こんな人のための記事です。
この記事を書いている私フルーツは
- 経理歴10年超の現役経理部員
- 周囲に中途採用の経理部員多数
- 自身も転職活動経験アリ
で、複数の転職エージェントに
と太鼓判を押してもらっている状態です。
目次
経験年数別の転職イメージ
経験年数1年半未満
特に新卒から経理配属で、勤務期間が1年半未満の場合ですね。短期離職はどうしても不利になりがちなので、あと少し、ガマンしてみるのも一つの手段です。
※もちろん、「会社がブラック」「心身を壊しそう」などという場合は、無理をする必要はありません。今は転職市場の市況が良いですから、選ばなければなんとかなるはず。状況に応じて判断して下さいね。
経理の場合、四半期ごと・1年ごとに、定期的に発生する業務がたくさんあります。
なかでも年次決算は、超重要業務。ここで経験を積むことが、経理部員としての成長には欠かせません。
しかし、経験年数が1年半未満だと、年次決算にまともに関われていない可能性も高くなります。
例えば3月決算で4月配属の場合、最初の年次決算では何の担当も持てないことがほとんどです。1年半経ってはじめて、年次決算を含めて業務をひとまわりさせることができるというわけです。
- 短期離職は嫌われる
- 年次決算の経験がほとんど無いことが多い
このあたりが、経理の経験年数1年半未満の転職を難しくする要因になるでしょう。
経験年数2~3年程度
年齢が若ければ、転職は十分可能な時期と言えるでしょう。
欠点は、経験年数2~3年だと、どうしても経験業務の幅が狭くなってしまうこと。
- 意識的に「売れる経験」を積み上げる
- 資格でカバーする
といった工夫があると、転職活動がスムーズになると思います。
経験年数4~5年以上
この時期以降、「経理で転職すること」はかなりカンタンになると思います。
とはいえ、「転職先を選べるかどうか」という観点では
- 年齢
- 経験業務
によって、ずいぶん差が付きます。
経験年数が短くても転職できる経理部員とは
というわけで、経験年数が短くても転職しやすい経理部員の4つのパターンご紹介します。
若い経理部員
最初は単純。若い経理部員です。
転職市場では年齢は若い方が価値が高い傾向にあります。(これは、経理職に限った話ではありません。)
ポテンシャルで採用してもらえるのは、若い経理部員の特権。
1年半程度の業務経験があれば、もう十分です。かなりの数の求人から、選ぶ立場になれると思います。
マイナビAGENTは、私も利用経験があります。親切だし、若い層の転職サポートにも慣れているしで、◎ですね。
ちなみに「若さ」で転職が決まりやすいのは、やはり20代です。
特に日系の大手企業は30代以降に厳しく、
- 31歳なら、資格があればいけるかも
- 32歳なら、しっかりした経験が求められる
- 33歳だと、選べる会社が限られてくる
- 34歳だと、必ずしも良い条件の案件はないかも
- 35歳だと、マネジメント経験がなければ厳しい
みたいに、1歳刻みで対応が変わりますw
資格もちの経理部員
2つめのパターンは、優良な資格を持っている経理部員です。
会計の難関資格といえば
- 税理士
- 会計士
- USCPA
- 日商簿記検定1級
といったところ。こういう資格のある人は、経験年数が短くても不利にはなりにくいですね。
なかでも日商簿記検定1級は、企業に好まれる資格。「経理の転職を有利にする資格」という意味では、簿記1級が一番だと思います。
こう言うと
と疑問に思う人もいるかもしれませんね。
確かに、税理士・会計士は会計業界のプラチナ資格。簿記1級と比べて、その難易度は格別です。企業側も
と本音では思っています。
けれども同時に
- 会計士・税理士は、好待遇を求める
- 会計士・税理士は、すぐ辞めてしまう
という点で不安も持っているんですね。
会計士・税理士は難易度が高い分、取得できた人はそれに見合う報酬を求めるのが普通です。
また、彼らには、独立・監査法人やコンサルへの転職など、様々な選択肢があります。企業に飽きれば、すぐどこかに行ってしまう…そんなイメージも持たれやすいわけです。
というわけで、「経理の採用」ということに限れば、簿記1級の人気が高くなっているわけです。
