【日商簿記3級のすべて】難易度、勉強方法・勉強時間、合格率、おすすめテキスト・過去問集など

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 日商簿記検定3級に関するまとめ記事です。

  • 難易度や合格率
  • 勉強方法や勉強時間
  • 独学と資格スクール利用の比較
  • おすすめテキストや過去問

などを紹介しています。

かなりボリュームがあるので、興味のあるところだけしっかりチェックして貰えればと思います!!

 

こんな人が書いてます

シーさん
高倍率の経理/財務専門職試験を通過し、一部上場企業において、入社以来10年以上一貫して経理/財務業務に携わっている経理マンです。

後輩や他部署の社員に対して会計教育も行っています。

 

  • 2007年 日商簿記検定3級、2級に合格
  • 2009年 日商簿記検定1級合格

毎年資格スクールに通うなどしてスキルアップを続けている、会計/財務/税務マニアです。日商簿記検定のほか、ビジネス会計検定やFPなどのマネー系資格も多数取得しています。

 

日商簿記簿記検定3級の概要

日商簿記検定3級とは

会計に関するコスパ最強の人気資格です。

日本で会計を勉強しようとすると、必ずチャレンジすることになる検定試験だと思います。

業種・職種にかかわらずビジネスパーソンが身に付けておくべき「必須の基本知識」として、多くの企業から評価される資格。
基本的な商業簿記を修得し、小規模企業における企業活動や会計実務を踏まえ、経理関連書類の適切な処理を行うために求められるレベル。

(出典:日本商工会議所公式HP)

簿記検定試験の知名度は抜群で、過去2,700万人(2021年3月時点)もの受験実績があります。

毎回、約10万人もの受験者がいる超人気資格です。

 

主催団体

商工会議所です。(簿記検定は、国家試験に基づく国家資格ではありません。)

※会計分野における最高峰の国家資格は、公認会計士や税理士ですよね。でも、会計士や税理士として活躍中の一流実務家も、みんなスタートは簿記3級からなんです。ここが会計の世界の入口というわけです!

 

試験日程

簿記3級の試験は、年3回行われています。

  • 2月試験
  • 6月試験
  • 11月試験

2級・3級は年に3回もチャレンジするチャンスがあるので、非常に取り組みやすいですね。(簿記1級のみ、6月と11月の年2回です。)

年に1回しかないような試験だと「よし!頑張ってやってみよう!」と思ってから受験するまでにかなり期間が空いてしまいます。年3回試験のある簿記3級なら、思い立ったらすぐにチャレンジできます

 

最近はネット試験が随時実施されていて、年3回だったチャレンジチャンスが増えました。

下記記事にネット試験の概要をまとめましたので、気になる方はご参照ください。

【日商簿記】ネット試験(CBT方式)のまとめ

2021.11.12

 

申込期限について

これからチャレンジする方は、第165回試験(2023年11月19日実施)に向けて準備しましょう!

申込期間は、試験日の約2ヶ月前から。受験地によって異なりますので、公式HPから最寄りの受験地・商工会議所をご確認下さい。

 

受験料・申込方法

受験料は2,850円(税込)です。

申込手続きの詳細はこちらに書いてありますので、大まかな流れだけご紹介します。

  • STEP1 申込登録をする:インターネットまたは電話で申込登録をします
  • STEP2 申込書が届く:申込書(払込取扱票)は登録日から通常営業日5日以内に普通郵便で発送されます
  • STEP3 受験料等の支払:コンビニエンスストア等で受験料を事務手数料を支払います
  • STEP4 受験票が届く:試験日の1~2週間前頃、はがきサイズのものが普通郵便で届きます
  •       試験日:試験会場へ行き、受験します
  • STEP5 成績照会期間:インターネット上で自分の成績が確認できます
  • STEP6 合格証書が届く:合格していれば、普通郵便で合格証書が届きます

