こんな人のための記事です。
私こびと株、実際に
- 会社勤めをしながら
- 副業を3年以上継続した
経験があります。
リスク①会社にバレる
まず最初に思い浮かぶリスクは、会社にバレること。
副業を推奨している企業は、まだまだ少ないのが現状です。
副業禁止規定がある会社はもちろん、そうでなくても「副業がバレるとなんとなく気まずい」会社が多いのではないでしょうか?
バレたらどうなる?
怖いイメージが強い副業バレですが、実際のところ、副業がバレるとどうなるのでしょうか?
- 公(おおやけ)の処分
- 職場の居心地
2つに分けて考えてみましょう。
①公の処分という面では、気になるのは「就業規則違反による懲戒(減給・降格・解雇等)」でしょう。
けれども、副業をやっているというだけの理由で懲戒処分を受けることは、基本的にあり得ないと考えておいて大丈夫です。
そもそも、就業規則の副業禁止規定に法律的なパワーはありません。(むしろ法律の専門家たちの間では、「会社が副業を全面的に禁止することの方が法律的に問題」という意見さえあります。)
※ただし、公務員の場合は話が別。勝手な副業は法律違反になりますので注意が必要です(国家公務員法103条・104条)。
会社員が副業関連で懲戒処分を受けるのは、
- 就業時間中に副業をしていた(職務専念義務違反)
- 会社のライバルになるような業種で副業をしていた(競業禁止違反)
- 副業として違法行為に手を染めていた(法令順守違反)
- 副業の中で会社の秘密を漏洩した(守秘義務違反)
みたいな感じで、副業禁止以外のルールにひっかかってしまうパターンです。
一方、②職場の居心地は、これとは別の話です。勤め先によってずいぶん違いのあるところではありますが、
- なんとなく仲間外れにされる
- いちいちイヤミを言われる
- ミスなどがあれば全て副業と関連づけて批判される
など、イヤな思いをすることはあり得ます。
対策:3重のセーフティネット
確かに、副業バレのリスクは、サラリーマンが副業を始めるハードルになってしまっていると感じます。
- バレないやり方をする
- バレても大問題にならないようにする
- 最悪の場合は、いつでも転職できるようにしておく
の3つです。
対策①バレないやり方をする
そもそも副業がバレないようにするには、
- 住民税の納付方法を「普通徴収」にする
- 会社内で副業をやらない
- 副業について会社の人に話さない
の3つに注意することが大切です。
住民税の納付方法については、YouTube動画「第42-2回 職場(会社)にバレない副業の始め方【お金の勉強 初級編】」などで詳しく解説されています。
「会社内で副業をしない」「副業について会社の人に話さない」は、当たり前のようで多くの人が引っかかる落とし穴なので、常に気を配りましょう。
対策②バレても大問題にならないやり方をする
さきほど説明した副業禁止以外の就業規則違反をしないように注意しましょう。
- 就業時間中は本業に集中する
- 会社のライバルになるような副業はしない
- 法律違反はしない
- 会社の秘密は洩らさない
ということですね。
対策③最悪の場合は、いつでも転職できるようにしておく
と思うことができれば、気持ちは随分軽くなります。
- 会社を移っても使えるスキルをつむ
- 他社から興味を持たれる実務経験をする
- 定期的に転職エージェントから情報収集しておく
といった工夫を欠かさないことで、副業にも安心して取り組むことができます。
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リスク②体調を崩す
副業を行うことで、体調を崩すというリスクもあります。
- 本業で働いている上に
- さらに副業をプラスする
のですから、普通に考えれば労働時間は長くなります。
働きすぎは身体に悪い
働きすぎは、当然、身体に悪影響があります。
これは、副業をしたことがなくても、カンタンに想像ができる事態でしょう。
長時間労働による過労死のニュースは後を絶ちません。働きすぎで体調を崩した知人が身近にいる人も多いでしょう。
対策:生活リズムを整える
その通りです。ですから、副業を始めるときは、働きすぎにならないための工夫が必要です。
具体的には、
- 生活リズムは一定に保つ(22時就寝・5時起床等)
- 本業は就業時間中にがんばる。残業はしない
- 副業は、平日の朝90分×5日間。夜と休日は休む
の3点です。
無理のないペースで安定して継続することは、副業の成功のためにも重要なポイントになります。
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リスク③人間関係を傷つける
副業に夢中になりすぎると、
- 家族
- 親族
- 友人
- 知人
との関係に悪影響を与えるリスクもあります。
本業+副業でキャパオーバーになってしまうと、他のことにあてる時間がとれなくなるからです。
時間に追われ過ぎるのはNG
- オレは忙しいんだ
