こんにちは、こびと株(@kobito_kabu)です。
文系卒の大学生のほとんどは「営業」として採用されます。
私は文系ながら「会計/税務」のスキルを身につけ専門職採用試験を通過することで、なんとか営業ソルジャーとして雇われずに済みました。
就職活動時に頑張ったおかげで、特別な苦労もなくのんびりと社会人生活を送ってこられたわけですが、
営業はキツいというイメージがありますよね。
(営業職そのものをダメだと言っているわけではもちろんありません。適性の問題です)
(営業のストレスについても、よかったら目を通してみてください)
さて、私は後輩たちから就職相談を受けた経験の中で、
「営業しか候補がないんですけど、営業だけは絶対にイヤなんです…何か選択肢はないでしょうか?」
という声をよく聞きました。
なかなか切実な問題です。最近の若い学生達は、総じてマイペースです。自分たちの性格をよく理解していますから、営業として自分が働くイメージに自信が持てないのでしょう。経験上、こういった直感は正しいです。やってみたら楽しかった!という例もないわけではありませんが、やはり少数派です。
「文系だけど、営業以外がやりたい」という意見に対する1つの答えがこの記事なのですが
今回の記事ではさらに踏み込んでアドバイスしてみたいと思います。
目次
プログラマーって何をする人?
プログラマーは、プログラム言語を用いてプログラムを組み、システムやソフトウェアをつくる仕事です。
(出典:キャリアガーデン 『プログラマーの仕事』)
これだけだと何もイメージが持てないですよね。まずは、ポイントとなる将来性や待遇面といったところを先に見ていきたいと思います。
プログラマーについて詳しく知るのは、「この職業で将来食べていけるかも!」というイメージを掴んでからにしましょう。
プログラマーをおススメする4つの理由
①将来的に人材が不足することが分かっている!
経済産業省がIT人材についてこのような調査結果をまとめています。
(出典:IT人材需給に関する調査(概要))
ざっくり説明しますと、現時点でも人が足りてないし、今後さらに人材不足が拡大するということです。
- マクロな規模でのIT人材は、2018年時点の人材数は約103万人、不足数は約22万人と推計された。今後IT需要の拡大により市場規模も拡大することが予想され、より一層不足数が増加する。
- 2030年時点でのIT人材需要158万人に対して45万人が不足する試算。(中位シナリオの場合)
- 従来型IT市場は縮小傾向にあり、先端IT市場の人材が今後必要になってくる。
どうでしょうか。「人が足りてない」ということだけは伝わると思います。これが経済産業省の見解です。
投資の世界には「国策に乗れ」という言葉がありますが、労働環境においても同様のことが言えると思います。あえて時代の流れに逆らってもがき苦しむ必要はありません。時代の流れにあわせて働き方を考えることは、大きなメリットがあると思います。
②現時点においても既に圧倒的な需要がある!(求人倍率が高い)
現時点でも、将来的にもIT人材は不足するということですが、本当にそうなのでしょうか?現時点の求人を見てみましょう。DODAが公表している「転職求人倍率レポート(2021年4月)」をご覧下さい。
営業系の求人倍率1.62倍に対して、プログラマー・エンジニアの求人倍率は8.34倍!
