こんな人のための記事です。
この記事では、私自身が実際に、10年以上大企業(一部上場企業)に勤めた経験をもとに、
- 大企業で働くメリット5選
- 大企業で働くデメリット5選
を解説していきます。
目次
大企業で働くメリット5選
勤務先が大企業であることの主なメリットは
- 給料&福利厚生
- 社会的信用
- リソースが豊富
- 「空気」はともかく、「ルール」は真っ当
- 「異動」ができる
の5つかなと。
メリット①給料&福利厚生
なんだかんだ言っても、大企業は
のが実情です。
新卒の就活などでは分かりにくいかもしれませんが
- 初任給も
- その後の昇給も
- 住宅手当・家族手当等の各種手当も
- 旅行代やジム代、ベビーシッター代等の各種補助も
- 年間休日数や有給の付与タイミング・日数等も
大企業は、やっぱり「それなり以上」である傾向があります。
メリット②社会的信用
さらに押さえておきたいのは、いわゆる
です。
- 家を借りる
- クレジットカードを作る
といった機会に、あっさりと審査を通るのは、やはり大企業ならではのメリットでしょう。
大企業勤めで社会的信用が確保されていることで、
- しなくていい「嫌な思い」をしなくてすむ
- かけなくていい「余計な手間」をかけなくてすむ
というのは、単なる見栄やハッタリだけでもない、意外に実生活に即したメリットかなと思います。
メリット③リソースが豊富
そして大企業は、なんといっても
です。
- 人員も多い
- 知識のある人・スキルの高い人も多い
- モノもたくさんある
- ソフトウェアやITツールの導入も進んでいる
- 外部リソース(外注さん、コンサルさん等)にも頼みやすい
という傾向にあって、選択肢が多い、大きな仕事ができるといったメリットがあります。
メリット④「空気」はともかく「ルール」は真っ当
大企業には、守るべき「信用」とか「体面」みたいなモノがあります。
つまり、いわゆるコンプライアンス違反(法令や社会的な規範を破ること)の代償が大きいわけです。
ですから、多くの大企業において
ことがほとんどです。
- 長時間労働
- サービス残業
- 育児休暇や介護休暇等
- 男女平等
といった確方面も、(職場の「空気」感への忖度はともかく)少なくとも「ルール」上は丁寧にケアされています。
中小企業には、まだまだ
- 「?」なルールがあったり
- そもそもルールが作られていなかったり
といった会社も多いことと比べると、せめて公式ルールが「真っ当に」整備されていることは、働く上で大きなメリットと言えるかもしれません。
メリット⑤「異動」ができる
大企業のメリット5つめとして
ことを、あげておきます。
転職しなくても
- 色々な職種にチャレンジできる
- 合わない人間関係から脱出できる
可能性があることは、選択肢を広げてくれる大企業ならではのメリットと言えるのかなと思います。
もちろん、「会社都合での異動の可能性」は
という人にとっては、デメリットにもなり得ます。
専門職志向の人や、いわゆる「配属ガチャ」を嫌う人には必ずしもマッチしませんが、
- まだ自分に合う職種が分からない
- 色々な仕事にチャレンジしてみたい
という人にとっては、意外に大きなメリットかもしれません。
大企業で働くデメリット5選
勤務先が大企業であることには、残念ながらデメリットもあります。
- 消えない歯車感
- 「働かないおじさん」の存在
- 基本的に年功序列
- 形骸化した仕組み
- スピード感の無さ
の5つが主なところかなと。
デメリット①消えない歯車感
大企業で働き始めてしばらく経つと、多くの人が
という感覚を抱きます。
- 仕事の全体感が見えにくい
- お客さんとの距離も遠くなりやすい
- 個人の意見を会社の方針に反映しにくい
といった感じです。
これは、見方を変えればメリットでもあります。
- 自分ひとりの失敗くらいで、会社が傾くことはない
- 個人的事情を優先して仕事を休んでも、大した影響はない
きちんと「代わりがきく」状態というのは、組織としては健全ですし、過度なプレッシャーも避けやすい状況です。
とはいえ
デメリット②「働かないおじさん」の存在
多くの大企業には
という現実があります。
内閣府の調査によれば、
- 全国の労働者の8.5%が社内失業者
- その人数は465万人
とも言われています。(「日本で「社内失業者」が増え続けている根本理由」より)
一部上場企業になったばかりの会社でさえ、経営者が
と断言するほどです。(実際にお会いしたときにお聞きしました)
大企業には、なんだかんだ言って、余裕があります。
この「余裕」が裏目に出ると、社内人員のぶら下がりを許してしまうわけです。
そしてこのぶら下がり社員の存在は、働く人のモチベーションや自尊心を激しく傷つけます。
デメリット③基本的に年功序列
日本の大企業のほとんどは、まだまだ
という現実もあります。
- 仕事の成果よりも
- 身に着けたスキル・能力よりも
- 直近の成長よりも
「年齢」が重視される状況は、特に若手にとって、大きなデメリットになりかねません。
- 年齢が高いだけで能力の低い上司に振り回され
- 上がらない給料に意気消沈し
- そうカンタンにできない出世と広がらない権限に疲労困憊し
- 意見が反映されない状況にうんざりして
気づけば無気力になってしまう…というのは、かなり大きなリスクです。
デメリット④形骸化した仕組み
大企業には、それなりの歴史(数年~数十年、企業によっては100年以上)があります。
そしてその歴史の中で作られてきた仕組みが
というのも、大企業のデメリットあるあるです。
- 定例の会議
- 誰が使っているのか分からない資料
- 古いフォーマットの申請書
- 実態と合わない評価制度
- 目的を見失った研修
などですね。
デメリット⑤スピード感の無さ
当たり前ですが、大企業は大きな組織です。大きな組織は、どうしても小回りが利きにくくなります。
要するに
状態になりがちです。
- ひとりひとりの裁量が少なく、イチイチ上の判断を仰がなければならない
- 稟議をまわす相手が増えがちで、どうしても時間がかかる
- 決裁権者が忙しく、プレゼンの機会さえなかなか得られない
- 影響が大きいので、一度決めたことは覆しにくい
といったデメリットは、避けがたいケースがほとんどでしょう。
大企業で働くメリット・デメリットまとめ
大企業で働くことには、メリットもデメリットもあります。
主なメリットは、この5つ。
- 給料&福利厚生
- 社会的信用
- リソースが豊富
- 「空気」はともかく「ルール」は真っ当
- 「異動」ができる
主なデメリットは、この5つです。
- 消えない歯車感
- 「働かないおじさん」の存在
- 基本的に年功序列
- 形骸化した仕組み
- スピード感の無さ
それではまたっ!
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