「罠高配当株」とワケが違います。
HDVは
- ビジネス上の競争力が高く
- 配当継続力があり
- デフォルトの確率が低い(要するに財務が優良な企業)
こういった企業で精選されています。アメリカの優良高配当株に投資したければ、このファンド1本でも十分だと言えるレベルの顔ぶれです。
理由②:高いトータルリターンが期待できる
HDVは高配当株ファンドですが、配当金だけでなく株価の伸びも期待できるファンドです。
HDVが誕生した2011年以来のチャートはこの通り。なんと、年利11.32%です。
約9年前に100万円投資していた場合、ざっくり250万円になっている計算です(配当金は再投資)。10年弱で2.5倍というてすさまじいリターン。ちょっと出来すぎですね。
もっとも、同期間のS&P500のリターンは14%ほど。これだけ見ると、S&P500の下位互換のように感じる人もいるかもしれません。
とはいえ、これは景気の良かった右肩上がりの相場でのこと。
HDVはディフェンシブ(景気の影響を受けにくい)銘柄で構成されているので、風向きが変わればリターンが逆転することはありえると思っています。
また、HDVの主力銘柄は連続増配株なので、S&P500よりも配当金が下がりにくいです。このあたりをどう考えるかが、評価のポイントですね。
理由③:右肩上がりの分配金推移を期待できる
米国株の高配当株ETFなので、右肩上がりの配当金が期待できます。米国市場全体が成長を続けているからです。
HDVの分配金推移(2012年~2018年)は次の通り。
- 2012年:1株あたり2.09ドルの分配金
- 2018年:1株あたり3.09ドルの分配金
6年でおよそ1.5倍に成長しています。素晴らしい増配率ですね。
こういった数字は、ヨーロッパ諸国や新興国の高配当株ファンドでは出せません。米国ならではの数値と言って良いでしょう。
HDVの構成銘柄上位13社(ファンドの約7割を占める)はいずれも「連続増配株」です。ここが非常に重要!
増配年数もハンパではない長さです。こういう銘柄を買うからこそ、いつどんな時でも枕を高くして寝られるというわけですね。
※日本で最も長い連続増配年数は「花王」の30年です。日本企業の場合、10年連続増配したらかなり目立ちます。一方、米国株だと10年20年の連続増配はゴロゴロあります。
上記の連続増配年数を見ていると、リーマンショック級の暴落が起きても減配せずに頑張ってくれるんじゃないかと期待させてくれますね。
理由④:分散が効いている
HDV1本に投資するだけで、幅広いセクター(業種)に投資することが可能です。
組み入れ上位は
- エネルギー
- 通信
- ヘルスケア
- 生活必需品
になります。
HDVは比較的構成銘柄の入れ替えが激しいのですが、いずれにせよ各セクターを代表するような超優良企業を組み入れているので、安定感がありますね。
理由⑤:SPYDとの相性がいい
こびと株メンバーは、SPYDという高配当ファンドにも投資しています。SPYDというのは、
- S&P500を構成する銘柄のうち
- 配当利回りが上位80社にランクインしている
こういった企業を80銘柄集めたファンドです。HDVとは異なり、収益力・財務の安定性などは考慮せず、配当利回りだけを基準にしています。
SPYDの業種別の割合はこんな感じ。
(出典:SPDRポートフォリオ「SPYD」)
HDVとは全然違う構成に見えますね。
まとめると、
HDVの上位3業種
- エネルギー
- 通信
- ヘルスケア
SPYDの上位3業種
- 不動産
- 一般消費財・サービス
- 公益
といった感じで、上位3業種が全く被っていないことが分かります。
幅広い銘柄への分散投資を達成しつつ、高い配当利回りを実現することができます。
※SPYDについては、こちらをご参照ください。
理由⑥:経費率が激安
なんと、このファンドを保有するコストは年間でたったの0.08%です。
- 100万円買っても、年間の保有コストは800円
- 1日あたりになおすと2.2円
ほとんどタダみたいなものですね。
資産運用の大原則は、ムダな手数料は一切払わないこと。
- 購入時に3%
- その後、毎年2%の運用コストがとられる
こういうファンドもあるなかで、HDVの保有コストはたったの0.08%。10年後20年後に差がついて当然です。