USCPA(米国公認会計士)などと違って、複雑な受験手続はありません。受験資格もありませんから、気軽に受験することができますね。

 

出題範囲・試験時間・合格基準

  • 出題範囲:商業簿記
  • 試験時間:60分
  • 合格基準:70%の得点

2021年度より試験時間が変更となりました。出題数も5題→3題以内となっています。

商業簿記の出題イメージについては、後述の「簿記3級の出題形式/出題例」をご参照下さい。

 

日商簿記検定3級の難易度(合格率)

過去10年以上にわたって合格率を調べてみました。

合格率


合格率の平均は約40.6%!まぁまぁの合格率です。

意外に合格率が低い年があるんですよね。70%以上の点数を取れば合格、という絶対評価の試験ですからしょうがないですね。

ここ数年は40%を下回らない感じで推移していましたが、ネット試験が始まった直後の158回・159回統一(ペーパー)試験の合格率は約28%になっています。試験時間の短縮や出題形式の変更の影響で下がったものと思われます。

第160回では従来以上の合格率となっていますので、新スタイルになってだいぶ安定してきたようですね。

 

一方ネット試験の合格率は約41%。こちらも概ね従来通りの合格率です。

ちなみに受験者・合格者の中には、商業高校などの高校生も含まれています。高校生でも十分に合格できる資格です。(こびと株.comメンバーの中にも1人、高校2年生の頃に3級を取得したメンバーがいます。)

 

日商簿記検定3級の出題形式/出題例

出題形式出題例をまとめてみました。

簿記の知識がないと「なんのこっちゃ?」となると思いますが、あくまで参考なのでザっと目を通してみて下さい。勉強が済めば、これらの専門用語を理解できるようになっているはずです。

 

Ⅰ 仕訳問題15題

第1問では、「こんな取引があったよ、仕訳してね」という問題が出ます。

問われる取引の例としては…

  • 土地を買いました。(論点:付随費用は取得原価に含めますか?)
  • 建物の改良・修繕を行いました。(論点:勘定科目をどうしますか?)
  • 現金過不足の原因が一部判明しました。(論点:判明しなかった金額をどう処理しますか?)

といった具合です。

 

Ⅱ 補助簿、勘定記入問題など2題

第2問では、帳簿や勘定の記入といった内容について問われることが多いようです。

文章中に適語を入れる問題などもあるようです。

資格スクールの予想問題や実際に受験した方の話を聞くと、第2問が一番範囲が広く対策が難しいようです。

 

Ⅲ 精算表、決算整理後試算表、貸借対照表・損益計算書の作成問題1題

第3問では、簿記の内容の総決算といった問題が1題出題されます。

精算表、決算整理後試算表の作成、貸借対照表や損益計算書の穴埋め問題です。

与えられた条件・資料を一つ一つ丁寧に処理していく必要があります。

 

簿記3級取得のメリット

 

学生のメリット

  • 就職活動時のアピール材料になる

欲を言えば2級まで取得しておきたいところですが、簿記3級でも意欲をアピールすることはできます

簿記はあらゆる社会人にとってビジネスの基礎となるスキルです。学生のうちから、

  1. そのような基礎的なビジネススキルに目を向けている
  2. 実際に取得するまで真面目に勉強している

という事実は、アピールの仕方次第ではプラスになります。

履歴書やエントリーシートの資格欄が真っ白という学生は意外に多いです。

簿記3級やマイクロソフトオフィススペシャリスト(ワードやエクセルを扱う簡単な資格です)などの基礎資格を積み上げている学生は、意外に好印象です。

 

  • 希望企業の財務状況をチェックできる

就職先の財務状況が分からないまま就職するというのは、とんでもなく大きなリスクです。

世の中、名前が知られていなくても財務優良な企業はありますし、一方で誰もが知る大企業だけど財務状況は火の車という会社もあります。

ネームバリューだけで就職した友人たちは、みんな痛い目に遭っています(給与減、賞与カット、残業代カット、退職金減額、福利厚生廃止など)。

しっかりとしたビジネスを持っていて、十分なお金を持っている会社を選びたいと思うなら、簿記の知識は必須です。

 