※コスパを考えると、簿記2級を目指すか、簿記1級を目指すかは、悩みどころです。自分の経歴の他の面(学歴、経験年数、年齢、経験業務等)を考慮して判断してください。
※ちなみに、外資系企業を目指して資格を勉強するなら、第一選択はUSCPAです。語学力と会計知識を同時にアピールできるからです。
ニーズの高い業務を経験している経理部員
3つめのパターン。これは超重要ですね。ニーズの高い業務の経験がある経理部員です。
例えば、「経験年数5年」の経理部員が2人いたとしましょう。
という場合。条件の良い転職先を選べるのは、圧倒的に②のタイプです。
今も昔も、最初に身に着けたいのは制度会計の基本。
- 開示
- 税務
- 連結
をクリアすると、見える景色が変わってきます。
※もちろん管理会計の経験にも、ニーズはあります。ただ、制度会計の基礎がわかっていないと取り組みにくいので、「短期で売れる経験を!」という目的には合わないかな、と思います。
さらに、
- 各種期末決算処理
- 英語を使う業務(海外子会社管理など)
などの経験にも、根強い人気があるようです。
このあたりを頭に入れて、自分の仕事を選び取っていきましょう。
※具体的な仕事の選び方は、以下の記事をご覧くださいね。
タイミングよく転職活動する経理部員
ここまで、3つのパターンの「経験年数が短くても転職できる経理部員」を紹介してきました。
これを読んで
- もう若くないから転職活動してもムダかな…
- 資格をとってから転職かな…
- まずは業務経験か…
と思った経理部員のみなさん。
転職活動で一番重要なのは「タイミング」。
- 経験年数も
- 年齢も
- 資格も
- 業務経験も
タイミングに比べれば、小さな問題です。
そして、今。まさに、今。経理の転職市場は大盛況。超・売り手市場です。
- 未経験でも
- 多少歳をとっていても
- 資格がなくても
- 業務経験が狭くても
今なら良い会社から内定を得られる可能性があります。
もしもあなたの頭に「転職」という言葉が浮かんでいるなら、まずは動き出してみて下さい。
今は、転職活動は当たり前の時代。どうせなら、市況の良い時期の転職活動を試してみてほしいと思います。
経験年数が短くても成功する転職のいちばんよくあるパターンは、タイミングよく転職活動をすること。今こそが、まさにその「よいタイミング」なのです。
※私自身が実際に使ってみて、「これぞ経理の転職にぴったり!」と思った転職エージェントの紹介記事が↓です。
実体験にもとづいて、心からおすすめできるエージェントだけを厳選していますので、ぜひご覧になってみて下さい。
いろいろなパターンを紹介しましたが、転職の成否に関係する要素はたくさんあります。
経験年数、年齢、資格、経験業務、タイミング、学歴、語学力、交渉力、人当たり…etc.
これらの要素が複雑に絡み合うので
というのが、なかなか判定しにくいことと思います。
そんなときにおすすめなのが、一度転職エージェントに相談してみること。
- 完全無料
- 「相談したけど転職しない」もOK
なので、ノーリスクです。例え転職をしないにしても、自分の状況を把握しておくに越したことはありません。
こういった相談におすすめなのは、経験の短い人にも親切で、しかも正直なマイナビAGENT。
「この職歴なら今すぐいける」「もう半年頑張った方がいい」など、正確な情報を優しく教えてくれますよ。
経理で転職可能な経験年数 まとめ
経験年数別転職イメージとしては
- 1年半未満:ちょっと大変
- 2~3年:なんとかなる、なる
- 4~5年:十分転職可能!
といった感じ。
とはいえ、短い経験年数でも
- 年齢
- 資格
- タイミング
といった要素がうまくハマれば、かなり良い求人にめぐりあえたりもします。
おすすめの転職エージェントは、以下の記事をご覧くださいね。
大事なのは「経験年数だけで、転職の成否は決まらない」ということ。特に市況の良い今は、とにかくプロのエージェントに相談してみるのが◎です。
それではまたっ!
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