こびと株.com(@kobito_kabu)がお送りする、毎月更新の定例記事です。
※データが多すぎて記事が重いです。すみませんm(_ _”m)
抽出時期 :各月末
対象市場 :東証一部、東証二部、東証JASDAQ
配当利回り:税引き前3.75%以上(税引き後3%)※復興特別所得税は無視
目次
サマリー
2019年6月28日時点
全体指標
- 日経平均:21,275.92
- 日経平均高配当株50指数:32,448.81
- 日経高配当株50配当利回り:4.64%(前月比+0.09%)
- TOPIX :1,551.14
- 円/ドル:1$=107.88円 ※円高進行中!
配当利回りが3.75%(税引き後3%)以上の企業数
- 一部上場 :309社(前月比-30社)
- 二部上場 : 46社(前月比- 9社)
- JASDAQ上場 : 61社(前月比- 3社)
全体感
以下の感じです。
- 円高進行中
- ダウやS&P500は最高値にタッチするほど好調
- 日経平均は伸び悩み
着々と円高が進行中。ドル円のチャートは下記の通りで、一時1ドル106円台にタッチする場面もありました。
円高進行の理由は、米国の政策金利が下がるとの観測が強まっているからだと言われていますね。さてはて、今後はどうなることやら。
米国の株価指数は好調です。S&P500は、最高値を更新しています。
20日の米株式相場は4日続伸。S&P500種株価指数は終値ベースで過去最高値を更新した
一方、日本の株価指数は出遅れ気味。
ドルベースで見たときに、200ドルの壁を越えられないという現実があるようです。
ドル建て日経平均は、運用成績をドルベースで測る外国人投資家が重視している。
最高値圏の米国株と対照的なドル建て日経平均の足踏みは、外国人の日本株に対する関心が低さを示唆する。
こういう状況なので、数だけで言えば高配当株は大量にある状況です。
とはいえ、バーゲンセールかというと全くそんなことはなく、相変わらず慎重に罠銘柄は避けていく必要がありますね。
当利回りランキング(東証一部上場)
- ※エクセルオンラインのデータが表示されます
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※1 「-」は、前月ランク外であった銘柄
※2 2017年1月以降で、月末の配当利回りが3.75%を超えていた月の数
一部上場企業の高配当株309社のうち、投資しても良さそうかな(投資しているものも含む)と思うのは下記の通り。
- JT 6.47%
- 住友商事 5.51%
- 丸紅 4.91%
- 三菱UFJフィナンシャルグループ 4.88%(あと15%前後下落待ち)
- NTTドコモ 4.78%
- 三井住友フィナンシャルグループ 4.73%(あと15%前後下落待ち)
- 蔵王産業 4.58%
- 三井物産 4.56%
- 三菱商事 4.40%
- インターワークス 4.16%
- 伊藤忠商事 4.13%
- アビスト 4.02%
- KDDI 4.01%
- アマダホールディングス 3.96%
- ブリヂストン 3.77%
- クニミネ工業 3.58% ランキング外ながら監視中
3点ほどコメントします。
まず1つめ。特筆すべきはJTのグダグダっぷりですね。
わたくし、2970円で100株購入していたのですが、直近では2380円まで下落しております。▲19.87%の評価損ということで、事前に定めたナンピンルールにひっかかりそうです。
JTが当初取得額の▲20%になりそうなので、予定通りナンピンします。下がってもせいぜい▲10%ぐらいかな~と思って買ったのに、こんなに下がるとはw
— こびと株.com (@kobito_kabu) June 28, 2019
財務的に近々の減配リスクは大きくないと見込んでいますので、機械的に買い増しですね。
※買い増し後の配当利回り(簿価利回り)は5.76%になります。外国株でもタバコ株を持っているので、タバコセクターが増え過ぎないように、この後はしばらく買い増ししない予定です。
どんな投資手法にせよ、安く買えるに越したことはありません。そういう意味では買うタイミングが早すぎましたね。みんなが話題にしている株のイケてなさも実感した次第です。
2つめ。銀行株については、海外のお偉いさんが「日本の銀行、リスクの高い金融資産持ち過ぎじゃない?」みたいなこと言ってましたね。次に金融ショックがきたら耐えられないんじゃない?みたいな。
IR資料からだと、そういうのを分析できないので銀行株はコワイんですよね。
自分の無能さゆえですが、そのへんの「測れないリスク」の大きさ等も踏まえ、もっと売り込まれてから買い出動しようと思っています。
3つめ。アマダホールディングスを分析中です。
- 金属加工機械の総合メーカーで世界首位級