社会人のメリット

会計の知識は、営業マン・研究者・内勤スタッフ…職種を問わず必要な、まさに社会人としての基礎知識です。

自分の業務が会社経営に与える影響を、数字で捉えることが出来るようになります。

 

  • 異動のアピール材料になる

企画部門では、予算の立案・管理などを効果的に行うために会計知識が必須です。

経理部門に限らず、企画部門への異動に際しても、簿記検定は効果を発揮するでしょう。

 

  • 家計管理に生きる

簿記の知識は、家計・資産を正確に把握・管理するうえでも大変役に立ちます。

私自身、アラサーにして2,000万円近い資産を築くことが出来たのも簿記のおかげだと思っています(入社時点では貯金ゼロでした)。

会計を学んだことで、お金に対してとても敏感になりました。

私の職場には簿記1級ホルダーも多いですが、皆しっかりと資産を築いているようです。会計の専門家だけのことはあります。

あえてハッキリと言いますが、簿記の知識は金になります。簿記を利用していない会社なんてないのですから、当然と言えば当然ですよね。

簿記は、営利企業が経営・資産を管理するために必須の技術なのです。家計管理に使えないわけがありません

 

他試験の試験科目になっているケースがある

実は、簿記は他の資格試験の試験科目(またはその一部)になっていることがあります。具体例としては

  • 証券アナリスト(財務分析)
  • 中小企業診断士(会計)
  • 銀行業務検定
  • 公務員試験(国税専門官や財務専門官:会計)

などです。

簿記の知識はビジネスの基本ですから、他試験の科目になっていても何ら不思議ではないですね。

特に、金融業界を志している学生金融業界に所属しているビジネスマンは、簿記を学んでおいて損をすることはないと思います。勤務先から多数の資格を取得することを求められるからです。

私は学生時代に簿記2級を取得し、公務員試験と民間の併願で就職活動をしましたが、公務員試験の会計学の問題は楽勝でした。

最近では、証券アナリストの勉強をしていますが、その試験科目のうちの一部である財務分析は得意科目・得点源になっています。

簿記を学ぶと、そこを足掛かりにしてさらに専門性を広げ、深めていくことができます。

 

簿記3級の勉強方法(独学か資格スクール利用か)

個人的には、資格スクールを利用するのが圧倒的におすすめです。「簿記3級なんてカンタンなんだから、独学で十分」という話に惑(まど)わされないで下さい。

そもそも、簿記3級は約6割の人が落ちる試験です。独学でも合格可能ですが、あまり軽くみるのはミスの元です。

 

その上、「合格する」のと「理解する」のは全く別のことです。

簿記3級は、ゴールではなく通過点。ビジネスや会計の入り口と考えると、ただ合格するというよりは

  • 2級につなげる
  • 他資格の基礎にする
  • 仕事で使う
  • 就職・転職を有利にする
  • 家計管理・資産運用に活用する

ことが重要になります。

こういう風に活用したいという気持ちがある人は、ぜひ資格スクールを利用してほしいと思います。次につながる、正しい理解での学習のためには、スクール利用が近道だからです。

簿記3級って独学で受かる?→経理のプロ「受かるけど、落とし穴多いですよ」

2024.01.10

 

資格スクールの利用にはたくさんのメリットがあります。

  • 合格可能性が高まる
  • 合格まで最短距離で走れる
  • 基礎がしっかりとできる
  • 次(2級や他の試験)につながる知識がつく
  • 実務で活かせる知識がつく

簿記の講座は、法科大学院(弁護士になるために通う学校。授業料は数百万円。)や税理士/会計士(スクール費用は50万円以上)のような、高額の講座ではありません。

少額のコストをケチって時間を無駄にするよりは、資格スクールを利用して効果の高い学習をすることをおすすめします。

 

