こんにちは、こびと株(@kobito_kabu)です。
日米高配当株(約50銘柄)ほどに投資をして、高配当株ポートフォリオを構築しています。今では年間賞与並みの金額に成長しました。これからもどんどん増えていく予定です。
このポートフォリオ、まるで『金のタマゴを産むニワトリ』のような働きをします。
本記事では、この素晴らしいニワトリの特徴・育て方をご紹介します。
目次
高配当株ポートフォリオ=金のタマゴを産むニワトリ
私は小学生低学年の頃は金のタマゴを産むニワトリを探し続けていました。
実家の近くには大きな養鶏場がありましたので、金のタマゴを産むニワトリがいないかどうかよく確認に行ったものです(実話)。当時、そういうアニメを見たんでしょうねw
大人になり、高等教育を経て金のタマゴを産むニワトリが生物界に存在しないことを知った私は、別なことを考えました。
金のタマゴを産むニワトリの代わりに、配当金ポートフォリオを作ることを考えたのです。設計にあたっては、証券アナリスト資格まで取得する本気っぷりです(簿記やFPだけでは飽き足らず、金融業界最高峰の資格にまで手を出す真剣さ。)
さて、ここに30銘柄×約30万円強で概ね1,000万円程度のポートフォリオを構築したとします。
- 配当利回りはそれぞれ3%超
- 年間配当金が、合計で30万円見込める
としましょう。
配当利回り3%超の銘柄を30種類・同額のウェイトで保有すると、毎年得られる配当金で新たに1社分の株式を追加することができます。
もし万が一30銘柄のうちの1つが破綻して株式が紙切れになっても、その年の配当金だけで別な銘柄を補充できてしまう計算です。
— こびと株.com (@kobito_kabu) February 24, 2017
このツイートからも分かる通り、金のタマゴを産むニワトリポートフォリオの素晴らしいところは、ニワトリ自身が痩せた時には、タマゴを自分で食べて体型を維持することが出来る点です。
イソップ童話では、無残にもニワトリは食べられてしまいましたが、私なら絶対にそんなことはしません。
- 平時にはタマゴをありがたく頂き(配当金で生活を豊かに)
- 緊急時にはタマゴをニワトリに食べさせて維持する(配当金再投資)
こういうスタイルです。これにより、我が家のポートフォリオは末代まで受け継がれることでしょう。まさに不死身のニワトリですね。
金のタマゴを産むニワトリに潜むリスク
個別株のリスクについて
個別株投資をする際の最たるリスクは、倒産(上場廃止)などにより、株券が紙切れになることです。
丁寧に決算書を読み込み、ビジネスの状況に注視していれば、株券が紙切れになるまで保有し続けるという事態にはならないと思いますが、何があるのか分からない世の中です。
このリスクについては、基本的にこの2つの方法でコントロールします。
- キャッシュが豊富な財務優良株にしか投資しない
- 分散投資する(いろいろな企業に幅広く投資する)
こびと株の選定基準はとても厳しく設定しています。
収益性はもちろんのこと、
- 自己資本比率
- 流動比率
- 現金の保有割合
これらも重要な指標としてチェックしています(これは、配当余力の観点からも非常に重要です)。
あと10年くらい投資を続ければ実感が強くなっていくと思いますが、この基準で投資している限り、まぁめったなことでは倒産はないだろうと考えています。
実際、この4年で倒産の心配をしたことなんて、ただの一度もありません。今のところ、景気敏感株である金融・不動産や建設セクターにもほとんど投資していないですしね。
投資家にとって、倒産自体は実はそれほど大きなリスクではないのかも知れません。
配当金の減配リスクについて
問題は、タマゴが出せなくなること(倒産すること)ではなく、タマゴの大きさが変わってしまうこと(配当金の額が変わること)です。
こればかりはどうしようもありません。結局、上記で記載した2つの事柄に加えて
- 成長している市場に投資する
- ストックビジネスに投資する
- 不景気で業績が落ち込まない銘柄に投資する
- 利益率の高いビジネスに投資する
若干抽象的ですが、こういうことが重要になるのかなと思っています。
経済全体を俯瞰しつつ、日々のIRや決算資料をチェックして、こまめに状況をチェックしていくしかありませんね。
※減配するリスクはありますが、その一方で配当金が増配されるチャンスもあります。厳選した30~50銘柄ほどの投資であれば、うまいこと平準化されていくでしょう。なお、こびと株ポートフォリオは、毎年3%弱のペースで増配を続けています
プチ配当金生活のイメージ例:30銘柄×100万円=3,000万円
30銘柄・均等額でポートフォリオを組むと、ポートフォリオ全体からの配当金に占める1銘柄からの配当金は2~4%ぐらいにおさまるはずです。
最低でもこのぐらいは分散させましょう。
配当利回りで妥協することがなければ、概ね年間配当金が100~120万円程度にはなるはずです。月額でいうと8~10万円ですね。
23歳で入社した人が、毎年100万円コツコツと30年積み立てれば到達する水準です。キャピタルゲインを一切想定していないので、比較的再現性の高い、心穏やかな投資法なのではないでしょうか。
23歳から53歳までの30年間で、累計でどれだけの配当金が手に入ると思いますか?