- そんな暇はない
- やらなくちゃいけないことがたくさんある
こんな発言が増えたり、家事・育児にあてる時間がなくなったり、人からの誘いを断ることが続いたり…。
こんなときは、自分の状況を見直す必要があるかもしれません。
対策:優先順位を間違えない
人間関係を壊すことなく副業を続けていくには、優先順位を意識しておくことが重要です。
副業を始める前に、改めて、自分の副業の目的を整理しておくと◎。
例えば
- 家族とゆとりをもって暮らすために
- 余裕資金が欲しいから
- 副業を始める
というのであれば、「家族とゆとりをもって暮らすこと」が最優先です。
リスク④おカネを失う
さらに、副業を始めようとしたことで、かえっておカネを失ってしまうというリスクも頭に入れておく必要があります。
- 事業を始めるための初期投資が回収できなかった
- 詐欺やボッタクリ商品に騙された
といったケースです。
特に、詐欺や詐欺まがいの商品には注意が必要です。
「カンタン副業」をうたった詐欺まがい商品は少なくない
「副業解禁」が話題になっています。
- 政府によるモデル就業規則の改定が行われた
- 大企業でも就業規則で副業を認める会社が増えた
(ソフトバンク、リクルート、新生銀行等)
ことで、サラリーマンの副業への関心が強まっているのです。
ところが、これを
と考えた、詐欺師やボッタクリ屋さんも存在します。
- 誰でも稼げる副業
- スマホでカンタン副業
- 隙間時間で月3万!話題の副業
なんて魅力的なキャッチコピーでサラリーマンを惹きつけ、不当に高額な商材を売りつける人たちです。
対策:初期投資の小さい副業からスタートする
私もそう思います。
サラリーマンが副業をすることのメリットは、おカネだけではありません。
- 新しいスキル
- 社外の人脈
- 視野の広がり
- 稼ぐ力に関する自信
など、様々なモノがあります。
とはいえ、おカネはひとつの重要ポイント。副「業」という以上、おカネを得るのは重要な目的のひとつです。
と、いうわけで
- 高額セミナーへの参加にせよ
- 大量仕入れにせよ
- 設備投資にせよ
初心者のうちに大金をかけるのはイマイチです。
給料以外を稼いだことのないサラリーマンならなおさら。(3年前、副業を始めたときの私がまさにこの状態でした。ビジネスってどうやって始めるの?という感じ。)
右も左もわからない状態での投資判断は、ただのバクチになってしまいかねません。
今は、インターネットの発達で、ほとんど初期投資の必要ないビジネスがたくさんあります。
※良い副業例が思いつかない人には、以下の本がおすすめです。
リスク⑤時間を失う
最後に、時間を失うリスクについてです。
- がんばってもがんばっても成果がでない
- 何十時間もかけたけど、1円にもならなかった
- 副業の時給は100円くらいかも
なんてことになれば、「時間のムダだった…」と感じてしまうかもしれません。
「頑張ったけど稼げなかった」は普通にあり得る
副業を始める場合、給料のように
- 〇時間働いたから
- 〇円稼げる
ということにはなりません。
※副業として、別な会社から給料をもらう、アルバイトのような副業は別です。
短時間でも成果があがれば、高報酬はありえます。その一方で、どんなに長い時間頑張っても、成果が出なければ報酬は得られません。
また、交渉や代金回収も自分で行う必要があります。顧客とトラブルになって、「約束の報酬が支払われなかった」というケースも少なくないようです。
対策:実績のある分野に近い仕事から始める
残念ながら、副業とはいえビジネスであるる以上、一度も失敗しないで必ず成功したいというのはムチャです。
- 試してみて、成果が出なければやめる
- おカネにはならなくても、学びがあればムダではない
といった発想ナシでは、副業を継続するのは難しいでしょう。
とはいえ、成功確率は高いほうがいい。で、あれば
- 本業で得たスキルを活かす(例:プログラマーにとってのアプリ開発)
- 趣味で得た実績を活かす(例:友人に人気のハンドメイド作品のネット販売)
といった感じですね。
自分のスキル・実績を活かせそうな副業をいくつか考え、順に試してみるしかないわけです。
副業のリスクまとめ:リスクはあるけど対策可能
副業には、リスクもあります。
- 会社にバレる
- 体調を崩す
- 人間関係を傷つける
- おカネを失う
- 時間を失う
といったリスクです。
忘れがちなことですが、「副業をしない」という選択にもリスクはあります。
- 給料以外稼げない≒会社への依存度が高まる
- 収入が伸び悩みやすい
- スキル・人脈が広がりにくい
- 視野が狭くなりがち
などです。
心理学者であるピアーズ・スティールによれば、人間の95%は先延ばしをするのだとか。
当然ですが、副業スタートを先延ばしにしている間は、副業による収入を得ることはできません。
それではまたっ!
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