- 直近売上高3,400億円、営業利益率13.4%
- 自己資本比率77.9%、ROE7.6%(低いけどレバレッジ効かせてないせいなのでOK)
- ここ数年は業績がよく増配傾向(配当性向50%が目安)
- 中期経営計画では2021年に売上高4,000億、経常利益率20%、ROE10%を目指す
- IRの最優秀サイトに選ばれるほどIRが充実しており、株主に対する意識が高い
ロボット・自動化ビジネスという成長市場への関与もあり、将来への成長を期待させます。
懸念点は、頭角を現してきたのがここ5~6年の出来事だということ。2013年頃は経常利益率5%弱の地味~な企業でした。そこから5年ちょっとで売上を1.5倍ほど拡大。
この成長トレンドが
- 一過性のものなのか
- もっと息の長いものなのか
慎重に見極めていく必要がありますね。
配当性向は50%が目安で、日本企業のなかにあっては比較的高め。ガッチガチの安定配当ではない(のでこういう銘柄を増やし過ぎたくない)ですが、うまくいけば成長の果実をとれる銘柄かもしれません。
配当利回りランキング(東証二部上場)
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※1 「-」は、前月ランク外であった銘柄
※2 2017年1月以降で、月末の配当利回りが3.75%を超えていた月の数
先月のランキングで[2393]日本ケアサプライが初登場しましたが、今回のランキングからは落ちてしまいました。おさらいしておくと、こういう企業でした。
- 福祉用具(車いすとか)のレンタル卸の最大手
- 時価総額約200億円
- 大株主は三菱商事(約75%の株式を保有)
- 配当性向はほぼ50%で減配もある
- 長寿社会の到来にともない長期的に増収増益傾向
- 自己資本比率66.5%
- 売上高約170億円、営業利益20億円
- 営業利益率12%前後
- ROE10%超
- リーマンショック時も余裕の黒字
ストックビジネス的なモデルで、介護需要は今後も伸び続けるでしょうから、チャンスがあれば必ずこの銘柄は拾っていきたいと思います。
[3597]自重堂なんかも数字的には悪くないのですが、唯一「10年後の成長イメージがもてない」ということで、見送り続けています。売上のほぼすべてを内需に頼るワークウェアメーカーです。
2018年に中国のワーキングウェア市場に目をつけて合弁会社を設立しています。2021年に売上20億円をめざしているそうで、これは同社売上の10%を超える水準。
海外売上高が伸び始めれば魅力がある企業になれると思いますが、どうなることやら。
現在は年初来安値更新レベル。配当金だけではなく、海外投資に花咲いたときにキャピタルゲインもとりたければ、今投資しておくしかないですね。
※ちなみに最低投資単位が70万円と高めです。20万円ぐらいならナンピン計画たてて1回目の買いを入れられますが…70万円だと、総額1000万円のポートフォリオでも構成比7%。2回目の買いをいれるともう14%弱。コントロールしづらいですね。
配当利回りランキング(東証JASDAQ上場)
- ※エクセルオンラインのデータが表示されます
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※1 「-」は、前月ランク外であった銘柄
※2 2017年1月以降で、月末の配当利回りが3.75%を超えていた月の数
ランキングに初登場した銘柄はありませんでした。このなかでこびと株認定しているのはこの2つ。
- [8898]センチュリー21ジャパン
- [9436]沖縄セルラー
彼らは文句なしの優良企業です。
「将来の成長イメージがもてない」という理由で投資を見送り続けてきた[6889]オーデリックですが、結果的には個人的な予想に反して好業績をキープ&増配を続けています。
平成26年から急激に財務諸表数値が改善し、令和元年の現在のおいても優秀な数値を維持しています。そろそろ、平成26年以降の数値が彼らの「実力だ」と認めてあげても良いものか。
※ちなみに来期は11%の増収予想。増配方針です。配当性向30%ちょいでまだまだ全然余裕あり。
住宅用照明…ここもなぁ。海外進出してくれないかなぁ…照明器具業界に詳しい人いたらアドバイスくださいm(_ _”m)
まとめ:引き続き注視していきたい
ちらほらと監視銘柄が増えつつあります。
業績堅調な銘柄ばかりチェックしているので、市場から資金が抜ける時(〇〇ショック)があれば、積極的に買いを入れていきたいところ。
現金比率を高めつつ、この相場を乗り切っていきたいと思います。
それではまたっ!
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