税理士になって独立することは諦めたけど、気持ちは会計事務所の所長です

こんにちは、シーウィード@こびとが見える経理マンです。

あと3ヶ月ほどで、経理マンとして10年目の年が終わります。今の勤務先に入社する前は「いつかは税理士試験に合格して独立開業を」なんてことを考えていましたが、今ではすっかりそんなことも考えなくなりました。

税理士になって独立・開業することを諦めた経緯を語りたいと思います。

 

税理士になって独立してみたいと思った3つの理由

そもそも、なぜ税理士になって独立・開業していみたいと思ったのか?それには大きく3つの理由がありました。

理由①:お金の話題が好きなので、お金を扱う仕事を生涯の仕事にしたいと思った

小さい頃からお金の話題が大好きです。理由は全く分かりません。分からないからこそ、何をやるにしても非常に強いモチベーションになるんですよね。

  • 大学で税法を学んだ時も
  • 日商簿記1級を取得した時も
  • 会社で10年経理をやっていても
  • 証券アナリストの学習をしていても
  • 家計管理や株式投資をしていても

つまらない・めんどくさいと思ったことが一度もありません。なんか楽しいんです。

税理士は、経営者の相談相手としては、最も身近な存在の1人です。もし自分がそういう存在になって、企業の成長をサポートできたらすごくやりがいがあるだろうなと思っていました。

自分の好きなことを専門分野にして、それでメシを食っていくというのはとても魅力的な生き方です。

 

理由②:(サラリーマンと比べると)頑張れば頑張るほど収入が増える

典型的な日本企業は年功序列で給料水準が決まります。給与は、能力や成果ではなく「年次」によって決まるということです。どれだけ貢献度の高い仕事をしたとしても、サラリーにはほとんど影響がありません。

その点、税理士として独立すれば、頑張れば頑張るほど収入を増やすことができます。これが、サラリーマンのような勤め人からすると非常に魅力的に見えるわけです。

若く、体力も知力も充実している時期に「成果報酬型の賃金体系」に身を置くというのは合理的でもあります。うちの会社にも働かない(働けない?)オジサンがたくさんいますからね。

やればやるだけ自分に返ってくるというのは、自営業の大きな魅力です。

 

理由③:一国一城の主に憧れがあった

あとは、単純に「憧れ」がありました。

ナニワ金融道とかカバチタレとか島耕作シリーズとか、リアルなビジネス系の漫画が好きなのですが、ビジネスにおいて魅力的なキャラクターってやっぱり「一国一城の主」なんですよね。

サラリーマン全員が組織にしがみついているとまで言う気はまったくありませんが、それでもサラリーマンが組織の歯車であることには違いがありません。

同じ歯車でも重要なパーツなら…!という思いもありますが、大企業というのは組織が非常によく出来ていて、社長ですらそこまで重要なパーツじゃないんです(ユニクロの柳井さんとかソフトバンクの孫さんとかは別だと思いますが)。

ましてやヒラの取締役や部長クラスならなおさらです。いかに出世して権限が増えていると言っても、「一国一城の主」には程遠いのです。

 

結局、

  1. 大好きな「お金」のジャンルで
  2. 頑張れば頑張るほど収入が増える環境に身を置いて
  3. 一国一城の主として働いてみたい

これが税理士になって独立してみたいと思っていた大きな理由です。

 

税理士になることを諦めた3つの理由

しかし、結局税理士になることは諦めました(今後、受験熱が再燃しないとも限りませんがw)。これについても大きく3つの理由があります。

理由①:そもそも試験に受からない

一番はコレでしょう。

試験に受かる気がしない!

いや、本当にヤバいんですよ税理士試験って。勉強が嫌いではないですし、苦手というわけでもないのですが、税理士試験だけは通る気がしません。

挫折した詳しい理由はこちらの記事をご覧ください。

税理士試験に挫折した経理マンが悟る「税理士試験がヤバい2つの理由」

2017.10.12

諦めた理由としては、非常に悲しく、そして悔しい理由であります…

 

理由②:独立のリスクを受け入れられない

お次はリスク問題です。

私は、昔からあまり身体が強くありません。

  • 学校は常に出席日数ギリギリ
  • 風邪などにかかりやすく、治りにくい
  • 疲れやすい
  • 根性、気合もない
  • 入社以来、部内で唯一有給消化率100%(大体病欠)

こんな状態ですから、専門職として独立してクライアントに迷惑かけずにやっていけるのか??という不安が常につきまとうわけです。

 

さらに、「頑張れば頑張るほど年収が増える」のところで、税理士について調べていると色々なことが分かってきました。それは、ある程度の売り上げを超えたところで「人を雇わなくてはならなくなる」ということです。

私には、人をたくさん雇って(うまく使って)、事務所を拡大していきたいという気持ちが全くないのです。自分自身が一騎当千のプレイヤーとして活躍したいタイプなんですよね。

