こんな公認会計士さんのための記事です。
この記事を読むと、会計士さんの事業会社での生活がイメージできます。
監査法人がつらい・辞めたいと思っている会計士さんの場合、事業会社に移ることで、今とは全く違った活躍の場を得られる可能性があるんです。
磨き上げた会計の知識はバッチリ活かせて、監査法人でのつまらない生活からは逃れられる…そんな選択肢も、ちょっと検討してみてくださいね!
- 監査法人は、業務がどうしても激務になりがち。監査法人での生活をつらい・つまらないと感じる会計士さんは多い
- 思い切って事業会社に転職すると、喜ばれ、大事にされ、生活が良い方に激変!
- しかも転職は比較的カンタン
ハイクラス専門の転職エージェントです。エージェント自身も親切&優秀なので、不況期でも良い求人案件を紹介してもらいやすいです。相談してみて損はありません。
目次
監査法人の業務が激務な3つの理由
労働集約型である
監査は、典型的に労働集約型の仕事です。
機械の力でクリアできる点が少なく、まだまだ人の手による仕事が多いのです。
自然と、会計士さんが自分でやらなくてはいけない業務が多くなり、激務へとつながっていきます。
専門職なので簡単に人手を増やせない
公認会計士は、代表的な専門職のひとつ。
「労働集約型の業務で人手が必要だから、人を増やそう!」と思っても、一朝一夕にはいかない難しさがあります。
- 人材を探すのが大変
- 高い報酬が必要
- 育成にも時間がかかる
というわけで、足りない人手を長時間労働で補いながら働く日々が続いてしまうわけです。
決算期が偏っている・決算の回数が多い(四半期決算)
監査の忙しさは、決算期ごとにピークを迎えます。
担当する各社の決算期がバラバラなら、全体でバランスがとれるのですが…
実際には、事業年度が年1回の法人のうち、
- 資本金1億円以上の会社は54%程度が3月決算
- 77%以上の会社が3・6・9・12月決算のいずれか(国税庁 統計情報「(3)決算期月別法人数」)
です。
- 四半期決算のせいで、年に4回も決算がある
- しかも、担当会社がほぼ同じタイミングで決算に入る
これでは、監査法人での業務が激務になるのは当然ですね。
監査法人での生活がつらい5つの理由
一般的な転職理由である「人間関係」などではなく、監査法人特有の理由についてみてみましょう。
激務である
ここまで見てきたとおり
- 労働集約型である
- 専門職なので簡単に人手を増やせない
- 決算期が偏っている・決算の回数が多い(四半期決算)
という理由で、監査法人の業務は激務です。
監査がつまらない
監査法人を辞めたい会計士さんからよく聞くセリフが「監査があまりにもつまらない」。
- 形式的
- ルーティンワーク
- 裁量が少ない(法人内の「審査」を通さないと何も決められない)
形式をガチガチに決められた書類作りばかりしていては、つまらないと感じてしまうのも納得です。
同僚のレベルが高く出世競争が激しい
世間一般の感覚では、「公認会計士」と言えばエリートです。
超難関試験をクリアした、高度な専門家。「すごい人」のイメージです。
しかし、ひとたび監査法人の中に入ってしまえば、メンバーのほとんどは会計士。
- 上司は公認会計士
- 同僚も公認会計士
- 後輩も公認会計士
会計士であることは「当たり前」で、特別大事にされることはありません。
クライアントとの関係に気を遣う
監査法人にとって監査先の会社は
- 監督し、検査すべき対象
- お金を払ってくれるお客さま
という2つの側面をもっています。
これは監査の仕組み上の矛盾。
実際に板挟みになって苦しむのは、現場の会計士さんです。
当事者になれない
監査法人のメイン業務は、あくまで「監査」です。ひたすらに、他人のものをチェックする役回りです。
当事者として事業に関われないことに物足りなさを感じ
- 自分たちの会社の
- 自分たちの事業を
- 自分たちの手で
動かしてみたいと感じる会計士さんも少なくないようです。
先日、会計士向け採用関連事業の会社の代表者の方とお会いする機会がありました。
その方によると、
- 監査法人に勤めているのは、会計士の半分弱
- 残りは独立or一般事業会社勤務
- 最近は特に一般事業会社が人気
とのことでした。
監査法人に勤める会計士のあなた。
- 試験勉強をしていた頃にイメージしていた仕事、できてますか?
