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CDS 2020年12月期第2四半期末決算(2020年8月7日公表)
CDS株式会社のこびと「CDS」から、2020年1月1日~6月30日の業務報告が届いております。
経営成績の報告
当第2四半期 前第2四半期
売 上 高 41.4億円 57.0億円
営業利益率 11.8% 13.0%
1株純利益 42.57円 68.63円
配当 30円(中間)+25円(期末予想)
前年同期比で
- 売上:27.3%減
- 営業利益:33.8%減
- 経常利益:35.1%減
- 純利益:38.0%減
ということで、1Qと同じくらい酷い数字が出ています。
- 役員報酬の削減をはじめとした諸経費圧縮を実施
- それでも減収分を補いきれず減益
ということのようです。
実際、この6ヶ月間の役員報酬は、前年比約25%減。
それでも、賞与引当金繰入額が46%増、退職給付費用が115%増など、人件費が嵩んで販管費は3%増。
さらに、新型コロナウイルス感染症による損失が3700万円ほど特別損失として計上されています。内容は、休業にかかる人件費、操業停止にかかる賃借料等。
セグメント別にチェックしてみても
- ドキュメンテーション事業:10.1%減収、23.1%減益
- エンジニアリング事業:12.8%減収、34.8%減益
- 技術システム事業:40.0%減収、30.2%減益
いいとこナシのCDSくんです。
1Q時点では増収増益だったドキュメンテーション事業についても、新規受注の減少が響いているのだとか。
財政状態の報告
当第2四半期末 前期末
総資産 83.8億円 88.9億円
1株純資産 935.97円 921.50円
自己資本比率 76.2% 70.7%
A(※)/総資産 25.3% 20.8%
※ A=現金預金
こちらは全く問題のない状態が続いています。
キャッシュ・フローの状況
当第2四半期 前第2四半期
営業C/F 1,113百万円 1,018百万円
投資C/F ▲337百万円 ▲313百万円
財務C/F ▲507百万円 ▲320百万円
FCFは、8億円程度の黒字。営業CFも増加していて、イイ感じです。
営業CF増加の主たる要因は、売上債権の回収が進んだこと。
投資CFの主なものは有形固定資産の取得。内容は、バイナスの新工場建設にかかる支出。
- 新工場建設費用の負担
- 短期借入金の返済
- 配当金の支払い
全てをすませた上でキャッシュは増加しており、業績悪化にも関わらず、資金繰りはかなり安心の状況です。
今後の見通し
業績予想
「経済環境の回復には今しばらく時間を要するものと考えられる」ということで、通期予想をがっつり見直しました。
前年比で
- 売上:20.8%減
- 営業利益:41.5%減
- 経常利益:27.0%減
- 純利益:27.1%減
と、大幅な減収減益予想です。
この予想を前提に考えると、現時点での進捗は
- 売上:49.0%
- 営業利益:53.7%
- 経常利益:41.9%
- 純利益:40.0%
という感じ。
配当金について
記念配を含んだ中間配当30円が決定されました。
業績悪化にも関わらず、予定通りの配当を行う模様です。
実際、修正後の業績予想から考えても、配当性向は52%ほど。
こびと株オーナーとしても
- タコ足配当などにはならない
- 投資余地もある
- 既に内部留保は十分
ということで、特に心配はしていません。
CDSくんの業績が、早めに回復してきますように。
それではまたっ!
(参考:CDS株式会社 四半期決算短信等)
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