求人倍率が8.34倍ということは、1人の求職者に対して、8.34件の求人があるということです。
上記のすべての職種の中で、プログラマーの需要が圧倒的に大きいことが分かります。これは新卒市場の話ではなく転職市場の話ですが、これだけでも需要の大きさが分かると思います。新卒で就職した会社が合わなかった場合にも、転職候補がたくさんあるということなので安心感もありますよね。
一方で、サービス系・事務系の求人倍率はとても低いことが分かります。新卒就職するのも転職するのも厳しい職種なのです。
やはり、IT人材は不足しているようですね。
③給与水準も悪くない
これだけ需要があったとしても、「生活できないような給与水準」であったら意味がありません。プログラマーの年収を見てみましょう。
システムエンジニアの場合は、これよりも+100万円ぐらいの水準になるようです。まずはプログラマーとしてスキルを積み、システムエンジニアへのキャリアチェンジを図るというのも悪くない選択肢ですね。
IT系の企業は比較的若い企業が多いですから、従業員の平均年齢が低い分他の業種よりも多少低めに出ている可能性があります。国税庁が公表している民間平均給与(約460万円)と比較しても、決して「食うに困る」水準ではないと思います。
ちょっと低いかも?と思う方もご安心下さい。日本という国は「どんな職種で何の仕事をしているか?」より「どの企業で働いているか?」が年収にダイレクトに関係する国なので、年収を上げたければ年収が高めの企業を狙えば良いだけの話なのです。
未経験・文系プログラマーで有名なIT企業(大企業です)に就職して活躍している後輩もいます。
業界的に人が足りなくなるのは見えている分野なので今後の伸びしろを考えると、全体としても平均よりも有利な水準になると言えると思います。
④手に職系の仕事である(転職しやすい!)
これも非常に大きな理由です。
こびと株メンバーは、全員経理/財務の専門家です。私達が持っている会計や税法の知識はいわゆる「ポータブルスキル(持ち運び可能なスキル)」と呼ばれているもので、どこの企業で働くとしても共通して使えるスキルです。一方で、自社製品の知識や社内人脈など、外の世界では使えないスキルもあります。
転職活動の時に役に立つのは、ポータブルスキルと実績です。
プログラマーやシステムエンジニアも「手に職系」の仕事ですから、プログラミングというポータブルスキルによって就職の選択肢を大きく広げることが出来ます。それらのスキルに加えて、分かりやすい実績があれば転職は難しくないでしょう。
一番怖いのは「就職先に不満があるのにどこにも転職できない。飼い殺されるしかない」という状況です。年功序列・終身雇用制度が崩壊しつつある現在の状況では、専門知識が自分らしく生きるための重要な武器になるということは言い過ぎではないでしょう。
営業以外を志望する学生に、プログラマー就職をオススメする理由まとめ
ざっくり、4つの理由について言及しました。
- 将来的に人材が不足することが分かっている!
- 現時点においても既に圧倒的な需要がある!(求人倍率が高い)
- 給与水準も悪くない
- 手に職系の仕事である(転職しやすい!)
なんとなく
- 時代の流れに合っていて
- 生活していくのに困らない
という雰囲気を掴んで頂けたでしょうか。
さて、ここからが肝心のポイントなのですが、
プログラマーって、文系でもなれるの?
ということについて説明していきたいと思います。
文系でもプログラマーになれる!
IT業界では「未経験者歓迎」の文字が数多く踊っています。
なぜこんなことになっているかと言うと、
- 最初に指摘した通り、そもそも人材が足りていない
- プログラミングの知識は、研修期間中に教えれば良いと考えている
- ITの世界は日進月歩。今知っていることよりも、新しい知識を吸収する姿勢が求められている
からです。
プログラミング=理系のイメージがあるかも知れませんが、そんなことありません。その点は「文系でもまったく問題なくプログラミングができる10の理由」に詳しいので、こちらの記事をご覧くださいませ。
理由1. 現実的に文系出身のプログラマーは多い
理由2. プログラミングに数学は必要無い
理由3. 理数系知識も使わない
理由4. 「プログラミング = 翻訳」だ
理由5. 読解力が大切
理由6. 英語を読む力が大切
理由7. 話す相手は技術がわからないことが多い
理由8. 経営的な視点を持ってくれている人は重宝される
理由9. 情報学科以外プログラミングの勉強はほとんどやらない
理由10. 論理的思考能力に文系とか理系とか関係ない
実は、文系・理系ってあまり関係ないんですよね。これだけの人材が不足しているにも関わらず、
- プログラミングは理系人間がやるもの
- 文系には無理
- 小難しそうで、頭が痛くなる
というイメージだけで判断しているとしたら、
これといった専門知識もないまま過ごしてきた文系学生にとっては、ここが正念場です。
- 専門知識なんか何もない。でも営業はやりたくない
この状況を脱却するには、スキルを身につけるしかありません。
今はまだ若いから就職価値がありますが、何のスキルもないまま歳を重ねてしまうと、気がついた時には既に手遅れになっている可能性があります。
一歩踏み出して「専門知識を学ぶ」という過程に足を踏み出してみることを強くオススメします。
最初の1歩!まずは漫画から!
