こんにちは、こびと株(kobito_kabu)です。
小さい頃から、金(ゴールド)が一定周期で欲しくなるという奇病にかかっています。
前回欲しくなったのは2~3年ぐらい前だった気がするので、久しぶりに発作を起こしました。
欲しい…!欲しい…!
ゴールドが…欲しい!
最近、米国の株式市場は絶好調です。
米国株式市場は、主要3指数がそろって終値ベースで過去最高値を更新した。
住宅着工件数などの堅調な米経済指標に加え中国経済指標が底堅かったことで、世界的な経済成長が上向くとの期待が台頭した
(出典:2020/1/17 ロイター「米国株、主要3指数が最高値 米中指標好調で世界経済を楽観視」)
NYダウとか、30,000ドルいっちゃいそうな勢いです。
ところで、2020年までに「アメリカ帝国が終わる」と言っていた方がおります。誰かというと、かの有名な「金持ち父さん貧乏父さん」の著者、ロバート・キヨサキ氏です。
図書館にあったから借りてみた。2010年ぐらいに書かれた本なのかな?以下本文より引用。
“2010年から2020年の10年間は、世界市場、最もエキサイティングな時期となるだろう。この10年間の間に『アメリカ帝国』は終わりを告げる。”
2020年1月現在、ダウもS&P500もナスダックは絶好調です! pic.twitter.com/g9JFd21rMh
— こびと株.com (@kobito_kabu) January 17, 2020
※ちなみに、相場予想を外した人をディスる意図は全くありません。そもそも、相場は誰にも読めないという前提で投資してますし、何より2020年はまだ11ヵ月残ってますからね!
さて、「アメリカ帝国の終わり」を予言しているロバート・キヨサキ氏。その根拠は金融緩和にあります。
もし仮にドルがゴミになるのなら、その一方で価値を維持し続けるものは何でしょう?
ここで登場するのが、全人類にとって不変の価値を持つ「金(ゴールド)」というわけです。
金(ゴールド)への投資って意味あるの?
ゴールドは投資先の1つとして検討の価値がある資産です。
ゴールドの主な特徴は、次の通り。
- 化学反応が起こりにくく、きわめて安定した美しい金属(何千年経っても品質が変わらない!)
- 無国籍通貨と呼ばれるほど、世界中で信頼されている
- 現在までに産出されたゴールドの量は、19万トン(プール4杯分)
- 未だ鉱脈に眠っているゴールドの推定埋蔵量は5~6万トン
- 現在の年間産出量は3,000トン強で、このペースだとあと20年弱で枯渇する見込み
日本にいるとピンとこないかもしれませんが、世の中には「自国の通貨を信用していない人」がたくさんいます。
自分の国の通貨は、インフレでいつか紙切れになるんじゃないかと疑っているということです。
ゴールドの総流通量が限られている一方で、世界的な金融緩和により、紙幣は無限に刷られていきます。
市場経済では、希少価値の高いものに高値がつきますから、紙幣との比較で言えばゴールドの価値は相対的に高まり続けるはずです。
現状、ゴールドの需要は次の通り。
圧倒的に、宝飾品・投資目的で買われることが多いです。
- 宝飾品需要:約55%
- 個人需要(投資目的):約25%
- 産業用需要:約10%
- 公的需要(政府保有):約10%
※2018年の需要データ
2018年に生産されたゴールドのうち、半分にあたる約50%は中国とインドの2ヶ国だけで消費されています。
3位のアメリカでさえ、全消費量の5%を占めるに過ぎません。
世界最大の人口国であり、今後、世界経済で中心となるであろう中国・インドの両国民が「ゴールド大好き」というのは知っておいても良いかもしれません。
金(ゴールド)の値動き・分散効果をチェック
2019年1月現在、ゴールドは「1トロイオンス:1,550ドル」です。
※1トロイオンス=約31g
1975年には1トロイオンス:200ドルほどだったので、約7.7倍になっています。株に比べると控えめな成績ですが、現金で持っているよりはよっぽどマシですね。
ロングチャートはこんな感じ。
(出典:楽天証券)
2011年に史上最高値の1,923ドルをつけてから、いったん下落。
ここ数年は1,200ドル~1,400ドルのボックス相場になっていました。米国で利下げムードが強まり、実際に利下げされるにしたがって、最近の価格は上昇基調になっています。
新高値の更新を目指す動きにも見えますね。
直近5年の「ゴールドの資産価格に連動しているファンド(GLD)」の値動きを見てみましょう。
※GLDは米国の資産運用会社ステートストリートが運用する、世界最大のゴールドETF
こうやって見ると、ゴールドは意外に値動きのある資産だということが分かりますね。
日本から投資する場合、為替影響もあるのでもう少しリスクが大きくなります。
また、債券やゴールドのような資産は「株式と逆の値動きをする」と思っている方もいると思いますが、最近は「正の相関」になっていることも多いです。
つまり
- 株価が上昇するときは、一緒に上昇して
- 株価が下がるときは、一緒に下落する
ということです。
まとめ:結局いつもゴールドは買わない
結局、いつもゴールドは「買わない」という結論になっちゃうんですよねぇ。
定期的に『金(ゴールド)』が欲しくなるんですけど、配当金が出ないので結局買うのをやめます。資産保全・分散投資としては意味があると思いますが、キャッシュフローが良くならない投資は肌に合わず…
でも、金融緩和で紙幣刷りまくってるからゴールドの価値は相対的に上がって…
結論:金貨は綺麗
— こびと株.com (@kobito_kabu) January 18, 2020
理由としては
- ゴールドそのものは、新しい価値を生み出さない(利益・配当金を生み出さない)
- 1トロイオンスあたり何ドルが「適正価格」なのかという概念がない(生産コストである1,200ドルあたりが目安にはなりますが…)
- 為替影響もあり意外に値動きが大きい
といったところ。
- 金融緩和をやりまくっていること
- ゴールドの流通量が限られていること
この2つを考慮すれば、インフレヘッジとしての価値はありそうですが…まぁ個人的には株と不動産だけで良いかなという感じです。
とはいえ、世の中に「ゴールド」ほど魅力的な貴金属はなかなかありません。
私の「ゴールド欲しくなっちゃう病」が治ることはないと思いますが、発作が起きるたびに何とか対応していくしかないのかなと思います。
この持病とは長い付き合いになりそうですが、引き続き頑張っていきたいと思います。
それではまたっ!
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