- 自分や家族、友達のための時間、とれてますか?
- 仕事にせよプライベートにせよ、毎日やりたいこと、できてますか?
公認会計士が事業会社に転職すると喜ばれる6つの理由
どんな点が喜ばれるのかチェックして、監査法人とは違う働き方について考えてみましょう。
決算の監査対応を安心して任せられる
監査対応は、決算業務の中でも重要なもののひとつです。
- 会計処理の理解が必須
- 会社の向いている方向に気を配ることが必要
- さらに調整能力・交渉力も要求される
ので、苦手とする経理マンも少なくありません。
社内の内部統制強化に貢献してもらえる
内部統制対応に頭を悩ます経理部は、少なくありません。
しかし監査法人出身の会計士さんなら
- 内部統制監査のポイントを把握している
- 内部統制が、よく機能している会社の事例を知っている
- 内部統制が、うまく機能しなかった会社の事例も知っている
ので、必要十分な内部統制強化に貢献することができるでしょう。
開示業務にも強い
会計士さんに活躍してもらえる場面は、他にもたくさんあります。
- 開示資料の作成
- IRの対応
などは、その代表的な例です。
他社事例を知っている
経理部に勤める経理部員が見たことがあるのは、せいぜい数社の経理だけです。
人によっては、入社以来同じ会社に勤めていて、1社のことしか知らない場合もあります。
そんな経理部員にとって気になるポイントは「他の会社ではどうしているんだろう?」ということ。
- システムの入れ替えを考えている
- ジョブローテーションについて検討中
- その他いろいろ困りごとがある
というときに、他社事例が気になるわけです。
監査法人に勤めている会計士さんは、いろいろな会社の経理部を目にしますよね。
何気なく見ている各社の経理の状況が、事業会社で働くときには大きな強みになったりします。
経営企画や事業企画部門でも活躍できる
さらに、会計士の活躍シーンは経理部の外にもあります。
- 経営企画部
- 事業企画部
- 財務部
- 監査部 …etc.
社内での調整能力が高い
また、「監査法人出身の会計士は、社内での調整能力が高い」という評判があります。
監査法人で経験した
- 厳しい上下関係の中での、上司との調整
- OKをもらうことが必須の、審査部門との調整
- 監査対象でありお客さんでもある、クライアントとの調整
といった業務が活きてくるわけです。
監査法人を辞めて事業会社に転職するとハッピーになる5つの理由
周りから大事に扱われる
さきほども書いた通り、「公認会計士」は、世間一般ではエリートです。
- 会計に詳しいエリート
- 生え抜き経理マンとは違う視点でバリバリやれる
- 調整能力も高い
- 将来のCFO候補というウワサもきく
こんな人が転職してきたら、大事にしちゃうのは当然ですよね。
昇進が早い可能性が高く、同僚より報酬水準も高い
事業会社で働く会計士資格の保有者は、人事制度上も優遇されるのが一般的です。
- 出世が早い
- 資格手当がつく
- 給与ランクが高くなる
といった優遇です。
また、「会計士はいつでも転職できる。優秀な会計士がいなくなってしまったら大変!」と思われるせいか、
- 外部の研修を受けやすい
- 異動の希望が通りやすい
- 望まない転勤命令が出にくい
という傾向もあるようです。(※もちろん会社によります。)
クライアントに振り回されなくなる
監査法人の会計士は、基本的に、お客さん(クライアント)と直接接する仕事です。
一方、事業会社内の会計士は、基本的に、社内の関係者とだけ接すればOKです。まれに会う社外の関係者は
- 顧問契約を結んでいる税理士
- アドバイザリー契約を結んでいるコンサルタント
- 監査を頼んでいる会計士
- システム会社の営業
- 業務委託先の担当者
といった人たちです。
共通点はひとつ。こちらが「お客さん」の立場であることです。
福利厚生がしっかりしているから安心できる
一般に、事業会社の福利厚生は、監査法人に比べて充実しています。
- 住宅手当
- 社宅
- 退職金
- 病気欠勤時の保障
