【会社が】サラリーマンの資産形成を妨げる最大の要因【大嫌い】

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こんにちは、こびと株(@kobito_kabu)です。

突然ですが、日本人は「世界で一番会社を嫌っている」そうです。

「日本人のイメージは?」と海外の人に聞くと、

  • SAMURAI(侍)
  • BUSHIDO(武士道)
  • KATANA(刀)

といった言葉が上げられます。

侍の時代。

主君(会社)と奉公人(サラリーマン)の間にあった、「御恩」と「奉公」というお互いの利益を与え合う関係は今は昔。。。

 

この記事では、

  1. 日本人がどれだけ会社を嫌っているかということ
  2. 会社が嫌いだと資産形成上不利になる3つの理由

について述べたいと思います。

こびと株
私も会社のことは〇〇です

 

サラリーマンの資産形成を妨げる最大の要因:会社嫌い

日本人は会社が嫌い

主語が大きくてすみません。

でも、そういうデータはいたるところで見つけられます。

たとえば、「パーソル総合研究所」が、日本を含むアジア太平洋地域(APAC)14の国・地域を対象にして行った調査によると、日本人は出世意欲・自己研鑽意欲が最低だったそうです。

また、勤務先に関する満足度も圧倒的に低かったそうな。

日本は勤務先に関する満足度が低く、

  • 「会社全体」に満足している人の割合は52.3%
  • 「職場の人間関係」は55.7%
  • 「直属の上司」は50.4%
  • 「仕事内容」は58.2%であり

これらすべて最下位だった。

(出典:日本は出世意欲が最低、断トツで自己研鑽していない国に【アジア太平洋14か国調査】
※読みやすくするため箇条書きに変更。赤字は筆者。

 

こびと株
そうだろうなと思ってたけど、本当にそうだったのね

 

出世したくない

出世したところで、ほんの少しの管理職手当が上乗せされるだけ。

  • 責任は大きく増えるのに
  • 権限は増えず
  • 割に合わないプレッシャーを上からも下からも受けながら
  • 会社での拘束時間が増え続けるだけ

あれ?時給に直すと給料下がってない?

 

自己研鑽なんて無駄

給与体系は年功序列。何ができるか、どう貢献できたかじゃなくて、年齢で決まるのが日本企業の給与体系。

それなのになぜプライベートの時間で自己研鑽する必要があるのか?

日本経済がイケイケならともかく、人口減少もあいまって増税増税の世の中。年金もどうなるか分からないし「頑張れば必ず豊かになれる」という時代じゃない。

仕事はそこそこに、を充実させる方がよっぽど大事。

 

  • 職場の同僚とは気が合わない
  • 上司は無能で気に入らない
  • 仕事の内容も自分にマッチしてるとは思えない

だけど、働かないと食べていけない。仕事をすることで、ちょっとした達成感を感じられることもある。社会との繋がりになっていると言われれば、否定はできない。

だから、会社とはそこそこの距離感を取りながら、ワークライフバランスを充実させていこうかな。

こびと株
こういう雰囲気が感じられるアンケート結果でしたね、よく分かるわ。

 

ところが、こと資産形成をしていきたいと思うのなら、会社嫌い=仕事嫌いは大きなデメリットになります。

トマス・スタンリー博士の著書である「1億円貯める方法をお金持ち1371人に聞きました」によれば、仕事に情熱を注がないでお金持ちになった人はほとんどいないのです。

 

会社嫌いが資産形成上不利になる3つの理由

会社嫌いは、資産形成上は不利になります。理由は超シンプルで、以下の通り。

不利になる理由
  1. 収入が伸びない
  2. 支出が増える
  3. 焦ってリスクをとりすぎる

順番に見ていきます。

 

①収入が増えない

当たり前ですが、収入が伸び悩みます。

定年まで勤めあげることを前提とすると、日本企業に入社した場合は、入社した瞬間に生涯賃金がほぼ決まります。会社の給与テーブルが一律に適用されるからです。

勤務先以外での学習や自己啓発について、日本は「特に何も行っていない」が46.3%で、14の国・地域で最も高くなっている。

2位のオーストラリアと比べて24.8ポイントも差があり、断トツで自己研鑽していない国と言える。

(出典:同上)

もっとも簡単に生涯賃金をアップさせる方法は転職ですが、上記のように自己研鑽をせずに転職を成功させることは難しいです。誰も、能力のない人を雇おうとはしないからです。

また、スキルを磨いていないのだから、外の世界(副業)で稼ぐということもできないでしょう。

結局、

  • 出世もしない
  • 転職もできない
  • 独立もできない
  • 副業もできない

ということになりますから、必然的に収入は伸び悩みます。

こびと株
収入が増えないんだから、投資に回せるお金を確保できないですよね

 