独学のメリット・デメリット

  • メリット

費用が安く済むことです。最小の費用で資格を取得したいと思うのであれば、資格スクールを利用せず、最低限のテキスト・問題集で勝負を挑むことになります。

資格取得の際に、「費用」を最重視するのであれば、独学を選択するべきでしょう。

 

また、自分のペースで好きに学習を進められるというメリットもあります。

自分のペースで好き勝手にやって成果を出せてきた(例:高校・大学受験の成功、他資格試験の取得など)という人には、向いているかもしれません。

 

  • デメリット

正確な理解ができないまま学習が進む可能性があります。簿記は奥が深い世界だからです。

独学でやってきた人は「本質的な理解ができていない」人が多い傾向にあります。

例えばこのサイトの運営メンバーの1人も、簿記1級を取得した後でも「え?そんなことも分かっていなかったの?」という状態でした。

※ちなみに彼女は結局、合格しているのに大原の簿記講座に通うハメになりましたw独学を後悔していましたよ。

簿記はパズルみたいなもので、ルールに慣れてしまえば、理解がなくとも得点出来てしまうことがあります。

「履歴書に書ける資格が欲しい!」というだけが動機ならともかく、「実務や実生活で使える知識が欲しい!」ということであれば、独学は避けた方が良いでしょう。

 

また、ペースを掴めないまま脱落してしまう可能性が高いというデメリットもあります。独学は誘惑も多いので、自制心の強い人でないと挫折(ざせつ)してしまうかもしれません。

「誘惑を避けるためにカフェを利用して勉強していたら、資格スクールより高くついた」という話もありますので、注意が必要です。

 

資格スクールのメリット・デメリット

  • メリット

圧倒的な学習効率です。

  • 合格可能性を高めるというテクニック
  • 簿記に対する理解を深めるという本質

両方の面で、資格スクールは最高の効率を維持しています。

私は100万円分ほど資格スクールに通いましたが、講師陣の講師の質の高さ・テキストの完成度などにはいつも驚かされます。

 

資格スクールの講師たちは「合格させること・理解させること」に特化したプロフェッショナル集団です。

彼らは、日々資格試験を研究し、レクチャー能力のアップを続けています。彼らの手法を上回る効率で独学するのは、なかなか難しいのではないでしょうか?

※もちろん、講師に当たり外れはあります。ただ、外れの数は少ないです。

 

「一発で受かりたい!」「ちゃんと知識を身に着けたい!」…そう思うのであれば、資格スクールへの投資は安いものだと思います。

独学にこだわって遠回りすることに比べて、資格スクールは圧倒的にコスパがいいのです。

 

また、つまずいたときに講師に質問できるというのも、資格スクール利用の大きなメリットでしょう。

簿記3級では、簿記の本質にかかわる大切な論点を学習します。本質的であるからこそ、感覚的に理解しづらいところも多々あります。

独学の場合、そういう状態から正しい理解にもっていくのはかなり難しいです。資格スクールを利用していれば、すぐに講師に質問して問題を解決することができます。

「わからないこと」を1つずつクリアしていった受験生と、うやむやのままなんとか得点力だけ高めた受験生では、後々大きな差がつきます…!

 

  • デメリット

独学と比較して費用がかかることです。ただ、トータルで考えると、さほど高い費用ではありません。

資格スクールの費用が高いかどうかは、

  1. 時間をたくさんムダにする
  2. 受験料が何回分もかかる
  3. テキストを何度も買いなおすハメになる
  4. 不合格になっているうちに試験範囲が変わってしまう

といった可能性も考えて判断すると良いでしょう。

 

簿記3級の勉強方法・勉強時間(独学)

「それでもやっぱり独学!」という人のために、まずはしっかり合格するための独学勉強法を解説します。

 

独学の基本姿勢

  1. テキスト&問題集を1冊こなす
  2. 過去問を完璧にやる

この2つです。

テキスト&問題集を「こなす」と表現していることと、過去問については「完璧にやる」と書いていることに注目して下さい。テキストと問題集はさらっとやって、過去問に注力が◎です!