1人で切り盛りする税理士事務所の場合、収入水準にも上限があります。調べたところ、人によりけりだというのは大前提ですが、1人事務所の場合年収(年商ではない)が1000万円もいけば相当成功している部類のようです。

今の職場なら、40歳で800万円は軽々超えられそうです(マネージャークラスになれば1,000万円も超える)。

結局、色々なリスクをとって独立したとしても、人を雇わない以上はサラリーマン以上に稼げる状況にはならなそうだということに気づいてしまったわけです。となると、リスクとリターンのバランスがいまいちに…

 

理由③:税理士として独立しなくても、やりたいことはできそうだと気づいた

「受からない」と気づいた時点で、資格がなくても「開業税理士のような」生活ができないかを考えるようになりました。

そもそも、私が最も大事にしている労働観は

高度な専門性を提供することで、プロフェッショナルとしてフィーを得る

です。

これさえ守られていれば、自分の仕事に誇りを持って取り組めます。その点、今の会社で扱う会計/税務上の論点は、この分野ではトップレベルの専門性が要求されるものばかりなのです(だから、社内には会計士や税理士有資格者もたくさんいます。)

海外企業のM&Aや数十億円レベルの節税等は、一部上場企業で働いていなければ携われない分野でしょう。つまり、この会社で働いている限り、専門性を磨き、そして発揮する機会はいくらでもあるというわけです。

あとは、”楽しく”働ければそれで万事OKというわけです。

 

というわけで、楽しく働くためにこんな感じで過ごしています。

  • 経理/財務部の中で、勝手に「自分の会計事務所」を開設する

お客様は「勤務先」です。他部署の社員をクライアントとして、様々な問題解決のお手伝いをするというわけです。顧問先が1社の零細会計事務所って感じでしょうか。

顧問先は1社ですが、超大手なので契約を切られる心配がほとんどありません。毎月、自分の勤務先から「年間顧問報酬600万円」を頂いているというイメージです。

幸い、私にはこびと株.comのメンバーのように、自分を慕ってサポートしてくれる優秀な後輩たちがいます。今の職場ではオジサンたちは仕事ができないため、社内での影響力が著しく低いのです。

「シーウィードとその後輩達」は、社内ではかなり頼られている存在です。事実、他部署のマネージャー、部長クラスから相談を受けて高度な会計/税務上の論点をとりまとめているのは私たちですからね。

簡単に言うと、職場の実務を牛耳れているというわけです。

  • 好きな仕事を選んで、嫌いな仕事はやらない
  • 好きな人とは付き合って、嫌いな人とは付き合わない

こういうことが可能な状態なのです。これって、まさに自由裁量のあるフリーランスみたいな感じですよね。気持ちは一人会計事務所の所長です。

 

仕事そのものに不満がなく、(事実上)一国一城の主のように振舞える立場にいるとなると、残された欲しいものはたった1つです。

  1. 頑張れば頑張るほど増える収入

古い大企業のサラリーマンとして働く以上、これだけはどうしても手に入りません。

これに対する答えが「サイト運営」です。サイト運営は、まさにやればやるほど自分に返ってくるビジネスです。サラリーマン生活で手に入らないものは外に求めようという発想です。

 

こうやって考えて、税理士として独立・開業しなくても、今の職場で働きながらサイト運営を続ければ、欲しかった効用は得られそうだと判断しました。

すっぱい葡萄」のような感じもしますがw

 

まとめ:たくさん人を雇って事務所を拡大したいわけじゃないなら、大企業で「一人事務所」を開くというのは悪くない選択肢

  1. 大好きな「お金」のジャンルで
  2. 頑張れば頑張るほど収入が増える環境に身を置いて
  3. 一国一城の主として働いてみたい

こういう思いで、税理士として独立開業を目指した時期もありました。

しかし、

  • 年収水準が十分(”自分が”求める水準をクリアしているという意味)
  • 転勤や異動がない
  • 有給がフルに消化できて残業や休日出勤がない
  • 職務の専門性が高い
  • 社内での影響力があって比較的自由に振舞える

このような恵まれた状態に身を置けるなら、そして、独立して事務所の売り上げを2千万、3千万と増やしていきたいわけじゃないのなら、このまま社内でフリーっぽく立ち回るのはアリじゃないかなと思っています。

残業しないで済むようになったのも、業務を選り好みできるようになったのも、社内の他部署のお偉いさんに頼られるようになったのも、すべてここ最近の出来事です。

企業に身を置いて、そのなかで少しずつ影響力を高めていけるのなら、必ずしも独立する必要はないのかもしれません。サラリーマンでありながら、企業の中でまるで会計事務所の所長のように振舞う…!楽しいですねw

それではまたっ!

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ABOUTこの記事をかいた人

シーウィード

こびと株.comの管理人(役割:投資対象の選定)。お金の話と健康をこよなく愛するアラサーリーマン。一部上場企業の経理/財務部で財務諸表を作成している会計の専門家(日商1級・証券アナリスト)。40歳時点で給与以外の収入(配当/不動産/サイト運営)を月額20万円にすることを目標に活動中。187cmの大男。