蔵王産業 2019年3月期第3四半期決算(2019年1月30日公表)
蔵王産業株式会社のこびと「ざおうさん」から、2018年4月1日~2018年12月31日の業務報告が届いております。
経営成績について
当第3四半期 前第3四半期
売 上 高 50.9億円 53.5億円
営業利益率 14.3% 15.6%
1株純利益 78.79円 88.59円
配当 30円(中間)+31円(期末予想)
第1・第2四半期に引き続き、減収減益のざおうさん。第2四半期に比べて営業利益率も下がっています(14.8%→14.3%)。
期末業績予想に対する進捗も
- 売上高 :68%
- 営業利益:62%
- 経常利益:63%
- 当期利益:62%
と遅れが目立ちます。
売上の進捗以上に利益の進捗が遅いのも、イマイチです。想定よりも低い利益率で商売している、ということになるからです。
決算短信の内容をみると
- 減収減益の要因説明は、ナシ
- 通期業績予想は、増収増益を維持
と相変わらず。
世の中との比較で言えば営業利益率10%超えは高収益ですし、長期的には安定した売り上げを保っていると思います。
とはいえ、業績が鈍っている局面では、もう少し情報が欲しいところ。こびと株オーナーはちょっぴりやきもきしています。
財政状態について
当第3四半期末 前期末
総 資 産 132.1億円 133.5億円
1株純資産 1,843.32円 1,827.31円
自己資本比率 87.4% 85.7%
A(※)/総資産 42.2% 41.5%
※A=現金預金+有価証券+投資有価証券
相変わらず、安定した財政状態のざおうさんです。これがあるから、経営成績のブレに振り回されずにいられるんですよね。
企業がつぶれるのは、赤字になったときではなくキャッシュがまわらなくなったとき。豊富なキャッシュ・わずかな負債…この2つは安心の源なんです。
こびと株オーナーとしても「この財政状態なら、今後の経営成績を長い目で見ていこう」と思えるわけです。
まとめ(今後の配当について)
当期61円の配当予想にも、変更はありません。
一株あたり純利益は、第3四半期時点で78.79円。このペースだと、通期では105円になります。
その場合、配当性向は58%。ざおうさんの配当方針(配当性向59%程度)からすると若干高めではありますが、特に心配のない水準と言えるでしょう。
1,800円を超える一株あたり純資産からみても、当期の配当は問題なく維持されるでしょう。
課題は、第2四半期と同じく「減収減益は一時的なものなのか、今後のトレンドになってしまうのか」です。
期末の決算&来期予想の発表に、注意したいと思います。
それではまたっ!
(参考:蔵王産業株式会社 四半期決算短信等)
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