こんにちは、こびと株(@kobito_kabu)です。
いつの間にか、私の会社員歴は10数年超です。
- 中学校を卒業して(3年)
- 高校を卒業して(3年)
- 大学を卒業する(4年)
これ以上の年数を1つの会社で過ごしたわけですから、スゴイ話ですね。会社員として長い時間を過ごしたなかで、こういったことに気がつきました。
会社員だからといって、人生が必ずしも安定しているとは限らない
こういった考えを持っている人に向けて、私が考える「安定の源泉」について紹介できたらなと思います。
サラリーマンでも人生が安定しない人の4つの特徴
- 人とうまくやる力を軽視している
- 専門性がない
- 金融資産が少ない
- 変化を受け入れる覚悟がない
目次
サラリーマンでも人生が安定しない人の4つの特徴
①:人とうまくやる力を軽視している
日本の会社員は、労働法により強力に守られています。よほどのことがない限り解雇されません。
- 多少生産性が低くても、即座に解雇されることはありません
- 多少遅刻・欠勤があったところで、即座に解雇されることはありません
- 業務上のミスを起こしたところで、即座に解雇されることはありません
知り合いの社長は「採用を誤ると、人材は”長期負債”になる。本当に気をつけないといけない」としょっちゅう言っています。
※どこの会社でも、働かないおじさんが一人や二人、必ずいますよね…
「よほどひどいことをやらないければ解雇されない」という環境では、人と上手に付き合うという能力を軽視する人が出てきます。
上手に付き合おうが、付き合うまいが、身分にも給与にも関係がないからです。
しかし、数多の研究で明らかになっている通り、人の幸福の源泉は「人間関係」です。人間関係を軽視すると、人生の質はどんどん低下します。
私の職場にいたこういう「自己中心的な人」は、結局下記のような末路を辿っていきました。
- 仕事で協力してくれる人・助けてくれる人がいなくなる
- 影響度の大きな仕事ができなくなる(一人でできることには限界がある)
- つまらない仕事しかできなくなる
- 貢献度の低い仕事しかできなくなった結果、周りから軽視され、自己肯定感も下がっていく
- 開き直るが、常にどこか居心地の悪さを抱えて過ごすことに…
- 異動、転職を繰り返すことに…
人間関係を上手に構築できる人は、どこにいっても充実した生活を送ることができます。
- サラリーマンをやっていようが
- フリーランスをやっていようが
- 起業して社長をやっていようが
どんな職種・立場で仕事をしていても関係ありません。
- 良い仕事をもってきてくれるのは「人」
- 悪い仕事をもってくるのも「人」
人付き合いが良い人には、人生を楽しくする良質な仕事が集まります。
②:専門性がない
一般に、日本企業はゼネラリスト志向です。
- 特定の分野で専門性を持たせるよりも
- 幅広い分野を広く浅く任せて、自社に最適な人材を作る
こういう方針ですね。
これは、次の2つの制度を前提においた人事育成の仕組みです。
- 終身雇用
- 年功序列
もし、定年まで雇ってもらえないのなら(しょっちゅう転職活動しなければならないのなら)、専門性を育てなければならないということは自明です。
これでは採用されるはずがないということは、誰の目で見ても明らかでしょう。
そして、もし、年収が年齢ではなくスキルで決まるのなら、これもまた専門性を育てなければならないというのは自明です。
ところが、日本企業では同じ会社内なら
- 実務経験5年の公認会計士の経理部員(30歳)
- 他部署から異動してきたばかりの簿記3級も持たない経理部員(50歳)
後者の方が給料が高いのです。専門性を育てようという意識が働かないのも当然ですね。
こんな状況でしたが、近年は終身雇用・年功序列の崩壊がますます現実味を帯びてきました。
経団連の前会長も、トヨタの社長も、こぞって「終身雇用は守れない」と発言。
2018年以降、大企業によるリストラ(対象者:45歳以上)が相次いでおり、いよいよ本格的に終身雇用が崩壊し始めたな、という感がありますね。
会社員だから安定、という時代は終わりを迎えつつあると感じます。
③:金融資産が少ない
お金がない状態では、不利な労働を強いられても「言いなり」にならざるをえません。
周りの人達は、あなたが素晴らしい人生を送るために尽くしてくれるサポーターではありません。時に、あなたに不利益なことを押し付けてくることもあります。
そういう時に大切なのは断る力です。
- 不要な長時間残業を断る
- 不要な休日出勤を断る
- 自分の職責以上の仕事を断る
ある程度の貯蓄があれば「もしここがイヤになって会社を辞めることになっても大丈夫」と思えます。逆に「ここを辞めたら生きていけない」という状態では、断ることができません。
相手にとって都合の良い存在にされてしまった場合
- 相手の人生は安定しますが
- あなたの人生は安定しません
使われて、振り回されるだけだからです。
せめて、会社を辞めても1~2年は暮らしていける金額は確保しておきたいところです。それだけの時間があれば、何をするにしても態勢を立て直す余裕が持てるからです。
④:変化を受け入れる覚悟がない
上記で見てきた通り、
- 上手に人間関係を作れる
- 専門性がある
- 貯蓄がある
この3つの条件がそろっていれば、会社員だろうがフリーランスだろうが、安定した生活を送ることができると思います。
仕事が途切れることはありませんし、断る力も維持できるからです。
この3つにくわえて、最後に一番重要なものについて触れたいと思います。
- 超重要:変化を受け入れる覚悟を持つ
年齢を重ねてくると、段々と下記のようなことしかやらなくなってきます。
- 過去にできたこと
- 今できること
- すぐにできそうなこと
こうやって「変化を拒んでいると、いずれ居場所を失う」というのは、私が10数年会社で働いてきて目にした、一番残酷な現実です。
できることしかやらない人は、短期的にはラクしてコスパよく過ごせてるように見えるんですよね。
ただ、そのスタイルで生き残ってきた人を私はただの1人も知りません。上記は「貯金を食いつぶしているだけ」の状態で、いつか必ず貯金は底をつきます。
矛盾に感じますが、安定していたければ、要所要所で変化の波に乗る必要があると思います。
まとめ:サラリーマン=安定の時代は今まさに終わりつつある
まとめると、下記の通り。
- 人とうまくやる力を軽視している
- 専門性がない
- 金融資産が少ない
- 変化を受け入れる覚悟がない
私の場合、①と④に弱点があります。
ジェットコースターのように日々の生活・感情が揺さぶられる人生は求めていないので、
- 良い人間関係を主体的に作っていくアプローチ
- 変化を受け入れて、ポジティブに変わっていける姿勢
を身につけて、心穏やかな人生を送っていきたいと思います。
それではまたっ!
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貯金は安定のための要素の1つですが、これだけあれば大丈夫というわけではありません。
一昔前は、「転職=逃げ」のように思われていたようですが、今はまったくそんなことはありません。人生を安定させるための、積極的な選択肢のうちの1つですね。
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