理由⑦:ブラックロックが運用している
HDVは、ブラックロックという資産運用会社が運用しています。
世界の資産運用会社ベスト3は下記のとおり。
- バンガード
- ブラックロック
- ステートストリート
資産運用の世界の超優良ブランドですね。三社合わせると、運用総額は1000兆円にものぼります。
なぜHDVのコストがこれだけ激安になるかというと、HDVを運用しているブラックロックがめちゃくちゃお金を持っている運用会社だから。
- 1億円運用しようが
- 1兆円運用しようが
手間は大して変わらないので、お金が集まっていれば集まっているほど経費率は下がるわけですね。
どこの馬の骨か分からない(すみません)
- 謎の仮想通貨取引所
- 謎のロボアド
- 謎のFX会社
- 謎のソーシャルレンディング会社
よりも
参考:HDVの買い方
とよく言われるのですが、HDVは簡単に買えます。
※私は楽天証券を使っているので、楽天証券の画面で説明します
3ステップですね。
- HDVで検索する
- 購入ボタンおす
- いくらで何株買うか決める
まず、検索窓でHDVと打ちます(予測変換でもHDVが表示される)。
HDV(iシェアーズ コア米国高配当株ETF)の画面に移動できるので、オレンジの「買い」ボタンをおします
あとは変遷後の画面で
- いくらで
- 何株買うか決めて
注文ボタンを押せばおしまい。
お疲れ様でした。
米国株の購入というとめちゃくちゃ難しく感じる人がいるようですが、実際は簡単です。わざわざ円をドルに変えなくても、円のまま買付けることも可能です。
- キーボードで文字・数字を打つ能力
- クリックする能力
- 買い付けるためのお金
この3つがあれば買えますのでご安心ください。
まとめ:HDVは、まさにキャッシュ製造機
以上をまとめると、次の通り。
- 配当利回りが高い(3~4%)
- 高いトータルリターンが期待できる
- 右肩上がりの分配金を期待できる
- 分散が効いている
- SPYDとの相性が良い
- 経費率が激安
- ブラックロックが運用している
これだけの優良企業を集めて配当利回り3~4%というのは非常に魅力的です。HDVは、まさにキャッシュ製造機、働き者のこびと株です。
こんな優良ファンドが、2~3分で注文できてしまうのだからすごい世の中です。銀行の窓口に時間をかけてぼったくりファンドを買いに行く意味が分かりません。
ちなみに、日本には「日経平均高配当株50ETF」という、
- 日経平均225銘柄のうち
- 配当利回りの高い50社に投資している
SPYDと似たようなコンセプトのファンドがありますが、個人的にはこれはちょっと微妙だと思っています。
上記の記事、ポイントだけ抜き出しておくと、こういう理由です。
- 景気敏感な業種に偏りがち
- 明らかに配当狙いの長期投資に向かない銘柄が含まれている
- 信託報酬でお金を持っていかれる
日本企業と米国企業では、全体として見ると収益力・株主還元の姿勢がまったく違います。
ファンドでまるっと買う場合には、現状は明らかに米国企業の方がラクですね(とはいえ、競争力のある日本企業ももちろんあります)。
というわけで、引き続き
- 日本株は、個別株を中心にオリジナルファンドをつくる
- 米国株は、ETFを中心に投資する
- その他、世界各国の優良高配当株をピックアップする
という方針でやっていきたいと思います。
これから高配当株投資をやる人は
がおすすめです。
楽天証券は外国株の取り扱いがかなり豊富で、楽天ポイントで株を買えるようになるなどメリットだらけです。オーストラリア、カナダ、中国株などの優良銘柄も購入可能。
- 配当金や売買益にかかる税金がゼロになるNISAという仕組みを使ったり
- 楽天ポイントを上手に活用すれば
資産運用最大の敵である「税金・手数料」をある程度やっつけられます。使わない理由が見当たらない証券口座ですね。
以上、参考になれば幸いです。
それではまたっ!
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日本の高配当株を買う場合、どれぐらいの銘柄数に投資したら良いのか?こちらの記事を参考にどうぞ。
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