 

日商簿記1級を取得して、長い間経理の仕事に就いている立場からみて、初学者が独学で簿記の本質を理解するのはかなり難しいと思います。

一方で、3級の難易度であれば「合格する」こと自体は難しくありません。

したがって、独学の場合は「理解」を優先するというよりも、「合格する」ことだけを考えて過去問をマスターすることがポイントになります。

イメージでいうと、自動車の運転です。「なぜそうなるのか?」を理屈で理解するというより、「こうすればこうなる」と身体で覚えて対応してしまおうということです。

簿記のルールを、そういうものだと割り切って身体に教え込みましょう。

 

繰り返しになりますが、テキストと問題集についてはさらっと流すにとどめ、過去問を徹底的に反復学習することが最重要事項となります。

 

独学のおすすめテキスト

簿記3級は、受験生がとても多いため、教材の開発者が多いです(お金になるのでしょうね)。

資格試験として成熟していて試験傾向が安定しているため、優良な試験対策教材がたくさん揃っています。独学志向の人にとっては、喜ばしい状況だと思います。

おすすめ教材ランキング!などと紹介するまでもなく、どの教材もなかなか優良です。この記事では、私が個人的におすすめできるものだけを1つだけ紹介させて頂きたいと思います。

 

それは、スッキリわかる 日商簿記3級です。定番です。

  • 説明が簡潔で分かりやすく、図表が豊富で初学者にも分かりやすい
  • テキストと問題集が一体になっていて学習効率が良い(&安い。1,100円
  • 売上No.1の人気シリーズ(安心のTAC出版)

テキストについては、これ1冊で十分です。

簿記3級のテキストは、ある程度人気のある教材であれば、どれを選んでも合格率は大きく変わりません。それだけ業界が成熟しています。

あれもこれもと手を出さず、上記テキストをこなせば99.999%受かりますのでご安心下さい。

 

独学のおすすめ問題集(過去問)

上記のスッキリわかるシリーズも過去問があるのですが、6回分と若干少ないです。

合格するための本試験問題集」なら、過去問をベースにした本試験タイプの問題が12回分収載されています。

こちらの方が少し値段が高い(税込1,760円)ですが、個人的には収録数の多いこちらの問題集をお勧めします。解説も丁寧です。

 

どうしても不安な方は、上記の2冊にくわえて「予想問題」みたいなものも解いてもよいと思います(TACなどから出ています)。

けれども、直近の過去問をしっかり解くことが出来ていれば、予想問題を解いたか解かなかったで合否が分かれることはほとんどないと思います。

 

スッキリわかる と 本試験問題集(12回分) をしっかりやれば、簿記3級は落ちるような試験ではありません。この2冊だけをグっと握りしめてやり込めば、必ず合格レベルに達することができますので安心して学習に臨んでください。

 

独学の方法

スケジュールの立て方(勉強時間)

大きく、3フェーズに分けてください。

  1. テキストを読む(10時間~)
  2. 答えを見ながら、過去問1回目を解く(36時間~)
  3. 過去問2回目以降の繰り返し(36時間~)

過去問を12回分しっかり解くかどうかで勉強時間が大きく変わります。

カッコ内に記載の時間は、過去問を直近12回分にすべてチャレンジしている時間なので、少し多めかもしれません。

このぐらいの勉強時間を前提に、3か月でやるか、1か月でやるか、うまく調整してみて下さい。

※1週間で受かるような勉強方法は、テキスト&過去問2~3回分だけで本試験を乗り切ってしまう効率の良い人向けでしょう。普通の人には、あまり参考にならない可能性があります。

 

テキスト・過去問の使い方(勉強方法)