②支出が増える

会社が嫌いということは、会社員生活がストレスだということです。

よくあるサラリーマンの生活サイクルとして

  • 嫌な上司と一緒に仕事をしてストレスを溜める
  • ソリの合わない同僚と一緒に仕事をしてストレスを溜める
  • 自分に合わない仕事を任されてストレスを溜める
  • 台風影響で交通が混乱しているのに出社を強いられる
  • ストレスを発散させるために、お金を使って遊ぶ

こういうものがありますね。飲み屋で酒を飲んだり、ブランドショップでバッグや宝飾品を買ったりという感じです。

 

なぜ嫌いな仕事を頑張り続けられるかというと、こうやってちゃんとガス抜きができているからです。

※そういう意味では、趣味やショッピングは仕事の経費とも言えますね。それをやってないと売上が立たなくなるんだから。

 

極限まで会社を嫌いになりぬいた猛者は、1円も無駄遣いせずリタイアの資金を貯めることができますが、

  • 嫌いだけど、でもまぁすぐに辞めるほど嫌いではないかも
  • 嫌いだけど、まぁとりあえず続けていこうかな

ぐらいの人はやっぱり支出が増えがちですね。会社でも我慢して、プライベートでもドケチに節約して我慢する。

こんな生活が成り立たないことは容易に想像つきますし、実際周りを見ててもこういうレベル感の人は多いです。

こびと株
プライベートの時間&金を使ってストレスを発散しないと仕事が続かない(生活できなくなる)んだから、しょうがないですよね

 

③焦ってリスクをとりすぎる

資産形成の大原則は、下記の通り。

資産運用の原則
  1. 収入を増やす
  2. 支出を減らす
  3. 余剰資金を賢く運用する

ここで、早く会社を辞めたい!という焦りが③に悪影響を及ぼすわけです。

 

2018年の仮想通貨バブルのとき、私の友人たちもこぞって仮想通貨に投資していました。理由は、

友人
この100万円が5,000万円~1億円ぐらいになれば、会社辞められるじゃん

ということ。

 

結局、バブルがはじけたことで

  • 会社をやめられるどころか
  • 貴重な投資原資を失って
  • 老後資金などの準備も危うくなっていく

といった状況になります。

こうして、また会社でストレスを溜める→お金を使って発散するのサイクルに舞い戻り、ますます資産形成から遠ざかっていくわけです。

 

  • 仕事がある程度充実していて
  • 慎ましく暮らしていてもストレスがなく
  • 一刻も早く大金を作りたいという焦りがない

そういう人は、腰を据えて王道的な長期投資に取り組めるのかなと思います。

 

まとめ:会社嫌いを放置しても、自分にメリットはない【現実】

上記をまとめると、次の通り。

日本人には、こういった特徴があるそうです(アジア14ヶ国のなかで)。

日本人は会社嫌い
  • 出世意欲が最低クラス
  • 自己研鑽意欲が最低クラス
  • 会社全体に満足している人の割合が最低クラス
  • 職場の人間関係に満足していない
  • 直属の上司に満足していない
  • 仕事内容に満足していない

 

一方で、歴史が示す通り、仕事が嫌いでお金持ちになった人は決して多くありません。

会社が嫌い≒仕事が嫌いということは、それだけで資産形成上はかなり不利になります。

不利になる理由
  1. 収入が伸びない
  2. 支出が増える
  3. 焦ってリスクをとりすぎる

 

無理に会社を好きになる必要はないですが、「会社嫌いの自分」を放置していても、自分にとって何のメリットもありません。

  • 上司にいいように使われて
  • 同僚から尊敬されず
  • やりたくもない仕事に従事して
  • だらだらと日々を過ごす

収入は増えず、壊れた蛇口のように支出は垂れ流され、少ない種銭を投機的な取引で失う。そして、いつまでたっても仕事は辞められず、豊かな老後も迎えられない。

こびと株
うーん、夢がない

 

結局、会社嫌いを声高に叫び続けても何も変わらないのが現実。

  • 会社嫌いを叫べば叫ぶほど
  • 会社嫌いを受け入れれば受け入れるほど

自分が不利になるというのは知っていても良いことかもしれません。

自分の生活を良くできるのは自分だけ。

上述の通り、嫌いな会社にいても何ひとつとしてメリットがないので。

楽しく仕事をやって、楽しく蓄財していきましょう~

それではまたっ!

 

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ABOUTこの記事をかいた人

こびと株.comの管理人。一部上場企業での経理/財務の実務経験10年超、日商簿記1級、証券アナリスト、FP資格を有する「企業と個人のお金の専門家」。4つの財布(給与/配当/不動産/事業収入)を駆使して経済的自由を達成することを目標に奮闘中。