なんと1,400万円です。
複利は一切使っていません。配当金を再投資しないで、コツコツ100万円を積み立てていっただけで、30年後に元本3,000万円と配当1,400万円が手に入ります(時価が取得価額を割っている可能性はもちろんあります。逆もあります)
複利の場合、元本+配当で4,900万円、単利と比較して約500万円の差がつきます。
30年再投資し続けて我慢し続けた果実が500万円程度なら、私はそれを捨てて単利運用で毎年少しずつ気楽になる生活を楽しみます。超大金持ちになりたいわけではないのでそれで十分です。
配当金は、4つの財布のうちの1つという位置づけなのでなおさらですね。キャッシュポイントは他にもあります。
「億り人を目指したい!」とかではなく、余裕のある老後を送りたいレベルのニーズであれば簡単に満たしてくれる投資方法だと思います。
老後についても、投資元本の取り崩しは一切想定しませんし、かなりゆとりのある生活が送れるのではないでしょうか。
株が暴落したらどうするんだ!という声が聞こえてきそうですが、暴落しても何も起きません。どうせ売らないんですから、配当金が減らなければそれでいいんです。
もし配当金が減ってしまっても、暴落していたら配当利回り7%とか8%とかごろごろ出てくるので、ポートフォリオが産みだす配当金でコツコツ買い増せばいいのです。
タマゴを食べたニワトリは、すぐに体調を戻すでしょう。
タマゴだけ(配当金だけ)で暮らそうとするとかなり大変ですが「好きな仕事でちょっとだけ働いて月10万円稼ぐ」という選択肢を残しておけば、超低ストレスで自分らしく暮らせますね。
まさに、プチ配当金生活というわけです。
高配当株ポートフォリオを構築するために気をつけるべきこと
より具体的に、配当金投資のヒントを列挙するとこんな感じです。随時更新するので、ぜひ参考にしてください。結構マニアックですが、役に立つと思います。
- 時価比率よりも、「1銘柄からの配当金が、ポートフォリオ全体の配当総額の何%を占めているか」をコントロールする
- 銘柄検討時は、最近の業績ではなく、不況時の業績を必ずチェックする(直近ではリーマンショック時など)
- 連続増配年数・減配してない年数は最も頼りになる情報
- セクターアロケーションが重要。1セクターで20%以上を占めてると結構コワイ
- 個別銘柄間・セクター間の業績の相関性は低ければ低いほどいい
- 高配当株の大半は、インカムゲイン投資の対象として不適格。トラップだらけと心得る
- 景気敏感株を一切ポートフォリオに組み込まない方がイイというわけではない
- 為替リスクを甘く見てはいけない
- 外国税のコストを甘く見てはいけない
- ETF(ファンド)に投資する場合、信託報酬を甘く見てはいけない(0.2%越えたらもう高い)
- 事件株には手を出さない
- 国際優良大型株ほど難易度が高い(過小評価されにくい)
- 「高配当株=配当金による株価下支えで低リスク」が当てはまる銘柄は多くはない
- 購入タイミングは超重要。買値こそすべて。インデックスファンドの積み立てとは違う
- 高配当利回り銘柄または高増配率銘柄への集中投資は、どちらかと言うとキャピタルゲイン狙いの投資スタイル
- 何%下落したら、何回まで、いくらナンピンするかあらかじめ決めておく
アタマが痛くなりそうですが、うかつにお金を失いたくないのなら絶対に意識しておくべきことかなと。
まとめ:高配当株投資の基本は、優良企業への分散投資
証券市場の発達とIT技術の進化によって、誰でも「金のたまごを産むニワトリ」を持てる時代になりました。
株価に踊らされて保有株を売ってしまった時というのは、自分では気がつかないだけで「ニワトリを割いてしまっている」のかも知れません。
- 優良高配当株に分散投資して
- 生活をラクにする金のタマゴを得続ける
そういう生活が送りたいものですね。
それではまたっ!
