高配当株を探そう!配当利回りランキング【2018年6月29日時点】

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2018年6月29日時点の配当利回りランキング、是非ご覧くださいませ!

配当利回りランキングの作成方法

抽出時期 :各月末

対象市場 :東証一部、東証二部、東証JASDAQ

配当利回り:税引き前3.75%以上(税引き後3%)※復興特別所得税は無視

 

サマリー

2018年6月29日時点

 

全体指標

  • 日経平均:22,304.51
  • 日経平均高配当株50指数:37,576.59
  • 日経高配当株50配当利回り:3.86%(前月比+0.14%)
  • TOPIX :1,730.89
  • 円/ドル:1$=110.66円

 

配当利回りが3.75%(税引き後3%)以上の企業数

  • 一部上場   :51社(前月比+8社)
  • 二部上場   :11社(前月比+2社)
  • JASDAQ上場 :17社(前月比+1社)

 

配当利回りランキング(東証一部上場)

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※1 「-」は、前月ランク外であった銘柄
※2 2017年1月以降で、月末の配当利回りが3.75%を超えていた月の数

 

  • 2018年2月末時点では、日経平均は22,068円で高配当株は22銘柄
  • 2018年6月末現在では、日経平均は22,304円で高配当株は51銘柄

たった数ヶ月の間に、すいぶんとボリューム感が変わりました。これだけ銘柄数があると、選ぶのがちょっと楽しくなりますね。

日経平均の水準がたいして変わっていないのに、高配当株が増えたのはなぜか?

  1. (個別銘柄では)株価が下落したため、配当利回りが上昇した
  2. 株価は変わらなかったが、増配したため配当利回りが上昇した

このどちらか、あるいは両方ということになります。

とりあえずの正解はと言ってOKな状況でしょう。日経平均採用銘柄の配当利回り全体としても、1.79%→1.94%に上昇しているからです。

増配というと米国株ばかりに目を奪われますが、日本企業には潤沢な(潤沢すぎるほどの)内部留保があります。成熟企業であるにも関わらず、配当性向に余裕がある企業が多いです。

配当性向の平均値に見る、財務オンチな日本企業とイケメン米国企業の比較

2019.06.15

米国企業にならう形での株主還元強化のトレンドは、今後も期待できます。このあたりのことを頭に入れながら、今回配当ランキングに初登場した銘柄をチェックしてみたいと思います。

 

[5958]三洋工業は、建設材の大手です。ここ5~6年の売上は300億円前後、営業利益は10億円ほどで安定しています。営業利益率は低いですが、B/Sサイドはまぁまぁと言ったところです。配当金も安定していますが、とりたてて注目すべき銘柄とは思いません。

[1929]日特建設は、特殊土木の大手です。売上は600億円前後、営業利益は40億円ほどです。ここ数年、微増傾向にあります。配当金は明らかな増配傾向にあり、この5年で約3倍になっています。

好財務で、配当性向にもまだまだ余裕があります。利益率が物足りないですが、環境・防災に強みがあるという点を考慮して、もう少し遡って財務諸表を見てみようと思います。

[3246]コーセーアールイーは福岡などの都市圏を中心に投資用ワンルームを開発・分譲している企業です。この4年間で、売上は56億円から130億円になりました。直近の営業利益率は13.8%と高水準で、配当金も増配傾向にあります。こんなに儲かってる企業にワンルーム買わされてるサラリーマン大丈夫ですかね?

不動産市場に暗雲が立ち込めるとツラい企業なので、買いません。

[4544]みらかホールディングスは臨床検査の大手であり、製薬企業のお友達です。この数年間、売上高は2000億円と横這いで、営業利益率は10%前後です。利益率は減少傾向ですが、配当金は明らかな増配傾向にあります。

好財務のいわゆる優良企業ですが、今後の事業環境は厳しく、売られ続けています。追加調査&監視の余地ありです。

[6113]アマダホールディングスは金属加工機械の国内トップクラスです。この数年間で売上・利益ともに増加傾向にあり、営業利益率は13%弱、財務も盤石です。もちろん、配当金は増配傾向です。

配当性向にも余裕があり、PBR0.89倍という割安さを考えると、これまた追加調査&監視の余地がある銘柄と言えます。なお、平成22年には最終赤字を計上しており、直近の業績の良さをどこまで信じていいのか、難しいところもあります。

