こんな人のための記事です。
当サイトの運営メンバーは、7年以上高配当株投資を継続しており、
こういった記事を通じて、高配当株投資に関する情報を発信しています。
するとよく届くのが
という質問。
この記事では、私たちが実際にやっている、高配当株の探し方を5つのステップでご紹介したいと思います。
初心者の方のお役に立つよう、
- 実践的に
- なるべくシンプルに
- ポイントをしぼって
解説します。
全ては伝えきれないかもしれませんが、「明らかに愛せない株」「もう少し検討しても良さそうな株」の区別をつけるヒントにはなるはずです。
※あくまで「私たち流のやり方」です。投資は自己責任、という原則は、十分ご理解下さいね。
ちなみに、筆者は
- 高配当株投資家(投資歴は7年超)
- 経理のプロ(上場企業の経理部員として10年超勤務。簿記1級ホルダー)
- 証券アナリスト試験合格者
- 運用資産額〇千万円
で、
目次
高配当株の探し方 ステップ①配当利回りを見る
高配当株はどれ?
まず最初にすることは、「高配当」の株を探すことです。
という単純な話ですね。
ちなみに、高配当というのは、
で計算する、「配当利回り」が高いということ。
配当金を目的にした投資は、
- 生活が良くなる実感を得られる
- 株価の成長にも期待できる
- 日々の株価に振り回されなくていい
- 売るタイミングに悩まなくていい
- じぶん年金になる
ということで、個人的には、なかなか魅力的な投資方法だと考えています。
主な参考資料:Yahoo!ファイナンス「配当利回りランキング」
主に、Yahoo!ファイナンスの「配当利回りランキング」をチェックしています。(毎月初に公開している配当ランキング記事も、こちらを参考に作成しています。)
上から順番に、配当利回り3.5%程度までの銘柄をザっと眺めていく感じです。
ここに載ってこない銘柄は、現在の株価では「高配当」と言えないので、とりあえず投資対象外。
高配当株の探し方 ステップ②トレンドを見る
最近イイ調子?
次に見るのは、「高配当」の銘柄1つ1つの、最近の動向。
- 売上
- EPS(1株あたり利益)
- FCF(フリーキャッシュフロー)
- 1株あたりの配当金
- 営業利益率
- 自己資本比率
こういった項目の、時系列の推移をチェックしていきます。
- 右肩上がりなのか?
- 横ばいなのか?
- 右肩下がりなのか?
ざっくりとした感覚をつかめれば、とりあえずはOK。
※「こんな聞き慣れない項目、見たくないっ!もうやだっ!」と思ってしまった人には
- とりあえずそういう名前の項目を探して、数字の推移だけ見てみる
- 1つずつ内容を勉強する
を並行して進めるのがおすすめです。理論と実践の両輪ですね♪
主な参考資料:IR BANK「決算まとめ」
ご安心下さい。
- 各項目の
- 時系列のデータが
- パッと見て分かりやすいグラフに
まとめてくださっているサイトが存在します。
その名も「IR BANK」!
特によく使うのは、「決算まとめ」のページ。
例えば、ニホンフラッシュについて調べたいなら
- IR BANKのページの
- 左上の検索窓で「ニホンフラッシュ」を検索し
- 「上場企業」の「ニホンフラッシュ」をクリック
- 下の方の「決算」から「決算まとめ」を選んで
じっくり眺めてみて下さい。
かなりの項目について、時系列の推移がグラフ表示されています。
高配当株の探し方 ステップ③ヤバイところが無いか見る
罠銘柄じゃない?
トレンドが良さそうだと確認できても、まだまだ安心はできません。
高配当株の中には、利回りが高いだけの「罠銘柄」がしばしば存在するからです。
ここは一つ、慎重に。罠銘柄を避けるため、
- 営業利益率が低すぎないか?
- しばしば赤字転落しているのではないか?
- 最近、営業CFがマイナスになっていないか?
- 自己資本比率が低すぎないか?
- 最近、借入金が激増していないか?
- 配当性向が高すぎないか?