補足①:日本株の高配当株投資に最適な証券口座。もし今から高配当株投資を始めるなら
今でこそ4桁万円レベルの資産運用をしているこびと株のメンバーですが、最初は少額からのスタートでした。
もし私たちが、2021年11月から高配当株投資を始めるとしたら、こんな感じでポートフォリオを組みます。
高配当株ランキング344社から選んだ優良企業を中心に、20~30社だけピックアップします。
※もちろん実際にはこんなにキレイな投資額にはなりません(端数がズレます)
これだけ分散して配当利回り3.84%。なかなかの高利回りですね。
セクター(業界・業種)別の割合はこんな感じになります
こうやってバランスよく分散するからこそ、倒産や減配におびえず、安定した配当金を得ることができるというわけですね。
なお、これまで、高配当株ポートフォリオを自作する人には、SBIネオモバイル証券をおすすめしてきました。
低コストで、少額からの分散投資が可能だからです。
- 1株から購入できる(「超優良企業」をおこづかいレベルの金額から買える)
- 月額50万円までの投資なら、サービス利用料が固定で220円(税込)かかるが、毎月ネオモバ限定Tポイントが200pt貰える
- Tポイントを使って株が買える
※SBIネオモバイル証券を使った高配当株投資の始め方はこちらの記事をどうぞ。
大手ネット証券を使うと手数料負けする…というのが従来の状況だったワケです。
けれども最近、マネックス証券が1株から取引きできる「単元未満株」の買い付け手数料無料を打ち出しました。
ということで、少々様子見中。
資産形成上、手数料は非常に重要な要素なので、大手証券会社の手数料再編がどうなるか要注目ですね。
ちなみに、
- 今、SBIネオモバイル証券を使っている人
- これから、SBIネオモバイル証券を使おうと思っていた人
も、焦る必要はありません。
「これはもうSBI証券(楽天証券)に一本化だね!」という日がきたら、「株式移管」という手続きをとってお引越しすれば良いだけだからです。
やりたい人は始めれば良いし、すでにやっている人もそのまま続ければOK。
いずれにせよ、そのあたりをフォローする記事は出す予定です。
2022年9月26日、
株式会社SBIネオモバイル証券は、株式会社SBI証券と経営統合することが発表されました。
これに伴い、SBIネオモバイル証券の新規口座開設は2022年10月7日をもって受付が停止されています。
- 最大手・国内株式個人取引シェアNo.1
- 口座開設・口座維持手数料無料
- 1株から購入可能(単元未満株の売買手数料無料)
補足②:米国株などの外国株を購入する最適な証券口座【楽天証券】
こびと株メンバーが作っている高配当株ポートフォリオでは、外国株にも投資をしています。イメージはざっくりこんな感じです。
世界において、王道の投資先はやはり「米国」です。
米国株の場合、日本株とは異なり非常に優秀な高配当ファンドがあるので、それに投資すれば事足ります。
例えば、以下のようなETF(ファンド)ですね。
- VYM(米国の高配当株約400銘柄に分散投資)
- HDV(米国の財務優良高配当株約70銘柄に分散投資)
- SPYD(S&P500のうち配当利回り上位80社に分散投資)
※分配金利回りは3.0%~5.0%程度です。
こびと株メンバーは、これらのファンドをメイン証券口座である楽天証券で購入しています。
最強クラスの利便性。
- 三井住友や三菱UFJなど、指定銀行でリアルタイム入金をすれば入金手数料が無料
- 出金手数料が無料(楽天証券が負担)
- 売買手数料・為替手数料が業界屈指の格安手数料(しかも楽天ポイントが1%バック)
- 米国株・中国株などの取扱い銘柄が圧倒的に多い
- サイト・専用アプリが非常に使いやすい
投資資金の移動にお金がかからず、取引にかかるコストも最小限。選べる投資先は豊富にあり、株式投資をするなら使わない理由が見当たらない証券口座です。
ちょっとマニアックな話になりますが、ARCC(エイリス・キャピタル※)という配当利回り8~12%の米国株には、楽天証券のライバルであるSBI証券では投資できません。
※常時10%前後の配当利回りがある、米国ではわりと有名なインカムゲイン銘柄です。金融危機に弱い銘柄ですが、2007年来のトータルリターンがS&P500より優れているという面白い商品です。
この他、中国株なども含めとにかく投資先が豊富なのが楽天証券の大きな強み。
世界中の株式にコストを抑えて投資したいのなら、楽天証券がベストの選択肢になります。
※投資にはリスクがあることを正しく認識し、ご自身の判断と責任により行って下さい。
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