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ニホンフラッシュ 2020年3月期第2四半期決算(2019年10月30日公表)
ニホンフラッシュ株式会社のこびと「ニフラ」から、2019年4月1日~2019年9月30日の業務報告が届いております。
経営成績の報告
当第2四半期 前第2四半期
売 上 高 122.8億円 96.8億円
営業利益率 11.6% 12.7%
1株純利益 85.81円 69.64円
配当 25円(中間実績)+25円(期末予想)
二フラくん、1Qに引き続き、素晴らしい経営成績でした。
売上で27%、営業利益で16%のプラスという大幅な増収・増益。
利益率は少し落ちてしまったものの、10%超をしっかり維持しています。
※利益率低下の原因は、原価率の上昇です。販管費率を19%→18%と抑えたものの、原価率が68%→70%に上がってしまったのですね。
財政状態の報告
当第2四半期末 前期末
総 資 産 266.1億円 261.7億円
1株純資産 1,540.77円 1,511.80円
自己資本比率 72.6% 72.4%
A(※)/総資産 25.2% 25.7%
※A=現金預金+有価証券+投資有価証券
財政状態についても、不安な点は全くありません。安全性のかなり高い会社と言えるでしょう。
ちなみに、あえて二フラくんの警戒ポイントをあげるなら、キャッシュフローの状況です。
2QのBSを見る限りでは
- 有価証券の現金化
- 売上債権の増加
- 棚卸資産の増加
あたりが気になるポイントです。
特に売上債権回収のリスクについては、有価証券報告書の「事業等のリスク」で二フラくん自身が指摘している点でもあります。
今までのところ、貸倒れの実績はないようですが、じっくりと見守っていきたいと思います。
※二フラくんは2Qのキャッシュフロー計算書を、四半期決算短信では開示していません。キャッシュフローの状況をチェックするには、第2四半期報告書の提出を待つ必要があります。
今後の見通し
最新ニュース
- 2019年9月10日(火)に
- 二フラくん株式が160,000株
- @2,459円(2019/9/9の終値×97.5%)で
- ひとり200株までの条件で
立会外分売されました。
要するに、東証の取引時間外に、二フラくんが大株主の株を小分けにして売り出したよということですね。
四半期報告書が提出されれば、そのあたりも明らかになると思われます。
立会外分売の目的は、株式の分布状況の改善及び流動性の向上。
などとウワサされています。
※二フラくんの株主の数は、2019年3月末時点で2,255人。
業績予想
二フラくん、確かに絶好調ではありますが、予想に対する進捗は
- 売上:40%
- 営業利益:31%
- 経常利益:35%
- 当期利益:36%
と、順調とは言い難いように思われます。
二フラくん自身は
とコメントしています。
急成長を遂げている二フラくんからすれば、下期にかけてより一層成績が上昇していく可能性もありますが…
と、個人的には、生暖かい目で見守るテンションです。
予想に対して未達でも、最高売上・最高益なら文句はないのですけれどもね。
配当金について
もしも業績予想が達成され、配当予想通りの配当金が支払われたとすると、配当性向は約20%となります。
例えば配当性向30%。業績予想が達成されるなら、20円以上の増配になります。
二フラくんは成長中のこびとです。
成長期にある企業は、
- 配当による直接的な株主還元
- 事業投資による成長拡大からの株価上昇・株主還元
①配当より②事業投資の方が優れた選択である、という考え方もあります。
双方のバランスをみつつ、効率的なキャッシュの使い方を考えてほしいと思います。
それではまたっ!
(参考:ニホンフラッシュ株式会社 四半期決算短信等)
分散が鉄則の高配当株投資。二フラくんみたいに安定配当と株式価値の成長を両立する、ステキな高配当株がたくさんあると、配当入金のたびにウハウハですよ~w
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※関連記事です。
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