さて、お堅い話が続いてしまいすみません。後輩達の就職サポートをしている時もついつい真面目な話を続けてしまいがちなのですが、ここで小休止。
- 文系だけど営業だけは勘弁!
- プログラマー?悪くなさそうだけど、やっぱり勉強はめんどくさい
という後輩達に「まずは」と実際にオススメしたのはこちら。プログラマーが主人公の漫画です!やっぱり最初はこういうのがハードルが低くて良いですよね。プログラマーに対する興味が沸くこと間違いないしです。
王様達のヴァイキング
高校中退、バイトも即クビ。社交性もなきゃ愛想もなし。18歳の是枝一希が唯一持っているのは、ハッキングの腕。金融機関にサイバー攻撃を仕掛けた彼の前に「お前の腕で世界征服する」と宣言する大金持ちの男が現れる。ハッカー少年と仕事中毒のエンジェル投資家、彼ら2人はどんな仕事を創り出すのか…?
全く新しい新世代タッグ誕生!!!
かなり熱いノリの漫画です。オススメ。
東京トイボックス
全2巻。東京・秋葉原の弱小ゲーム制作会社スタジオG3。社長は「面白いゲーム」を作ることに全てを賭ける男・天川太陽。そこへ大企業のキャリアOL・月山星乃がG3の立て直しをすべく出向してくる。
結果を求める月山と理想を求める太陽、そして大手ゲーム会社による画策…。
全2巻なので手軽に読めて良いですね。マンガ大賞2012第2位を受賞した続編もあります。
多分私は経理マンになれていなかったらプログラマーになっていたと思います。ITに強い人は”現代の”職人って感じでカッコイイですよね~。
さて、現実逃避はこのあたりにして、プログラマーになるための具体的な方法をご紹介します。もう1度真面目な話に戻ります。
プログラマーになるための具体的な方法
プログラミングスクールを利用する
これが鉄板だと思います。もちろん自習でも出来ますが、この記事の読者は
- 文系の学生
- 営業は自分の性格に合わないと確信
- 今まで、就職のためにこれといった準備をしてこなかった
こういう方を想定しています。
時間的に考えても、適性を考えても、効率を考えても、ここはズバり「人に教わる」ことをおススメします。少し話題が逸れますが、私はバリバリの文系ながら証券アナリストというかなり理系チックな試験勉強をしたのですが、独学で挫折しています。
全くバックグラウンドがない文系人間が、限られた時間のなかで独学で「算式」や「コード」に向き合うのはさすがに少し厳しいと思います。
結局、私はTACに通って証券アナリストの勉強をしたのですが、さすが講師というのは教えるプロです。一人で読んでいたときには全く分からなかった算式が「あぁこんなもんなのね」といった感じでどんどん学習することができました。
未経験の分野の学習は、絶対に「その分野に詳しい人」とコミュニケーションをとりながら学んだ方が良いです。
プログラミングを学ぶのにオススメなのは「Tech Academy(テックアカデミー)」です。就活サポートをしていた後輩たちはここを利用していました。
最短4週間で未経験からプロを育てるオンライン完結のスクールです。 どこかに通う必要なく、自宅でもプログラミングやアプリ開発を学ぶことができます。
特徴としては
- 外出不要!自宅にいながら、オンライン完結で勉強可能!
- 現役のプロのパーソナルメンターがつく!
- 分からないことがあればいつでもチャットでコミュニケーション可能!