[7182]ゆうちょ銀行は銀行です。現場からは以上です。

[3258]ユニゾホールディングスはオフィスビル賃貸の不動産会社です。東京地盤です。2014年に220億円程度だった売上は、600億円ほどに成長しました。営業利益率は30%強と高収益で、配当金も増配傾向にあります。

現在はビジネスホテルに注力しているようですね。不動産関係の銘柄はイケイケの業績が多く見受けられますが、この先どうなりますかね。

[7494]コナカは紳士服メーカーです。この数年、売上高は650~700億円のレンジで横這いですが、営業利益はひたすら下がり続けています。38億円→10億円レベルにまで落ちました。競争力の低下が著しいですね。安定の20円配当を続けていますが、そろそろ限界がきそうです。

[1941]中電工は中国電力系の電気工事会社です。売上・利益ともに微増傾向です。営業利益率は5%強と物足りないですが、B/S面は盤石です。売上・利益ともに大きなボラティリティはなく比較的安定していますが、平成22年、24年には最終赤字を計上しています。

増配傾向にあるものの、配当性向はすでに80%超え。積極的に投資対象とすべきかというと難しいところです。

[8007]高島は建設資材や産業資材の棚卸業を営んでいます。売上、利益は微減傾向にあり、利益率も2%前後と低水準です。B/S面でも特筆すべき点はなく、増配傾向にありますが積極的に投資すべき理由は見当たりません。

 

以上、今月に入ってランキング初登場した銘柄は11銘柄ありました。いずれも増配傾向にあり、日本企業が株主還元を強化している姿勢が見て取れます。

とはいえ、配当利回り上位のランキングに入ってくるということは、先行き懸念で株価が芳しくないケースが多く、将来を楽観視できないケースが大半です。迂闊な投資はできないので、慎重に投資先を見極めたいですね。

選ぶのがメンドイという方は、こちらをご検討ください。

 

配当利回りランキング(東証二部上場)

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※1 「-」は、前月ランク外であった銘柄
※2 2017年1月以降で、月末の配当利回りが3.75%を超えていた月の数

ランキング初登場の銘柄は1銘柄です。

[1764]工藤建設は、神奈川基盤の中堅建設企業です。建設業界の企業らしく、営業利益率は3~4%と低水準で、B/Sも盤石というわけではありません。積極的に投資すべき理由は見当たりません。

 

配当利回りランキング(東証JASDAQ上場)

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※1 「-」は、前月ランク外であった銘柄
※2 2017年1月以降で、月末の配当利回りが3.75%を超えていた月の数

ランキング初登場の銘柄は1銘柄です。

[6889]オーデリックは照明器具の大手です。売上・利益・配当金ともに微増傾向で、有利子負債がほとんどなく財務も盤石です。営業利益率は13%前後と比較的高水準である一方、配当性向は30%程度と余裕があり、PBRも0.88倍と低水準です。

時価総額は300億円弱とこぶりで、こびと株メンバーの好きなタイプの銘柄ですね。ただ、照明業界は激戦が続いているので、そこをどう評価するか。引き続き、チェックしていこうと思います。

そして、ずーっと監視を続けていた[8898]センチュリー21・ジャパンですが、ついに配当利回り4%にタッチしそうです。4%になったところで、ちっちゃく1単元13万円弱だけ買う予定です。ゴールは3~4単元ですかね。

 

結局、今回ランキングに登場している銘柄で購入予定があるのは[8898]センチュリー21・ジャパンのみです。

 

まとめ

高配当銘柄が増えてきました。

業績の裏付けがある増配のため、株価暴落による高配当利回りとは違って安心感があります。

とはいえ、くどいようですが高配当利回りランキングに載ってくるような銘柄は先行きに不安のある銘柄が多いので、慎重に判断しましょう!長くじっくり持って、安定した果実を得られるといいですね。

それではまたっ!

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ABOUTこの記事をかいた人

こびと株.comの管理人。一部上場企業での経理/財務の実務経験10年超、日商簿記1級、証券アナリスト、FP資格を有する「企業と個人のお金の専門家」。4つの財布(給与/配当/不動産/事業収入)を駆使して経済的自由を達成することを目標に奮闘中。