1 「スッキリわかる」を1回やり通す

やり通せばよいです。完璧に仕上げる必要はありません。

読み進めて、問題を解いて、とにかくページを進めることに集中してください。この時点では、暗記を頑張る必要もありません。

おそらくトータル10時間ほどで終わるのではないかと思います。

 

2 過去問(直近12回)をすべて解く(答えは見ながらでもよい)

次に過去問を解きます。最初はハードルが高いと思いますが、分からないところは答えを見ながらどんどん進んで下さい。「習うより慣れろ」です。

独学の場合、理解よりも身体に覚えさせることを優先すべきですから、無意味に頭を悩ませる必要はありません。

※「スッキリわかる」は、この時点ではもう辞書扱いでよいと思います。収録されている問題についても、解きなおす必要はありません。過去問12回を完璧にやりましょう。

 

本番は2時間の試験ですから、解くのと答え合わせで1題3時間ほどでしょうか。12題ありますので合計で36時間です。

 

3 実戦形式で過去問を解きなおす

ここからが最終フェーズです。合格に向けて、今度は答えを見ずに過去問を解きなおしましょう。2回目のチャレンジです。

このとき正解することができた問題は、もう2度と解かなくてOKです。不正解だった問題には、しっかりと印をつけておきましょう。

これで、また36時間ほどかかると思います。

 

2回目をすべて解き終えたら、あとは本試験前までに過去問の印がついているところ(2回目でもできなかったところ)を何回も読み返して覚えてしまいましょう。

過去問のほとんどが解ける状態になっていれば、本試験ではまず問題なく受かると思います。

自分自身の手ごたえで、

  • 過去問を12回分やるか
  • 直近5回程度にとどめておくか

判断してください。個人的には、直近5~6回をマスターするというのが最低限のボリュームだと思います。

 

 

簿記3級の勉強方法・勉強時間(資格スクール利用)

資格スクール利用の基本姿勢

とにかく講師の指示・テキストを信じる。この1点です。

例えば、講師の次のような発言には真剣に耳を傾ける必要があります。

  1. この問題は、繰り返し解きましょう
  2. ここは試験にはほとんど出ません
  3. ここはハマりがちな論点なので、気をつけてください
  4. ここは丸暗記してしまってください

 

資格スクール最大の特徴は、とにかく重要性のメリハリが効いていることです。

  • やるべきものは、やる。やらなくてよいものは、やらない。
  • 理解すべきものは、理解する。理解しなくてよいものは、暗記する。

この判断については、資格スクールの講師はプロです。

自己流でやるのなら、最初から独学の方が良いことになります。

せっかく資格スクールを使うなら、その効果を最大限発揮するためにも、講師の指示・テキストを信じましょう。

 

資格スクールでうまくいく人の特徴

講師の指示を守れる人です。あれもこれもと手を出さず、資格スクールの教材を完璧にマスターできる人です。

「オレは、自分のやり方でやります」

「こっちの教材もネットで評判が良いみたいだから、やってみよう」

という人でうまくいく人は少数派です(講師談)。

資格スクールはノウハウの塊(カタマリ)なので、自分はとにかくカリキュラムを完璧にこなすことだけに意識を集中しましょう。

私の経験から言っても、結果は自然とついてくると思います。

 

資格スクールで失敗する人の特徴

上記で書いた「成功する人」と裏表ですが、講師の指示を守らない人たくさんの教材に手を出す人です。

中学受験・高校受験・大学受験と、自力で成果を出してきた「勉強が得意な人」ならそれでもかまわないと思います(それなら独学の方が良くなってしまいますが…)。

しかし、繰り返しになりますが、

  1. 資格スクールが持っている、簿記3級のノウハウ
  2. 簿記3級取得前の個人がもっている、簿記3級のノウハウ

を比べれば、①資格スクールのノウハウの方が優良と考えるのが自然です。資格スクールは、その道のプロなわけですから。

謙虚な気持ちで、スクールのカリキュラムをこなしましょう。

 