といったところです。
TechAcademy (テックアカデミー)の公式HPを見るとたくさんのプログラミング訓練コースがあるのですが、まずは無料体験をやってみるのがオススメです。
- カリキュラムを見れる
- メンターサポートを体験できる
- プログラミングを体験できる
ということで、初めての人にはピッタリのコースです。こちらの無料体験を受けたうえで、実際に他のスキルを学ぶかどうか検討してみるのも悪くないですね。「過去にプログラミングやWebデザインを勉強して挫折した方」を対象としているだけあって、初心者に優しい内容となっています。
オンラインではなく対面で学びたいということであれば、自分たちや友人が利用したことがあるわけではありませんが、パソコン教室のKENスクールもかなり良さそうですね(実際、ここの卒業生で稼げている人がいます)
また、ITエンジニア/プログラマー専門スクール「リナックスアカデミー」も視野に入ります。社会人が念頭に置かれていますが、第2新卒の方でも検討の余地はあるかもしれません。
現在のIT業界の流れやITに関する資格情報、就職や転職に関する豊富な情報が手に入るので、リナックスアカデミーへの資料請求(無料)をしてみると、迷い・悩みが1つずつ解消されていくと思います。
資格を取得する(ITパスポートなど)
プログラミングスクールを利用するというのが「実践的な技術を学ぶ方法」だとしたら、資格を学ぶというのは「理論を学ぶ方法」と言えます。
既に言及したように、IT人材の育成は国策であり、そして採用企業サイドとしては「仕事に必要な知識は採用してから教えれば良い」と考えています。学生としては、ITパスポート試験のような国家資格を取得することで基本的な素養があることを示せれば良いと考えることもできます。
ITパスポートについてもう少し見てみます。
国家資格であるITパスポートは、いまやビジネスパーソンだけでなく、学生にも取得が推奨されている、情報処理分野のエントリー資格です。ITに関する技術的な知識だけでなく、企業経営や会計、法律に関する知識まで、ビジネスで必要となる知識を幅広く修得します。
(出典:資格スクエア)
- 受験者数は年間7万人程度
- 合格率は50%弱
- 標準的な勉強時間は100時間程度
- 試験は、CBT方式により随時実施(好きなタイミングで受けられる)
国家資格であることからも分かるように、ITに関するエントリー資格としては最も信頼性が高く、基礎的な知識を問う汎用性の高い資格となっています。
独学でも十分取得可能な試験ですが、当ブログの方針としては「資格スクールの利用」をお勧めします。エントリー資格は受講者が多いため、講義費用がかなり抑えられています。低コストで高クオリティの講義を受けられるため、結局スクールを利用した方が理解も進み、また、時間の節約にもなるからです。
講義は資格スクエア「ITパスポート試験」がオススメです。スマホやPC等を利用してスキマ時間で学べるオンライン講義です。
- 全43回(1回あたり15分)の講義を4ヵ月間閲覧可能
- 費用は9,720円(教材費込み・税込み)
教材費込みで1時間あたり904円ですから、破格とも言える講義ですね。スクールを利用すれば、勉強時間も大幅に削減することが出来ますから、時間で考えれば明らかにお得でしょう。
また、合格率50%弱ということで決して難しい試験ではないのですが、2人に1人は落ちる試験です。数千円の費用をケチって時間を無駄にすることがないように、積極的に活用してくださいね。
まとめ
- 「絶対に営業をやりたくない文系学生」に向けて
- 「プログラマーになるという選択肢」をご紹介してきました!
IT系の人材は、今後不足することが確定している「需要の大きな分野」です。需給バランスが崩れているだけではなく、待遇面も悪くありません。
文系であっても、勉強さえすれば確実にキャッチアップすることができます。「どうしても営業だけは嫌だ!」という学生さんは、今からでも遅くないので、漫画を読むなり、資格を取るなり、Tech Academy(テックアカデミー)でプログラミングを学ぶなりして、次の1歩を踏み出して見てください。
もし相談したいことがあれば、お問い合わせフォームよりお気軽にご連絡下さい!
それではまたっ!
※「なんとなく営業以外の仕事を探しているけど、実は営業がどういう仕事かあんまりイメージついていないや…」というあなたには、以下の記事がおすすめです。よろしければご覧ください♪