といった点を確認します。
主な参考資料:IR BANK「決算まとめ」&有価証券報告書
その通りです。さきほどのステップ②と同じく、「決算まとめ」を中心に見ていきます。
今度は
- ×グラフを眺める
- 〇数字を見ていく
感じですね。
一方で、「む?気になるぞ?ヤバい兆候か?」みたいな数字が1つ2つある程度なら、詳細のチェックにかかります。
原因を分析して
- これはヤバい。愛せない。。
- まぁこれくらいなら許容できる。もう少し検討。
に仕分けていく感じです。
「EDINET(金融商品取引法に基づく有価証券報告書等の開示書類に関する電子開示システム)」という、金融庁のサイトで検索することができます。
とっつきにくい書類ではありますが、情報の宝庫です。
財務諸表以外にも、「会社は何をリスクだと考えているのか?」といった文章情報や、従業員の年齢・平均給与といったデータも載っていて、
です。
ただ、肝心の「ヤバイかも?」な数字の原因分析は、
- 簿記
- ビジネス会計
といった知識ナシには、少々難しいポイントかもしれません。
詳しく調べてみたい方は、ぜひ財務諸表について勉強してみて下さい。悪くない自己投資になると思います!
高配当株の探し方 ステップ④会社の概要をつかむ
ところで何の会社?
私の場合、この辺りで「ところでこの会社って、何をやってる会社なんだっけ?」というところに立ち戻ります。
- どんな業界に属しているのか?
- 主なビジネスは何か?
- 国内と海外どちらで儲けているか?
といった、基本的なところをチェックするわけです。
※実際には、ステップ③とステップ④は、行ったり来たりしながら同時並行でチェックする感じになります。利益率や自己資本比率などは、業種によって適正水準が異なるからです。
主な参考資料:会社ホームページ
そういう場合もあります。
でも、会社の公式ホームページを見ることの方が多いですね。
- TOP
- 社長の一言
- 主な製品の紹介
- 投資家向けメッセージ
- 会社概要
といったページから、概要がつかめます。
高配当株の探し方 ステップ⑤直近の状況をつかむ
今まさにどんな感じ?
ここまで残る銘柄があると
と、テンションが上がってきます!
最後に確認するのは、直近の状況。
- 会社は当期の業績をどう予想しているか?
- 会社予想に対する、現時点での進捗はどうか?
- 前期に比べて、当期の様子はどうか?
- 最近の環境(為替、景気、コロナ等)から、どんな影響を受けているか?
- 環境からの影響を、会社はどうとらえているか?
- 株式市場での評価はどんな感じか?
といったことをチェックして
を見極めていきます。
主な参考資料:四半期決算短信&株価チャート
まず見るのは、最新の「四半期決算短信」です。3ヶ月ごとに公開されています。
各社の公式ホームページや、「TDnet(適時開示情報閲覧サービス)」という東京証券取引所のサイトなどで確認することができます。
最後に、Yahoo!ファイナンス等で、株価チャートをさっと見ます。
10年くらいの長期のチャートで、最近の株価がどんな水準にあるのか確認するわけです。
高配当株の探し方まとめ:勉強と実践は両輪がおすすめ!
高配当株の探し方をざっと解説しました。
- 配当利回りを見て
- トレンドをチェックして
- ヤバいところがないか確認して
- 会社の概要をつかんで
- 直近の状況を確かめる
そう思ってしまった人へのおすすめは、実践しながら勉強すること。
なぜなら、「全てが理解できてからスタート」と考えてしまうと、高配当株投資を始められる日は来ないからです。
- 知らない言葉を調べる
- 勉強して理解を深める
- 手を動かして資料を見てみる
- 色々な会社について調べてみる
- 実際にごくごく少額から高配当株投資を始めてみる
こういったことを並行して行いながら、少しずつステップアップしていく。
そんな取り組み方が良いのではないかな、と思います。
「しっかり学ぶぞ!」と思われた人は、ぜひぜひビジネス会計検定や簿記を勉強してみて下さい。
高配当株投資以外にもバッチリ役立つ内容なので、損のない自己投資になると思います!
「実際に、ちょっとだけ、高配当株投資をやってみようかな」と思った人は、以下の記事を参考にしてみて下さい。
また、私たちの高配当株に関する分析や考え方は、「配当金ハック」カテゴリで色々と解説しています。お目通し頂けたら嬉しいです。
それではまたっ!
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