といったところに差が出てきます。
もちろん、ひとくちに事業会社と言っても、規模や業種、会社によって状況は様々ですが、監査法人よりも安心できる環境が多いのではないでしょうか。
1つの会社のことだけ考えていればOK
監査法人の会計士は、掛け持ちするいくつかのクライアントのことや、自社(監査法人)自身のことなど、いくつもの会社のことを考えながら仕事を進めなければなりません。
一方、事業会社内の会計士は、自社のことだけを考えていればOKです。
- スケジュール管理がしやすい
- いちいち気持ちを切り替える必要がなく、疲労が溜まりにくい
- ひとつひとつの仕事に集中しやすい
などのメリットがあり、生活が落ち着いていく傾向にあります。
公認会計士が事業会社に転職するために取り組むべきステップ2つ
ステップ①転職エージェントに登録する
転職に興味が出てきたら、一番最初にやるべきことは転職エージェントに登録することです。
転職エージェントを活用することで
- 転職に関する情報収集
- 求人企業への応募
- 選考に関するやりとり
- 条件交渉
これらすべてを、転職のプロのサポートを受けながら行うことができるようになるからです。
ただでさえ忙しい会計士さんが、自分ひとりで転職活動に取り組むのは現実的ではありません。
- 監査法人とは環境の違う事業会社に関する事前情報
- 選考に関するアドバイス
- 各社の内部情報
などを得るためにも、細かな日程調整等の手間を減らすためにも、優秀な転職エージェントの手を借りるのが近道でしょう。
- 評判がいい
- ハイクラスの求人案件をたくさん持っている
- 専門職の転職をメインに扱っている
というあたりから、使うべきエージェントはJACリクルートメントで間違いありません。
即戦力をメインにした転職エージェントで、コロナによる不況下でも順調に人材紹介を続けています。
※「もう少し詳しく!」という方は、以下の記事をご覧ください。
ステップ②エージェントと面談する
そこをもうひと踏ん張り、がんばってみてください。面談の時間をとれば、必ず成果を実感できるはずです。
- 日時はこちらの指定のまま
- 電話面談・Web面談もアリ!
そのあとの転職活動を効率的に、効果的にすすめるために、せめて30分だけ、時間をとってみてください。
この2ステップだけやっておけば、転職活動のスタートとしては十分です。
なぜなら、エージェントへの相談までクリアしてしまえば、あとはエージェントが適切にサポートしてくれるからです。
転職活動は、仕事をしながら、普段の生活にプラスαで行うのが一般的。
ずっと能動的に動いていたら、疲れてしまいますよね。
だからこそ、優秀なエージェントを見つけ、あとはエージェントに任せてしまうのが効率的で効果的!
自ら動かなければいけないのは、この2ステップだけ。ぜひ、①転職サイト登録と②面談だけ、がんばってみてください♪
まとめ:監査法人がつらい会計士は事業会社に転職すべき♪
- 監査法人は、業務がどうしても激務になりがち。監査法人での生活をつらい・つまらないと感じる会計士さんは多い
- 思い切って事業会社に転職すると、喜ばれ、大事にされ、生活が良い方に激変!
- しかも転職は比較的カンタン
ハイクラス専門の転職エージェントです。エージェント自身も親切&優秀なので、不況期でも良い求人案件を紹介してもらいやすいです。
会計士の事業会社への転職は、基本的にかなり有利です。
ウソだと思ったら、一度転職エージェントの話をきいてみてください。
きっと、ぴったりの仕事に出会えちゃいますよ!
私には、10年超の経理歴があります。多くの事業会社経理マンを見てきましたが、みんなホンネでは
と思っています。
もしそう思った人には、とりあえず転職エージェントに相談だけでも試してみるのがおすすめです。
ホワイトな事業会社で、会計知識を活かしつつライフワークバランスを保った生活に…そんな選択肢も検討してみて下さい。
それではまたっ!
※関連記事です
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