時々こんな質問を受けるので、お答えします。
結論、「VIG」というETFをコア資産として買っていきます。
現在、こびと株メンバー(@kobito_kabu)の高配当株ポートフォリオはこんな感じです。
- 米国株:50% ※ファンド中心
- 日本株:40% ※個別株でオリジナルファンド
- その他:10%
※ひたすらに高配当株を買い進めるスタンスで、右肩上がりの配当金・含み益をキープしています。
毎年、おおむね投資額の4%(税引後)の配当金を受け取っており、家計はめちゃくちゃラクになっています。
ところで、配当金目当ての投資というのは、
- キャッシュフローが読みやすいという大きなメリットがある一方で
- 「トータルリターン(売却益+配当金)」が市場平均に負けてしまう可能性も高い
です。高配当株は、業績・株価の伸びが弱い成熟企業が多いからですね。
これに対して、今回紹介する「VIG」は、非常に高いトータルリターンが期待できるファンドです。
目次
連続増配ETF:VIGの5つの魅力
VIGの魅力はこちら。
- コンセプトが分かりやすい
- 高いトータルリターンが期待できる
- 市場暴落時のダメージが相対的に小さい
- 運用コストがめちゃくちゃ安い
- 将来高配当化する可能性がある
上記の通り。
順番に解説していきます。
魅力①:コンセプトが分かりやすい
株式投資でナゼ儲けられるのかというと、
- 企業が出した利益が
- オーナーである株主のものになる
からです。
つまり、株式投資で儲けようと思ったら、本質的には「将来にわたって稼ぎ続けてくれる会社」に投資すれば良いだけなのです。
通常、企業の業績というのは
- 好調
- 不調
の波に揺られながら、常に激しく変化しています。
ですが、そんな厳しい世界の中でも、安定して稼ぎ続け、利益を株主に還元し続けている会社があります。
企業は、儲けた利益を「配当金」というかたちで株主に還元します。連続増配企業は、それを毎年のように増額し続けているのですね。
連続増配は「信頼と実績」の証。
- 稼ぎ続けられない企業は、連続増配を達成できません
- 増配できる≒利益が伸びている≒株価も伸びる
投資をするうえで、非常に頼りになるシンプルで分かりやすい指標なのです。
VIGは、10年以上の連続増配実績をもつ企業で構成されるファンドです。
- ファンドのお誕生日:2006年4月21日
- 銘柄数:183社
- 組み入れ上位10社
※2020年1月末時点
世界最高峰の名門企業がズラりと並びます。驚異の連続増配年数ですね。
増配率・成長性も考慮されており、パっとしない業績の企業は、たとえ連続増配年数が長くても投資比率はひかえめになっています。
魅力②:高いトータルリターンが期待できる
世界最強の株式指標と言えば、S&P500です。
S&P500とVIGの成績を比較してみます。
青色:VIG
赤色:S&P500
僅差ではありますが、VIGの方が高いリターンをおさめていることが分かります。
2007年に10,000ドル投資していたら、2019年末には30,000ドルを越えていたことになります。年利換算すると、約8.93%です。
過去10年の成績はちょっとできすぎかもしれませんが、アメリカという国のポテンシャルは、今後も高いリターンを期待させてくれますね。
魅力③:市場暴落時のダメージが相対的に小さい
しかし、S&P500とVIGでは、相場下落時のダメージが違います。
まず株価。
青色:VIG
赤色:S&P500
リーマンショック時の最大下落率は、下記の通り。
- VIG:▲42.66%
- S&P500:▲52.20%
最大瞬間風速的な下落率は、VIGの方が小さいことが分かります。
さらにリーマンショックの年の1年リターンで見ても、VIGは▲26.68%、S&P500は▲36.79%となっており、やはりVIGの方が底堅いことが確認できます。
分配金も、VIGの方が底堅いです。
2008年→2009年の分配金を見ると、
- VIGは5%弱しか分配金が減少していませんが
- S&P500は20%ほど分配金が下落しています
同じようなリターンになるのなら、リスクが小さい方が良いですよね。
これはあくまで過去実績であって、将来どうなるかは分かりませんが
ということは知っておいて良いかもしれません。
魅力④:運用コストがめちゃくちゃ安い
VIGの運用コストは、年たったの0.06%です。
ネット証券で買えば、手数料も相当低く抑えられます。
私がよく引き合いに出す、銀行等の窓口で販売されるぼったくりファンドは
- 購入時に2~3%の手数料がかかり
- その他に毎年1~3%ほどの運用経費がかかります
ぼったくりファンドは、買ったその年にマイナス5%とかでスタートすることになるわけです。VIGのような優良ファンドに差をつけられて当然です。
VIGは、米国ETFの運用総額ランキングでも上位30に入るほどの人気ファンドです。約4.5兆円ほどの運用資産があります。
カネが集まれば集まるほど、運用経費は安くできます。今後も、さらに下がっていくでしょう。
魅力⑤:将来高配当化する可能性がある
VIGは「配当金・増配年数」をキーにしたファンドではあるものの、高配当ETFではありません。
実際、2020年1月現在の分配金利回りは1.8%ほど。お世辞にも高いとは言えない水準です。というか、むしろ低い。
しかし、連続増配ファンドだけあって、分配金はキレイな右肩あがりです。
過去実績では、10年で「2倍」ぐらいに成長しています。20年30年と保有を続けていたらどうなっていくのか?人生100年時代に、夢を見せてくれますね。
個別株投資をやる場合は、
- 決算分析をしたり
- 成長性を予測したりして
自分で「もうダメだと判断した銘柄」を入れ替えていく必要があります。これは結構な手間です。
しかし、VIGのようなインデックスファンドであれば、ダメ銘柄は運用者が入れ替えてくれます。
何もしなくても新陳代謝が起きていきますから、安心して気楽に長期投資できますね。
まとめ:VIGは理想の株式ファンド
VIGは理想の株式ファンドです。
もし私が「一生高配当株を買えない呪い」をかけられたら、迷わずVIGを購入します。
VIGの魅力は下記の5つ。
- コンセプトが分かりやすい
- 高いトータルリターンが期待できる
- 市場暴落時のダメージが相対的に小さい
- 運用コストがめちゃくちゃ安い
- 将来高配当化する可能性がある
利益が伸び続ける企業≒増配し続けられる企業に投資するという、なんともシンプルで分かりやすい株式投資です。
ところで、VIGには「王道の成長株」がいっさい組み込まれていません。
- Apple
- Amazon
こういったグロース株(成長株)も含め、幅広く分散した投資をしたいと思うのなら、やはりS&P500に連動したファンドに投資すべきでしょう。
私は保守的な性格なので、VIGのディフェンシブさ(底堅さ)・コンセプトの分かりやすさを評価しますが、王道なのはS&P500のような時価加重型のインデックスファンドだと思います。
まぁ、最終的には好みですね。
優良企業を自分で選ぶなんて難しくてできない!という人は、ぜひVIGへの投資をご検討くださいませ。
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私は性格に合わないのでトレードはやりませんが、『資産の売却益』で買っても良いと思います。
株、債券、不動産に限らず、スモールビジネスも資産になります。何か小さな事業をはじめて、利益が出たらそれを使って浪費するのもアリかと。
とにもかくにも、浪費を最優先にしないことが重要です。
— こびと株.com (@kobito_kabu) January 18, 2020
VIGは、間違いなくまっとうな「資産」です。こういう優良資産をコツコツ買い続けられるかどうかで、人生変わりますね。
それではまたっ!
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