おすすめの資格スクール

優良スクールはいろいろありますが、イチ押しはクレアールです。圧倒的におすすめ。理由は、時間・価格の両方でコスパ最高だからです。

科学的に解析され厳選された超効率的な学習法で、「満点」ではなく「合格」をねらうイメージのスクールです。

  • 効率重視で合格したい
  • 忙しくて時間がない
  • 費用を抑えて取り組みたい

という人に向いています。重要なポイントだけを、きちんと理解して進むことができます

WEB通信での学習が基本なので、スマホ学習でスキマ時間を活用できますし、早見再生で時間短縮もできます。音声のみのデータも用意されています。

こういうちょっとした利便性が、合格と挫折を分けたりするのですよね。

※資料を請求すると、無料でサンプル教材がもらえます。見てから決めればOKなので、とりあえず請求だけしておきましょう。

 

もっと詳しく知りたいという人は、以下の記事もご覧ください。

【簿記スクール】経理のプロの圧倒的なおすすめ2選【コレで決まり】

2022.04.15

 

簿記3級は、基礎だからこそ超重要です。ここで学んだことは、2級でも1級でも生きてきます。

長い目で見れば、ここでスクールを利用するメリットはかなり大きいです。間違った理解のもとで学習が進むと、将来どこで足をすくわれるか分からないですからね。

「簿記2級も取得したい!」「その後は、1級・会計士・税理士とチャレンジしていきたい!」という方は、将来への投資だと思ってクレアールを受講してみて下さい

※14,800円の「3級講義パック」が、今なら9,768円で受講できます。まずは今すぐ資料を請求して、クオリティを確かめてみて下さい。「これなら!」と思えたら、オトクな今が受講開始のだいチャンスです!

 

会計士/税理士試験は基本的に独学は無理です。スクールをうまく使える人が早くに合格する世界です。プロの授業がどのようなものか、早くから触れるメリットはあると思います。

将来のメリットを考えると、スクール利用は本当にお得です。こんなにコスパの良い投資もなかなかないでしょう。

 

もっと安く!もっとオトクに!

より一層オトクな勉強法をお探しの方には、Accountant’s Library(アカウンタンツライブラリー)のプレミアムプランをおすすめします。

月額980円で、経理に関する様々な動画講座を利用できるサービスです。

  • 簿記3級・2級はもちろんのこと
  • 実務で使える会計ソフトやエクセルの講座
  • 給与計算や税金の講座
  • 英文経理や在庫管理の講座など

経理の基礎が学べる講座が何度でも見られます。これで980円は安すぎですよね。

しかもこの講義、「安かろう悪かろう」ではありません。経理マンの目からみても、しっかりした内容です。

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ぜひ試してみてくださいね。

 

詳細をチェックした方は、こちらの記事↓をどうぞ。

経理初心者に『アカウンタンツライブラリー』がオススメの理由7つ

2021.05.02

 

簿記3級まとめ

  • 簿記3級は、会計の世界への入口!ここから未来が広がります
  • 年3回の受験で、合格率は平均40%!独学でも十分合格可能な、チャレンジしやすい資格です
  • 勉強時間の目安は独学だとかなり多めに見て100時間。スクールを利用すれば半分程度で済みます
  • テキスト代、受験料併せても独学で5千円、予備校を利用しても1~2万円程度で取得可能です
  • 資格スクールを利用するなら、コスパ最高のクレアールがおすすめ。

簿記マニアなのでかなり熱く語ってしまいましたが、簿記3級については大体こんな感じです。参考になる情報が少しでも盛り込まれていれば幸いでございます。

簿記仲間が少しでも増えると嬉しいです!

それではまたっ!

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ABOUTこの記事をかいた人

こびと株.comの管理人。一部上場企業での経理/財務の実務経験10年超、日商簿記1級、証券アナリスト、FP資格を有する「企業と個人のお金の専門家」。4つの財布(給与/配当/不動産/事業収入)を駆使して経済的自由を達成することを目標に奮闘中。